Month: November 2011

パンツァーレックス「パンツァーレックス 12」

毎度おなじみドイツ軍遺棄破壊戦車写真集パンツァーレックスもいよいよ1ダースの巻数を迎え、今号は「German Armour 1944-45」と題して本シリーズの原点に立ち返ったような内容です。 巻頭を飾るのは第512重戦車駆逐大隊所属のヤークトティーガー。この部隊は以前第三号でも取り上げられていますが、「Y」のマーキングを施したこの自爆車両からも、モデリングに役立ついくつもの情報価値が得られるでしょう。 防盾部分の鋳造表面と切削加工部の質感の違いや後部デッキ上の機関銃架詳細など見所はたっぷりです。 MNH社製パンターG最後期型のいわゆる「アゴ付き防盾」付近のディティールも従来からさかんにクローズアップされる個所ではありますが、湯口の処理や溶接痕など衆目を惹きつけるためのポイントとして、模型に再現する価値の高い箇所と思われます。 鹵獲直後から時期が経つにつれてだんだんと部品が消えて行くSS第101重戦車大隊所属、ティーガーII 113号車のあんまり劇的ではないビフォーアフターな一連の写真の他、組み写真では車体全面にツインメリットを刻んだパンターG型を乗り廻したり廃棄兵器集積場で記念写真の連続(?)ショットなど、楽しそうなアメリカ兵の写真集でもある。 しかし、さすがに12冊もシリーズが続くと自分の感覚がだんだんマヒしてくるのがわかります。もうね、いわゆる「マーダー1」とかルノー4.7cm自走砲とかみても全然身体が反応しないのですよ。1945年にIV号戦車のC型やらIII号戦車のG型やらと言われても( ´_ゝ`)フーン になってる自分がちょっとやだ(笑) 米軍のM8装甲車にドイツ側がMG151/15三連装機銃架を無理矢理取り付けた対空車両なんてゲテモノでようやく身も心もドリリンクしちゃう程度には、自分の趣味がアブノーマル方向に振れているのかも知れないです。いけませんね危険ですね。 基本「棄景」の写真集ですからあまり「楽しさ」だけを捉えるのも宜しくないかも知れません。ほとんど素のままのルノーR35がざっくり破壊されてる写真なんてのをずーっとながめていると、いささか心もささくれだって来るものです。 よって本稿の最後は自由ポーランド兵とょぅι゛ょという、心温まる一枚で終わらせようと思う。やっぱり 小学生は最高だぜ 平和がいちばんですね。 何気に背景のパンターはダストビン型キューポラに照準器孔がふたつ開いたD初期型である。雑な仕上げのツインメリットでも終戦まで保つものなんですね~

メディコス「超像可動 ブローノ・ブチャラティ」

「ジョジョの奇妙な冒険」第五部主要キャラクターのひとり、ブローノ・ブチャラティのアクションフィギュアです。 デフォルトで原作者による監修/指定カラーとなっております。荒木飛呂彦先生も最近では世界遺産のPRに参加されたりホラー映画の解説本を書かれたりとデビュー30周年にして一層の大活躍ですね。ETV「新日曜美術館」出演回見逃してしまったのが返す返すも残念で。 ゲンコツ以外にも豊富な表情のハンドパーツが付属。「両右手の男」にしてJ=ガイルを気取るのもまたよしッ!! スタンド関係です。あ、いやその、洒落じゃなくて! さて普段でしたらこの先は元となる原作をベースに製品バリューを絡めて紹介していくわけなのですが、何を隠そうワタクシこのキャラクターについてなんにも知らないのです。ジョジョは三部までしか読んでいないッ!具体的に言うと四部の途中で億泰がスパゲティ食って号泣するところでッ!読むことをやめたッ!! ガッビィィィーーーーン!しかし、今更どうなるものでも /(^o^)\ ない。とアタマを抱えて約30分… 「逆に考えるんだ、原作を知らなくても楽しめる製品だと思うことにするんだ」 ジョースター卿の教えは本当に人生に役立ちますね素晴らしい事ですね。ですからして「『第五部』において“もう一人の主人公”と言っても過言ではないほど圧倒的人気と存在感を誇るブチャラティ」ファンのみなさん、先に謝っておきますねスイマセンまじゴメン全く申し訳ないm(_ _)m 本製品はスタンド無しでも十分自立することが可能です。足元かなり細身の造型だったのでこれは嬉しい驚き。素立ちで面白い物なのかと言われるとまた別ですが。 スーツのパールホワイトの地に装飾部分をゴールド塗装。開いた胸元のタトゥーとスーツの図柄は共にタンポ印刷できれいに再現されています。 上半身には2か所にクロノス可動ジョイントが内蔵されていて、ここまで大きく上体そらしが出来ます。 ジャケットの肩パッドにあたる部位に回転軸が設けられているので腕部の可動範囲はかなり広いものです。 ジャケットの裾は軟質素材で脚部の前後稼働を妨げません。 「ウエストサイド物語」はちょっと無理かも知んない。 革靴(ローファー?)のつま先に可動部分があるのは良いですね~、人体のポージングでは見落とされがちなポイントです。 手首のジョイントには左右どちらにでも「ブレスレット」を装着できるのですが、 「待ち合わせの時間を間違えたァーーーーーッ」って使うものではないでしょう。 また別のオプションとして「ズッケイロの頭部」なるモノも付属しているのですが、 たぶん、こうやって使うものではないだろうと思います… 中空に浮かんでいるジッパーを一体どう使えばいいのかさっぱりわからず、さすがに途方にくれました(汗)いやこれだけでもルネ・マグリットあたりのシュルレアリズム絵画みたいで面白いと思うんですけど… なるほどこうやって使うものなのか。メディコムRAHのブチャラティ見てコソーリ調べる(笑) 「社会の窓から颯爽登場!ブローノ・ブチャラティ!!」 原作には絶対そんな台詞無いだろーと、自分でやってて思います… ちなみにこのスタンド(飾り台の方じゃよ)、かなりの過重・サイズのフィギュアにも耐えられそうに頑丈な作りで、ブチャラティ程度のものなら十分空中浮揚させられます。「ジョジョ立ち」にご活用ください。 「ジョジョ立ち」というより「マトリクス避け」ではあるが。 しかし、本製品最大の売りは顔の造型と塗装ではないかと思われます。ノーマルフェイスで言えば目じりのメイクと引きしめられた口元、 側面から見てもまったく破綻のない鼻筋のシルエット…などですね。ともすれば男性キャラクターのアクションフィギュアは頭部の造詣がおざなりになることも多い中で、同シリーズの製品クオリティは非常に高いもの、確かな作りだと言えましょう。 現在では「ジョジョノ奇妙な冒険」関連製品いろいろ発売されてますけれど、平泉への旅のお供にはメディコスの超像可動シリーズがサイズ、耐久性ともピッタリ!どこでもジョジョ立ち記念写真でハイセンスな観光旅行!! ※観光地での野外撮影については周囲の方に迷惑をかけぬよう、十分配慮したうえで敢行しましょう。 これも「ジョジョ立ち」というより「ハヌマーン飛び」なわけであるが。センスないなあ、俺(´・ω・`)

ミニアート「1/35 イタリア戦車兵セット(5体入り)」

当ブログでミニアート社の製品を紹介するのは初めてかと思われます。ウクライナ製のインジェクションキットです。 ウクライナ製の1/35インジェクションフィギュアとしては度々紹介しているマスターボックスとならんでメジャーなアイテム。マスターボックス製品が一瞬の間を切り取った単独で躍動感をもつスタイルなのに対して、ミニアートの製品群は自然なポージングで汎用性を持つ、他メーカーの車両キットとも親和性の高いフィギュアのような印象です。(あくまで、印象です) 北アフリカ戦線と思しきスタイルで造型された5人のセットです、なお作成・解説にあたってはイカロス出版刊「イタリア軍入門1939~1945」を参考にしました。 キットはランナー2枚に分かれた構成で、別刷りでパーツリストが一枚付属します。メモ用紙程度のサイズですが、これは嬉しい配慮。 いかにもなベテランから明らかに若造なヤツまではっきり分かる顔の造型はなかなかのもの。各々のヒゲのスタイルが個性的です。 バンダリア(弾薬帯)の帯部と弾薬盒、革ヘルメット本体と帽垂れなど装備品は細かく分割されています。 将校(?)が使用している革レギンスも力強い造型。 フィギュアAは搭乗員用のツナギ服の上からレザーのハーフコート、防護ヘルメットを被った典型的なスタイルのイタリア戦車兵。 フィギュアBはAと同じくレザーコート着用ですが、その下は将校服着用で舟形略帽を被っています。両手をポケットに入れた状態のインジェクションフィギュアはちょっと珍しい存在ですかね。 フィギュアCは青色のM41型戦車搭乗員ツナギ服を着用。膝部分の地図用大型ポケットからは無造作に突っ込まれた手袋がハミ出しています。 同じツナギ服でもひとつ前のタイプ、M40型を着用しているフィギュアD。イタリア戦車兵が多く用いているバンダリアは騎兵用の装具をそのまま使用したものです。 同じくM40型のフィギュアE。レザーヘルメットはストラップまで別パーツ。5人中もっとも濃いヒゲの造型でなにかと頭部に視線が誘導されます。落ち着いた座り姿勢といい、これはちょっとお気に入りです。 残念ながら手持ちの完成品にイタリア戦車が無かったんで面白味のない棒立ちで失礼。 組んでみた印象は若干パーティングラインが強いかな…といったところですが、プラの素材は切削し易いものだったのでさほどストレスを感じませんでした。むかしから第二次大戦のイタリア軍の戦車兵はフランス軍戦車兵と並んでどこかのんびりした、牧歌的な印象さえ受けるスタイルだよナーなどと思ってたものですが、思うに隣国の「敬礼の仕方に特徴がある、国を挙げてコスプレ軍団のひとたち」が、色んな意味で洗練され過ぎてたんだろうな…

「メガホビEXPO2011 Autumn」

メガハウス主催のフィギュア関係展示イベントに行ってきました。参加企業はメガハウス始めアルター、ホビージャパン、バンダイビジュアル、代々木アニメーション学院そしてコトブキヤの各社です。展示品に関しては発売時期、価格等未定のものやWeb直販限定の商品など様々ですので、基本はコメント少なめ画像多めの方向で。 あと、趣味は多めで。 カミナギ・リョーコ-Resurrection- は、以前に紹介したサンプル画像に比べて台座がQLをイメージしたクリアグリーンのものになってました。表面にはニブロール的なパターンが印刷されててまさにリザレクション。 男性キャラクターの立体化増えたなーというのがまあ、印象ですか。それだけ女性の購買層が増えていると言うことでもある。そしてその多くが集英社関係のコンテンツだというのは、世の中いろいろ変わったもんだなーとかなんとか。 もちろん女体もある。 ビキニの鎧でチャンバラするのは「幻夢戦記レダ」以来の日本の伝統です!!(たぶん、もっとさかのぼれる) ハダカでなくとも表情が無くともそこにエロスは在るので ジャージのシワひとつ取ってもありがたい、ありがたい(-人-) …つまり、フィギュアとは仏像のようなものであるとです。 「LAST EXEILE」は前作版のアルヴィス&ラヴィだけで「銀翼のファム」関連見なかったよーな。 山田に続いて種島せんぱいが出ます。伊波さんは…まあ、犬みたいなもんだし… この辺見比べるとキャラの対比がよくわかりますな。もうじき出ますが山田葵が土壇場で発売延期されたのは、ありゃやっぱり山田だからか。 「チェスピースコレクションR」のシリーズ名でチェスピースコレクション復活ですと。そうですね、昔はいろいろ出てましたねー。 むかしのものと比べて造型は良いしボリュームも増してるんだけれど、チェス盤には乗せ難そうです(w 会場内すべてというわけでは全然ないのですがこのあたりで一応の締めとさせていただきます。ホビー誌、メーカー各社公式サイト等で情報公開もあると思われますのでそちらの方もご参照のほど。 うん、最後にコソーリカミナギに戻ってくるのは趣味だよ。 ところで、趣味と言えば。 会場からの帰り道、東京都内をとぼとぼ歩いていると「ホビーズワールド」という名の看板を掲げたお店がありました。趣味の世界かそりゃまた大きく出たなけれど趣味って一体何の趣味だよそれは世界を背負えるのかよと、いささか穿った物の見方で近づいてみると… そこはバードウォッチングの専門店だったのです。 ああ、鳥を見るのは良いですね。世界を背負える趣味ですね。 たまたま、ぼくも鳥を見るのは好きなので、ちょっとほっこりした気分で秋の夕暮れ。 販売終了品だっていいじゃないですか。ああ、鳥はいいねこころがすっかり癒されるね。

ハセガワ「1/72 ブラックラグーン号」

広江礼威原作コミック/マッドハウス製作アニメーション「Black Lagoon」に登場するラグーン商会の運送船…いや魚雷艇…いいかとにかく持ち船の「ブラックラグーン号」、1/72スケールプラスチックモデルです。 はじめてハセガワからアナウンスを聴いた時にはいろいろ滾ったものですが、実際に発売なった製品の中身がレベル製の古いキットだと知っていろいろ萎んだのもまあ、事実です。上級者向きです。 こちらが現レベル製、1960年代に開発されたパーツです。オリジナルはレベルだったかモノグラムだったか、遥か昔に製作されたブツだけは見た覚えがありますが、その時はグレー成形だったような…レベル版としてはこちらになりますか、ジョン・F・ケネディ大統領の乗艦として有名なPT-109がともかくオリジナルです。はっきりと明言されたものを読んだことは無いのですが、コミックの作画参考資料に同キットが使用されてるんじゃないか…と、思われます。 ちなみに現在の製造元は Made in China であります。急にロアナプラ風の胡散臭さが漂う(笑) 言うても昔のプラモデルですから、部品点数それほど多いものではありません。組み立てるだけなら簡単な話で、上級者向けとされるレジンパーツだって物の数ではありません。ですが、「綺麗に」とか「丁寧に」とか枕詞をつけると話はいきなり上級へとハネ上がる。テクニックと言うより折れない心とかそういうメンタル面での上級モデラー向けであろうかと… 特に船体にマーキングなどは無いのですが、展示ベース用のステッカーが付属します。せめて切り取り線ぐらい入れてほしいとこですけれど、自分で切り出さなきゃーなりません。その辺のお手軽さが、どうもな。 オリジナルのPT-109用のデカールも一応付属はしますが、しかしどうしろというのだ一体。 英文の組み立て説明書ではまず船尾艤装品の接着から始まってますが、歪みも見られる上下船体パーツをまずはガッチリ接着したほうが宜しかろうと思われます。 その上で船体上部の構造物から始めていくのが精神的に落ち着くかなーといった塩梅です。 レジンパーツ使用部分その1。ブラックラグーン号のモデルになったのはエルコ社製80フィート級PTボートなのですが、標準武装のひとつであるエリコン20ミリ機関砲が砲架台ごと撤去されています。甲板から架台を切断した後の穴埋め部品がレジンパーツUR1です。なんかもちょっと色気のある部品ないのー?とか思うかもしれませんけどこの「対空砲がない」ってのは重要で、第一巻冒頭の#0(雑誌掲載時は読み切り作品)「Black Lagoon」に於けるラグーン号とMi-24Aハインドとの死闘場面にもし対空砲が備わってたら… 一発で話がおわっちゃいますがな(´・ω・`) そいえばハセガワにはハインドAのキットがありました。奇しくも同スケールである。広江先生もデスク上で2体のカチコミさせたりしてたんですかねー。 「単行本○巻のあの場面はきっとこの辺りで…」などと考えながら組んで行くのがこのキットの楽しみ方なのかも知れません。よかった探しも度が過ぎるとポジティブを通り越してただの現実逃避ですよポリアンナさん。 一応、船尾付近。3機のエンジンで3軸推進、スクリューピッチは全部一定方向だけれど回転数が高いんでトルク偏向が発生しなかったってスゲェなPTボート。 台座にはPT-109の名称と船影が刻印されているのでその部分を裏返した上でロゴステッカーを貼り付けるかなり乱暴な仕様(笑)ジョン・F・ケネディのある部分を象徴するPT-109にロック以外は全員アメリカ出身のアウトロー達が乗り込んでいる黒い淵号とゆーのもナニヤラなにやら暗示的ですな(概ねこの手の話題は単なる考え過ぎです) 特に指示は無いんですがフィギュアと左右銃座の連装機銃は取り付けずに完成です。実は舳先の辺りの支柱を一本折って焦ったんだけど、完成見本では四本あるワイヤー支柱ですら取り付けていなかった…(説明書ではワイヤーロープをのばしランナーで製作するよう、指示があります) レジンパーツ使用部分その2。パラボラアンテナがついてないとベニーさんが仕事してくれません。大事だ。 連装機銃を取り付けなかったのは原作に従ったのですが、実は原作コミックで時折、特にアシスタントの方が作画されたと思しきロングのカットを中心に、左右銃座に連装機銃が描かれているコマが見られます。プラモ見ながら描いてるんだろうなーと、そこは親しみを覚えるところなのです。 ところでダッチはどんな伝手でMk13魚雷なんてシロモノを入手してるんだろうか。聞くだけ野暮かそんな話は… 1960年代に開発されたプラモデルが今になっても一応の鑑賞に耐え得るのは、当時の製品開発が確かだったことの証になるとは思います。然しながら何故にハセガワがこの商品をリリースしたのか、正直なところよくわからないのもまた確かです。1/72スケールの魚雷艇プラモデル、サイズとしては実に手頃で1/35の巨大なものや1/350の小サイズよりも親しみやすい模型ではある。 ――でもなあ(´・ω・`) 「ああいうものを、真っすぐ見るな」ってのもBlack Lagoon の名台詞のひとつです。だから、この記事はここでお終いなんです。

アオシマ「ごきチャ」

ゴギブリ擬人化で全世界を騒然とさせた同人マンガから驚異の立体化シリーズ第一弾です。尚、今回記事に於いて特に実物のゴキブリなりゴキブリの画像なりが掲載される訳もなく、出てくるのは全部ゴキブリをモチーフにしたプラモデルですが、ゴキブリ苦手な人の中には文字を見るのも嫌だという方も多いでしょうから、無理にこれから先のゴキブリ擬人化プラモデルレビューを読むことなく、お控えなさった方が精神的にもなにかと宜しいと存じます。いやん、前文だけで6匹もいる~。 いちおう「きゃらくたープラモ化製作委員会」シリーズということになるんでしょうか本製品。「ごきチャ!!」なのか「!!ごきチャ」なんだかよくわからないパッケージではある… 近年いくつかのメーカーから発売されている、可動フィギュアの組み立て式プラモデルです。シリーズ2作目の「ちゃば」と多くのパーツを共有する構造でこの画像分では手足を中心とするAランナーが共通で、主にフェイス部分のDランナーがごきチャ独自のパーツです。 ホビーショーのサンプル展示ではクリア素材を使用したテストショットもありましたが、製品版ではごく普通のブラック成形色。こちらのパートでも髪の毛メインのBランナーがごきチャ/ちゃば共用パーツで(成形色は異なります)スカート関連のEランナーがオリジナル。 対照的にテストショットではマットホワイト素材でいかにも「骨格」然としていたポリパーツCランナーが透明素材になりました。キチン質のモノコックで体勢を維持する昆虫類にまるで脊椎動物のような内部フレームはいささか興を削ぐものでしたから、この変更はYESですね! デカールは瞳が4種で口元が2種ですが、それぞれスペアがあります。これはとてもよい配慮だと思われます。 キットサイズの割にボックスが大きめなのは初回限定同人誌がついてくるからです。2版とか通常版とかなんのことだ。 A4オフセットでモノクロ8ページの構成です。って感じでいいんでしたっけ同人誌のスペック表記。 ジャンル的には日常ほのぼの系の四コマで、キャラクターである「ごきチャ」がプラモデルの自分と出会って…、といった内容。題材が題材だけに おもしろうて やがてかなしき御器被り てな感じでしょうか。ああそうそう大事なことを言い忘れてました。 全年齢です。全年齢です。 大事なことなので2度言いました。 手足は細身で華奢なところがいかにも昆虫的でありますね。関節構造は単純なんだけど、ヒジがちょっとだけ内側にも向くのがチャームポイント。 スナップフイットの接着剤いらずなのでどなたにも簡単に組み立てられます。お部屋でよく見るこれからの季節に、そしてクリスマスプレゼントにもぴったり! 肩関節はボールジョイント、若干ポロリし易いかなー。手とフレームの間に在る肌色は何かと言えば なんとわきです。ハスハス。 着衣はコミックスではワンピースのようなのですが、キットでは上下に分割されてプリーツスカート風に処理されています。それもまたよし。 またといえばぱんつですが(最低だ)昆虫を題に執ったものでも児童ぽぽぽぽ~んに引っ掛かるかどうか判断がつきかねますのではいてない画像の掲載は中止とさせていただきます。 デカールは普通の表情(「普通の表情」ってなんだろう)と目玉グルグルを使用しました。よだれの口元で(@q@)のような。あとで気がついたんですが(^q^)をやってみてもよかったかもだ。しかし口はともかく目の方には貼りつけ位置に特にモールドがある訳でもないので、このキットで唯一大変な行程かも知れません。いや、完成見本見ながらやれば大した事でもないですけれど。あほ毛や触覚などフェイス部分の中央に視点誘導ポイントがいくつか来るので、多少開き目加減で貼ったほうがいいかな? 眉と瞳は一枚にまとめていいんじゃないかなーと、まあそんなことも思いましたけど。 そんなこんなで完成です。昆虫とは哺乳類に在らざる物なので巨乳も貧乳も無いッ!! …塗装で仕上げる場合にはやっぱり実物同様グロス仕上げでしょうか、大抵のモデラーでしたら資料には事欠かない生活環境ではないかと愚考しますが(w コミックスのほうではごきチャの髪にあたる部分、大外は黒ベタで内側はトーンになってまして、ちょっと網翅類の上翅と下翅をイメージしたような表現です。しかし素材が黒成形なんでここから半透明にするのはさすがに難しかろうと思われ。 そして組み立て途中で2度ほど「じわじわくる」ものに襲われ製作の手が止まったことを告白せざるを得ない… 畳を模したベースは秀逸で、このサイズの頭部と手足のバランスでも十分直立、片足立ちすら可能です。しかしベース自体は塗装しないと何が何だかよくわからない作りである(w 実際よく出来てると思います。実にユニークな製品で立体化の英断には惜しみなく拍手を贈りたい。 …でも、このあとどうすればいいの? (´・ω・`) 部屋に飾るという選択肢も、ちょっとなあ。 だって頭が外れて床に落ちてたらかなりショッキングな光景ですよ? おまけに中身超キメぇ!ですよ? かわいいのに気の毒ですがここはひとつゴゴゴゴ(効果音 このようにするのが正しい処理かと。(本製品にコンバットさん タクティカルスーツVer.は付属しません) いくら擬人化流行りの昨今とはいえ、「ゴキブリの擬人化」には眉をひそめる向きもあるかも知れません。でもね、日本のゴキブリなんてかわいいものですよ。以前私がとある動物園の昆虫館で目撃した、 マダガスカルオオゴキブリ にくらべたら、ヤマトもチャバネも日本のゴキブリなんてきゅーとでぷりてぃなものですよハハハハハ。 するなよ?絶対にググったりするなよ??

ホビージャパン「鋼鉄の軍馬 1/1ラコタ&サウロペルタ写真集付録  1/35 地球連邦軍 M72 1/2tトラック ラコタ」

ホビージャパン別冊付録のバンダイ製インジェクションキットです。パッケージに U.C.HARDGRAPH のロゴは印刷されていますが、厳密に言えばシリーズ外の製品です。 基本的には「MS IGLOO 2 重力戦線」に登場した車両の立体化となります。主要なパーツはわずか1ランナーに収められています。 一体化されたタイヤ&ホイールはA2ランナーとなっていますが、これも一枚成形だったランナーを梱包用に分割したもの。この部分にスイッチ入れておくことで、後々のバリエーション展開の可能性も決してゼロではないと言える…のか…な。でもそれは歩兵がミサイルでザクを倒せる確率より低そうだな… フロントウインドシールド用のPET樹脂製クリアパーツとデカールシート1枚が付属。 デカールは重力戦線第1話に登場した第101対MS歩兵小隊1号車・2号車ならびに本キットオリジナルの憲兵隊仕様、計3両分が付属。第1MS大隊第101憲兵隊は戦後のU.C.0081年設定でホワイトカラーの塗装となっています。またいわゆるバーバリー小隊を劇中同様に再現する場合には、UCハードグラフの特技兵セットに付属する対MS用ミサイル“リジーナ”の搭載が不可欠かも知れません。 UCハードグラフの公式サイトに掲載されている開発インタビューはなかなか興味深い内容です。企画段階ではランチャーの搭載も考えられていたんですね。いろいろあって現在のフォーマットでの製品化となるわけなのですが、模型単体としてはこれで良いんじゃないかなーと、思わなくもない。 雑誌付録というスタイルなので単品で高価格化が必要とされたハードグラフとは違い、例えばフィギュアは色プラも分割もなく車両と同じランナー内での単色成形ですけれど、まーこれで十分だろーと。 フロントグリルのヌケ具合やキャリングハンドルまで一体成形されたM299分隊支援機関銃など、たとえ総数は少なくても個々のパーツは大変良い出来栄えです。素性が宜しいというやつですな。 組み立ては2、3の行程を除けばガンプラスタンダードのスナップフィットがほとんどで、えっらい簡単に出来上がります。前後のタイヤハウジング内部は相当簡略化されていますが、完成すればなかなか見えないところであることもまた事実。それとガンダム世界のこのクラスの車はいわゆるエレカの電気自動車なんで、排気管関係は最初からついてないのですようむうむ。 …戦時中にどうやって充電インフラ確保してたんだろう。 ……ところでホワイトベースに積んであったフラウ・ボゥの空飛ぶバギーって一体。 戦術情報機器のモニターが鎮座するインパネは本車で最もSF濃度の高い箇所ですが、この辺りもデカール処理まで済ませてからあとハメ出来るのは実にガンプラであります。 こちら完成状態。透明パーツの接着にピットマルチ(透明ペーパーセメント)などを用いるように指示がありますが、いつもの水溶き木工ボンドで十分イケました。しかしさすがにスペアタイヤの肉抜き穴は目立ちますねー。またサイドポケットはあっても車載工具の類は無いので別途調達したいところなのですが、1stガンダムのTVシリーズ設定に従えば「地球連邦軍は各地でゲリラ戦を展開していた」ってハナシですからいっそ兵站が続かなくて物資不足な状態とかよいかもです。むしろテクニカル指向で魔改造とか全然オッケイだと思うのですよ。 ウインドシールドは可動です。ドライバー、パパ・シドニー・ルイス特技曹長ヘルメットの地球連邦軍マークに注意。このひと檜山修之CVで重力戦線第1話「あの死神を撃て!」でもそれなりに活躍していましたが、別に勇者王でもなんでもないのでザクのSマインで穴だらけになって死んでしまった…(-人-)ナムナム ありがちですが四面から。今月号からホビージャパン本誌で「ラコタオーナーズクラブ」なる企画も始まりましたし、フィギュアなり塗装なりを色々勘案しても良いかもです。荷台部分の広さは魅力で例えばタミヤの「アメリカ現用車両装備品セット」は本書作例パートでも多用されているハードグラフ必須アイテムのひとつですが、長期間に渡って全地球的な規模で使用された単一車種というSF的にも魅力的な設定を持つ本車であればこそ、米軍アイテムに拘らずに可能性はいろいろあると思われます。 インド軍風とか。 ※画像はイメージです 最後に手持ちのタミヤ製ウイリスMBと並べてみる。なるほど確かにラコタでかいっすね。それはつまりパジェロの車格も大きいということか。最近ハンヴィーとかデカい車両で目が慣れてるから目算くるいがちですけど、あれだけ小さいと思ってたサウロペルタもそんなに不自然ではないのかな… 最後までお付き合い戴いた読者諸兄の皆様にだけバラしちゃいますと、自分自身はこの写真集に不満があるのです。 ここでこっそり白状しちゃいますと、 せっかくホビージャパン社が作ってるのですから、 もっとアームズマガジンみたいなノリで撮影されたページがあればよかった 具体的には グラd(ry

ホビージャパン「鋼鉄の軍馬 1/1ラコタ&サウロペルタ写真集」

機動戦士ガンダムシリーズに登場する軽車両の写真集です。 いま普通にさらっと文章打ってから気づいたんですけど、ロボットアニメに登場する軽車両「だけ」をフューチャリングした写真集って冷静に考えたら前代未聞だ(゚Д゚;) 「プラモデルを1/1で作る会」の手により実物大で製作された、地球連邦軍ラコタ・ジオン公国軍サウロペルタ2種類の車両を余すところなく撮影した貴重な記録です。静岡ホビーショーのモデラーズクラブ展示会で実物を目にした方もいらっしゃることと思いますが、三菱パジェロやアイをベース車体に作られた実車さながらの存在感は屋外撮影によって倍増。 インパネやヘッドランプなど細部のクローズアップも数多く撮影されています。魂は細部に宿ります。 オマケアイテムとして製作された対MSミサイル「リジーナ」がこれまた色々芸が細かい格好良さで、小物にちからを入れると人目を惹きつけやすいのはブツの大きさを問わずに共通することですな。 ギミックがあると面白さが増加するのも同じだ(笑)昨今の実物大○○でボトムズを作成された「鉄のひと」ことkogoro氏以来のことかなと思いますが、とりわけ今回は「クルマ」という実に身近なところで手に届き、性質や存在が周知されているものですから、なんて言うのかな、親しみやすさ?を感じますねー。具体的に言うと「これ乗ってお台場ガンダムに突撃したいナー」とか、妄想が容易だ。 しかし本書の中核を占めるのは製作過程のドキュメントで、こちらは実に現実的な内容です。妄想の入る余地など無いほど真剣な工程。 装備品に実際の車両部品が使用できるという利点はつまり、その他の部分も実際の車両同様のグレードに仕上げる必要がある。ということでもあります。TVの特撮ヒーローはちっともこの手の改造車両に乗らなくなっちゃいましたから、ある意味貴重な技術の伝承だと言えるのかも知れないなあ… 再現度やギミック等では2例目となったラコタの方がクオリティは増しているのですが、読み物としては先に作られたサウロペルタの時の方が楽しいかな?巻末には製作スタッフやサンライズの関係者などによる対談が収録されていて「この歳になって文化祭をやるとは思ってもなかった」って発言になるほどこれはお祭りのノリなのかーと膝を打つ。板金に塗装内装、いろんな人の手が加わって生まれてます。「基本的には、こういう許諾は下りない」というサンライズ側の立場にも首肯させられるのですが。 付録として同梱されるバンダイ製1/35スケール「M72 1/2tトラック ラコタ」の作例も勿論掲載されています。キットレビューとしてはホビージャパン本誌と同様、初級・上級それぞれに合わせた製作ガイド。さらに山田卓司・町田豊両名によるディオラマ(本誌掲載済みやサウロペルタの作例も含む)でU.C.HARDGRAPHシリーズに準じた本キットの楽しみ方が様々に提示されています。 設定資料集ではMSイグルーのラコタ/サウロペルタだけにとどまらず、歴代ガンダムシリーズに登場したラコタ(型の連邦軍車両)が掲載されています。ひとつの小物デザインがこれだけ長年色々使われてきたのも長寿シリーズだからこそか。初見は「ポケットの中の戦争」だったかと思いますが、オリジナルは「逆襲のシャア」の本編未使用設定だったという驚きの事実!いちばん最初のデザインが誰の手によるのかは不明なんだそうで、既にガンダム世界ではアノニマスな存在である。すごいぞラコタ。 このオリジナルデザインよーく見るとボンネット周りはジープというより航空機用のトーイングカーみたいな処理になってますね。コアファイターを牽引するのもあながち不自然ではないのか。 設定資料集では掲載されていませんが安彦良和のコミック「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」にもホワイトベース搭載車両として同タイプの車両が出てきたり(4巻)。アムロくんが難民キャンプにオカンをたずねるシーンで「いつものと違うね」「バカこれは宇宙軍のだぞ」なんて示唆に富んだ台詞があったりもするのだ。 そしてこれは本書と関係の無いオマケの画像。「作る会」の皆様がはじめてサウロペルタを製作した時には安全性などの面から車体Bピラーを残し、ロールバーとして利用しています。オリジナルデザインとは異なる箇所なのですがその際に参考にされたアーマーモデリング誌掲載の土井雅博氏作例というのがコレなんですな。手元にあったAM誌2007年11月号からのスキャン。ちなみにこの号では陸自のパジェロが取材されたり珍しく現代物のT-90が表紙&巻頭だったりで、UCハードグラフといろいろ親和性が高かったりする(笑) 続いて付録パートなんですが、長くなってきたので一旦記事を分割します。

レベル「1/48 アポロ 月着陸船 イーグル」

2009年にアポロ11号月着陸40周年を記念して再販された、レベル製のプラモデルです。 初回版の発売年月日は寡聞にして存じ上げないのですが、やはり当時もの、ヒストリカルなアイテムとして接するのがまずは正しい態度かと思われます。 キットは1/48スケール、接着剤及び基本的な塗料セットが付属します(2009年当時国内で流通していた製品のなかには塗料関係付属しないものもありました) パーツ関連はさすがにいまの目で見ると大味…アポロ計画当時の熱気、「舶来」の価値、プラモデル一般の水準すべてが現在とは異なる時代の産物です。リアルタイムで接していた世代の方なら、自分とは違う種類の感慨を抱くのだろうなー。 月面着陸地点「静かの海」を模したベースと宇宙飛行士2体が付属。四角いプレート状のパーツはこれがとっても大事な星条旗用のパーツです。そいえばベースに「足跡」はモールドされてませんな。 塗料と筆・接着剤。レベルの「モデルセット」シリーズに封入されているものと同様で、セメントに関してはひし形接着材よりナンボかましですな。カラーは金銀白そして「炭」色の四色セット。一応水性が謳われておりますが、アクリル塗料溶剤使った方がよく塗れたように思います。 人間の進歩発達は出かけた先に旗を立てることの繰り返しなので「はじめてのおつかい」の際には旗が必須です。透明の塩ビ?板は観測窓用素材。 また断熱シート用にはアルミホイルが付属します。発売当時から既にマルチマテリアル志向だったのかな?それはちょっと驚きです。 そしてどんどん組んで行きますよー。まずは上昇段のキャビン関係から。すごくわかりづらいですけど透明シートを切り出して三角窓に張り付けています。面積的にはずいぶん余裕がありますけれど、すり合わせが若干大変かもしれません。裏側見た方がわかりやすいかなーと思いましたが、 裏側には宇宙飛行士が張り付いているのだ。 その後文字通り「はめ殺し」にされちゃうので、この人二度と出て来れません。塗装と仕上げはお早めに。いやこの辺りの設計は実にアメリカテイストだなと一種の感動を覚える。 姿勢制御用ロケットやらパラボラアンテナやらを取りつけるとがぜんそれらしくなってきます。関係ないですけどスコープドッグって良いデザインですねえ。 宇宙船の設計って1にも2にも実用性が重要視されるものですけれど、アポロ計画の月着陸船を設計するにあたって「顔」の意匠は意図的に取り込まれているのか、それとも単なるシミュラクラ現象の類なのか、それは昔からのフシギ。見ようによっては渋谷のモヤイ像そっくりなんだよなこれ。 そして下降段の組み立てではアルミホイルが使用されるのですが、 説明書にこんなイラストが図示されていたので 即座に実行してみました。なんだか人為的なのに自然で美しい造型になったな… 磔もとい貼りつけには瞬間接着剤を使用しましたがあんまりとり廻しが宜しくないのも確かです。木工ボンドを試してみれば良かったかも…あとこのアルミホイル自体は非常にヤワな素材且つ一枚では微妙に足りない分量なんで、あらかじめアルミ箔なり金色折り紙なりを用意しておいた方が何かと安心です。 説明書によれば四本ある着陸脚もすべて断熱材で覆われているのですが、それには不足しそうだったので箱絵のに従い中間部分だけ被膜してある状態で済ませました。ちなみにボックスサイドの完成写真もふくめて三者微妙に違ってて、いろいろとおおらかな気分になれます(笑) 上下を繋げて完成。やっぱ「顔メカ」風に見えるよなー。 ベースには一見するとクレーターのように見えて実は着陸脚用のスポットが四つあるのできちんとそれに合わせましょう。 宇宙飛行士2体、うち一人は前述のように着陸船内に閉じ込められています。まるで幽霊のようです。ところでこの人たちってヨンパチにしちゃあデカ過ぎる気がしないでもない… 星条旗は裏表ともデカールを板状のパーツに貼る方式なので少しもはためきません。が、空気の無い月面ではこれが正解なのです。公式記録として残されている旗がばたつく映像や写真はどうせ全部アリゾナの砂漠あたりで… シテシマシタ。あぽろ計画陰謀論ハ全部出鱈目デス。人類ハ確カニ月ヘ辿リ着イテイルノデ宇宙人ナンテイマセントNASAモ言ッテマス。あめりか人ガ嘘ツイタコトナンテ一度モナイ。 いやー、でもなんかこうね、月着陸船の模型作って照明当ててレフ板置いてあーでもねーこーでもねーとやってるとだんだん「アポロ計画なんてなかった」気分が盛り上がってきて、裏側をベニヤ板ぽく仕上げたら面白いだろーなー、とか(w;

ライデンモデル「日本海軍給糧艦 杵埼型 1942」

新興メーカーライデンモデルのインジェクションキット第一弾、日本海軍給糧艦「杵埼」を紹介します。 そもそも給糧艦ってナニ?と、そこから始めなきゃイカんかったことを白状しなけりゃなりません。PHP文庫の「日本海軍艦艇ハンドブック」を見ても巻末に他の艦まとめてちょっと記述があるだけで要目すら載ってない…いささか長めになりますが、ボックスサイドの解説文を全文引用してみます。 杵崎型について 給糧艦「杵埼型」は旧日本海軍が4隻建造した冷凍食料の運搬を任務とした特務艦です。ネームシップの「杵埼」は雑役船として建造されましたが、後に特務艦(運送船)へと分類されました。1943年までに計4隻が日立桜島(大阪)で竣工し、当時としては珍しい冷凍の肉類や魚介類を、比較的安全な後方地域から最前線まで輸送する任務に就きました。大戦後期には船団護衛の艦艇が不足してきたことから、駆潜艇に準じる武装を持っていた「杵埼型」の各艦も護衛任務に就き、外地から日本国内の物資輸送に貢献しています。船団護衛は危険な任務も多く、残念ながら「杵埼」は1945年3月1日に被爆沈没しましたが、残る3隻は終戦まで生き延びて、戦後に賠償艦艇として各国に引き渡されました。 なるほど~、海の「クール宅急便」みたいなフネですね。輸送任務と船団護衛を同時にこなせていたならさぞや重宝されたことでありましょう。 最近のウォーターラインクラスの艦艇模型はどんどん製品内容が濃くなっているのですが、以前でしたらこのようなマイナーな(失礼!しかし自分にとっては褒め言葉なのです…)艦種がインジェクションキット化されることはなんて思いもよらない出来事で、いい時代になったものです。 小さな船体(全長62mですって)を構成するインジェクションパーツは小さいながらも精密な成形です。機関砲が別枠になっているのはバリエーション展開を考慮した設計でしょう。 そしてこのキットの中核となるエッチングパーツ。インジェクションと言うよりハイブリットモデルと呼ぶに相応しい広範な内容で、このスケールでしたらプラパーツで済ませるような箇所までエッチング化されています。曲げ線がしっかり入っているので扱いは容易で、むしろ曲げ過ぎて切断しないように注意を払わねばなりません。 キット自体は2艦のセットで、まったく同じ内容のパーツが2セット分同梱されています。またオマケとして「国鉄標準B型蒸気機関車」が、やはり2台分付属します。 船体パーツはスライド金型使用の一体成形、舷側モールドもご覧の通り繊細に施されてます。この辺はもはや艦船模型のスタンダードか。 しかしこのスケールの艦船模型では一体成形されているのがスタンダードな甲板上の補機類が数多く別パーツ化されているのはちょっとした驚きです。 ホーサーリールとか全部別体で、ルーペの類を用意した方が無難かも知れません。画像では左に位置するA33の前甲板パーツ、みょ~にノッペリしているなあと思ったら 木甲板も別パーツなのでした。エッチング製甲板パーツも謹製サードメーカー製含めてかなり広まって来たアイテムですが、当初からの使用を前提としているのは画期的な設計かも知れません。 このようにピタリとはまって寸分の隙も無い。むしろインジェクションパーツの接着こそエッチングに合わせた正確な位置取りが重要で、いくら2隻あるからと言ってイキナリ組み立ては蛮勇ってもんです。仮組みはとてもとても大事です。 なにしろこういう世界ですから、下手にピンセット使うとマリアナ海溝より深いお部屋の片隅にパーツが消え去りかねません。ある程度経験・腕前に自信のある方にオススメ申し上げたいところではあります。 しかしこの新進メーカーの意欲的な設計による他に例を見ない種類の艦船模型、広くひとに知ってほしいアイテムでもあり…定価1800円とに内容に比して大変リーズナブルなお値段でもありますし、2艦セットでもありますしでものは試しでチャレンジするのも良いでしょう。「貪欲であれ、そして愚かであれ」とスティーブ・ジョブス氏も言ってました。貪欲で無ければ新しい境地には進めませんし、賢さが踏みだす一歩を押し止めることもあるでしょう。 ただ、3隻目は無い。 ライデンモデルからは「国鉄軌道 直線・分岐A」「国鉄軌道 曲線A」のエッチングパーツ2種が発売中です。杵埼と併せて貨物積み出し港の情景を1/700スケールで再現できるこの内容は鉄道ファンにもアピールするものでしょう。