Month: August 2012

ドラゴン「1/9 アベンジャーズ: アイアンマン Mk.VII (未塗装キット) 」

マーベルユニバースのヒーローチーム「アベンジャーズ」の中核メンバーにして本年公開の映画でも重要な役割を占めるアイアンマンことトニー・スターク。キット化されたのは映画本編後半、クライマックスで使用される最新型のマーク7です。 今回紹介するのは未塗装・未組立てのキット版。ホビーショーで初アナウンスされた時には完成品も…なんて話を聞いたような気がしますが、結局は塗装済み組み立てキットに落ち着いたようで、このパーツ分割を見ればなんとなく納得。 成形色は2色、ややツヤのあるプラ素材を使用しつつ一部に軟質(DS)素材や軟質パーツも含まれています。 大型のディスプレイベースと金属支柱が付属しますが、いただいたサンプルには何故か支柱が2本入ってました。らっきー…なのか?? 考えてみると純然たるSFキャラクターモデルとしてはドラゴンにして初の試みとなるのかな?これまでいくつものスケールモデル製品で培った技術が投入され、要所要所に劇中のスーツ同様のシャープなディティールが施され、スライド金型を使用した一体成形パーツも配されています。 胸部アークリアクターのコアは2種選択式。アークリアクターが円形に戻ったのがマーク7最大の特徴(だと思う)のですが、さて中身はどうなってたかな?プログラムのスチルやネットの画像見ても起動中で発光してるシーンばかりでよくワカラン… で、アイアンスーツの中には本来ならば皆さんご存じ「戦う社長」ことスタークエンタープライズのトニー・スターク社長が入ってるのですが、このキットでは胴体部分にこげな感じのフレームが内蔵されてます。例によって組立説明書は微妙に不親切ですが、パーツの形状を信じて組めばきちんと収まる模様。 ところでこのフレーム形状ってまるで「ジョニーは戦場へ行った」みたいですねってそれは危険な話題か。 その上にアーマーパーツを重ねていくことで細かなディティールを表現しつつ、自然な曲線を描いたポージングを作り上げていきます。パーツ数が多い方が却って組み立て・仕上げは簡単で、もしも前後二分割とかだったら合わせ目処理で死んでる。 ほとんどのパーツはアンダーゲート成形、分割線も巧みに隠されるパーツ配分になっていて、これなら塗装版をお待ちの方にもご安心いただけるでしょう。 強いて言えばバンダイのMGフィギュアライズに相当するような存在ですが、固定キットで自然なラインを魅せているのが特徴でしょう。アメコミキャラの立体化としてはアクションフィギュアだけでなく「スタチュー」の文化・伝統に則った製品ではあり、これがHJ誌の記事だったらきっとヤマタク氏が担当して旧オーロラ社製品について文字数割くようなイメージですね。 手首部分は軟質+クリアーパーツでリパルサー・レイ発射状態を再現。「手の目」って名前の妖怪がいたなあとふと。 アイアンマンのスーツは毎回(一本の映画作品内でも複数回)モデルチェンジされますが、頭部のデザインはほぼ一貫して共通する意匠です。おかげでキャラクターの同一性は十分に担保されます。 脚です。フライドチキン食べたい(そろそろ書くことが無い) 飛行中の姿勢を立体化しているので、ちからを込めつつも伸びのあるポージングとなります。 全身組み付けて見るとなかなかに色気のある人体、こうして見るとオリンピア的…というかちょっと空山基のイラストにも通じるメカ+エロスなラインに見えなくもない全身ですが、たとえば女性目線ではどのように映るんでしょうね? 順番よりは気持ちの問題でアークリアクターを最後に装着。この部分と目元だけはちょっと色を置いてます。組んだ後でようやく思い至ったんだけど、丸カバーの内側に逆三角のコアの方が、それっぽいんじゃなかろうか。 腰をひねって右腕を突き出し、左半身は身構えながら右側でリパルサー・レイを発射せんとするアイアンマンらしいポーズ…とはいえ赤一色だとまるでクリムゾン・ダイナモみたいだww(コミックに登場するソ連版アイアンマン) 無塗装版ということで近年様々なカラーが揃いつつある各社メタリック塗料の発色を存分に確かめる素材としては勿論のこと、今回の「アベンジャーズ」でもアイアンマンシリーズと同様クライマックスではメタルなボディの全身にバトルダメージを受けるので、それをやるにはこっちの方が向いているかなと思います。 例のキャッチコピーはともかく、ひとつの作品としてはなかなかに面白い娯楽映画でした「アベンジャーズ」。一連のマーベル製作映画の集大成として、この大成功の最大のカギはアイアンマンのデザインやロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークのキャラクターにあるだろうと思う訳です今回も実に大活躍でした。彼の傍若無人ぶりには「お前はワンマンマンと改名せ~い」などと苦情を申し立てたくなる方もいるかも知れませんが… なに、社長なんてどこの世界だって大抵ワンマンですk ※映画作品の話であり、特定の個人を指向するものではありません

ハッピーミディアムプレス「サイファイ アンド ファンタジー モデラー 第26号」

表紙はポーラライツの1/350エンタープライズ号、併せてスタトレ関連ページの多い号です。 圧巻は11フィートモデルのエンタープライズを始めとする実際の撮影に用いられたミニチュアプロップへの取材記事でしょう。このエンタープライズは1991年にレストアされたもので、現在でも美しい姿をとどめています。 「庵野秀明特撮博物館」を見てきたばかりなので、アナログ技術によって特撮映画を支える人々は洋の東西を問わず敬愛いたします。日本特撮でも10尺の大型モデルは作られているのですが、現存してないのがほとんどで… 「ハワイ・マレー沖海戦」よろしく上下反転して撮影なんて匠の技も見られます。日本もアメリカも、やってることにそれほど変わりはありませんね。このようなテクニックが現在急速に失われつつあることも、おそらく同様だろうと推測できるのですが… ポーラライツのキット作例は内部の空間を活かした電飾仕様。スタートレックのモデルにして王道的な処置ですが、これをやるにはインジェクションキットがいちばんでしょう。欧米のSFモデルが内部再現の方向性を持たない、いわゆるモナカキットばかりなことは電飾作業にとってはアドバンテージで、 ひとつの素材として加工性の高さはもっと評価されてよいのかも知れません。無加工素組のままでは異様にのっぺりした物にしかならないって問題も有りますけれど。 それはともかく、作業中でもプラモをぐちゃぐちゃにしないお利口なねこさんと、居住性の高そうなハウスについ( ^ω^ )ニコニコ してしまふ。モデラーってものもちいいよな、どこの国でも。 その他今回の見どころは「エイリアン」第一作のノストロモ号燃料精製プラント、「銀河ヒッチハイクガイド」に登場する銀河ヒッチハイクガイド・マイクロ亜中間子=電子装置(風見潤訳)などのスクラッチ記事や 「バトルスター・ギャラクティカ」サイロンレーダー電飾加工、「宇宙戦争」ディオラマ連載記事など宇宙SFアイテムが多いのは従来の通りです。 今号特にオススメなのはギリシア神話に例を取った英雄ペルセウスと蛇女メデューサの戦いを描いた迫真の情景でしょう。人体の写実的な再現は最近の国産モデリングではなかなかお目にかかれない力強さ。 ハリーハウゼンの「タイタンの戦い」以降下半身を大蛇として表現されることが多いメデューサですが、元々は絶世の美女であった伝承に則ってかエロスを感じさせる造型が成されています。正中線よいわあ(*´∀`*) デザイン自体はギリシアというより過分にアメコミ色が漂うものですが、石化の視線を盾の裏に映して首を落とす、伝統のお題には従っているところが素敵です。 ところでバンダイは国際標準の12インチフィギュア展開を始めるそうなんですが、この手のバタ臭さ?も果たして視野に入れてるのかしらん。

バンダイ「1/144 HGUC ハンブラビ 」

全宇宙のハンブラビ好きの皆さん、お待たせしました。旧キットより27年の時を経て漸く発売されたHGUCハンブラビです。ああ、なんてカッチョエエ。 最近のHGUCに標準的な製品構成です。最近では多色成形ランナー未使用によりシール処理の度合いが多かったりもするHGUCキットですが、本機に関してはシンプルなカラースキームとディティールよりもラインで魅せるデザインなため、さほど不都合がありませんね。 フェダーイン・ライフル(むかしはフェーダイン・ライフルって表記だったような覚えが)はマラサイUC版とまったく同型、海ヘビの方はコックピットハッチも含めて新規ランナーとなっています。ビームサーベル刀身はヴェイガンMSにも流用の効くイエロー成形。 「目、多数」のモノアイ関係が主なシールとポリキャップ、海ヘビ用のリード線が付属。 シンプルな形状ながら、サイドアーマー裏側や肩部モノアイレールなどのディティールには注目すべきところがあります。 後背部含めてモノアイは立体的な表現がなされるなか、正面に上下ふたつ並んだ「顔」の部分はツルペタのシール表現のみとなってます。その分好きな箇所に設定して「表情」は出せるのですが… フレームにボディ外装を重ねる構造なので空間にゆとりがなく、モノアイ自体もかなり特殊な形状なので市販パーツで簡単ディティールUPって訳にも行きませんねーうーむ。 背部ビームライフルはちょっとだけ可動しますが、劇中のようにMS形態で前方に指向させるのは不可能です。ハンブラビのデザインって元々立体化した時の整合性よりアニメーション演出としての自由さを第一にしてるので、矛盾が前提みたいなものなのです。面白さの比重をどこに置くかって話ですね。 見ての通りのシッポとハネ。シッポの方については劇中で使用されたように股間からグイグイ突き上げる(きゃー)刺突兵器として装備された「テールランス」とキット解説書にもありますが、巨大なハネについてはなにひとつふれられていません。「バーニアは好きなところから出る」てなデザイナー自らの注意書きが公式設定資料にも記されているハンブラビにどんな理屈をつけるのか、ジュアッグの鼻にすら設定を設けたHGUCにちょっと期待していた面もあるんですけどねー。 ハネ(放熱板?バインダー??なんちゃらドライブ装置???)そのものは前方から差し込み、後方に向けて広く可動します。 エルガイムのヘビー・メタルを思わせる細い腕。肘関節がほぼ180度可動するのもMSらしからぬ機構でおまけにアキュート(A級ヘビーメタルに装備される打突武装)まで付いてるんだよなこれ。いや、ガンダム的に言えば単なる「クロー」ですけど。 手首は握り拳とライフル/サーベル兼用の武器持ち手が左右とも、平手は左手のみ付属します。 旧キットのような引き出し機構こそないものの、膝は二重関節で変形に対応します。足首部分の関節は面白い構造なんだけど…スイマセン、撮るのわすれました。三連の○モールドがちゃんと抜けてるのがいいよね。「おしゃれ」以上の意味はひとつもない、そこがよいのです。 ゼータガンダム登場MSのなかでも一、二を争う奇抜なデザインは放送当時から決して大人気な物ではなかったかもしれません。しかしヤザン・ゲーブルのキャラ性とも相まって、好きな人は本当に入れ込む機体で…四半世紀過ぎた今でもはっきり印象を残してるんだから、これは立派なデザインなのです。 あらためて見直すと肩張りと裾広がりで初期ファイブスターのファッションみたいなカタチではあり。 MA形態への変形はシンプル且つガラリと印象を変える鮮烈なもの。しかし調子に乗って遊んでいると股関節軸がブチ切れる恐れがあるのでここは警告しておきます。 てゆーかね、一度切ったよ俺 OTL 装備品関係、サーベル刀身はちょっと歪んでたんでこのあと直しましたが、このそり返りを強調しても面白かったかな。元々ガブスレイ用の武装として設定されたフェダーイン・ライフル、その名称は解説にもあるようにアラビア語で「戦士」の意なんですが、外形的には「ジェザイル」と呼ばれる19世紀ごろにアフガニスタンで用いられた長銃がモデルでしょう(シャーロキアンなひとには「アフガニスタンのジザイル銃」で通る話) スミ入れとコンパウンドを使用したツヤ出しをやってみました。センチネル風ならつや消しでしょうがゼータガンダム本編のいわゆるワカメ影的なイメージを出すならグロス仕上げがおススメです。ヤザン隊の他に使用された機体が無いことから特にカラーバリエーションも無いんですが、ニュータイプ誌に掲載された永野護オリジナルイラストには深紅のハンブラビなんてそそるものが描かれたりしてます。 頭頂部の微妙な曲線はMS時には後ろにそり返ったちょっと偉そうな(?)目線を作り、MA時にはサメの鼻先のようなシルエットを生みで、ここんところが本キットいちばんのポイントだと思いまっする。 スピーディーに接近しトリッキーに変形して襲いかかる、イメージ的にはそんなところでしょうか。ゼータ終盤では数多くの名前持ちパイロットを墜したヤザン隊ですが、一番の金星はダカール直前にクワトロ・バジーナの百式を機能停止させ大気圏内に叩き落としたことでしょう。ああ、あのときカミーユが助けたりしなけりゃ「逆襲のシャア」も無かったのに… 設定的にはリックディアスと同型のサーベルを使用するはずだけどそんなことは(・∀・)キニシナイ!! 辻褄合わせより「おもしろくする」ことが重要だとくりすもゆってる。 主力武装のフェダーイン・ライフルですがこれがまた持ちにくいことこの上ない(;´Д`) 左手は銃身に添えられるけどそれ以外はとくにポーズが決まらないぞうううむ。 幸いハネが可動することでなんとか小脇に抱えられるのですが、ここが動かなかったら辛いだろうねー。旧キットが徒手空拳でリリースされたのもむべなるかな、だ。 ロング・ビーム・サーベルとしても使用可能な便利アイテムですが、ハンブラビは腕が上がらないので派手な構えが出来ませんのだ… レーザーや粒子ビームをひょいひょい避ける人間が続出するガンダム世界でなぜか有効なワイヤー兵器。海ヘビはリード線の表情付けひとつでマヌケにもなるから結構気を使います。気を使ってこれです。 フェダーイン・ライフル+海ヘビの装備は最近ではヤザン・ゲーブルの得意なファイティングスタイルとして、ガンダムエースのコミック「ジョニー・ライデンの帰還」で使用されていました。俺たちのヤザン隊長はいつの時代も大活躍だな! 両方のつま先を伸ばしておくと今は亡きAGE3オービタルさんの霊を供養出来ます。 ここから先はちょっと遊び。永野テイスト全開なのでバスターランチャーでも持たせたいとこですが、ちと手元にないものでHGUCヅダの大型対艦ライフル持たせてみました。やはり長物は似合うバランスだなー。 やだこれかっこいい…(ビクンビクン) たしかこれはウェーブがずいぶん前に出してた真ゲッター1のトマホークか。もとよりマンネリやパターンを打破してもっと自由な発想で行こうぜってモビルスーツなのですから、遊ぶ方も自由闊達でいいと思うんだ。 さらにオマケでヤザン隊の三機編隊を揃えてみたく、HCM Proのハンブラビを用意しました。小粒ながらに良い出来で、モノアイ可動(!)まで備えた優れ物です。つい先日までHLJセールアイテムだったんですが嗚呼、既に絶版になってしまったか… 「Gの影忍」に登場する「十文字」みたいなギミックがハンブラビ好きにはたまらない魅力。そして当然三体目はMSIAハンブラビだと思うでしょう? ざんねん、ヤザン・ゲーブル大尉でした! 「野獣」と恐れられるティターンズのエースパイロット。MSパイロットとして卓越した操縦技能を持ち「ギレンの野望」シリーズなどではしばしばオールドタイプ最強の数値を与えられて登場する… うむ、実に馴染むなイカちゃんフィギュア。今日のこの日があろうかとホビーショーでの発表直後から手をまわして用意した甲斐があったというものだ。 リゼルやアンクシャ同様、ハンブラビにもSFS(サブフライトシステム)としての可能性が広がるじゃなイカ。

バンダイ「偉大なる船コレクション: トラファルガー・ローの潜水艦」

ワンピース。偉大なる船(グランドシップ)コレクションからトラファルガー・ローの潜水艦です。グランドシップって書くと地上戦艦みたいですが、潜水艦です。さて、ワンピースと言えば 単行本67巻の初版発行部数は405万部と日本記録を更新する絶好調の少年マンガ、アニメも長期シリーズが絶賛放送中でフィギュア関係でも新製品が案内される度に予約殺到とこの業界でも大変恩恵を被っている大人気コンテンツですが、 …ごめん全然知らないの(´・ω・`) ほんとーに初期の頃のメンバーをちょろっと聞き及んでる程度で、気がついたら麦わら海賊団ってずいぶんメンバー増えてるんですねー。 そんでこのトラファルガー・ローってひとはだれなんですか?トラファルガー沖海戦とはなんか関係あるんですか?? とゆーていたらくなのでありんす。ファンのかた、すまんのう(´ω`) 基本は多色成形ランナー×1単色成形ランナー×2の、バンダイプラモのこの価格帯なら標準的な商品構成です。またこのサイズのモデルでは珍しく、すべてタッチゲート成形。ダンボール戦機やSDガンダムシリーズではおなじみのものですが、対象年齢よりは購入者のモデラー濃度を加味したんではないかなーと思われ。 航跡をイメージしたエフェクトパーツが付くのもイマドキ流。船体のラインに沿っているのでこれをこのまま他キット(例えば水泳部MS群)に転用するのは難しいかな?しかし工夫ひとつでいろいろ使えそうな気もします。 シールは2種類のシートで付属。 組み立てにあたっては素組で済ませるなら特に難儀なこともないのですが、デッキハウスおよび主船体に多くある舷窓をシールでペタペタ貼って行くのは若干煩わしいかも知れません。窓枠があるので垂直・水平にやや気を使いますが、よ~~~~~~く見ると微妙に印刷ズレてるのでワリとおおらかな気分でもオッケイかと。 航法灯は赤と緑で塗り分けるべきなのでしょうかは。いや、そういうことではないのか… 船底部分にウォータージェット?の取水口のような機関。 スクリューが左右別になってるのはグーですよグー。シーサーペントの時は出来てなかったことがこの潜水艦ではちゃんとなってる。あれ?発売時期はどっちが早かったんだろーと調べてみたらこのキットの方が早かった。つまり蓄積って大事ですねってことである。うーむ… 船底部分、上下反転してます。前方に取り付けられるレンズ状の部品(なんで付いてるんだか知らないのよーごめんよー)はメタリックシールの上にクリアーパーツを重ねて綺麗に反射光します。 上下船体を合わせて完成。ハコフグとかアンコウとか、そのあたりの魚をモチーフにしたと思しきユーモラスな外観です。潜水艦と言えば黄色いのはビートルズ以来の伝統で、宮原方面では大喝采を受けたのでありましょうか。いえね昔ね黄色い潜水艦とマンダならぬ「ナンダ」って怪獣が戦うガレージキットがあってですね… ノンスケール製品ではありますが、甲板部分も広く取られているのでマスコットフィギュアなどをディスプレイするのも悪くないかと思います。1/144のトレーディングフィギュアなんてのもありましたね。 ほんでその、なにゆえ潜水艦が帆走するのですかい?野暮なツッコミ入れてるなあと自戒しつつ… 横帆に貼るシールはちょっとぐらいシワが寄ってる方が風をはらんだみたいでカッコイイのだぜってスイマセンスイマセン、ほんっとゴメンナサイ OTL 三角帆がこの位置に来るのはいいの?ってな疑問は「シュトロハイム大佐はガソリンで動いてんですかい」ぐらいに意味のない問い掛けだろうたぁ思うのだが。マンガなんですから、カタチ優先ですわな。ワンピース登場船舶のなかでもとりわけ面白い形状をしている一隻だなあと今必死にラインナップを確認しながら書いているッ! ウォーターライン化するとなんか和みます。帆走、いいジャン! 水面をイメージしつつフルハルで魅せるのが一番の楽しみ方かな。一応アクションベースにも対応しているので、とくにこの船の場合は潜航/浮上姿勢をディスプレイすることが可能です。 どうも今回淡泊な記事になって申し訳なく…自分の中ではジャンプのマンガって「るろうに剣心」で止まっているのでって剣心最近またやってるってマジなんですかいΣ(゚д゚)

大日本絵画「アーマー・モデリング September 2012 (Vol. 155) 」

巻頭特集は「ツィンメリットコーティングを攻略せよ!!」、タミヤのエレファントなどを中心に様々な素材・技法でドイツ軍戦車特有のコーティング再現を紹介する内容です。 長らくAM誌を読んで来られた方であれば一見して既視感を得る企画かも知れないのですが、斯界に広く普及しているポリパテ+ブレード技法、エポパテ+ローラー技法の双方ともに改めて気づかされることも多いはず。特にエレファントの特徴的な車体にパテを塗布する手順など、実際の製作にダイレクトに反映することが可能でしょう。 最新のマテリアルであるタミヤ純正エレファント用コーティングシートについても勿論漏らさず記述されています。作業手順が簡単な分ページ数が少ないところは仕方ないのかな。同様の素材としては艦船模型用の木甲板シールのノウハウも参考になりそうなものだけど、その辺どうなんだろう? あくまで「技法」の解説であって完成した車両が若干淡泊な印象を受けるのはともかく、多くの読者が興味を持つであろうコーティングシートを使用した作例が完成するとこまでいってないのは胡乱な観を抱きます。塗料に対する耐性やダメージ表現の加工具合などもうちょっと踏み込んでほしいなと思ったのが正直な感想。ほぼ同時期にMG本誌でタミヤエレファントの記事があるので、内容的な重複を避けたのかも知れないのですが… レジンパーツを始めとした各種シート、いにしえより伝わる(笑)タミヤパテとヘラを使用した匠の技など、紹介されている技法は多彩なものです。どの技法にもそれぞれの特徴や個性があって本来優劣を付けるべきではないのでしょうが、しかしいまどきタミヤパテでコーティングするひとってどれだけいるんだろう?「もっともリアルに再現されているのはドラゴンのコーティングモールド済みシリーズ」だとゆー、至極もっともな答えが出ちゃうモデラー対談でも、作業過程の楽しさが大事なんだとまとめていますけれど。 コラム的な囲み記事になってるツインメリットペーストはホントに燃えるかどうかの実験がディスカバリー・チャンネルの「怪しい伝説」みたいでオモロいです。この作業過程はさぞや楽しかったろうなあ。 特集以外の記事では富士駐屯地祭での10式戦車を突然の豪雨の中の迫力あるショットで収めた「自衛隊ウオッチング」やタミヤのM60A1リアクティブアーマーなど現用戦車関連、 サイバーホビーの2つのキットをセルフで白箱的ニコイチした三突G後期型、車両はあくまで脇役でフィギュアと瓦礫が主人公のスターリングラード第6軍ジオラマなどの大戦物、 ニューキットレビューではホビーボスのトルディ軽戦車とSdkfz254、トランペッターのロウマー増加装甲付チェンタウロが紹介されています。トラペのチェンタウロっていつのまにか6種もバリエーションが出てるんですね。 見どころいろいろな今月号ですが、フィルのページに遊びで載ってた「天井と後部ドアを外したビショップ」が何故だか急に日本軍車両らしく見えて笑ってしまう。機関部そのままのやっつけ具合とか、特に(w

タミヤ「ミニ四駆 サンダーショット Mk.II エヴァンゲリオン 零号機Special」

電撃ホビーマガジンプロデュースによるエヴァンゲリオン+ミニ四駆PROコラボレーション製品、新劇場版に登場する綾波レイのエヴァンゲリオン零号機をモチーフにしたオリジナルカラー・マーキングが施された限定仕様です。 ジャパンカップも復活しニコニコ動画では「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の配信もはじまり現在は第三次ブーム真っ最中のミニ四駆、これまでのムーブメントとの最大の違いは親世代の側にもかつてのブームを体験して来た人々が揃っていることで、先月開催されていた池袋東武デパートのタミヤモデラーズギャラリーでもミニ四駆のコーナーは親子連れやカップルなど多彩なファン層で賑わっていました。ファン層が様々ならば楽しみ方もいろいろで、この手の「早さより見た目重視」なマシンも従来より受け入れやすくなっているのではないかと。極端な軽量化とモーターチューンだけではねんどろいどぷち乗せようって話にはなりませんわな。 リンク先のニュースがちょっと前のものだったんでワンフェス写真を再掲載。なんでも今はグッ鉄カフェに展示されてるらしいです。 ボディはエヴァ零号機をイメージしたイエロー成形です。新劇版準拠なので勿論これで正解なのですが、奇をてらってブルー塗装とかどうだろ? ミニ四駆PROの基本となるMSシャーシー、本品には強度を増したポリカーボネート混合ABS樹脂製のパーツが標準装備となっています。 ダブルシャフトモーターをはじめとする付属品、ギア比は4:1のハイスピードタイプです。親世代に過去の記憶があれば、一見するとどれも似たよーなモノに見えるギアや通電ターミナルの微妙な差異に血道を上げるレーサー諸氏の気持ちにもご理解がいただけるのでしょうか?だとしたらそれはいい時代だよな… 大径ナローライトウェイトホイールはシルバー、大径ナローバレルタイヤはブラックの成形色。タイヤの方には「NERV NIMI 4WD PROJECT EVA」の文字入りです。 そして本製品の目玉となる山下いくとオリジナルデザインの専用ステッカー。ここだけみると初号機みたいな色使い(笑) 組み立ては至って簡単なハメコミ&ネジ止め方式です。システムとしては完成の域に到達してるといっても過言ではないでしょう。 シャーシー構造が三分割化されているのはミニ四駆PROの特徴で、あらかじめ交換パーツを用意しておけば素早いセッティング変更も可能です。自由度の高さは他メーカーの類似品やタミヤ自身による後継機シリーズすらまったく寄せ付けない、ミニ四駆の高い人気を支える重要な概念。 とはいえレースに勝とうとすると大体セッティングの方向性って決まっちゃうものなんすけどね。それでもやっぱり直接その場でレースをするのが楽しいのであって、タイムトライアルで全国ランキング出しても面白くないだろうなと、某爆死ーあーいや、なんでもねえです。黒歴史が多すぎるぞこのジャンルは。 あっという間に完成するので何も書くことがないです。書くことが無いので前輪後輪それぞれのパートが交換可能なミニ四駆PROの基本構造は「アローエンブレム グランプリの鷹」に登場するトドロキスペシャルのパクリだ!とか言ってみる。え?そんなアニメ知らないって?? ボディカラーはキャメルイエローによる塗装指示があるのですが、そちらは成形色を活かしてブラックとメタリックグレイの部分塗装のみ施行。ほんでコンパウンドかけてみたけどあまり効果はなかった… ステッカー貼って完成です。うん、どこからどうみてもエヴァ零号機そのものですね、とくに「0」のカーナンバーとかがね!いや、割とどうなんだろうねこれ実際ね。もっとこう、エヴァの頭部を前後にうにょーんと伸ばしたレースカーとかどうかなあ(ガン○ムレーサーのことはもう忘れろ) 実際のサーキットでは「エヴァ初号機がイカ娘に襲いかかったァ!」なんてレースが繰り広げられるご時世、あえて痛車に走らずスタイリッシュな方向を打ち出したのは悪くないとは思います。秋に劇場版Qが控えているのでアスカ仕様なんか出たらいいでしょうねー。 パッケージ画を切り抜いてレースクイーン風なスタンドポップを作ってみるとか、なんかもひとつ楽しみ方を工夫したいところではあります。いっそ走らせないことを前提にサーキットやピット風景のディオラマ作ってもいいんじゃないかと。ロゴとかユニフォームとか、いろいろネルフっぽいノリで。 そして文末ながら去る7月19日にお亡くなりになられた「タミヤの土屋博士」こと土屋博嗣氏のご冥福をお祈りします。氏が開発を手掛けられたミニ四駆は日本の模型史上に名を残す素晴らしい製品であり、全世界で多くのユーザーがこれを愛顧しました。 1989年に発売されたMMのタイガーI後期型とその後の戦車模型業界の興隆だって当時のミニ四駆(の人気と売上)が無ければ生まれて来なかったので、戦車プラモ好きとしてはミニ四駆をリスペクトするのは当然の行為です。

「館長庵野秀明 特撮博物館」

お盆休みに出掛けてきました、東京都現代美術館で開催されているミニチュア中心の特撮美術展。模型的な空間を存分に堪能できる場所でした。 例年ですと東京都現代美術館はスタジオジブリのアニメ美術などを中心としたイベントやってる時期ですけれど、今回はジブリつながりでは「巨神兵」をシンボル的なキャラクターに据えつつ、展示内容としてはミニチュアやスーツなどの撮影道具や様々なアイデアを駆使した撮影技法の紹介など、広く日本の特撮技術全般を魅せるというなかなかに力の入った展覧会です。 実際の撮影に使用された貴重な展示物が山盛りとはいえ、会場内ほとんどの場所が撮影不可。唯一許可されたスペースはこれまで様々な作品で使用された建築物のミニチュアを集めて構成された、模擬的な市街地撮影セットだけなのです… もちろんこれはこれで、面白いもんであります。ミニチュアセットのなかにも通路が設けられているのでちょっとした撮影スタッフ気分に浸ったりウルトラQの「1/8計画」っぽかったり。 日常の中に「戦争」が飛び込んでくる脅威はむかしから特撮に学べるところであったり、 むしろ「日常」そのものを再構築する作業に本物のプロフェッショナルの技を感じ取ったりです。実物と見まごう壁や電柱の汚れもひとたび裏側を覗けば空虚な現実がほの見えるのも特撮ならではの感慨でしょうか。フルCGではこうは行かない、ミニチュア特撮ならではか。 「内引きセット」と呼ばれる縮尺の異なるミニチュアで遠近法を強調した、屋内からのカメラ視点を設定できるコーナーもありました。これはちょっと面白い企画でご家族友人同士で訪れた方は窓の向こうに立って記念写真とかとれます。小道具を工夫したら「かぶりもの男東京に現る」や「巨大ねんどろいどの襲撃」を撮影できるかも知れません。 ※ホントにそんなことしたら係員の方に怒られるかもしれませんので、うかつに実行せんでくだされ。 室内のインテリアもすごく凝ったもので、映像の中でぶっ飛ばされるのが勿体ないレベルの痛さ加減だ。うん、まあ、こんな部屋に住んでるヤツはきっとゴニョゴニョ… というわけで、撮影出来たのは精々こんなもんです。 屋外には帰ってきたウルトラマンの「プリズ魔」をモチーフにしたとおぼしきオブジェが…ってそのときは会場歩いた直後のハイテンションで撮ってきたけど、よく見たらこれちっともプリズ魔じゃねーわよ。ううう… さすがにこの体たらくでレポートと名乗るわけにもイカンので、 ここから先は会場で購入した図録からスキャンしつつ、いくつかの展示品について何事か書いてみようと思います。この先同展を訪れようと計画されている方の参考になれば良いかと… 航空機が重々しく、且つ自由に空を舞うのはミニチュア特撮の華と言えるかもしれません。「妖星ゴラス」に登場したJX-1隼号を始めとする貴重な撮影用ミニチュアの数々を間近に見られる特撮ファンにはもー辛抱たまらん空間です。同じくゴラスからはジェットビートルの原型となった国連VTOL機のデザイン画が展示されていました。オリジナルはこんなイメージ(実際に製作された物とは若干異なる)で、会場内で「ウルトラマンのビートルだと思って歓声を上げ、直後に別物だと気づいて不可解な顔をする小学生のお子さん」を目撃して胸熱。少年よ、ここが冥府魔道の入口だ(笑) 「宇宙大戦争」の戦闘ロケットはすごくウルトラマンなカラーリングでした。以前オールナイトで見たフィルムは焼けが酷くてこんな色だとは気がつかなかった。様々なものが布石となって後々の発展につながるデザインや世界観を構築しているのだな~と、思わされた次第。 和製スターウォーズと(かなりの揶揄をこめて)呼ばれたりする「惑星大戦争」版の宇宙防衛艦轟天。この画像では判りませんが細部のデコレーションに市販のプラモデルパーツが使われていました。ブリッジ周辺にミニスケールのシャーマン戦車キャタピラが貼られているのですが、同時に展示されてるデザイン原画には存在しない、いかにもスターウォーズの影響で急遽作りました的な処理が今となっては微笑ましくも見えたり。本家の海底軍艦と比べて立体化の少ない惑星大戦争版の轟天ですけど、これはこれでカッコエエなー。 この辺は超メジャーで資料も多く立体化の機会にも恵まれているので特に解説とかいらないグループ。バッカスIII世だって超メジャーじゃないですかやだー! 真面目な話をすると展示物の中には今回の開催に合わせて補修・復元作業を行っている物が多く含まれています。そもそもこのイベントが開催されたきっかけが、現在急速に失われつつあるこれら貴重な物品をこの先どう保存していくのかという危機感であって、実際マットジャイロの破損と修復は開催初日に間に合わない程であったことを考えてもいささか暗い気分にもなります。常設展示する博物館もそう簡単には実現できないことで、だからこそ今回の企画のタイトル名が最初の一歩としての「博物館」なのだと図録の解説にはありましたが… そんな気持ちになったのは展示物でも目玉のひとつ、「メカゴジラの逆襲」で使用されたスーツがかなり傷んでいた為でもあります。会場内にいくつかあったスーツの内でも唯一昭和の時代に使用されたものが現在でもなお展示するに足るグレードを保ってることを讃えるべきかも知れませんが下半身、特に背中側のダメージはさすがに悲しくなるものでした。当時あの硬質感をラテックスで出していたことには、それはもう拍手喝采であるにせよ。 そんな気分も84年版「ゴジラ」に登場のハイパワーレーザービーム車見たら全部吹っ飛んじゃうんですけどね!オタクって簡単な生き物ですね!! 「VSビオランテ」以降のパラボラ兵器が多かれ少なかれ66年版メーサー車の影響を受けているのに対してこのハイパワーレーザービーム車はまったくオリジナルの独特なスタイルであり、しかも「兵器というより建設機械のように見える」メーサー車の雰囲気は実に色濃く身に纏っているああなんでこれ全然人気ないんだよ!もっと評価されるべきだよ!!とゆー存在なのです。せめて食玩で出てりゃなー。 本編ではほとんどシルエットのみの登場なので、人気が出ないのも仕方ないんだが… 「怪獣総進撃」のムーンライトSY-3は素直に格好いいものです。ウィキの記述なんかにはサンダーバード1号とウルトラホークをたして生まれた…なんて書いてあるけど、それだけでは絶対に生まれないラインを備えていますね。垂直打ち上げ姿勢でも水平巡航姿勢でも他に類を見ない本機に特有、独特のシルエットです。いやニューノーチラス号ってありますけどね。 独特といえばZAT機は外せません(笑)「ウルトラマンタロウ」からはスカイホエールとコンドル1号の二機が展示されていました。どちらかと言えばキワモノ扱いされることのほうが多いタロウの機体ですけれど、(会場内の照明加減も有りましょうが)非常に繊細な光沢を見せる美しいメタリックカラーで塗られたミニチュアは本編映像からも感じ取れない魅力に溢れていました。実にこれが今回いちばんの収穫であるいやマジで。百聞は一見に如かず、正に、正に。 会場内にはミニチュアばかりではなく(そしてミニチュアもマイナーなものばかりではなく)デザイン画やイラストも数多く展示されています。成田亨画伯はこれまで何度も展覧会が開かれて来た美術館と相性が良いアーティストですが、今回テーマを幅広く「特撮」に据えたことでいわゆるアーティステイックなものばかりではなくもっと懐の広い、度量の幅があるイベントになっているのだと… だってレッドマンとかグリーンマンとかあるのよ?あまりの懐の広さに腹筋が鍛えられすぎるよ!? 建築物の展示スペースには「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」で製作された渋谷パンテオン(東急文化会館)の精巧なミニチュアがありました。いまでは解体された建物で、跡地には今年渋谷ヒカリエがオープンしてますね。私見的な話をすると平成ガメラシリーズ第一作「ガメラVSギャオス」を見た頃って渋谷に通って毎日この建物の横を通ってましてね…としばしノスタルジアにふける。製作当時の社会や世相が記録されているのも特撮の機能のひとつで、同時代に作られた一般のTVドラマや映画に比べて視聴鑑賞出来る機会が圧倒的に多いのです。低予算な番組の方がロケやタイアップが盛んなのは皮肉なものかも知れませんが(w; 東宝特美の倉庫を模した展示ゾーンはまさに現場の雰囲気満点でナイス!無造作に置かれたブツが「世界大戦争」で使用したC-130だったり「南海の大決闘」のヨットだったりでクラクラしながら歩いてふと目を上げると頭上の棚にはスーパーX2がほんとにその、 ひょいっと しまいこんであったりして目の得だ。全然書ききれないことばかりで貧弱なレポート文ですけれど、それほどまでに数多くの物品が展示され、特撮史上に名を残す個人や様々な撮影技法を解説するスペースなど枚挙にいとまがないことをどうかご理解ください。「宇宙怪獣ガメラ」新規撮影パートで使用された飛行ガメラのミニチュアを見て自分がどれほど驚愕したかはとても文章にならんわー 最後に「巨神兵東京に現る」について。10分に満たない短編映画でしたが、ひとが特撮に求めるものってこういうことなんだなーと、ある種のエッセンスを凝縮したような内容でした。撮影当時のメイキングフィルムも上映されていて、これが実に面白い(尺も15分で本編より長いw)CGを使わずアナログな技術で製作されているのですが、アナログすなわち古いではなく、ビルの破壊シーンひとつでも新しい技法、見たことのない映像を求める貪欲な精神には感服します。撮影時にファインダーを覗きこむ樋口監督の真剣なまなざしと、OKが出れば一転して子供のように破顔するそのギャップもまたよし。 前田昌宏、竹谷隆之両氏の手を経て具現化された巨神兵は大迫力で会場限定販売の原型レプリカやリボルテックが既に完売なのもわかります(現在は受注販売となっています)。筋肉質に痩せこけた異形の姿は飢えた鬼のように見え、考えてみれば原作コミックではオーマはナウシカのガキだったもんなあと妙に納得した。 そんな巨神兵ですが、実はブルーマンの力で動いています。 うん、あれだな、文楽協会はナウシカをプロデュースすべきだ。きっと関西方面でも大人気間違いなしだ。などと社会風刺に塗れつつこの辺で。夏休みのこの時期は親子連れなどで混雑していますが、公開期間は10/8までとまだまだ先は長いので是非多くの方、遠方の方々にも足を運んでもらいたい。そんなふうにさえ感じるイベントでした。日本人よ、ア○ェンジャーズばっかり見てる場合じゃないぜ。 <おまけ> 会場でお土産に回してきた限定ガチャフィギュアを眺めてたらいろいろ面白かったので追加的に。 3タイプ×2カラーあるうちの「巨神兵現る」カラー彩色版です。畜光版でなくてラッキーでした。そっちはレアカラーらしいんですけどね。 「巨神兵の巨大感を演出するために、近景(鳥居)と遠景(ビル群)の3つの異なるスケールの景色をひとつに納めたタイプのヴィネット。広大な空間を圧縮した立体絵画である」と解説されたパースモデル。これだけでも十分ユニークな造形物なのですが… アオリを強調すると一層迫力の増した構図になります。 画角を稼ぐために台座の上にセットを組むのは特撮の基本だって会場で学びましたもので。 見慣れた日常の向こう側に「なにか」が姿を現して… 非日常にピントが合う。おお、実相時昭雄作品みたいだ!←おこがましいにも程がある。 鳥居と背景が別パーツだったので遊んでみました。種を明かすと他愛ないんだけれど、そんなちょっとしたアイデアからいろいろ生まれてくるわけですね。むかしはコミックボンボンとかでこんなような簡単な特殊撮影を紹介するのページがあったよね… ちなみにこのガチャ会場限定品なんですけど、これ回すだけだったら入場料払わなくてもミュージアムショップに筐体置いてますよとこっそり(w 巨神兵も別パーツなので、お好みの信仰対象を神社にお祭りすることが出来るスグレモノでもあります。

Trevia「レバノンの軍事車輌 1975-1981」

断続的に15年以上続いたレバノン内戦の、初期の6年間に使用された軍事車両の写真集です。全87ページ、キャプションは英/仏語併記。 出版元Trebia社については本書以外の情報を存じ上げませんが現地レバノンの出版社、編者Samar Kassis氏は巻末の経歴によれば長年軍事車両を研究しレバノン国内でモデルクラブを立ち上げ、2000年にはベイルートモデルショーを開催された方とのことで、現在も決して平穏とは言えない同地で軍事を「趣味」として扱うには困難も多いことだろうと想像されます。ご健勝を願うばかりです。 本書の特徴としてはレバノン内戦に係わったそれぞれの政治勢力ごとにページがわけられていることが挙げられるでしょう。宗教や政治思想などが複雑に絡んだ当時の情勢について、事前にある程度は知識・情報を得ていた方が内容の理解に役立つと思われます。(wikipedia「レバノン内戦」項目に目を通すだけでもずいぶん違います) 内戦初期のこの時代はイスラエル・シリアの両国がまだ大っぴらに軍事介入せず、双方の支援を受けた政党・民兵組織による市街戦が主たる戦闘を占めています。この時期にもっとも有効だったAFVはM113装甲兵員輸送車とパナールAML-90装甲車の二種だとのことで、特に後者はスナイパーを建物ごと排除するのに多用されたようです。この画像はAMX-13軽戦車ですが、軽戦車や装輪装甲車が活躍できる程度には個人携行対戦車兵器が行き渡っていない状況が推察されます。 フランス製AFVでありながら本国陸軍では採用されず、輸出専門に生産されたパナールM3装甲車などマイナーな車両もよく見られます。使用された車両は内戦当事者たる民兵諸組織の背後に在る国を示し、更にその線は冷戦時代の東西両陣営へとつながって行きます。この時代の世界各地で戦われていた地域紛争は、多少なりとも代理戦争の性格を持つ事実。そして今も昔も変わらずに、やはりレバノン内戦でも日本製のピックアップトラックは便利に使われています。武器輸出三原則ってなんだったんでしょうね。 こちらは珍品、巡航戦車のようなMk.V75ミリ砲塔を載せたスタックハウンド装甲車。第二次大戦に際してアメリカで生産され、イギリス軍で使用された車両です。同車のバリエーションとしてクルセイダーIII巡航戦車の砲塔を載せたスタックハウンドIIIという車種がありますが、それとも別。ちょっと詳しいことがよくわからない車両なのです。 政治的スローガンが散々書き込まれて迷彩パターンのようにも見えるM113。模型素材としてみればやはり独特で、ユニークなフォトがいくつも見つかります。現在でもホットな地域の為にこの辺の情景を模型で扱うことには躊躇いを覚える心情があるのは(いかにそれが偽善的とはいえ)確かなのですが。 クローズアップよりは報道写真のような光景が多く収録されているのも確かで、資料的な価値としてはディティールよりも雰囲気を知るための物と言えそう。屈託のない少年兵士の笑顔やフォトによっては人物の目元に修正加えられている物もありで、一般的な資料写真集より鮮烈さを感じる内容でもあります。 イスラエル軍のM113とその系列車両はまだ増加装甲などが装備されていない、比較的「素」に近い状態です。メルカバMBTがレバノン内戦に投入されるのは本書では扱いのない1982年以降のことなので、その点については続刊を待ちたいところ。 当時すでに二線級の兵器だったスーパーシャーマンは親イスラエル派民兵(このフォトはファランヘ党の民兵組織レバノン軍団のもの)に支給されているのですが、掲載されている車両が全て75ミリ砲装備のM50であって105ミリ砲と成形炸薬弾を主要装備とするM51が一枚もないことは、どれほど軍事支援を行っても決して強力な装備は与えない代理戦争の性格をよく現わしていると言えるでしょう。 こちらはシリア陸軍正規兵。民兵組織とは明らかに異なる良質の装備を持ち込んでいます。長年に渡ってシリア軍はレバノン国内に駐屯し政治・軍事状況に多大な影響力を行使してきましたが2005年には撤退、2006年のイスラエル軍によるレバノン再侵攻を経て現在ではシリア自体が内戦の危機に在ることはご存じの通り。いつレバノンに飛び火しないとも限らない情勢ではありますが、当地のモデラーの為にも一日も早い解決と平穏を望む所存であります。

ハセガワ「1/48 無人宇宙探査機 ボイジャー」

「しんかい6500」で始まったハセガワサイエンスワールドシリーズ第二弾はうって変わってNASAの外惑星探査機ボイジャーです。深海モノと宇宙モノというくくりも、まーなんというかブームではあり。 なおボイジャー探査機には1号と2号がありますが、外見上特に区別はつかないのでお好きな方をどうぞ。あくまで気持ちの問題で、技とか力とか別に関係ないんで… 9割方は黒白2色の成形色のままでもイケるのですが、細部に塗装を必要とする箇所が散見されます。また取り付け箇所のほとんどが接着剤いらずのスナップフィット(明記はされてません)でハメコミ可能なのですが、一部の取り付け穴はかなりタイトに成形されているため、カッターやドリルなどを用いたすり合わせが必要となります。 スタンド基部は地球をイメージしているんですが、青バックだとさっぱりわかりませんね… データーカードはボイジャー各部の機能のみならず、運用計画や航行記録についても解説されています。打ち上げは30年以上前、新聞記事などを賑わしてからも20年以上経ってますからこの辺の詳細はありがたいところでしょう。現在知られている太陽系外惑星の様相、特にネット上でも自由に見られる美しい画像の大部分はこのボイジャー計画で撮影されたものです。 注意点としては複雑なトラス構造をごく細いパーツで再現しているので、切り出し時にうっかり折らないような配慮が必要となります。三本の桁が微妙なうねりを描いて伸びていくマスト部分の造型はステキ(*´∀`) 本機で最も特徴的な高利得アンテナのパラボラ部分、説明書の指示とは逆に工程2の裏側部分の組み立てから始めた方がスムーズに進みます。 衛星バス本体部分。この箇所も含めて、キットでブラックに成形されているーツは実機では黒いシートで覆われていますが、このスケールで再現するのは却って不自然でしょう。NASAのボイジャー計画公式サイトにはボイジャー製造中の写真も多く掲載されていてなかなか見ごたえがあります。木星の写真とかつい見とれちゃって重力に魂を引かれるとはこのことか。 計測機器がいくつも設置されたマスト。説明書ではひとつひとつの観測装置の名称が明記され、この探査機への理解をいちだんと深めてくれます。以前「しんかい」の時にも書きましたが、サイエンスワールドシリーズのこのユーザーフレンドリーな製品構成はハセガワらしからぬ素晴らしさ♪(失礼だな) 丁寧な説明があるおかげでこのなんてことのない円柱が実は「げんしりょくでんち~(CV:大山のぶ代)」だと知ることが出来ます。太陽を遠く離れた外惑星探査にはこのような動力源が不可欠なのですな。ボイジャーでは熱電変換方式という技術が採用されているらしいのですけど、日本の探査機に原子力動力装置を積むのは国情考えたら難しそうで、やはり宇宙開発は国際協力が大事です。わずか6パーツのこの部分だけでも、勉強になるなあ(笑) この長いマストには低磁場磁力計が据え付けられています。本体機器の影響を受けないように離れた位置にあるのですが、おかげで全体像がさっぱり撮れなくなる… 宇宙機独特の無駄のない形状、無機質なメカニック感(ってナニ?)は色気のなさが魅力につながるとこって自分でも何を言ってるんだかよくわからねーが魅力なんだ、とにかく。 そんなこんなで完成…ですえけど、さすがに全部は収まらない。このキットに唯一クレームをつけるとしたらモノとしてはさほど大きな模型ではないのに異様に か さ ば る ことでしょうか。ディスプレイするにはかなりの空間が占有されます。 パラボラ裏側などはトラス構造スキーにはたまらないヌケ具合で魅力たっぷり。 本体部分に燦然と輝くゴールデン・レコードこそはパイオニア計画・ボイジャー計画に於ける夢、ロマンを体現するものであり、世界各国から集められた115の画像、55の言語、27の楽曲とそして 「Per aspera ad astra」 (困難を乗り越えて星の世界へ)のメッセージが記録されています。いつかどこかの外宇宙で、未だ人類には知られざる知的生命体に回収されることを願って。 まーこんなステロタイプの「宇宙人」はおらんでしょーが。 ところで「Per aspera ad astra」ってラテン語の格言は同時に英国空軍のモットーでもあるんですけど、やはりカール・セーガンも軍事の英国面に犯されていたんだろうか… なぜいまこのタイミングでボイジャーなのか、それについては明確な答えを得られません。さすがに話題性の面ではすっかり時代遅れとなっています。しかしボイジャー1号はいまや太陽から約180億kmの彼方に位置し、人類が造り出した(あるいは地球が生み落とした)物質としては最も遠く離れた空間でまさに太陽圏に別れを告げて、外宇宙へと歩み出したところです。その偉業はもっと話題性をもって語られても良いはずですね。 ボイジャーとは直接関係ないけど「夜のオデッセイ」という無人探査機を描いたSF小説があって、面白いんだこれが。

コトブキヤ「ゴルディマーグ & ステルスガオー II パーツセット (D-スタイル) 」

コトブキヤのオリジナルディフォルメプラモデル「D-STYLE」のフォーマットで展開する「勇者王ガオガイガー」シリーズ製品です。同シリーズのスターガオガイガーから強化パーツ部分を抜き出した商品構成は、既にノーマルのガオガイガーを購入済みユーザーに向けてのメーカー側の配慮という形でしょうか。 D-STYLE自体シンプルな構造のプラモデルではありますが、とりわけ今回のゴルディマーグはシンプルな作りになってます。その分価格もシリーズ最安値ではある… パーツ自体は比較的細かく色分けされていますし、塗装処理やタンポ印刷が成されている箇所の仕上げはメリハリの効いたもの。組み立て過程はシンプルなんで全部すっ飛ばしていきなり完成しちゃいますが… TVシリーズ後半に登場した宇宙飛行用マシン、ステルスガオーII。両翼のウルテクエンジンポッドにはガオガイガーのブロークンファントム/プロテクトウォール発動時に使用する強化リングが装備されています。本キットでもその構造は再現されているのですが、 このパーツセットにはガオガイガーの両下碗部が含まれていないので実は完全なステルスガオーIIにはなりません。そこはちょっと残念…かな? 組み立て説明書に従ってまずゴルディータンクとして完成させます。このキット組むまでゴルディーマーグにビークルモードがあったことをすっかり忘れていた(w ゴルディーマーグのキャラクターが異様にキャラ立ちしている半面、龍神シリーズやボルフォッグに比べてあまりビークルモードで活躍している印象がないような印象。戦車だから人助けには向かないしなあ。 システムチェンジでゴルディーマーグへと変形です。劇中の設定では超AIの開発期間短縮のために火麻参謀の人格をモデルにし、結果CVは江川央生氏が二役を演じていた訳ですが、火麻参謀よりずっと目立ってた気がする… 背後から見るとかなり肉抜き穴が厳しいことになってます。元が追加パーツだし埋めると変形に支障をきたすしで、これは仕方が無いか。また重心がかなり後ろに偏るのですが、砲身部がちょうどよい支えになって安定性は抜群。 肩関節のみ(いちおう)可動します。色と言いカタチといい、むかしからどこかジャイアニズムじみたものを感じる(w マーグハンド形態では肉抜き穴もあまり目立たないように配慮されています。やはりまずガオガイガーありきの構成なので、気になる方でも腕部の処理程度にとどめておいた方が無難かもしれません。 右腕はゴルディオンハンマーを構え、左手はゾンダーコアを抜きとるための釘(正式名称あったのかしら?)の持ち手になっています。 ハンマーコネクトからの一連のハンマーヘル&ヘブンをはじめて目撃した時は、しばらくホントに( ゚д゚)ポカーンとしたままブラウン管を見つめていたように記憶してますねえ。ともすれば大剣やバズーカなど、ありがちな必殺技のパターンが続いた勇者シリーズにあってはまさに前代未聞の衝撃でした… その後OVA版ではガオファイガーやジェネシックガオガイガーなど後継機種がいろいろ必殺技をかました訳ですが、インパクトの点ではやはりコイツが一番だろ!と主張せざるを得ない。 マーグハンドの釘抜き部分がしっかり可動&ホールドするところは流石なのです。 キット内容勢揃い。単品でリリースしてくれたのはメーカーサイドの良心を感じるところですが、ガオガイガーだけでなく軸径が合えば他のD-STYLEアイテムにもこの強力な打撃兵器を装備させられることも出来るかな?もしくはコイツに使えないもんかなーと、ちょいと画策したいところ(笑)