Month: October 2011

ウェーブ「1/20 P.K.A. Ausf K-4 ケッツァー」

ウェーブのマシーネンクリーガーシリーズよりシュトラール軍装甲戦闘服ケッツァーを組んでみました。 K型PKA“コンラート”の夜間戦闘仕様であり、G型夜戦仕様“グッカー”や傭兵軍新型宇宙用SAFS“スネークアイ”などともにMG誌1999年2月号でMa.K.フォトストーリーの連載開始のまさに初回を飾った機体です。(記事内容は大日本絵画刊「マシーネンクリーガーグラフィックス#1」に再録)その後グッカーやスネークアイはモデルカステン製レジンキットをはじめいろいろと陽の目を見たのですが、何故だかこのケッツァーはどうにもマイナーな存在にとどめ置かれ、今回が初のマスプロ製品化。その辺の事情や機体の詳しい設定はホビージャパン11月号に詳しいのですが、設定話聞いたら「それノーマルのコンラートでエーんとちゃいます?」とか思ったことはヒミツである。同じでは商品にならんのでアカンのである。 キットはウェーブ完全新規Ma.K.シリーズ初のシュトラール軍アイテムとして発売前から期待の寄せられていた製品です。手足関係などPKA系列に共有できるランナーには「GUSTAV」の刻印が入ってて、今度出るグスタフの方が開発は先だったのかなー?とか思わされる。 フィギュアなんかはケッツァー独自のパーツみたいですね。 クリアーパーツは2枚のランナーに分かれてます、ふむふむ。 シュトラール軍共通ぽいポリパーツ。不要パーツが結構出て、むしろ今後の展開が楽しみになります。 デカールは古くからSのF3Dオリジナルを知ってるひとならきっと昔を懐かしむようなものを含めていろいろと。いや昔の日東製 P.K.A. と比べたら随分パーツ増えましたねえ…ハコを開けると実にみっしり詰まっているぞ。何から何までブランニュー・21世紀スタンダードなウェーブのキットで唯一残念なのは塗装カードが付属していないことで、昔からああいったモノにカッコ良さが宿っていた物でしてな… どーでもえーすけどワタシ昔からP.K.A.(ペーカー)のことを脳内でも口外でも「ぴーけーえー」って呼んじゃう病気に罹っています。たぶん死ぬまで直らんでしょうなー。 組立説明書でも「完成の工程で取り付けても良いでしょう」と書かれているロールバー関連は如何にも繊細でコワレ易そうではありますから、腕に覚えのある方は真ちゅう線などで置き換えても良いでしょう。 また、特に指示は無いんですがランナーにこっそり六角ボルトがモールドされてます。ファインモールドのキットみたいですね。サイズ的にはRリベッツの角型よりは大きめかな??? ボディシェル側面には製造番号がモールドされてます。未来世界でも鋳造構造なんだろうかとか疑ってはダメです。 組み立てはウェーブ製品の例に漏れずスナップフィット…なんですけど、果たしてスナップで組み立てる人ってどんだけいるんでしょう(笑)接続ピンはかなりタイトでいろんなものを間に挟み込んでるボディ左右の合わせはそれなりに苦労しますかねー。ちなみにパーツ自体は極薄い厚みなので、ドリルで受け口を広げるよりはピンをビシバシ切り飛ばした方が何かと安心ですよ。 右手首は2種付属、どちらも親指以外の四本指は個別成形なんで間違いのないように注意しましょー。 ノイパンツァーファウストも2種類付属です。画像では下にあるスマートなタイプが最近の新型で、上の弾頭が大きなタイプが昔からの物。古いヤツはガンプラサイズに携行させるのにピッタリな小道具で、みんないろいろとお世話になったものです。「ガンダム・センチネル」のゼクアイン/ゼクツヴァイも基本武装で持ってたりしたなぁ… そんなこんなで組み上がり。夜戦装備指揮官用装甲服“ケッツァー”は一般用の“グッカー”と異なり大型ノクトビジョンを持たず、広い視界のキャノピーと増設された通信アンテナで指揮能力を高めた機体です。 後方に向けて大きく膨らんだボディシェルは“コンラート”と同様の構造ですが、本機ではエンジン吸気口が装甲カバーで覆われ、排気管も消炎装置が追加された仕様となっています(余談ですが旧来のいわゆる「中華料理屋の換気扇」型背部パーツは次回グスタフに付属しますんで、ニコイチでコンラートを作れそうです) 視界改善と防御能力向上を両立した2次曲面型キャノピーがK型PKAのウリなのですが、この部分もコンラートとは違う形のパーツが入ってますね。 ちなみに昨年の東京ホビーショーに展示されてた試作品。かなりのデコッパチなキャノピーで、これはこれで面白いカタチだな… 動力伝達チューブは従来にも増して太ましいように感じます。各部の装甲板もしっかりホールド、ばっちり可動です。また手足パーツの合わせ目には特に消えちゃうような位置でのモールドが無いので、何の心配もなくゲシゲシ削れるのも◎ \( ・ω・) ぃょぅ! …うん、まああんまり可動を楽しむプラモデルじゃないと思うけどさ、可動範囲は広いですよ。しかしキャノピーの透明度は高いな。ちょっと気にいっちゃいましたよこれ。 アームシェルツェンやループアンテナはD型PKA“ドーラ”作るのにも使えますね。 しかしこの、左腕がレーザーアームになってるタイプのPKAは、一体どーやってパンツァーファウストぶっ放すのであろうか。長年の謎w シュトラール軍も傭兵軍も、装甲戦闘服のなかのひとたちが一体どーやってバイザーを上げ下げしてるのかと同じくらい謎ww と、冗談はともかくPKA系列の装甲服は外装以外にコックピット内部やフィギュアの塗装が必要なので、傭兵軍の装甲服よりも腕の奮い甲斐がありそうですね。このキットを製作しようと思われた方、なにがなくともまずは横山センセのサイトを見に行くべきです。今回のキットを始め1999年のオリジナルモデルも含めていろいろ載ってますよん。 いやぁ、いい時代ですなあ。

フリウルモデル「1/35 九七式中戦車(チハ)用 金属製可動履帯」

連結可動キャタピラ定番メーカーのひとつ、フリウルモデル製九七式中戦車用キャタピラです。チハ用となってますがこれひとつあれば大抵の日本軍戦車には利用可能で、Made in Hungary のなかのひとたちありがとうございます、 たとえパッケージが「CHI-HE」表記になっていても全然全くまるで気になりません。ええ、ちっとも。(#^ω^)ビキビキ 計210ピースが小袋ふたつにわけてのパッケージングに連結用金属線とスタンダードな構成です。加えて簡単な組み立て説明書が一枚ついてきます。 チハ用履帯の可動キットとしてはモデルカステンやビジョンモデルといったインジェクションもありますが、実物同様に一体式の鋳造成形なのはホワイトメタル製ならでは。シングルピン・シングルピースのシンプルな構造ですが、上下左右、さらにはセンターガイドにもに軽め穴が開口されているのが特徴です。 以前に組み立てだけ済ませていたファインモールド三式砲戦車に組み込んでみることにします。参考まで、キット付属のベルト式履帯を使用した状態。状況によってはこのようにピンと張った状態が望ましいこともあるのですが、自然な垂れ下がりを再現するには向かないのも事実です。 製作にあたってはこれまた以前組んだヨンパチのKV用履帯の時と大して作業内容は変わりませんので、そちらを参照していただければ幸いです。ただチハ用の場合は前述のように開口部が多いのでバリ取り作業が若干煩雑になることに注意。センターガイドのホールは三角形なので何か三角刃のタガネを使用するべきなのでしょうが、結局ドリルでくぐっちゃいました。「開口部が認識出来れば必ずしも形状には拘泥しない」と 判断 開き直りです…… なんにも考えずに一袋分連結します。音楽聴きながら淡々と進めていくとまるで自動的な機械になったようなキブン。成形不良品も交じっていたのですけどアバウト100ピースぐらいか。そんでなんにも考えずに巻いてみる。 不自然過ぎにも程がある。 ひとしきり → OTL な気分を味わったらこんどはちゃんと頭を使って、というか指先を使ってキットのベルト履帯をひーふーみーよー数えて行きます。96枚でしたよっしゃーこれでゴー!と思うのは早計で、冷静になって考えると判るのですがベルト式と同じ枚数では意味がありませんよね? プラス1枚の97枚で行くことにします。写真じゃぜんぜんわかりませんけどこの段階で例のミッチャクロンをスプレー塗布しています。模型用品としてはガイアノーツやフィニッシャーズの「マルチプライマー」が相当するものですね。 メタルキャタピラと言えば黒染めで、なにか前回とは違う製品を使ってみるのも面白いかナーとか思ったのですが、冷静になって考えてみると目の前のスプレーでほぼ一生分のフリウルキャタに事足りる量があったんで… うん、いまではちょっとデカ過ぎたかなと思っている で、なにも考えずにクレオスのフラットブラックをふらっとスプレーする。うむ、こんなカンタンでよいのか。 いいと思います。むしろ全然オッケイです。入手や使用方法、廃液処理などでいろいろ大変な黒染め溶液よりずっとハードルが低いぞ。もちろん染色では無く、あくまで吹き付け塗装なので接続線など塗料のまわっていないところもありますが、そこは塗りゃあ良いのです。 画像はちょっとキタナイですぬ、失礼。 ピグメントやパステルをアクリル溶剤に溶かし、複数の色を敢えて混色せずランダムな状態のままで、スミ入れするように連結部分に流し込んでいくような感じです。なにしろ全金属性なのでプラスチック塗料の溶剤程度ではビクともしないのがフリウルの強み。 事後の画像、表裏面二枚とも手前が汚しを入れたアフター状態、奥がスプレーのみのビフォーです。このとき同時に接地面とセンターガイドにワイヤーブラシをかけて金属地肌をのぞかせる作業も行っているのですが、思いのほかプライマーの下地が強くてそう簡単には出て来ません。ちょっとビックリ。そしてつや消しだった黒が磨かれてイイ感じに光沢が出てなかなかにステキ…だけど画像ではよくわからないのだな、これが。 いそいそと交換してみますじゃじゃん!オゥイッツグレイト。なんですかこー、アレですな、雑誌記事なんかでよく連結履帯で自然な垂れ下がりが…ってそれ下がりすぎじゃん脱落するじゃん!みたいに垂れてるのがありますけれどもあれはあんまりよろしくない、やはりキャタピラとなんとかは張りが良いに限るね!ナチュラルだね!!ベルトとそんなに変わらないよね… やっぱり、もうちょっと伸ばすことにします(´・ω・`) 結局98ピースになりました。なるほどこれなら一目瞭然、連結式使いましたよーと誰にもわかる。雑誌記事なんかでオーバーにするわけだよな… 結論:キャタピラとなんとかは適度に垂れている方がよい。ゆさゆさ、ゆさゆさ。 上部構造乗せてみますと実にグーですよグー。個人的に悦に浸るための画像なんで特に深い意味はないんですけど。 エッジはこんな具合になりました。サビ表現がクドいように感じられるかも知れませんが、ここをベースに泥汚れを加えて行けば自然になっていくであろうと。 センターガイドの穴はかなり目立つのですが視覚情報としては形状よりも「開口されている」事実が印象付けられれば大丈夫かな―と、思います。や、正確であるに越したことは無いとも思いますけど。 これからモデルグラフィックス11月号を読んで塗装もガンバリマス… が、まーそれは別の機会に。今回はとにかく「メタルキャタピラは簡単である」をアピールできればよいのです。メタルキャタなら接着が甘くて深夜にバラバラになったキャタピラを前に呆然てな羽目に陥ることもない!(経験者は語る)そして歴史的な円高のおかげでいまならお買い得でもあります。 まーしかしキャタピラだけでも十分 (*´Д`)ハァハァ 出来るんだから戦車モデラーの人生はハッピーでお気楽なのです。これひとつであなたの戦車もとても自然な… ところでよく「自然」って言うけどさあ、高マンガン鋼一体鋳造型の履帯が実際に使いこまれてる「自然な」状態を目にしたことのある人ってそんなにいないよね。 てなことを思ったので、ちょっとオマケの画像を貼っておきます。いや記録写真なんですけどね。 土壌にもよるのですが、泥汚れがどう溜まるのか、という見本。 車体と比べてキャタピラ接地面には光沢が見られます。ベアメタルではなくダークアイアンにツヤが乗ってる感覚? 停止時にはかなり深く垂れ下がってる車両もあります(直後の車両と対照的です) 移動しているからといって、常に張り詰めているとは限りません。 白煙越しにみても接地面の質感は随分違って見えますね。実際のモデリングで光沢塗料を吹き付けるのはいささかためらわれますが、メタルカラーをハイライト的に筆塗りすると栄えるかもです。タミヤからダークアイアン出てましたねー なお参考にしたのはグリーンアロー出版刊「機械化部隊の主力戦車」です。現在は既に絶版ですが、改訂されたものが大日本絵画から「鋼鉄の最精鋭部隊」 「大陸の機甲戦闘演習」として刊行されています。履帯のみならず美しい写真が満載で実に チハたん∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい な資料なのですぜ?

文芸春秋「静岡模型全史」

静岡模型教材協同組合編集による、静岡ホビーショー50回を記念した大型書籍です。 「50人の証言でつづる木製模型からプラモデルの歴史」とサブタイトルが冠せられている通り、ながらくこの業界を担って来られた人々の「証言」を中核にすえた内容です。終戦直後のみならず戦時中のエピソードから語り起こされるページもあるところなど、まるで日本経済新聞「私の履歴書」の模型業界版といったところでしょうか。カラー写真が掲載された大御所の方々はダークスーツに黒バックのシックな写真で、コッポラの映画音楽が相応しい雰囲気ですね。創業者だけではなく各メーカーとも中核、若手のさまざまな方の証言が掲載され、その辺りをタテヨコの軸で読み捉えると面白い…のは、それもやっぱり「私の履歴書」みたいだな。 模型メーカーだけでなく、関連企業やイラストレーターや一個人としての模型ファンなど、この文化を支えて作った様々なひともまた「証言」なされています。木工からプラスチックモデルへと静岡県の地場産業が変化していくなかで、「静清信用金庫」が果たしていた役割は外部の人間には想像もつかないほど大きかったでしょうし、それはまた従来の関連書籍ではあまり記され難いような事柄でもあります。なかなかに貴重です。 静岡ホビーショーと共に同時開催される合同作品展の歴史もまた貴重な記録でしょう。特に昨年開催された第21回では参加全サークルのメンバー写真が掲載されてます。普段はご家庭内でヨクアツされているモデラー諸氏も「こんな立派な本に写真が乗ったぞ」と、きっとご家族に自慢できますよ! 常々「これは誰かがちゃんと記録をとっておくべき」と考えていた静岡ホビーショー、毎年ごとの告知ポスターが(全部では無いですが)掲載されているのは実に貴重であり案す。例年これにはどうみてもガンダム「らしきもの」が描かれていて皆を楽しませてくれるのですが… 第36回(1997年)ポスターに描かれてるのはどうみてもガンダム「じゃないもの」です。まさに世相! この種の模型文化史本ではお約束ですが、巻末には昔のカタログからの抜粋が掲載されています。タミヤの古い「T-10 JS-IIIスターリン」、名称表記もさることながら「名実ともに世界一の重戦車です」というキャプションもまさに時代で СУМИРЭ Здравствуйте ! って感じですねー。 「証言」のなかには去る10月8日に物故されたイラストレーター、梶田達二氏によるものも収録されています。長年に渡ってスケール・キャラクターを問わず様々なジャンルのボックスアートを手がけて来られたベテラン画家で、それでいてこれまであまり表に出ない方だったように思われ、貴重な証言を得られたことを感謝すると共に、末尾ながらご冥福をお祈りします。 …しかしこの本、女性の方の「証言」はひとつも載っていないなあ。そういう「時代」を証言するものでもあり、「次の50年」を証言する時には状況かわったりするかなーとか、思いますね。

バンダイ「デスラー戦闘空母」

「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」に登場したデスラー総統の旗艦を紹介するですらー。 「新たなる旅立ち」はもともと1979年に「さらヤマ」もしくは「2」の続き、続編の続編として製作された蛇の足みたいな一発ネタだったのですらー。しかしながら人気は高く視聴率は良かったんで81年に劇場公開作品に格上げされるという、まるで当時のヤマトブームの 取り返しのつかなさ 熱気を体現するような存在なのですらー。そしてこのデスラー戦闘空母はデスラー総統がガミラス本星にも白色彗星帝国にも居場所がなくてフラフラしていた時期の乗艦で、デスラー総統の乗艦にしては珍しく青くない船なのですらー。 しかしボックスアートに描かれているデスラー総統の肖像はもうちょっとなんとかならかったのですらー。「超巨大戦艦」のズォーダー大帝は人生是全て順風満帆的大爆笑なのに対して、このキットのデスラー総統は「舌打ち」とか「チクショウ」とか、なんだかそんな表情ですらー。 ハコを開けてみると なんてこった、みんなアカじゃないか! うっかり愛国戦隊大日本の「びっくり!!きみの教科書も真っ赤っか!」みたいなセリフが飛びだすほどにめくるめくレッド一色の成形色ですらー。大昔に300円のガンキャノンを作った記憶が文字通り赤裸々に浮かび上がりますですらー。 すいません、読者の皆様にロリでぷにな「萌え総統」を空想させて大人気間違いなしの「ですらー」語調は書いていて予想外にツラいので、以下は普通の文章に戻します… キット内容は現在の目で見るとシンプルな構造ながら、戦闘空母独特の回転式甲板のギミックが再現されています。特にスケール表記はありませんが1/700相当かな?バンダイヤマトシリーズのヤマト以外の艦船としてはアンドロメダに次ぐ大型のプラモデルで当時の人気が偲ばれます。当時はこれとメカコレ以外にもう一つのデスラー戦闘空母のキットがあって(ひとまわり小さなサイズでギミックがなく戦闘モードで甲板固定、その代わりにメカコレ三段空母がオマケで付属してました)、実は作ったおぼえがあったり。なんでデスラー戦闘空母だったのかはよくおぼえてないんだけど。 艦体各部にはそれなりにモールドも入ってるんですが、いかんせん成形色が派手過ぎてパーツ状態ではほとんど判別できません… 作るだけなら簡単なものでサーシャが真田澪になるより早く完成します。外観15~6だけど中身は1歳ってすげぇキャラだな「新た」サーシャわ。 制作上の注意としては古いキット(なにしろ大抵のガンプラより昔の製品です)なんでバリの類をちゃんと処理するのと、接着面積が少なかったり左右の接続ピンが無いようなパーツもあるので必要に応じてガイド・桁的な補助を設けたほうがよいのと、そんなところです。 急降下爆撃機が三機付属します。そーいや小サイズ版では戦闘機・急降下爆撃機・雷撃機がそれぞれ一機ずつ付属していたなあ。 戦闘空母はドメル将軍指揮下の七色星団会戦参加艦艇としてTVシリーズ第一作に登場して以来、「ヤマト3」のガルマン・ガミラス艦隊の時代まで第一線で使用される傑作艦艇なのですが(毎度新世代艦を大量配備しては全滅こいてるどこぞの地球防衛軍とはエライ違いだ)、配備時期と使用目的によって様々に艤装が異なります。デスラーが座乗していた艦は砲門数が少ないながらもガミラス軍の円盤型指揮艦「ドメラーズII世」に酷似したブリッジ形状が特徴で、他艦に比べて艦隊指揮能力に長けているのでは…と、もっぱらのウワサ。もっぱら? 一連のヤマトシリーズに登場する異星人の艦艇にしては珍しく、長砲身三連装の主砲を持っています。無砲身や回転式、板状の砲塔(?)すらある中ではケレン味にあふれ芝居がさせやすい。ヤマト宇宙はリアリズムより印象派路線なのです。 本キット一番の売りにして戦闘空母最大の特徴、回転式甲板をぐるりと回して言わずと知れた必殺兵器デスラー砲の登場です。なんでも自分の名前をつけるのはまるで子どものようですらー。そうそう、全部真っ赤なのも革命的すぎるんでデスラー砲の砲口と両舷のインテークはマットブラック塗り塗り。 デスラー砲の昇降ギミックは連動していないので、一応甲板のみを砲戦仕様にすることも可能。たしか舷側に向けて固定された砲門のいくつかはデスラー機雷の投射装置ではなかったかと。ほんとになんでも自分の名前をつけるなデスラー総統。 あんまり意味は無いですけど(画像も撮ってませんけど)左右で甲板を変えることも一応できます。しかしながら「新たなる旅立ち」本編でやってた、飛行甲板のままデスラー砲だけの砲門開くのは出来なかったりする… 先日組んでみたファインモールドの沖田艦(製品名とは関係ない、当ブログにおける慣例的呼称)と並べてみますとこれがなんだかピッタリくるサイズ。製品は1/500表記だったけど実際のところは1/700スケールじゃないのかなこれ。やはり先日のホビーショー、特に宇宙防衛連合艦隊シリーズ新製品の発表はなかったものですから、しばらくはバンダイヤマトシリーズで兵站線を確保しなきゃならないのが実情です。1/700スケール相当のサイズでガミラス艦(に似た形状と名称を持つ、ガミラス艦とは縁もゆかりもないフネ)があるといいでしょうね~ ところで、このキットを組んだだけでは全然わからないことなのですが、デスラー戦闘空母の最大の特徴は偶然にも自動惑星ゴルバの主砲にすっぽりハマって「私ごと撃て!」とか臭い芝居が出来るその大きさです。ヤマト宇宙は必然のように偶然がごろごろしています… 成形色のままだとあんまりシンプルなんで結局ゲシゲシスミ入れしてみましたよ。 ブリッジ周辺も細かいモールド入ってます。 船体形状としては双胴船に分類される本艦ですが、両舷に大きく張り出したバルジは旧ソ連・ロシアの原子力潜水艦のようにも見えて、そんなスタイルで仕上げてみても面白いかも知れません。ボリュームの割にリーズナブルな価格ですが、いまなら更に40%OFFのフリート・ホリデイなんです。 「スミ入れがテキトー」とか「拭き取りが雑杉」とかお思いになる方もいらっしゃるかも知れませんが、もちろんワザとですよ?PS2ゲーム版の宮武一貴による設定画のヴィヴィットなタッチをヴァイタルに模型に取り入れることが出来ないだろうかという遠大な実験ですよ?? …すいません うそですらー。

マスターボックス「1/35 イギリス 歩兵 4体スコットランド兵 ほふく前進バグパイプ付」

マスターボックス製インジェクションフィギュアのセットです。 しかしなんとも妙な日本語製品名称ではあります。誰も匍匐前進などしていないし「イギリス歩兵スコットランド兵」という言い回しも日本語としては変だ。英語名である“Scotland The Brave !”とはスコットランド国歌の題名であって「勇敢なるスコットランド」とでも訳すべきか?国歌は“Flower of Scotland ”ではないのかとか、そもそもスコットランドは国じゃないだろうとかいろいろツッコミどころはあるようですが… まーしかし「勇敢なるスコットランド」がフィギュアセットの製品名としてはモヤモヤ落ち着かない気分になるのもまた確かであります。担当の方はタイヘンだったでありましょう。 箱裏面。「イギリス陸軍スコットランド連隊 歩兵4体セット」とでもいうべき内容です。スコットランド連隊に関してはいろいろと複雑な変遷をたどっているのですが、Wikipediaの「ロイヤル・スコットランド連隊」項目が現代のイギリス軍における状況を記述しているので、そこいらをとっかかりにすると良さそうですね。 従来ですとランナー配置とパーツNo.が載ってるところに記録写真と記章、タータンチェックの文様が掲載されています。製作のための参考資料なのですがそれぞれにどんな意味合いがあるのかはまったく記されていません… その代りパーツ配置図は別刷りで封入されています。このほうが何かと便利な気もしますが、パーツ配置図「しか」ないんで組み立てに箱裏を参照することは変わらないんだよなー、うーむ。 こちらがランナー。MBにしてスタンダードな出来ですが、英軍は装備品が少ないので組み立てるのは実に簡単ですなー。 例によって頭部は良く出来てます。ホ―ネット要らずですね(笑)特にバグパイプ手の大きく頬を膨まして楽器を吹き鳴らしている表情は絶品。 第二次大戦英軍兵士にはこれ持たせときゃ大丈夫、なリー・エンフィールド小銃。ボルトアクションライフルは(特に日本では)三八式に代表されるようになるべく少ない部品点数で確実に動くものが良しとされていますが、着脱式マガジンに10発の弾倉を備え、短いボルト操作で再装填と次発射撃を連続的に行える本銃も、ボルトアクションライフルのある種の到達点と言えるでしょう。 更に加えてツルハシ×1、大型スコップ×3の格闘武器が付属します。白兵戦ではこれが最強!さすがはブロードソードチャージのお国柄ですね。 そんでこれが世界初じゃないでしょうか1/35オーセンティック・スケール・インジェクション・プラスチック成形「バクパイプ」の、パイプ部分。バグとパイプでバグパイプ。※Bag(袋)ですよ? Bug(蟲)じゃありませんよ?? 装備品の裏側にはサスペンダー等へのガイドが彫られています。フィット感が飛躍的に向上し、同社製品いろいろ紹介してきましたけどこいつはなかなかの出来栄えです。 腰を落としてやや後ろを向いている小銃兵。 片膝をつき、銃床を支えに身を起して後方を見遣る小銃兵。 地面に身を伏せて、半身で背後に視線を向ける小銃兵。 三人組んでみてわかることは「箱絵じゃ全員スコップ背負っているのに、キットでは1体だけ」ってことです。マスターボックスじゃよくある話なんで余ったパーツはストックにしまっちゃおう。しかしブロードソード…まあいいか… 各フィギュアのパーツは4つのセクションに分かれて配置されてるんですが、パーツ27と33はなんだか妙なことになってるんで、完成見本をよく見て間違えないようにしてください。実際組んでみればすぐに気がつく程度の話ですけど。 この3人を並べてみると、ちょっと面白いことがわかります。映像表現的に言うと(最近なにかと話題の富野由悠季「映像の原則」風に言うと)全員画面の右から左、すなわち上手から下手への動線を持っています。キャラの立ち位置は3人で1つの動きを形成する強い配置なのですが、3人が3人とも更に後方の上手方向に視線を向けていることより、この画面でもっともパワーを持ち空間を支配するのはその視線が集中する存在である、ということになります。映像における上手下手とディオラマ(特に地理歴史的な背景を持つディオラマ)のそれはいささか異なるものなのかも知れませんが、まーだいたいそんな感じです。 そして映像でもディオラマでも ぱんつ はいてない ひとが最強です。 殺伐とした戦場に咲くスコットランドの一輪の花、ゆけゆけぼくらのバクパイパー。まさに紳士、The Brave ! No Pants, LIFE !! …あんまり調子に乗っていると本当に怒られそうなので、真面目な方向に切り替えます… この通りちゃんとキルトは付属します。それぞれの所属連隊ごと(正しくは氏族ごと)に異なるタータンすなわち格子柄模様が織られていますのでがむばって再現しましょー。なに赤穂浪士の袴を塗ることに比べりゃまだマシだと…思いますよ…… 敵弾まさに射すくめられ、戦友諸兄の士気が打ち砕かれんとするその時に、戦場に響き渡るはバグパイプの音色。故郷ハイランドを吹く風のように、雨の日も晴れの日も、勇敢なるスコットランド兵士の魂を変わらずに揺さぶり続ける楽士の膝は、何物にも屈することなく常に前を向いているのです… 第二次大戦エル・アラメイン戦の記録映像には夜間砲弾の落ちる中、行軍の最前列でバグパイプを吹き続ける楽士の姿があります。例え銃砲火の下戦闘中であっても、常に先頭に立って軍の士気を鼓舞するのはバグパイプ手の重要な使命でした。 逃げる味方を尻目に前進前進。 いやさ数年前、イギリス軍の支給するキルトが不足しているためスコットランド連隊の中に「キルトを1度も着ないまま除隊する兵士も一部出る可能性がある」なんてニュースがあったからさあ…

アスペクト「働く車大全集」

おなじみモリナガ・ヨウ氏の手によるイラストルポ・エッセイ風味で重機やバスなど「はたらくクルマ」を紹介する内容です。 もともとはCS放送MONDO21の同タイトル番組で描き起こされたイラストをベースに新規書き下ろし、インタビューなどを付加したものです。番組自体は数年前の製作なのですが、グッドタイミングで10/20から再放送されるようですね。CSスカパー以外にケーブルTVでも放送されている地域がありますから、番組と併せてお読みになればよりいっそう面白いかと思われます。以前2度ほどみた記憶があるのですが、「タモリ倶楽部」から華やかさを除いたような、結構なディープ番組でしたねー。朝の九時から再放送とはCSって恐ろしいセカイだ… 内容がマニアックとはいえモリナガ氏の視点は相変わらず良い意味での素人感覚のままでいて、素直な驚きや湧き上がる興奮をストレートに伝えてくれます。番組内でのレポーター業があんまりに素人くさくて挙動不審なんですけど、最後にイラストで綺麗にまとめる、そんな構成だったかな。本そのものはこれまで各所で刊行されて来た一連のプラモ・戦車本と比べれば一般的な車両を扱うのかな―と思いきや、第一回から全長10メートル重量70トンの巨大なダンプが出てきてのっけからちっとも一般的じゃない大騒ぎだったりするのだ(w 全18回分のタイトルを羅列していくと「巨大ダンプとクローラーダンプ」「油圧ショベルとブルドーザー」「普通路線バスと高速路線バス」「高級バスと巨大バス」「大型トラックと中型トラック」「ハイブリットトラックと大型ダンプ」「消防車と消防オートバイ」「ウニモグ型消防車[ファイヤーモグ」「トーイングトラクターとハイリフトローダー」「パッセンジャーステップとトーイングトーバレスカー」「トラクターと乗用管理機『愛さいか』」「コンバインと田植機」「ロードスイーパーとウニモグ」「標識車と高所作業車」「ごみ収集車[小型プレス機と軽小型ダンプ」「ごみ収集車[新大型特殊車と大型ダンプ]」「フォークリフトと散水車」「橋梁点検車とスカイマスター」と、なります。なにかビビッとくる名前があったら必読なのです。 しかし街中を普通に走っているようなバスから羽田空港の滑走路を行きかう特殊車両まで千差万別なのはよいとして、どうやら一回の収録で二本撮りのスケジュールだったようで同一テーマが続いているのがひと目でわかりますね(w ウイングボディの大型トラックやフォークリフトなど模型業界に欠かせない車両も紹介されてて急に親近感が増したりだ。このように知ってる車両を見て「あるある感」を共有するのもこの本の楽しみ方のひとつでしょう。フォークリフトのマストって意味もなく全部伸ばしたくなりますね~(^^)v ここまで書いてふと思ったのですが、模型業界でウイングボディやフォークリフトに慣れ親しんでる人間って、そんなに多くはないんじゃぁ… 生活の中でもっともよく見るのはゴミ収集車などかな?普段よく見る割には細かいディティール、動作機構などは知らないことばかりです。普通の人間がプレス車の内部に入ったらそれは事故です(w で、対象がどんな車両であっても変わらずユーモアとウイットに富んだ感性で取材されているところはステキだなーと、思うわけなのです。 ハイテク感丸出しのドイツ製巨大高速路線バスでも、それを動かしている人はむかしながらの職人的なプロフェッショナルだったりします。実にイイ感じです。 ※ちなみにこのJRバス関東「メガドリーム号」は番組取材後、運行中に火災事故が発生して廃車になっちゃいましたので、ある意味貴重なキロクだったりする。 番組内では1ページ分だったカラーイラストを各回共に2ページに倍増しての書籍化ですが、それ以外にもモノクロで描き起こされた「こぼれ話」は小ネタ満載でオモロイなー。警告シールいろいろや、ただのイラストレーターが突然TVリポーターになった時のあれこれとか、一本の番組が出来上がる裏にはさまざまなエピソードがこぼれているものですね。 タミヤのキット化よりも以前にコマツG40ブルドーザーを押さえていたのは流石だと唸りました。目の付けどころというヤツだな。巻末の対談ではご本人「クルマの経絡秘孔」と言ってますが、ホントにいろんなツボが押さえられています。 オマケ的に収録されてる重機や農業機械のカタログにも興味津津ですが、個人的イチオシなのは「橋梁点検車」のページでしょう。番組の方も偶々視聴する機会を得た回でありまして、見たことも聞いたこともない特殊な車両を目撃して「世の中こんなクルマがあるのかΣ (゚Д゚;)」と画面の前で目が点になり、しかも放送最終回で「もうオシマイなのΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)」などと色んな意味で驚かされたのも、いまとなってはよい思い出… そんな「橋梁点検車」イラストはまー、みなさん読まれてくださいとゆーことでひとつ(笑) 日常の中にはまだまだ沢山の不思議が隠れています。知ってる人には周知でも、知らない人間にとっては驚異である。自分が熟知している何事かでも、身の回りの他者には類稀なる事象かも知れませんねと、「路線バスの料金徴収機裏側」のイラスト見ながらそんなことを考える。 これも「タモリ倶楽部」よりひと足先に紹介してたものなんで、この本とこの番組はもっと評価されるべき…と、思います。

レベル「1/8 フランケンシュタイン」

レベル製、吸血鬼ドラキュラ、狼男と並んで世界三大モンスターと言えば必ず挙がる超メジャーどころな怪物フランケンシュタインの、ちょっと懐かしい雰囲気のプラモデルです。 日本では「ゲゲゲの鬼太郎」や「怪物くん」で3匹つるんで出てくるんで有名ですが、本来この3つって縁もゆかりもなんにも無い存在です。それがなぜ一心同体少女隊なトリオ志向になっているかと言うと… 答えはパッケージに描かれています。米国ユニバーサルスタジオによる恐怖映画の3大スターのひとりがこのフランケンシュタインなのです。演じるはこの役で一躍スターダムにのし上がったボリス・カーロフ。(ところで、なんでスターダムって常に「のしあがる」ものなんでショ?「スターダムをのんびり登る」とか言わないよなー) ちなみにユニバーサルスタジオ1931年製作映画「フランケンシュタイン」の予告はこちら。 2分に満たない短いトレーラーですが、ひとが「フランケンシュタイン」と聞いて思い浮かべる要素は大抵詰まってますね。その後もベラ・ルゴシやクリストファー・リーなど幾人もの役者がこのフランケンシュタインを演じましたが(最近ではチェ・ホンマンですか)やっぱり一番有名なのはボリス・カーロフによるものです。 「ロバート・デ・ニーロは?」 「なんのことだか全然わからない」 パーツ数は全部で25点。この手の洋物プラモは最近復刻ものが盛んですが、このキットが復刻アイテムなのか新規なのかはちょっと判らない…一応ボックスには2009年で著作権表記されてます。 そんで洋物プラモにありがちなことですが、結構な数のパーツがビニール袋の中でランナーからもげてました。まーあんまり混同するようなものはないしこのキットに限ればまるで バ ラ バ ラ の 死 体 を集めているようで、そこはかとなく楽しい、フヒヒ。 フェイス部分はよく出来ていると思います。 レベルのこのシリーズじゃ一番じゃないでしょうか。なぜかドラキュラだけ異常に出来が悪いのは…例によって肖像権がらみのなんとかなんだろうな… 墓場を模したベースが付属します。ベースって大事なんでこれから先に紹介w いや最近の特リb、げふんげふんあーいやなんでもありませぬ。 墓石には「FRANKENSTEIN」の墓碑銘が刻まれています。説明書には短い文章で「夜の闇にまぎれて墓場で人間を襲う、巨大で恐れを知らないモンスター」云々と説明が書かれてますが、具体的な映画のストーリーや映画スタッフ・キャストなど資料的な記述は一切ありませんねえ。 台座に載せて完成です。フランケンシュタインがデカイのだか墓石が小さいのだかよくわからないバランスだ。 「絶対これ立たないだろー」なんて思いながら組み立てていたので、何の策も講じずに自立するバランスを保っているのにはビックリ。基本設計が確かなんだろうな… 肥大化した額と派手な傷跡、首を真一文字に貫く電極など、極端な凹凸によってフリークスさを強調されたフランケンシュタインの頭部は、ライティングひとつで陰影が激しく変化するもので、モノクロ映画時代ならではの傑作デザイン。 とはいえさすがにパーツの合いはあんまりよろしくないものなので、組み立てには暫時パテなど必要となります。塗装まで仕上げようと思ったら合わせ目と一緒に埋まったモールドの再生作業がそれなりに手間でしょうか。今回は埋めてサフがけしただけですけど… 「背中の合わせ目消えてませんね」 「ちがいます、それは洋服の縫い目です」 「頭の部分もー」 「ちがいます、それは人体の縫合痕です」 「手にひどいヒケが残ってる」 「ちがいます、それは聖痕(スティグマ)です」 …だんだん怒られそうな気がしてきました( ・ω・) いろいろとクラシカルなプラモデルですけれど、その雰囲気も含めて楽しめればいいのかなあと思います。20世紀初頭の恐怖映画の独特の空気をお部屋の片隅に招く、このフランケンシュタイン… などと綺麗にまとめて終わらせたいのは重ね重ね承知してはおりますが、しかしこのことは指摘せずにはいられない、捨て置けない。 賢明な読者諸兄に於いては既にお気づきかと思いますが、このプラモデルが「フランケンシュタイン」を名乗るのは間違っているぞ!フランケンシュタインとゆーのはあくまでこれを「作った人」の名前であって、このモンスターには特に名前もついてないのである!!まったくアメリカ人はなんでもニンテンドーだなぁとか思いつつ、我々はこのモンスターを「フランケンシュタインの怪物」もしくは「名無し人造人間さん」とでも呼ぶべきなのです。ねらーか。 まあ…全部映画の宣伝とイメージングが悪いんだろうな…「ゲゲゲの鬼太郎」や「怪物くん」でいちいち「フランケンシュタインの怪物」とか呼んでられないしな… しかしながらこと「フランケンシュタイン」に関しては、わたくしメアリー・シェリー女史による原作小説の厨房的ファンなものでそこんとこ譲れんのですよずずいずい。 「誰に頼ることもなく、誰ともつながりを持っていない。『わが去りゆく道を阻むものは何もなく』、世を去ったとて悲しむものはひとりもいない。風采はおぞましく、体は馬鹿でかい。これはどういうことなのだ?自分は誰だ?何者なのだ?どこから来たのだ?自分の運命は何なのだ?」 「人はみな胸に抱く妻を見つけ、けだものにもみな連れがいる。だのにおれにはひとりでいよと?おれにも情愛の心はあった。そのお返しに嫌われ蔑まれたのだ。いいか、憎むなら憎め、だが用心するがいい!」 「どんな悪事も、どんな不幸も、自分のそれとは比較にならぬ。おのが罪の恐るべき目録に目を通すとき、これがあの、かつて美と荘厳な善との崇高で超越的な夢想に心満たされていた同じ自分なのかと、疑うほどだ。だがまさにしかり、堕天使は性悪な悪魔になるではないか。だが彼、神と人類との敵にさえ、わびしさをわけあう仲間はあったんだ。自分はひとりだ」 「おれは自分をここまで運んできた氷塊に乗って船を離れ、地球の最北の果てへ行く。弔いの薪を積みあげ、このみじめなからだを燃やして灰にしてやろう。その残骸が詮索好きの不浄のやからに光をあたえ、自分のようなものがまた創られることのないように。おれは死ぬ。」 引用台詞はすべてメアリー・シェリー「フランケンシュタイン もしくは現代のプロメテウス」(創元推理文庫】より、怪物の独白。孤独な魂が流離う、寂しいお話なのですよ… 秋の夜長に、おすすめの一冊です。 しかし突然こんなヤツが「『若きウェルテルの悩み』を読んだので友だちになってくれまいか」などと迫ってこられてもフツーは「おことわりします」よねー^^v ※最後の画像だけ夜光塗料とブラックライトで撮影してます。

第51回全日本模型ホビーショー(その4)

昨日の続き、補遺的なものです。 タミヤのM51スーパーシャーマン、車体下部も箱組の新設計です HVSSサスペンションはかなり組み立てやすそうな分割。 ジェリ缶や防盾カバーが付属しアフターパーツ無しでも再現性の高いものに。フィギュアのヘルメットは前作M1スーパーシャーマンの時はまた違った米軍式?のスタイルですね。 イギリス軍用オートバイBSA M20付属の憲兵は4つのポーズを選択可能。しかし最近のタミヤは憲兵率高いな。 ハセガワの氷川丸はベーシック/スーパー二種のエッチング使用例が判り易く展示されています 映画「タイタニック」が大ブームだった頃は横浜港でもリフトアップカップルが目撃されたそうで、それを再現するのも色々な意味で楽しい…か? スペースウルフは思いのほか手頃なサイズでした。考えてみればFW190を後半ぶった切ったようなヒコーキである。着陸脚が実にエアモデルしてます。 こちらもお手頃サイズな1/72しんかい6500、成形色のまま無塗装でもほぼオッケイというのはライトユーザーにも向いたつくりです。 中川翔子を乗せて「飛び出せ!科学くん」を再現したいようなヘビーユーザーにはバンダイのヨンパチがいいでしょう。 お台場の日本科学未来館には実物サイズのしんかい6500レプリカが展示されてて耐圧核内部も見学できます。参考にどうぞ。 HGUC新作はどれも既存のバリエーションで完全新規ではないのがちょっとさびしい。 でも装備外したゼー・ズールを黒く塗ったら急に首都警ジャン!なんて思うと楽しくなる。三頭犬の紋章を捜さなければ… HGゼダスで注意すべきは後ろのパッケージで、上下左右からのぞき込んでも特に変形するようなことは書いてないのです。 バンダイブースではダンボール戦機がいちばん元気あったように思います。 この辺の機体はアニメでは次回から登場ですか。活躍とキットリリースのタイミングが上手く合ってくれればいいんですけどいやほらジョーカーとかもうね。 メディアミックスとしてはアニメよりゲーム優先ではないだろうかという意見もあるでしょうが やはりTV画面で活躍するのは印象が強いですよと、これはあくまでディスプレイだったキタジマ店長奥さんVer.のクノイチ。模型屋にあんな巨乳でヘソ出しで攻め専で肉食系の美人妻がいるのはとんでもないSF(すごい・フィクション)だと思う。 ガンプラで久しぶりに「武器セット」が出るのもダン戦ぽいなーと思ったり。塗装済み半完成品というフォーマットはどう受け止められるかな。 B-CLUBの参考展示ターンX、これは格好良いアレンジのプロポーションです。 フィアンモールドのロボット兵園丁版。 ぱんつ はいてな(ry メガハウスのコスモフリートEXが1500円強というお値段を初めて聞いたときにはちょっと引いたのですが、会場で細かな塗装や収納ギミックなどをみるとこれはなるほど納得だ。 大きさもサンライズ系のアイテムよりひとまわり大型です。母艦からの発進シークエンスは最近の戦隊物ではあまりみられないワンダバがあって楽しいのだ。 アオシマかぐやは製品版では太陽電池がクリアブルー、になるのはシリーズ従来通りですけど、今回新たな試みとして四方に張り出したアンテナ(月レーザーサウンダー)に金属線を使用してます。 後ろ姿もシックで素敵なブラックカプトンに包まれたかぐや、実物はやっぱりシート状の素材で現物見たいなーと「かぐや 画像」で検索すると月の写真がビシバシヒットして参考にならない上に見入ってしまってタイヘン(笑) 長門1933は屈曲煙突を支えるトラスもプラで再現。 砲塔もご覧の通りにディティール満載です。1/700艦船模型の水準もどんどん高まって来ていますね。 コトブキヤのイカ娘さん。触手の付け根はボールジョイントじゃなイカ。独特のプロポーションには賛否があるかもしれませんけど、考えてみればホイホイさんシリーズやMSGの武器類がほぼそのまま使える素晴らしいアドバンテージが!「約束された勝利の剣」とか!! フジミ/グリーンマックスの東京モノレール。全部つながると画面に収めるのがタイヘンw 「とある科学の超電磁加速砲」や「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」など最近の人気アニメでは街の風景として作品内に懸垂式/跨座式問わずモノレールを登場させるのが大流行です。そんなモノレールブームに先鞭をつけたのが千葉モノレールをフィーチャーしていたゼーガペインであることは今更言うまでもない業績。ゼーガ最高。 でも会場内にゼーガペインアイテムなんてありゃしないので 名 前 が ち ょ っ と 似 て い る コトブキヤのフレズベルグを貼ってレポートおしまい。 ホビーショー、あす以降15・16日と一般公開日なんですが、関東地方のお天気あまり宜しくなさそうなのでお出かけの際には雨具を用意された方が安心かも知れませんね。

第51回全日本模型ホビーショー(その3)

コトブキヤの篁唯依でちょっとひと癒し。 ネルフVTOL機がゲンドウ機Ver.でインジェクション化です。いやー、最初のエヴァブームのときコトブキヤだけがレジンキット出してた機体で感慨深いものが。 ビッグパイパーと名がつくものはいろいろあれど、これは初立体化のアヌビス版。 次のMSGウエポンユニットはチェーンソーがブレイクするヨカン。女の子キャラにもたせて暴れまわらせたい!ヤンデレ気味ぽくだ!! アーマードコアの新作パネル展示。照明の写り込みは大変申し訳なくあります。 ウェーブのMak関連新作はフレーダーマウスのキットに追加パーツで無人偵察機フンメル。バンドデシネで有人機だったことはヒミツだ。 SAFSバリエーションの本命ファイアボール。ボーナスパーツの追加も検討中とのことです。リクエストするなら今です。 塗装済み完成品クラッシャージョウシリーズはファイター1・2それぞれとガレオン。2機セットの販売も有ります。1/100の同じスケールで立体化するとこんなサイズ関係になるのか。昔のプラモデルのイメージしかなかったので、新鮮に映ります。 オートアートのダイキャスト完成品マツダコスモとウェーブ製塗装済みアスカ&ミサトのコラボレーション。 ウェーブひさびさの二足歩行ロボットはロボットなのか美少女なのかロボットと美少女の中間形態なのか シューティングゲーム「ギャラガ」の自機ってなんかもっとドット絵だったよーな。 ウェーブ扱いトランペッターは怒涛の発表ラッシュです。まずは旧ソ連最強秘密戦車と名高いT-64がついにインジェクションでリリースだ!しかも2種!!なんていい時代なんだ…特徴的な軽量キャタピラはまだパーツ化されてませんが、これはいろいろ期待したい。レッドミラージュの装甲を1ミリ凹ませられる戦車なんだって永野護がゆってた! T-62系列では簡易複合装甲を追加したT-62BDDとミサイル万能主義者がいろいろやっちまった感が強いロケット戦車IT-4。 そして大本命のBTR-60PB装甲兵員輸送車です。嘗てドラゴンモデルが旧ソ連関係を連続リリースしてた時代になぜかハブられていた超メジャー車両がトラペからやっと…やっと出ますよ同志! 第二次大戦アイテムでは新たにKV-1Sが。いまは亡きイースタンエクスプレスぐらいしかキットがなかった穴馬的な存在。 スターリネッツS-65トラクターなんて渋いアイテムもありで蒸気ローラーのようなソ連軍アイテムだらけのトランペッターは赤いよ赤いよ全部灰色だけどこんなに赤いよ。 いっぽうひな壇の上ではルーデルっぽいアイテムが鎮座しているのであった。 12tハーフトラックの装甲型…だと… とりあえず今日はここまでです。ホビーショー前にアナウンスがあった物を中心に明日続きをやる予定。

第51回全日本模型ホビーショー(その2)

話題沸騰タミヤの新1/350戦艦大和。直前の情報解禁で実質これが会場発表みたいなものかな。 はじめて詳細が明らかとなったオプションアイテム関係。ハンドレールセットはエッチングの支柱に極細金属線を這わせていくような製品です(画像は支柱だけ写ってます) こちらはキット本体に付属するエッチングシート。 なにかと「新事実発見!」みたいなことが喧伝される大和ですが、今回のキット化にあたっては以前の1/350キットが開発されてからこれまでに明らかになった事を反映させていて、取り立ててどこか他者と違う独特のポイントがあるとか、そーゆーことでは無いらしいです。 展示されているのはオプションを組み込まないキット素組みのものなんですが、それでも短艇収容庫のラッタルとか入ってるんだなー(写真がヒドいピンボケなのは大変申し訳ないです) 現在の艦艇模型ブームって映画「男たちの大和」に始まるものだと思いますが、ようやくリリースされる真打ちは本年末の目玉アイテムのひとつです。新しい大和を存分楽しみましょう。自分は大井篤の「海上護衛戦」を読んで国を挙げての戦争に水上部隊の栄光がなんだ(略)ごっこがやりたい… 1/350艦船ではアオシマが高雄型のリニューアル。元のキットもそんなに古いとは思いませんが… ファインモールドの会場発表は愛知県庁舎でした。帝冠様式と呼ばれる昭和初期に流行したスタイルで、これまでは東京の九段会館が有名だったのですが震災の影響で解体決定されてますから、この先は愛知県庁がトップランナーであります。愛知っぽいギミックってなんだろう?? ピットロードの1/35 87式自走高射機関砲。(*゚∀゚)=3ハァハァ 74式戦車のそれを延長した車体に砲塔は上面一体成形、キャタピラは連結式であれ?あー、ダブルピンキャタピラを疑似シングル化したパターンですねコレハ… ピットロードのパネル展示。現状東京ホビーショーがいちばんのアピール場所ですからいろいろ力も入ってます。 ラインロア/グレートウォール関係。艀(はしけ)がすごい出来栄え。すごい出来栄えだけどこれ艀なんだよな… フジミにひっそり置かれていたランボルギーニ・ウラッコ。いやマイナーとかそれどころじゃなくて。 「デトマソ・パンテーラだこのバカ!」 と各所から鋭くツッコマれる。すいませんごめんなさい申し訳ないm(_ _)m 「は、恥ずかしい!!穴があったら入りたいほどッ!!」 ティもとい「タイレル」P34はフルカウルの77年型。 現用ジェットはF-15Eストライクイーグル。いまでは米軍のF-15もほとんどこれだとかで隔世の感です。 初音ミクレーシングの今年のモデル、BMWが原型展示。今年は大活躍でポイントトップを激走するGTマシンです。