Month: September 2012

コトブキヤ「AV-X0 零式 (D-スタイル) 」

コトブキヤD-STYLE、劇場版「機動警察パトレイバー the Movie」に登場した零式パトロールレイバーのディフォルメモデルです。 パトレイバーのディフォルメといえばTVシリーズのアイキャッチでほぼ全機種がSD化されていましたが(イラストは鳥山劣氏でしたか)、それよりは頭身の高いアレンジ。 コトブキヤ・スタンダードな一部塗装済み組み立て式、成形色2色だけでもほぼ完璧な色分けです(笑) あらかじめランナーから切り取られ、加工されたパーツ群。この辺の手間ひとつとっても made in china なんだよなーと、昨今の事情を鑑みてふと。 ポリキャップは2種類合計3枚のランナーが入ってます。 オリジナルの機体からして白黒ツートーンカラーなのでこの手のものには非常に相性がよいデザインかと思われます。劇パト本編では制式採用に向けたテスト機体として登場したのでパトレイバーに特有の「警視庁」レターや桜の代紋は未装着なんですな。 腕部の構造、肘関節以外はボールジョイントです。指先をダラッと伸ばした状態がデフォルトなのも珍しい機体(設定画がそうなってる) 脚部構造では膝関節が固定となってます。最近のSDモデル全般がむかしの物より頭身高めにデザインされてる理由の一つは可動関節仕込むためなのでしょうけれど、さすがにこの部分を可動させるのはサイズはともかく強度的に難しいか。 頭部の造型は洗練されたものになってます。左右に伸びた「ウサ耳」風のブレードアンテナって一時期随分流行しましたけど、最近は見かけないなー。そんでバイザー部分のフチがフレーム外にはみ出すのはグラサンみたいでちょっとしたチャームポイント? 頭部の構成ではA19が上手いことやってるなあと唸りました。画像中央、漢字の「王」みたいな形状のとこ。ちょっとした工夫で頭部に開閉ギミックを設定しています。 胴体部分、ウエストにもボールジョイントで可動部ありです。 本体完成前後から。もともと長身痩躯な機体を寸詰まりのディフォルメにするのはどうなんだろうと組み立て前には若干心配もしましたが、肩幅を広く前腕部分を長く取り、両耳を大きく伸ばすことでディフォルメ体形でも長身痩躯に確かに見えるぞ。 98式イングラム同様零式もパトレイバーシリーズを通じてコミック版(AVR-0)やTV版(AV-0ピースメーカー)と若干形状を変えて登場していますが、やはりこの劇場版AVX-0こそ至高!と思う訳です。かっけーなあ、零式。 余談ですが媒体を変えても全くデザインが変わらなかったグリフォンってパトレイバーじゃ珍しい存在なのかもしれないすね。モブメカはまー、ともかくとして。 オプションとして電磁警棒と大型シールドが、左右に握り手が付属します。いかにも暴徒鎮圧用なシールドは箱舟内部で暴徒と化した無人レイバーの鎮圧に持ち出されましたが、電磁警棒の方は本編では未使用でしたな。 なぜなら、警棒振り廻すより素手でヌッ殺すほうが手っ取り早いからだ。 劇中でも大活躍、零式の代名詞ともいえる「貫き手」は腕部の延伸部分と共に完全再現されています。繊細な作業を要求されるマニピュレイターを格闘武器に使っちゃうのはリアルじゃないと言われてますが(なにしろ押井守監督本人が言ってる)、ロボットアニメのデザインにはハッタリとケレン味の効いたギミックも大事でしょうとあらためて思う。「見る者に与える心理的影響も考えて」作らないといけませんね。 指を揃えた貫手パーツは左右とも有りますが、延長部分は一本のみ。ディフォルメならではで両方伸ばしてみても面白いかなと思いますけど。ところで元々はイングラムが「ロボコップ」風に脚から銃を取り出す為の仕組みだった腕のギミックを、零式では格闘武器にアレンジしたのって誰のアイデアなんだろう?? 前述のパーツA19で頭頂部パーツA5の取り付け位置を組みかえることで簡単にフェイスオープンの暴走状態となります。なぜ暴走すると顔が開くのかよくわかりませんけど、これもハッタリとケレン味でありましょう。精悍なフェイスがグロテスクな単眼に変化するのは戦隊シリーズで怪人も手掛けていた出淵氏ならではのデザインか。 ところで、強力な敵を相手に最後は主人公が機体を捨てて生身で勝つという劇パトのクライマックスは同年公開の劇場映画「ガンヘッド」にそっくりです。他にも「海上の孤島で閉鎖された大型プラント」や「暴走するコンピューター」などこの二つの作品似通ったところが異常に多い。別にどちらが模倣ということでなくどうやら本当にシンクロニシティーらしいんですが、不思議なことですねえ。と、同じくコトブキヤのガンヘッド発売を目前に控えて。 いまふと「パトレイバーvsガンヘッド」ってどうかなと思いましたが、特車二課が秒殺されますかそうですか。 と、いうわけで Diforume-STYLE AV-X0 Type-Zero でした。オリジナルはターミネーターばりにおっかないメカでしたけど、可愛い零式も悪くない。ウサギというよりなんだかネコ科のロボットっぽくも見えて、警視庁や各都道府県警も頭にアンテナ生えたりただの馬だったりするよーなゆるキャラばっかでなく、そろそろこんなカッチョイイ風味なマスコットキャラを作るべきだな。 なにせ千葉には魔法少女がいるご時世なんですから。 いやー、パトレイバーやってた頃からは想像もつかないような未来に来てしまいましたねえ我々は。

新紀元社「0からはじめる鉄道模型」

ここ数年来様々なかたちで広がりを見せている鉄道ブームの一環として、鉄道模型も様々なスタイルで広がりを見せています。新たに鉄道模型に興味を持った方にピッタリな、「鉄道模型の知識が全くない」初心者のための解説書です。 そんな文句に釣られてページをめくるといきなりライブスチームと庭園鉄道から始まっていて腰を抜かす。鉄道模型のゼロ地点って随分高いところにあるな!撃っていいのは撃たれる覚悟のある者だけか!! …はい、そんなことはありません。これはどちらかというと人生ゲームの「あがり」、登山ガイドブックで言うところの「山頂から眺める景色」のようなものです。鉄道模型をゼロからはじめて、いつか辿り着く境地はこの場所なのでしょう。登山ガイドブックに入山口のグラビア写真など載せるわけがないわけで、いまはまだ眺めて夢に浸るためのもの。 目的地がどれほど険しいところでも、道具を揃えばなんとなく行けそうな気がするのは世の常です。定番製品から最新のものまで、日本の鉄道模型ではもっともポピュラーなNゲージをメインに鉄道模型に於ける基本的かつ代表的なアイテム、周辺機器などが紹介されています(本書は主にTOMIX寄りの編集内容ですね) 大抵どこのお店でも鉄模関係ってショーウィンドーやガラス棚のなかですから、ゼロからはじめようとする向きにはケースの中身の実際を知ることも大事です。 組み立て作業は一般的なプラモデルを作る過程とさほど変わりはありません。ですから他のジャンルで模型趣味に人生を費やしている方ならすでにゼロどころか25マスぐらいのところまで進んでるように思います。が、やはり「塗装済み半完成品」ならではの独自な処理法もありまして、ここから他ジャンルに波及出来そうな技法もあるかと。 走らせてナンボの鉄模ですから、当然レイアウトの製作は本書のなかでも大きなウェイトを占めるクライマックス。そしてここでも「レイアウトベースキット」や「ジオラマセット」などベースから線路、建物類や樹木・パウダーに至るまでがすべてひとつにまとまった、これさえあれば誰でも簡単にレイアウトが製作できるという比較的ハードルの低いものを使用しています。 そんなんでは満足出来ん!という人に向けては特注レイアウトの受注製作や店舗を利用して時間貸しでレンタル走行が楽しめるショップが紹介されています。編集の都合上都心部のお店に限られているのですが、模型趣味としての伝統は長い分野でありますから全国にもいろいろと、この手のお店はあるかと…思われます。「どうみても民家」なショップとかね、あったりするのよ。 敢えて走らせずに車両単体でのディスプレイも勿論方向性としては有りでしょう。100円ショップのディスプレイケースやネット上のフリー素材を印刷した背景用紙など、イマドキの小道具が大活躍です。住宅事情やご家族の冷たい視線にさらされるというマイナスからのスタートを余儀なくされる方にはこのスタイルがおススメです。 巻末にはささやかながら資料写真のページも用意され、本文中のディティールアップやウェザリングに関する記事を補足します。例えば戦車や戦闘機に比べて実物に接し易いのは鉄道模型のメリットの一つ、ゼロからはじめても手の届きやすいところに「本物」があるのはアドバンテージでしょう。はじめは一両の車両、ささやかなレイアウトからでも、いずれは部屋をぶち抜いて巨大なレイアウトを作りお庭のガーデニングをかき分け庭園鉄道をたしなみ、そしてライブスチームに乗客を乗せて走らせるという「鉄道模型の上がり」を大幅に乗り越して英国に移住、小さな鉄道会社を買収して車体前面に巨大な笑顔を張り付けた青い蒸気機関車を走らせる… トップハムハット卿こそ鉄道模型趣味の行きつく先だろうと思います。登山で言えばエベレストだね!

マスターボックス「1/35 第一空挺騎兵師団4体+民間女性1体 ベトナム戦」

日本語名称で全部説明してくれていますがマスターボックスのベトナム戦争フィギュアシリーズ“Patroling”の紹介です。 第一騎兵師団といえばベトナム戦争に参加したアメリカ陸軍部隊の中でも代表的なヘリボーン師団。しばしば映画などフィクション作品の題材にも取り上げられていて最近では(と言ってももう10年前か)メル・ギブソン主演の「ワンス・アンド・フォーエバー」が、ベトナム戦争初期の第一騎兵師団第七騎兵連隊の奮闘を描いていましたね。 フィギュアは戦争後期、1970年代の軍服と装備を立体化しています。商品名こそ「第一騎兵師団」と銘打たれていますが、特に袖章モールドやデカールなどは含まれていないので、NAM戦の陸軍歩兵として広く用いることが可能です。 ランナーは2枚入り、主にフィギュアと装備品に大別された内容で、装備品ランナーはMB社の他のベトナム戦争シリーズでも使用されている物です。 四人の兵士の表情はあまりオーバーなものではありませんが、ベトナム人女性がボックスアートより美形なのは特筆すべき事柄でしょう。あとバストサイズも大事な。 装備品は長期の行軍装備に併せて豊富な内容です。ポンチョの巻きとり断面が別パーツになってるのがgoodですよ。 キャップ類は例によってオプション豊富で、サバイバルゲーマーやアウトドア派の方に共感を得られそうな(?)アイリスパックのフレームも再現されています。 フィギュア本体の服飾でも、まくりあげられたファティーグの袖や熱帯地域らしいTシャツ姿、サスペンダーや金属製バックルを備えたガンベルトなど各部のモールドは繊細です。 装備品の取り付け位置に合わせた加工も抜かりなく、BDUトラウザースの大きくふくらんだポケット部分は別パーツ化されるなど各所に行きとどいた配慮が。 フィギュア素体のディティール類もランナーのまま紹介すればよかったのですが、うっかり組み立て始めてから撮影不足に気がついたんでなんだか幽霊みたいな状態に。これはこれでなにやらメッセージ性の高い……ダメ? で、組み上がったものを順次紹介していきます。こちらは一行のリーダー格、拳銃を装備しているから将校なのかな?荷物少なめなのも特徴的か。箱絵ではXM177らしきカービン銃を携帯している彼ですが、そんなパーツがどこにも無いのはマスターボックスではよくあることだ気にするな。L型フラッシュライトとかね、無いのよ… 小銃手その1、荷物多め。ベトナム戦争当時の兵士一人の行軍装備は重量20kgとかでしたか、解放戦線兵士の軽装具合と比べると対照的で、このフィギュアに関しては重心を片脚に寄せた自然な休息ポーズがよい感じです。人間大荷物背負うとだいたいこんな姿勢になるもんです。 小銃手その2、Tシャツ姿。本製品からはちょっと外れますが並木書房の「ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド」は三島瑞穂氏監訳によるなかなかの良書で、わずかな期間の間に随分様変わりした米軍の軍服・装備品がわかりやすく解説されていておすすめです。氏によれば戦況が悪化していくほど前線での服務規定も乱れ、兵士個人の服装も個性化・ファッション指向が進んで行くのだそうでいろいろと興味深いところ。素体状態ではちゃんと直立出来たこのフィギュアが、荷物背負うと自立できないのもなんか皮肉でね… M203グレネードランチャーを持った擲弾手。多くの擲弾を携行する分背中の荷物は少なめな指定となってます。従来のM79グレネードランチャーに代わってM16小銃にアドオン可能なM203の登場により、それまで拳銃を携行していた擲弾手の戦闘力は飛躍的に高まりました。ピカティニー・レイルシステムに代表される現代システムウェポンの先駆けともいえるこの装備が前線に投入されたのが1970年のことなので、本製品が想定する年代も1970年以降のものになる、という訳ですね。 装備品類には余剰も出るのである程度は自由に組めますが、一応キット指定に従って組んでいます。アイリスパックもフレーム独立したものと荷物と一体化している物(ウエスト部分のフレームのみ、別パーツ)二種類ありますが、そこも取り付け指定通り。 ですがその肝心の取り付け位置指定のイラストが、部品点数多すぎるのかイラストレーターとメーカー側との意思疎通が上手くいかなかったのか、非常に解り辛くていただけないです。指示線がどこを指しているのか不明瞭だったりモノによっては存在しないハズの「A48」を取り付け指定されていたりで…概ねフィーリングとランナー配置の位置関係で特定はできますが、必ずしも正確性を求めなくてもいいのかな、とも。ある程度自由にやったほうがむしろ自然で、手榴弾一個ぐらいならうっかり無くしても誰にもわからないとゆー、メリットもある。 そんな米兵の荷物事情と反比例するように、ベトナム人女性の軽やかさは魅力的です。農作業着の姿で若干野暮ったいものですが、それもまたよし。ベトナム戦争当時のの写真集を見るとサイゴンなどの都市部ではごく普通にアオザイ着てセクシーな肢体の女性が闊歩していて、そんなんでゲリラ戦が長続きしてりゃ米兵でなくても ムッシュムラムラするわn ※セクシャル・ハラスメントじみた発言をお詫びします。 頭に被っている独特の麦わら帽子は「ノンラー」と呼ばれるもので、実物はインナー部分に頭部へ固定するための輪っかが存在して傘本体の間に涼しい空間を作る、熱帯ならではの工夫が光るスグレモノ。年々灼熱地獄の様相を呈する日本の夏にも合致すること請け合いですので、いずれ北関東方面ではブレイク必須でしょう。 箱絵風に並べてみました。右からハンニバル、フェイスマン、ひとりおいてモンキーとコング。大統領でもブン殴ってみせるぜ(違) 尋問というより会話・談笑のような、パトロールでものリラックスした風景でしょう。このままで十分絵になるものですが、たとえば路肩に寄って車列を眺めるような情景に用いれば、背中の大荷物が映えるかな…などと思われます。最近では下火ですがちょっと前はベトナム戦争ものがブームで、TVの洋画劇場でよく放送されていたものです。その辺りにもアイデアの種はいろいろ転がっていそう。 ベトナム戦争+米兵+ベトナム女性といえばマイケル・J・フォックス主演の「カジュアリティーズ・オブ・ウォー」という名作が… ※微妙にセクハラですよ ※※でも名作なんですよ

フジミ「厳島神社」

NHK大河ドラマ「平清盛」のおかげで?35年ぶりに再版されたプラモデルです。初版当時のオリジナルは500円の低価格で日本各地のユニークな建築物(神社仏閣主体)を立体化していた「日本列島名所シリーズ」のひとつでしたが、現在では日光東照宮陽明門や姫路城などの大型キットと共に「建物シリーズ」としてひとつにまとめられています。 古くから日本三景のひとつとして親しまれて来た厳島神社(ほんとは旧字体が正しい表記なんですけど)は、近年ではユネスコ世界遺産に登録が成されて日本のみならず世界からも広く観光客の訪れる名勝となっています。 パーツはグレー一色で成形されています。 手軽に組み立てられる建築模型のコンセプトなのでいろいろとシンプルな構造。観光土産というよりは、机の上でお手軽に「旅した気分」を楽しむような製品かな。 台座は黒。考えてみればウォーターライン製品なので、波打ち際らしい塗装・テクスチャを加えても面白いかも知れませんね。 屋根部分には梨地処理されています。実物は「檜皮葺」だそうで、咄嗟に読めなかったのはヒミツである(「ひわだぶき」ですよ) 有名な大鳥居は実物とはずいぶん異なる、いかにも工業品じみた形状になっちゃってます。手を入れるならここだろうと考えますが、でもキット素姓のまま楽しめば十分という気もするなぁ。 屋根に千鳥を接着したり、 拝殿壁や祀殿壁を組み立てたりと、説明書にパーツの名称が記されているのは親切な処置でしょう。屋根乗せないとちょっとギリシア建築風…というのはいや、無理矢理です(w 波間から立ち上がる高欄を取り付け、 屋根をかぶせたら本殿部分の完成です。 平安時代の寝殿造を今に伝える建築構造、ものは小さくても密度の高い模型となります。 六本柱で自立している大鳥居。実物はクスノキの自然木から表皮をはがして朱色に染めた、もっと荒々しい姿をしています。 キットの構成要素をすべて配置するとこんな感じで、横に温度計が無いのが不思議に感じるテイスト(笑)スケール表記が成されてないのは本殿と大鳥居で微妙に縮尺違うからって理由があるそうで、あくまでイメージモデルといったところでしょうか。 距離を取ってパースモデル風にしても面白いんですけど、そうすると今度は左右に伸びるはずの回廊が気になったり、本殿前の祓殿がバッサリ省略されているのがもにょもにょしてくるのであーMG誌の岸川ラボで「意外に効果が出ない」って書いてあったのはそーゆーことねと… 微妙に製品内容をDisるような記事になっちゃいましたけど、それでもこのフジミの旧「日本列島名所シリーズ」はここでしかお目にかかれないようなプラモデルばかりなんでそれなりにユニークではあります。オススメはメーカーのお膝元でもある「登呂遺跡」でしょう!竪穴式住居のプラモデルなんて世界でこれだけだぜいや多分、きっと…ね。

モデルアート「教えて! 飛行機プラモの作りかた (改造工作編)」

ネコのマスコットキャラでおなじみのモデルアート別冊プラモ・マニュアルシリーズNo.8、飛行機プラモを例にとって改造工作のHowtoを学べる一冊です。 最近はかなりのヘンなもといマイナーな機体でもリリースされている飛行機模型業界ですが、それでもやっぱり未だ製品化の機会を得られない機体もいくつもあります。実機は木型審査のみで終わった「烈風改」を、ファインモールド1/48キットをベースに再現。 更にラージスケールではまだリリースがされていないF-2と五式戦をそれぞれ1/32のF-16と飛燕を改造する、まるで実機と同様の過程を経たかのような楽しみもある作例の合計三点が掲載されています。どれも一般製品と比べてまったく遜色のない素晴らしい仕上がりです。 ですがしかし、本書内容の中核となるのはいつにもまして仕上げられた作品ではなく、その製作途中の様々な行程に見られる技法、素材や道具の実地的な使用方法でしょう。 作例記事とは直接関係のないところでも、いろいろなテクニックが紹介されいています。入門的なところから上級者向けの方法までと様々ですが、基本となるのは基礎工作をおろそかにしないこと。切って貼って盛って削って、プラモデルの大抵の製作技法はその延長にあるものです。土台がしっかりしてないと家は建ちませんしボタンをかけ違えてはシャツは着られません。ああ、胸が痛い… ヒートペンや超音波カッターなど最新の工具も紹介されています。ツールを揃えれば即座に腕前が向上するのかと言えば疑問ではありますが、新しいツールを導入することによって新たな工作やテクスチャーなど、模型製作の幅が広がるのは確かです。 これは自作のバキュームフォーマー、いまでは100円ショップの製品からでも作ることが可能なのですね。いや~、大昔は真空成型機といえば工業用の物とか模型用でも高価な製品しかなかった時代に「髭のプラモ怪人」こと小沢勝三氏が「こんなもん自作すりゃいい」とバルサ材と金網で作ってたのが80年代後半で、最近はあまり雑誌記事でも見かけなくなったテクニックですけれど、ある所ではこうして伝承されているのです。 扱っている題材こそ飛行機モデルに限定されていますが、基本工作に関してはジャンルを問わずに学ぶところの多い内容かと思われます。ガンプラであれミリタリーであれ、プラモデルを作る行為に関してはそれほどの垣根も溝もありません。工作ノウハウに特化した模型本って貴重で重要です。 造型粘土をメインに使用するフィギュア製作の方面に於いても、目を通しておく価値はあるかと思われます。精度を高めることはどのジャンルでも変わらず大事なことですね。 …いろんなことをおろそかにしたまま生き続けている我が身を省みるに、やはり書いてて胸が痛みますね(w;

海洋堂「リボルテックタケヤ ねずみ男」

リボルテックタケヤ・ゲゲゲの鬼太郎シリーズ第三弾「ねずみ男」です。 いわずと知れた名脇役、トラブルメーカーであったり頼りにならない相棒であったり、時には教訓めいた台詞を吐いたりと鬼太郎以上に人間(?)味溢れるキャラで人気も多く、彼を主役に据えた「ねずみ男の冒険」なんて連作シリーズもあります(鬼太郎一行が怪奇植物相手に手も足も出ないで終わるアニメ第二期の傑作エピソード「マンモスフラワー」は、実は「ねずみ男の冒険」が原作だったりする) なんと台座無しでも自立します。二本の足でしっかりまっすぐ立っている。ねずみ男なのに!!鬼太郎や目玉おやじにも見習ってほしいところではある(笑) 両足を独立させた造型アレンジが自立性の高さの秘密か。ささいなことですが足の裏のウェザリングがいかにも汚くて臭そうなのが非常に芸の細かいことをやってるなーと感服いたしました(笑) このシリーズの鬼太郎や目玉おやじが人体としては比較的自然な造型だったのに対して、こちらはねずみ男特有のコスチュームで可動部分を仕込むために面白い作りになってます。考えてみりゃこの頭陀袋とも僧衣ともつかぬ不可思議な衣服こそがねずみ男の似非哲人ぶりを創り上げているわけで、水木しげる画伯によるデザインの賜物と言えましょうや。 フェイス部分は大きく口を開いたものとコンパチで、 目の部分だけ別パーツ(コトブキヤのホイホイさんみたいな分割です)、顔2種×目3種で計6種類の表情を楽しめます。それだけでなく身振り手振りひとつ取っても、わずかな違いでずいぶん豊かな感情表現が出来るのはキャラクター性によるものか、はたまた造型の勝利か。 右手側のみ、手を袖に入れた状態のパーツがあります。原作やアニメでもよく見かけるような仕草は、やはり左手で握手を求めるよーな輩には要注意ということだろうな。 台座の方もお地蔵様におにぎりがお供えしてあったり妖怪ポストに手紙が入っていたりでゲーコマですな。 本体をセットするとその辺の工夫がまったく見えなくなってしまうのはちょいと勿体ない。 付属品その1「札束」 誰だってこれを使ってビビビと他人の頬を引っ叩きたくなるとゆー、近接戦闘アイテム。 付属品その2「魚の骨」 それでも食わなきゃ生きていけません。 資本主義や高度成長時代の光と影をあらわすようで実にねずみ男らしい付属品ですが、この2点は他にもいろいろ応用が効きそう。レッドさんやフロシャイム的な何かと組み合わせたらさぞや高い破壊力を発揮することでしょう(w 短期間でシリーズ三作続けて見て来てどれも好印象なのですけれど、ねずみ男がいちばん「遊べる」ような気がしますねえ。 原作の持つちょっとトボけた味わいとアニメ的なスタイル・カラーリングを併せ持った、なかなかユニークなシリーズかとは思われます。三人ならべようと思ったらには、目玉おやじは鬼太郎オマケのこのサイズじゃないと不自然なんだけどね。

バンダイ「1/35 アレクサンダ アキト機」

コードギアス新作シリーズ「亡国のアキト」より主人公日向アキトの駆るE.U.軍新型ナイトメアフレーム「アレクサンダ」です。 時系列的にはTVシリーズ「反逆のルルーシュ」一期と二期の間に属するということで、だとしたらTVシリーズの頃のEU軍KMFとはずいぶん違ってるんだけど…と思いきや、その出自や運用はずいぶん特殊なモノであったのでそれなら納得であります。いや、ギアス関係そんなに詳しくないんですけどね(^^; 細身の機体ですがパーツ数はかなり多め。後述しますが豊富なオプションや変形機構が製品内容にボリュームを与えています。Aランナーがアキト機専用パーツになってることも含めて、各部にあるスイッチなどをみれば他の機体(アレクサンダ02)への展開が予想されます。 関節構造はABS+ポリキャップの平均的な仕様ですが、PC自体は完全新規のPC134ランナーが使用されています。既存のシリーズと直接の互換性はありませんが…なくてもあまり困らないか(笑) シールは2枚。機体各所の赤ライン(全てではありません)や機体番号が含まれます。 「亡国のアキト」本編のメカ作画が3DCGであることも相まってか、機体各所のディティールはTVシリーズのキットとは比べものにならないほどの精緻なもの。ちょっとHGUCヅダを思わせるような硬質のモールドです。 2体付属するフィギュアのサイズが全然違うのはTVシリーズのころと全然変わってない(笑)いいの、CLAMP星人は伸び縮みするの! そのちっさい方のフィギュア(座像)でも、この通り完成後は見えなくなる髪の毛部分まできっちりフォローされています。このあたりはレーザー加工金型の面目躍如といったところか。 ナイトメアフレーム特有の機体後部に張り出したコックピットブロック。虫をイメージした曲線主体の形状ですが、白いカラーリング含めてまるで和式べ(わー!) 機体開発者が女性キャラな設定故か、ロボットアニメにはめずらしく主人公機が女性型をしています。バストラインとかあるので萌え方向にシフトするのも容易なことでしょう。あ、ちなみに白成形のおかげで照明でディティールが飛んじゃうので、今回露出を下げてます。薄暗かったらスイマセン… 胴体内部には変形機構のための可動フレームが仕込まれています。かなり独特な動きでユニークな設計。 なんだか「幼虫」っぽいアウトライン。カイコガ…みたいな?あー、お話が展開したら羽化して翅生えたりするんですかね?? 女性型なのでツノが生えています。四本伸びてるグレーのパーツが胴体部分と繋がらないのは設定通りで、おさげや縦ロールのヘアスタイルに見えなくもないですか。 肩・肘ともに関節可動範囲は広いのですが、動かし過ぎるとナチュラルに脱臼するので注意。手首パーツの豊かさはこのキットの魅力で握り手・平手・武器持ちと変形時に地面に掌底をつくものに加えて刺突兵器ウルナエッジを使用した状態のパーツが左右それぞれに用意されています。 膝関節の可動範囲は90度ほど。細身のバランスなのでランドスピナー展開してないと自立も厳しいのですが、設定画もそうなってるので問題ないよね。 前後から。かなり細身のシルエットなのはコードギアスに限らずこのサイズのバンダイプラモでも異色な出来映えで、このようなプロポーションでも破綻なく成立しているのは驚いて良い事かも知れませんね。今ならオーラバトラーとかもっとこう…無理かな… 一部組み換えありで変形するインセクトモード。初見で失笑したものですが(失礼!)本編での活躍を見るにこれで正解じゃないかと思いなおしたことも事実です。「重力戦線」の強襲型ガンタンクと並んで高速で匍匐前進する…都市伝説で言う所の「よつんばい」あるいは「100キロババア」に匹敵するロボだ! パイプ状のフレームで上下半身を繋いでるのはゼータガンダムのメタス風味といった感じ。膝関節は延長パーツを足してるんですが、人型姿勢のまま膝だけ延長すればあっというまにCLAMP星人的スタイリングに!(いま考えたので画像など無い) ここからは武装の紹介。リニアアサルトライフル「ジャッジメント」※ですの禁止 サムホールタイプのグリップを持つライフルってそれだけでもプラモデルのロボットに持たせるのは珍しいアイテムですが、手首の軸角度もちゃんと計算してるので自然なホールドが可能です。 サブアームを介して肩上に装備することも可能。もちろん左右ともです。 トンファー(特に恥ずかしい二つ名はない)は展開/収納コンパーチブルで展開時にはピックが延伸されます、物騒です。グリップにはストッパーがないので、手に持たせる際には抜け落とさないよう注意。 手首部分に収納された刺突兵器「ウルナエッジ」いや売るなと言われましても。 そして本編冒頭の戦闘シーン(9月14日の23:59までバンダイチャンネルで無料配信中、ギリギリ間に合うかな?) ※配信は終了しました で活躍していたフル武装に拘束具+爆薬状態のインセクトモード。日本男児なんでどぉーんと行きます破裂します。 白い機体に黒でスミ入れやるのは結構難儀なことではあり(汗)アクションベースで多彩なポージングが可能ですが、ことギアスのKMFに関しては空飛ばない方がいいよ派なので、その点でも今回の映像は良かった。まぁ…いずれは空飛ぶんでしょうけど。TVシリーズとは監督が変わったといってもエスカの人ですしね。 バリエーション展開が可能な設計とはいえ販売形態までは予想しかねるので今後の映像展開やホビーショーでの情報などにアンテナ張っておきましょう。新型機のみならずグロースターやサザーランドといった従来のKMFもCGでリニューアル&ハイエンドディティール化が成されてメカ的には非常に充実した作品なのです。そして叶うならば人気が広がり真綾ちゃんの歌がどんどん売れてそのおこぼれでもいいから… こんどこそパンツァーフンメルにも光を!ROBOT魂のプレバン限定でさえ恵まれなかった気の毒な機体に立体化の!!機会を!!! …無理かな(´・ω・`) ところで「亡国のアキト」の時系列が「反逆のルルーシュ」一期と二期の間ってことは、どんなに頑張っても最後はウザクさんが鎮圧しちゃうよENDってことなの(・ω・)?

三栄書房「GP Car ストーリー Vol.1 マクラーレン MP4/4 ホンダ 」

手頃な価格と適度なボリュームで著名なF1マシンを解説する第一弾、1988年のシーズンに空前絶後の16戦中15勝の記録を残したマクラーレンMP4/4・ホンダを取り上げます。 アイルトン・セナ、アラン・プロスト、ホンダのエンジンにマールボロの鮮烈な(奇しくも日本のナショナルカラーである)紅白の塗装と、80年代末期から90年代にかけて日本を席巻したF1ブームの立役者が全部揃ったパッケージング。本書では記録写真や当時の関係者へのインタビューを通じて稀代の名車の全貌に迫って行きます。 今は亡きセナはもちろんのことプロスト本人への取材は無いのですが、表舞台に立たずにチームの中で核となってレースを支えた人々の証言は貴重でしょう。テクニカルディレクター、ゴードン・マーレイが語る「MP4/4はブラバムBT55のコピー」は読み応えのある内容です。同じ設計思想の正常進化型として、燦々たる成績に終わったBT55と比べてマクラーレン・ホンダMP4/4はどこが優れていて、あれだけの結果を残す事が出来たのか。マシンの細部だけでなく、(これはちょっと意外だったのですが)マーレイ移籍当初のマクラーレンは非常に杜撰な――よく言えばフランクな――チーム運営が成されていて、まず必要なのは品質管理や人員統制の部分に於ける意識改革だったことなどが語られています。組織面でのイノベーションはホンダスタッフの気質とうまく合致したとも言えるのでしょうね。 セナとプロストのドライビングセンスの違いやセッテイングの方向性の差異も興味深いところです。このふたりの確執もふくめて当時の現場の生の証言を伝えるような記事からは、あくまでマシンを題材にした一冊ながらも、チーム全体で様々な形に携わっていた「人々」の姿が浮かび上がってくるような印象を受けます。 そしてこの偉業の立役者にひとつホンダのRA168EV6ターボエンジン。ターボ規制が1989年からに前倒しされ他のエンジンサプライヤーがターボから手を引く中、最後まで開発投資を続け不利な条件を敢えて有利な可能性へと転じたホンダスタッフの健闘無しでは15勝の結果は得られなかったでしょう。そしてリタイアするほどのマシントラブルがまったく起きなかったことも脅威的で「(テスト走行を行った)イモラでの最初の数ラップが、ギヤボックスに本格的にパワーをかけてみる初めての機会だった」F1界初の3シャフトギアボックスがシーズンを通じて順調に稼働を続けたことなど、あらゆる要素が勝利を裏付けていたと知ることができます。唯一勝ち星を得られなかったイタリアGPは、あれは概ねエンツオ・フェラーリのたたrいや守護によるものです。 グラフィカルな点では全16戦ごとの仕様の違いと細かなポイントが多くのフォトで列挙されています。さすがに今現在ではMP4/4のキットが市場に流通してはいないのでこれが直ちにモデリング資料になるとは言い難い面もありますが、既にお手持ちの方ならば十分活用できるでしょう。 マーキングの差異だけでなくヘッドレストの有無も大きな識別ポイント。コックピット内装の変遷なども掲載されて、全体のページ数は抑え目でも記事内容は濃い目の内容です。 この先どれほど優秀なドライバーが現れても、1988年のアイルトン・セナとアラン・プロストのような走りをすることはないでしょう。良くも悪くもカリスマ的なふたりが対等に競い、且つ自分たち以外のチームやレーサーたちは全く相手にならないという稀有な空間が形成されたからこそのセナ・プロ対決。ゲルハルト・ベルガーやイワン・カペリといった懐かしいドライバーたちが往時のバトルを回想するなか、「MP4/4のスピードは別次元であり、手が届かない」とする当時ベネトンチームのメカニックを担当していた津川哲夫氏の言葉は逆説的ながらも重いものです。 「(前略)したがって、MP4/4の記憶は薄い。型も機構もスタイルも走りも覚えてはいるが、僕らには無関係だったから覚えていないのだろう。  僕らにとってマクラーレンMP4/4・ホンダは、浮世離れと言える次元を走り抜けた、現代のF1シーンには二度と登場することのないタイプのマシンであり、それは旧式なスタイルを誇示してきたF1界に衝撃を与えた、時代を揺るがすマシンだった」 なぜマクラーレンMP4/4・ホンダは16戦15勝という不世出の記録を成し遂げられたのか、その答えはここにある。つまり… 速かったんです。 そんなことはあたりまえ、でもそのあたりまえをやり遂げるためには大勢のスタッフがベストを尽くして全てが上手く廻ったからだということか。なにかひとつでもトラブルやミスがあればただちに敗北へとつながるF1GPにあっては、やはりセナ・プロだけではなくこの快挙に携わった全ての人々に惜しみない称賛を贈りたい。そんな一冊。 でもジャン=マリー・バレストルFISA会長(当時)はイヤなひとだと思います(´・ω・`)

海洋堂「リボルテックタケヤ 目玉おやじ 」

海洋堂リボルテックタケヤ・ゲゲゲの鬼太郎シリーズより「目玉おやじ」の紹介です。「の」は付かないのか。 やはり目玉の存在感、眼力というのは大きいもので、視線恐怖症の方には到底オススメできませぬ。 鬼太郎と比べても更に頭部(頭部!?)のバランスが大きいのでちょっと自立は無理そうです。しかし目を閉じればいまでもかん高い声で「オイ、鬼太郎!」と呼びかける田の中勇氏の軽妙な演技がよみがえる……いくら主題歌で「オバケは死なない、病気もなんにもない」と歌われても、人間の方はそうもいかないのが世の摂理ですね(合掌) 人骨を模したベースが付属します。ちょろっと出ている何か赤いものはミミズかな? ベースを用いればこのように目出度く立ち上がります。劇画のタッチを再現した虹彩部分の模様がなかなかに秀逸な印象。 オバケには医療保険も健康診断もないのでこの通りメタボリックシンドロームなお腹周りに!生活習慣の改善を心がけましょう。 背面にはベースと本体を結合する支柱の取り付け穴が存在し、尻の造型はなかなかにキュートなもの。そうそう言い忘れてましたけど、この目玉おやじってリボルテック初の全裸でマッパでフルヌード製品なんですよ!大事なことなんで三通りで言いましたよ!クイーンズブレイドなんて目じゃないほどの肌色具合! むなしい(・_・) 表情が無い代わりに交換用の眼パーツが二種類付属します。中空パーツとなっている頭部(いや眼部だろJK)の虹彩部分を入れ替えるかたちで対応、これは「リアル」タイプ。 クリアーパーツを利用した二重構造で角膜を再現。ドールアイとして使うにはいささか大きすぎますが、オブジェ的な何かには使えそうな気がする。現代美術とか(迂闊にこんなことを書くと現代美術のひとたちにものすごく叱られそうなヨカン) 「涙」タイプもやはりクリアーパーツを使用していますが、虹彩部分は劇画調です。ところでパーツを交換する際には指で瞳孔部分をぐいぐい押し込む必要がある訳ですが、ちょいと寒気がする行為で((((;゚Д゚)))) 稀に勘違いしている方もおられるようですが、涙は目から出ているのではなく目に隣接して存在する「涙腺」から生じるものです。よってこの眼球(と疑似人体的な体躯)のみで存在する目玉おやじが垂れ流している液体は決して涙などではなく、単に眼球内部の硝子体が溶解しているだけではないだろうか?妖怪だけにって私生活で頻繁にドヤ顔めいた言動を繰り返すと大抵嫌われますよ?ああ人間社会は辛いなあ。 本製品いちばんの付属品であるところの「茶碗」 入浴シーンを再現!わーせくしー(棒)そんで後で気がついたんですけど手拭い持つ手は右手のオプションパーツでした。あんま関係ないか… スケール感が全然違うので鬼太郎と並べるとおやじの威厳がこの上ないです。こーゆーのは原作でもアニメでも見かけない構図か。 ゲゲゲの鬼太郎には「毛目玉」って妖怪がいたよなーとか思いつつ、座った姿勢もなかなかにそれらしい。ほぼ実物大(実物…?)のサイズなので、日常風景にごく普通に溶け込みそうではあり… ※やたらと古いケータイですが、いま現在使用している物ではありません。プライバシー保護の観点から言えば自分の携帯電話画像をWebに上げたりするものじゃないよな つまりこんな具合です。ある種のトランスフォーマーと似た楽しみ方か。調布市深大寺境内の「鬼太郎茶屋」に持ち込んだりとかどうなんでしょう?いや、お店やお客さんにご迷惑かかりそうなんで特に推奨はいたしませんが(^^;

ドラゴン「1/9 アベンジャーズ: ハルク (未塗装キット)」

「キレやすい10代」と言われてはや20年ほどが経ちました。いまや時代のトレンドは「キレる30代」、その代表格はアベンジャーズのハルクことブルース・バナー博士なのです。 さて、先に紹介したドラゴン製1/9スケール・アベンジャーズシリーズのアイアンマンがなかなか独創的なプラモデルだっただけに、こちらのハルクにもそれなりに期待がありました。ホビーショーの試作品で見たマッシヴな造型、生物的な表現をどうプラモデルに落とし込むのか…と。そんなワクテカ感を胸に秘めつつ箱を開けてみると… ソフビでした。 えっ いや、材質選択としてはこれでいいんでしょうけれど、同一シリーズでここまでフォーマットの異なるものが平然と並んでるのってなんかすごいぞ。 パーツ自体の出来は非常に良いです。カットすべきバリもなく彫りの深いモールドに素材も肉厚で頑丈な作り。もちろん歪みもないので鍋でコトコト煮る必要も無し。 展示ベースはこれまたデカくて大皿ちゅーか「お盆」だぜこれ(w 固定用のネジ一本が付属します。 最近あんまり見かけなくなった無塗装組み立て式のソフトビニールキットですが、組み立て手順とかの技法は継承されているのかな?昔は良く「下半身には石膏を充填せよ!」とか「塗装はイリサワのVカラーをサフレスで塗るべし」などと言われたものですがはて… ちなみにVカラーの在庫リストはこんな感じですよ。ところでハルクの肌にはフレッシュを使う必要が全然無いですね。 このキットに関してはパーツ数も少ないことですし組み立て自体はとっても簡単。ハルク、スマッシュ!!とか言ってるうちにアッセンブルです。パーツ同士の接合にはドライヤーで間着部分を暖めるというテクニックが古より伝承されていますがここはむしろ 気合で ネジ込んだほうが雰囲気も出ようってもんです。副作用で手が痛いです←バカ。 ガンマ線照射の副作用により怒りや興奮で心拍数が急上昇すると質量保存の法則やその他モロモロを無視して巨大化、暴走するハルク、最近の(今回の映画「アベンジャーズ」に向けた)設定ではキャプテン・アメリカの再現実験が失敗したことによるものとされています。本編でもまーとにかく べらぼうに強い。 デカくてミドリ色になって飛んだり跳ねたり殴ったりするだけのひとですが、ただそれだけでも べらぼうに強い。 さすがマーベルユニバース最強キャラの呼び声も高い超人でした。キャップなんて下から数えた方が早いんだぜ、強さで言えば。 おへそもちくびもわきのしたもすばらしい造型でわーせくしー(棒) 顔の表情は冗談抜きで素晴らしいものです。Fateのバーサーカーみたいでって最近のはヘラクレスじゃないのか。 スミ入れするだけでもずいぶん変わると思いますので、お値段で比較してアイアンマンほど塗装済み版にアドバンテージはないかも知れません。むしろキット版の長所を生かしてこのシリーズの他三体(アイアンマン・キャプテンアメリカ・マイティソー)からパーツをもぎ取ってマエストロ作ろう!ハゲ頭とアゴヒゲはなんとかしよう!!(無責任) シンプルだけどなかなかに迫力のある、ハルクらしいっちゃらしいキットでした。ところで、ハルクと言えば長年の間大きな謎がひとつありまして、このキット見てたら疑問が再燃。 どうしてぱんつは破れないの? いや、むしろ膝下以下がビリビリ破けてんのにこの部分だけ巨大サイズになるのか不思議なのだが。ガンマ線すごいよすごいよガンマ線。