Month: November 2012

ハッピーミディアムプレス「エピックスケールサイファイモデリング」

Gary R. Welsh氏によるオリジナルSFモデルのスクラッチビルド解説指南書です。 洋の東西を問わずモデラーのやってることってそれほど違いはありません。本書は主にスターウォーズなどの宇宙船を自作するためのハウツー本で、そこで紹介されるマテリアルや工具、使用方法などについては概ね本邦で採り行われていることと変わらぬものです。流用パーツの多用についても今更言を改める必要が無いほどありふれたことなのですが、 「マイストックルームとロフト」のキット積み過ぎ状況も日本のモデラー諸氏とまったく変わらぬ 大惨事 夢の溜り場と言えましょうか。同病相哀れむとはよく言ったもので、「生涯を掛けて収集したキット群だ」と誇らしげに記されたキャプションには涙を禁じ得ません… 利用し易いプラモデルとしてはタミヤやハセガワなど、この手の記事では常連な日本製のスケールモデルがいくつも挙げられますが、それと同じくらいエアフィックスの絶版キットが遠慮なくビシバシ提示されている様にはうすら寒いものすら感じたりだ。日本ではとっくの昔に絶滅したこれらのプラモデルも、ひょっとしたら大ブリテン島ではしぶとく生き延びているのかしらん。 製作記事のパートはステップアップ的な構成で、まずは比較的小さなサイズのモデルを製作するところから始まります。BBC製SFTVドラマ「ブレイクス7」登場の Federation Pursuit Ship (残念ながら日本語名称は不明です。「ブレイクス7 登場メカ」で検索するとトップで引っ掛かるのはこのブログの過去記事だ…)、塩ビのパイプと厚めのプラ板でおおまかな外形を作りだし、細かいディティールの乗せていくことで解像度を高めていく。技法としてはオーソドックスなものです。 やってることは同じでも、本書の中核をなす「スターウォーズEP5・帝国の逆襲」版ネブロンA型クルーザーの製作記事ではあまりのデカさになんだか日曜大工みたいな羽目になってるは、欧米のモデリングではしばしば見られる事態なので心配するな。 基本となる船体が巨大でも、デコレーションは繊細なものです。このフネって古くは「病院船」の名前で知られているものですが、構成パーツは物騒な物が山盛り(笑) ただ日本語版ウォーキーペディアの記述によると映画本編に登場したのは「ネビュロンB」型クルーザーなのだそうで、このモデルが「帝国の逆襲」に登場したプロップをどこまでトレースしているかは微妙。そのあたりの鑑定は模型業界に遍在するジェダイ騎士の方々にお任せする。 正しいかどうかなんてことはどうでもよくなるこの笑顔。背景を見るにこの撮影場所ってRAFミュージアムじゃないかしら。どうやらそこで催された模型展示会での撮影らしく、色々とうらやましいカットです。またこのサイズの模型を組める広い作業場と家族の深い理解を両方とも備えた人間力にはただただ感服する。 もちろんサイズばかりではなく、カメラを寄せて細部を見れば自作パーツや流用パーツの差異を見せない安定した仕上げ、ウェザリングなど見どころは多いもの。模型的な魂が細部に宿る点でも、洋の東西は問いませんね。 本書ではこの後のページでプロトネビュロンクルーザーを始めとするいくつかのモデルを製作して共和国艦隊を作り上げています。様々なサイズ・スケールの艦艇が一同に揃った見開き画像はなかなかの迫力で宇宙艦隊は不自然に密集してこそ華というべきか。 これら小型モデルの製作記事の方が、読者の側では直接反映させやすいものかも知れません。ここまでハードなミキシングによるスクラッチも昨今の模型雑誌では余り見なくなってしまいましたが、先の東京ホビーショーでは「宇宙戦艦ヤマト2199」を始めとしてハーロックやモーパイなどSF宇宙船アイテムが盛況だったこともありますから、このようなスタイルのモデリングが復興しても良いのでは…と思います。

イタレリ「1/35 フェルディナンド タイガー 」(接触編)

ガルパン関連キットはどれも手に入らないなあとお嘆きのみなさん、10年以上前からこのキット積んでた俺様大勝利ですよ!まさかこいつに陽のあたる日が来ようとは思わなかった、諸般の事情で手元キットの大部分を処分したとき、P虎は手放さなくて本当によかった(つД`) この戦車の性格については宮崎駿の雑草ノートに全部出てるのでここでは詳細は申し上げますまい。キットはイタレリの古式ゆかしきエレファントのバリエーションとして1994年に発売されたものです。自分が手に入れたのは2000年前後の頃だったと記憶しています。 正直この時代のイタレリキットは全般的にあまりよい評価を受けていません。本製品もわりと大味な作り…ながら個性的な存在感、キャラクター性もあってドラゴンの実戦配備型(653重駆逐戦車大隊の改装型)が出るまでは唯一のインジェクションキットとしてそれなりに人気を博していたかと 重戦車のプラモデルがたったのランナー3枚で構成されているのはイマドキのキット見慣れた目には新鮮な驚きがありますね。10年近くフタ開いてなかったからすっかり忘れてターヨ。 キャタピラはポリ製二分割を焼き留め式です。イタレリのポリキャタピラってテンション強すぎて車軸折ったりとあんまり良い印象は無いんですが、予備キャタピラまでポリでせんでも…… デカールはあまりやる気が感じられない(笑)通し番号と鉄十字のみ。実車もそんなもんですけどな。 装甲板の溶接痕はありますがテクスチャー表現は皆無です。 エンジン冷却気口には当時タミヤ製品でもやってなかったプラによる金網モールドがあって好印象なのですが、ゴーカイに塞がれてる排気口のおかげでいろいろと台無しに(汗) III号戦車用のゲベックカステンが付属しています。この装備は大洗の車両にも実装される模様。 P虎試作車の特徴的な砲塔上部。天板は水平で砲身の俯角制御のために中央部が突出してます。AMでむかしやってた「タイガーの一滴」は面白い連載記事だったなぁとか思います。 主砲部分は砲尾や駐退機もパーツ化。 ポリキャタピラは平坦なものとたるみがついたものを結合します。説明書では何の指示も無くどちらも同じパーツNo.が振られているので果たしてこれが転輪間隔と自然に組み合わさるかどうかは謎である。オリジナルのエレファントではどうだったんだろう? サスペンション関連は一体化が進められ且つポリ不使用ながらも、しっかりと可動させるのはイタレリらしい設計です。 スライド金型なぞ使用していないので車体側面板は別パーツ化されてます。 しかしご覧の有様だよ OTL 長年積んでたからひしゃげちゃったんだろーと思うでしょ?でも多分そうじゃないんだろうなあ。 このキット、ボリュームのあるランナーをイタレリの通常製品ボックスに無理矢理押し込んでるからいろんなところにテンション掛ってて、おまけにシュリンクパッケージなんで開けた時からもう大変なんです。だからねー、もし店頭在庫やネットオークションで見つけたら、出来る限りボックス内部のパーツ状態は確信した方がいいと…思います。 イタレリのポルシェティーガー、キット内容はこんな感じです。なにかの参考になれば幸いです。でもガルパンに出てきたからって中古ショップやヤフオクをチマナコになって探すより、身近な戦車モデラーで20年ほど前に夢も希望も裏庭に埋めたような顔で生きてるようなひとにたずねてみたら、結構積んでるかもしれませんのでそういうところをあたってみるのもよいでしょう。ただし「どうせ作らないでしょう?」は禁句です。殺されかねません。 なおこのキット実際の製作にあたっては、 プラスチックパーツを焼き留めしたり カーブに合わせて手で曲げるなどワイルドな作業が要求されるので、その辺も覚悟完了しておいたほうが無難です。 車体後部は長さが足りないらしいのでプラ板は必須となります。パッケージ内容だけでちゃんとかたちになるのがよいプラモデルだと思います。 でも完成したらこんなにカッチョイイんですぜヒューッ! ヒューッ!(モデルアート2001年4月号って古いよなぁ…) 10年前の記事ですら「現在の水準ではつらいものがあり」とされる本製品。ここまで仕上げるには…… ・車体側面板は力技で接着 ・寸足らずの後部は現物合わせでプラ材継ぎ足し ・フェンダーはアベールのエッチングを貼りつけて ・キューポラはタミヤから流用 ・起動輪・誘導輪はキットベースに自作、複製 ・アキュリットのレジン製履帯を使用 ・排気グリルは完全に新造 そりゃ10年以上も積まれるわけだ罠。 ガルパンから戦車模型を始める人へ。模型雑誌を参考にするのも、ほどほどにしましょう。 で、こいつはどうしよう。本編での活躍次第かなあ……

前置き

今回の記事は「ガールズ&パンツァー」第7話放送内容についての核心的な記述を含むので未視聴の方はご注意ください。 ネタバレ:アンツィオ高校は正味10秒で敗退。 あ…アレ?イタリア軍研究の偉い人が「次の見どころはアンツィオ戦」「戦車ファンの方ならあっと驚くような展開」とかツイッターで言ってませんでしたっけ?? そりゃまあ、驚きましたけど。 えっ 裏切ったな!エヴァQと同じでぼくを裏切ったな!! なんて言ってもはじまりません。だってイタリア軍だし。エヴァだし。 さてガルパン関連製品どれも売れ行き好調なので、新規登場車両目白押しだった第7話の戦車をまとめて紹介してみるキカク、はじめるよ~。 ・アンツィオ高校 唯一の名ありキャラで台詞もひと一言だけで終わったアンチョビ嬢が乗車していたのはP40重戦車です。1/35ではイタレリ製品がタミヤパッケージで発売中。資料写真集も付属するお得なキットですが、現在(11/28)では品切れか… 背景に映ってた自走砲はセモベンテM40 75/18 だと思われます。画面では見えなかったエンジンデッキを見ないと正確な形式は判りませんが、現在もっとも入手し易いタミヤのキットがM40なのでM40ということにしておこう。ううっ、これも在庫切れぢゃないか もう一両あったカワイイのはカーロ・ヴェローチェCV33タンケッテです。強豪校ぞろいの全国大会に豆戦車で出場して一回戦勝ち抜いてくるんだから恐ろしいところです。キットはブロンコから出てまーす♪けど、これも品切れだよ。ドウシヨウコノキカク… 「ほんとはリベット車体なんだよロングの画面で作画省略されたんだよ」と無理矢理主張を通せばCV35後期型なら在庫してます。 ・プラウダ高校 回想シーンでは6話ラストに引き続きT-34-85と新規にJS-2が登場しましたが、細部不明につき現段階では形式の特定に至りませんが、タミヤのキットで問題ないかと。T-34/85、JS-2とも在庫ありです!ураааааа!! ・黒峰森女学園 やはり回想シーンで西住みほが登場していたのはダストビンタイプのキューポラにおそらくゴム巻ホイール(ロングのカット且つ降雨シーンだったんで微妙なんですけど)のタイガーI初期型だと思われます。アニメではダークイエロー主体のカラーリングですけど、タミヤ製品としてはグレーのパッケージ画なこれが相当します。いまは在庫切れですがわりと定番なんで心配ないかと。今度ズベズダから出るのもこのバージョンですね。 ※マフラーガードの形状(6話ラスト参照)からみてアフリカ仕様の極初期型ではないと思われ… 川に落ちてたIII号戦車はJ型長砲身仕様です。ドラゴンのスマートキットがどんぴしゃ なんですが、4年前のドラゴン製品なんてあるわけないのでタミヤのL型で妥協しよう。もうちょっと待てばエルヴィンちゃんフィギュア付きがリリースされますのでガルパン好きには向いてるかも知れませんね。ただしオッサンであるが。 西住家のふすま絵が菱形戦車MkI、機銃装備の「雌型」だったのは戦車道が女子のたしなみだからですかそうですか。 ・県立大洗女学園 ここからが本命、コミック版に引き続いてのシャールB1bis(劇中では「ルノーB1」って言ってましたがまーお好きにどうぞ。シャール戦車って言わない限りどっちでもええねん)、フランス軍のオリジナルは品切れで現在在庫してるのはドイツ軍仕様のみ…  な の で す が 、  実はタミヤのシャールB1bisドイツ軍仕様ってオリジナルのフランス軍パーツは全部揃って入ってますので、デカール以外はこのキットで独仏どちらでも組めます。大洗仕様ならなおさらのこと、無理にフランス版を探す必要はないのですな。 校舎の片隅で物干しになってたKwK40L/43 7.5cm戦車砲はCMKの改造パーツがございます。防盾とマズルブレーキはレジン、砲身は金属製。運よくタミヤの4号D型を入手出来た人はこいつを組みこんだら劇中同様シングルバッフルマズルブレーキと43口径砲を搭載した改修車両をいますぐ作れますぜフフフ… ※コミック版ではそういう仕様なのですが、エンディングのディフォルメイラスト見ると砲身だけでなく車体も改装されてF2型(あるいはG初期型)に進化してるみたい。アドバンスド大戦略かww そして最後の一両、学園艦の船底にひっそり鎮座していた重戦車はタイガーI、それも第二次世界大戦で制式採用されたヘンシェル社のものではなく「馬鹿と天才は紙一重」を地で行くフェルディナント・ポルシェ博士の設計したいわゆるポルシェ・ティーガーでした。公式のパンフレットにもCG画稿は掲載されていたのでいずれどこかで出てくるのでは…とウワサはされてましたが、まさかこんなところでのサプライズ。「なんとなく雰囲気で決めた」ために弱小車両の集合となった大洗チームの救世主となって番組後半では大活躍が予想されます! でもさー、ポルシェティーガーの試作車両ってイタレリの古~いやつしかないじゃない?品切れどころかとっくに絶版、いまどきあんなの誰も持っていないよねぇ…  と こ ろ が ヒューッ! ヒューッ! …前置き長過ぎですねえ

「ガンプラEXPO2012」

先週11/22~11/25の四日間、秋葉原UDXで開催されていたバンダイホビー事業部のイベントです。 既にさまざまなところで速報情報飛び交った後ですので、まーのんびりした報告ですね(^^; リアルグレードゼータガンダムが展示の目玉ということもあり、会場最初のディスプレイは初代ガンダムからユニコーンまでのHGUCを並べて宇宙世紀の歩みって感じでした。1年戦争(TV放送分)は既にコンプリートでゼータガンダム登場MSも主要な機体はほぼ揃いつつある昨今、設定上は新しい機体のはずなのにキット開発年代が古くて新製品との格差が生まれたりなんてこともありますが、1999年のリリース開始以来驚異的に長続きしているシリーズではあり。 マスターグレード新製品のシナンジュ・スタイン。PSPのゲームに登場するシナンジュの原型にあたる機体です。OVAには出てくるのかな?展示物には映ってませんが、以前原作小説特装版に付属した専用バズーカが付属します。 リゼル・ディフェンサーa+bユニット。要するにリゼル全部載せセット。カラーリングはゼネラル・レビル搭載機でディフェンサーユニット無しならリゼルC型ってことになるのかしら。パーツの内容からは機体左右でaセットbセット相盛りも出来そう。なんだか定食屋みたいだな。 上2点は既存製品のバリエーションですがこちらは完全新規のジェスタ。このモビルスーツも兵装いろいろあるのでここから様々な発展が期待できそうなアイテムです。しかしズール系はちっともMG出ませんねー。 今月模型誌にも何の発表もなくて危ぶまれていたMGガンダムAGEシリーズも参考出品ながらAGE-3ノーマルとAGE-FXが展示されてました。一度良いもの出してくれればあとはモデラー諸氏の手で好きなだけ料理出来ますから、ここは正式な発売決定を待ちたいところです。ガフランのことは忘れよう。 マスターグレードアイテムでは会場内でいちばん注目を集めていた(?)MGエールストライクガンダム<リマスター版>かっこ仮称。本編映像のHDリマスター化に合わせた新規キットで事実上のVer2.0ってことですね。 関節部分の構造などは現在リリース中の一連のGAT-Xシリーズのそれを踏襲するものになると思われます。以前のキットもカタパルト風のベースが付属したりで面白かったなーって12月再販じゃないかこれ( ゚Д゚)ドウスンノ 展示してあったのはあくまで形状試作品なんですが、エールユニットは以前のものをそのまま背負ってました。ウイング付け根にサフ周ってないんでバレるぞ(w;いや、さすがに製品版ではここんところも変えてくるだろうとは思いますけどね~ なにしろHDリマスター版の売りのひとつは今度HGで出るパーフェクトストライクガンダムなので、MGでもこの仕様が再現できるハズなのである。出来なきゃおかしいよな。充電切れるんなら山ほど電池積めばいいんじゃね?的発想はギア戦士電童にもほしかったな。ところで電池って軽いんですかね?? 「ぼくがかんがえたかっこいいさいきょうのストライクガンダム」を地で行くアレですが、既に初回放送当時にBB戦士で実装されていたギミックだってことはヒミツだ。 「オーブの戦い」なるタイトルでディオラマが展示されていて、この辺の足元をシン・アスカ兄妹が逃げ惑ってるんだと思うと胸が熱くなります(w ディスティニーもHDリマスター化決定でさて今度はどんな 歴史改竄 設定変更があるのだろうかは。 HGリニューアル版SEEDの新製品はガンダムアストレイ ブルーフーレムセカンドL。アストレイのリニューアルは本機が初めてで、タクティカルアームズもギミック満載のヨカン。 1/144スケールガンダムAGEシリーズは新規情報ナシですが、会場内では川口名人作による「砂漠の駐屯地2012」ディオラマが展示されてました。昔を知ってるひとならば色々と(・∀・)ニヤニヤ 出来そうなこの情景、お若い方々にはどう映ったのかな?ヴェイガンMSももっと普通にミリタリーテイスト付加させていいんだろうなと、個人的な感想。 BB戦士のSD体形や表情がよく似合うのもAGEの特徴で、最初からそっち方向メインで(あるいはゲームと連動で)展開してもよかったんだろうなーと、今更ながらに。今更ガフランとかダナジンとか出やしないですけど、ディフォルメと相性がいいデザインだと思うんだよな… LEGEND BB 騎士ガンダムメタリックVer.は会場限定販売のアイテムですが、BB戦士のキットも随分とグレードが向上してます。これまで以上に様々な表現や作風を反映出来ると思うのでなんか面白いアイデアないものかな。 参考出品の殺駆頭がエラくカッチョよいのでなんかこー、ムラムラしますん。 ユニコーンの新製品はデルタプラスとバンシィでこちらは順当。そうそう展示では「AGEシリーズ続々登場」などとあってもその…なんだな、まーそこはツッコまないでおこうようん。 EXPO開催と同時発売だったRGゼータガンダム。会場あとにしてからアキバで買って帰ったひとも多かったでしょうね。 実物大のサイズでスクリーンに投影映像が流れてました。まーその、「デカいプラモデルだな」的な。ところでガンダム世界でいわゆる「AMBAC機動」がアリならば、宇宙空間でブンブン変形すると慣性モーメントが大変なことになりそうなんだけど、それは考えなくていいんだろうか。やっぱ最高なのはボールですね(^p^) 撮影禁止でしたが映像ゾーンでは発売予定のゲームソフトデモやホログラフとプラモデルを組み合わせたプレゼンなどがありました。特に後者はよかったですねー。デジカメで撮影したってわからないものなのですけど、なんか新しい発想の産物ですわあ。 RG用の参考画稿もありました。これがこのまま出るって話ではないんでアレですけれど、もしも本当にリリースされるなら簡単なパーツ流用ではなく、フレーム構造や外装の分割などに新しい見せ方がほしいな。GMのフレームはガンダムより廉価版であるとか、グフのそれはザクより骨太で…とか。陸戦ガンダムはMGでやれなかった胸部のウェポンベイを再現してほしいしズゴックは……ズゴックはよくわからないがなんか新しいことしてください。言うだけならタダなのでなんでも言っちゃえいまのうち。 BD-BOX発売に併せてようやくEZ-8もHGUC化されます。陸戦ガンダムと地上戦セットのGM頭とでやっと8小隊勢揃い。考えてみりゃ長かったなー。OVAの設定抜きにミリタリー要素マシマシのガンダムデザインとしても需要はいろいろ有りそうなのです。 ガンダムUC、OVA第6巻に登場するジェスタ・キャノン。武装だけでなく上半身や脚部に装甲パーツが追加されます。これつかって「もっとスタークなジェガン」とか作れるかもしれない。ところで「スターク」ってどんな意味?「社長」?? アンジェロ・ザウバーくんとローゼン・ズールは第6巻のキービジュアルでもあるので大活躍が予想されます。いまから「レロ・ズール」作っておけば大喝采されるかどうかは知らない。ローゼン・ズールってハンマ=ハンマの系譜だけで語られがちだけど、背部の意匠はゲーマルクやサザビーなどネオジオンのNT専用機を受け継いでて面白い……でもこの展示では全然見えないのである。 去年大好評だった新製品のシルエット展示が今年は拡大されてました。 ダブルゼータでは満足に活躍の場が与えられなかったドーベンウルフも袖付きでは頑張ってほしいものです。 立体化に併せて設定関係の補強がされるのもうれしいところ。結局ゾゴックの腹はブーメランなのかコックピットなのかどっちなのだ。 以前はあんなにチンチクリンだったメッサーラさんが四半世紀の時を経てこれほどの美魔女に!ジオに乗り換えたシロッコさんバカジャネーノってぐらいの魅力を期待したい。 唯一なんのヒントもなかったブツ。これをめぐって日本中のガノタが頭をひねったり妄想をたくましくしたり隙間からのぞき込んだりうっかり展示品が傾いたりした結果、どうもバンシィだということで決着をみたようです。リディ・マーセナス搭乗仕様ってことかな? 直接にまたネット上でも様々な話題が広がる点に於いても、このような展示方法は正解だったようです。従来夏休みにサンシャインやドームシティでやってたイベントを時期はクリスマス直前、場所はアキバに移してきたのはつまり狙うターゲットとそのお財布が違ってきたってことなんだな。来場プレゼントが対象年齢15歳上のビルダーズパーツだったのがよい例で、お子様には夏のダン戦EXPOがありましたしね。良いことなのか悪いことなのか、それはともかく…… HGUC MS06-R-1A黒い三連星ザクIIは実にオッサンホイホイでした。いやー、おれオッサンでよかったなあ。若かったらここまで楽しくなかったろうなあ。ええ、今回これ見に来たようなもんですよはい(涙) 脛部のスラスターもとい「オプションバーニヤ」に注目が集まりそうですが、フトモモが前後分割(あーいや、実は一体成形かも知れん)でディティール処理されていることに注意。06Rはここが拡大化されてるんだよ増設プロペラントタンクなんだよ! F型やS型ではマッチョ過ぎて違和感もあったHGUCアレンジが、R型ではちょうどいいボリュームです。肘関節とかたまらんすな~。強そうに見えてもいいんだよ、だって強いんだから(断言)バズーカのグリップはシールドへの固定ギミックがあるので可動式(マシンガン・ヒートホークも付属) 頭部や胸のライン取りの違いを、お手持ちの既存のザク系列と比べてみてください、いかにもワルモノそうなモノアイが実にいい感じでござる。関節構造はHGUCのF2や水中用ザクと同様に見えるので、その辺ミキシングも可能か。ジョニー・ライデンのR2が出ればスペリオール誌掲載「サンダーボルト」版のF2+R2みたいな高機動ザクが簡単に組めるので赤いお便りをバンダイにバンバン送りつけようぜ! ここからは同時開催されていた「ガンプラビルダーズワールドカップ2012日本代表決定戦」の作品群です。 ジュニア部門の優勝は水槽を活かした立体的な海洋ディオラマ「ゴッグの海」、製作なされた畑めい様はなんと2年連続の優勝です、おめでとうございます。 「ポケットの中の戦争」第一話の北極基地での戦闘がモチーフじゃないかと思うんですけど、なんつかーシブい題材選択ですねい。 オープン部門では六笠勝弘様の「Jupiterian」。MGジオをベースにした大迫力のサイズにディティールも塗装も素晴らしい作品です、おめでとうございます。 隠し腕の配置場所や全身のスラスター類にはちょっとゼクツヴァイの影も感じ取れたり? アクションベースをクラスター化して大柄な機体に浮遊感を与えているのもさすがの表現方法です。 こちらがジュニア部門/オープン部門含めた決勝進出すべての作品になります。緻密なもの、独自の世界観を持つもの、ユニークなものなど本当に様々な作品が目白押し。コンテストという場であればとかく大きな物や派手目な物に目が行きがちですが、小さな単品作品にも素晴らしい出来映えのものが多く見られました。親子で決勝まで来られた(であろう)お名前がいくつも見られること、そしてジュニア部門2年連続しての水泳部MS率の高さは特筆すべきことかなーと。 参加された全てのモデラー諸氏に惜しみない賛辞と尽きない感謝を!おれもなんかつくりたいよう…… そういう気持ちになることが、一番大事なイベントです。

大日本絵画「モデル・グラフィックス January 2013」

モデルグラフィックス2013年1月号、特集は戦車模型業界のみならず各方面で話題沸騰のアニメ「ガールズ&パンツァー」です。「日本戦車道連盟オフィシャルガイドブック」と銘打って、普通のアニメ雑誌だってここまでやらない35ページの大ボリューム! は、とりあえず最後に取っておいてまずはその他の記事内容をご紹介。 今月号何がすごいってアオシマのバイラル・ジンですよバイラル・ジン。劇場版イデオンに登場したバッフ・クラン宇宙軍最終戦艦(原文ママ)1/20000スケール(誤記ではない)というなんだか冗談みたいなスケールと、組立説明書みただけで軽く3分は笑っていられるあのキットを、ハードなディティールアップと大量の電飾でスターウォーズ旧三部作のメカニクスにもまったくひけを取らないような超絶作例です。いやー、今でも十分通用するSF的デザインだったんですねえこれ、うっとりしますわあ……。「バイラル・ジンなんてとっくのむかしに絶版ジャン!」と思われる方、行くところ行けば売っているのですよ?100個セットとかで。 今月のガンプラ主力はリアルグレード・ゼータガンダムのレビューです。どーでもいーけどRGZって書くとリガズィみたいだ。模型誌各誌で競合となる記事ですが、MGのレビューはセンチネル以来の淡いフラットなカラーリングが特徴か。 むしろゼータ合わせでバイアラン・カスタムをのノーマル版に先祖返りさせてるところがオッサンホイホイって感じでしょうか。むかしMG別冊プロジェクトZに載ってたフルスクラッチのバイアランはカッチョよかった……。果たしてこの先ゼータ版バイアランのキットがリリースされるかどうかは不鮮明ですが、すぐにもジェリド機作りたいって方は必読。 SF・メカキットではハセガワのアルカディア号キットレビュー、マシーネンは宇宙用グローサーフント“アルタイル”改造の強行偵察型、横山デザインつながりでウェーブのギャラガ自機サンプル紹介など。 スケールモデルではアオシマのランボルギーニ・アヴェンタドールがメーカー開発担当者インタビュー込みで面白い内容です。海外向けにエンジンパーツを省略した廉価版キットを設定してもむしろ中途半端な存在にしかならないなど、次回作に向けた展望がちらほら。 カーモデルはこのほか連載企画のドゥージー奥川「ツヤ消しなクルマモケイのススメ」がワーゲンタイプ2バンを用いたウェザリング重視の情景。ミリタリーモデルの手法ですね。 艦船はいよいよバンダイの地球観測船「ちきゅう」キット発売でいやがおうにも盛り上がるホルモグール研究所をはじめピットロードの海保巡視船「いず」やドイツ駆逐艦Z-25、帝国海軍航空母艦龍鳳(長甲板)のニューキットレビュー。 エアモデルは新進メーカーキティーホークモデルの1/48F-35Bが紹介されています。今月ヒコーキ物はこれのみですが、露出の少ないキティホークのキットレビューは貴重。 ミリタリーモデルはMENGのA39トータスとサイバーホビーT28超重戦車の英米バケモノ戦車2本立て。どちらも第二次大戦には間に合わなかったとされていますがそんなことはない、ドーバー海峡地下を掘り進んだナチスドイツのドリル装甲列車と英国本土決戦やったぞ。大野安之のマンガで。 ほか連載記事はいつもの通り。岸川ラボでは河合商会をとりあげています。みんなお世話になったメーカーです、お疲れさまでした…… さて、それでは特集記事「ガールズ&パンツァー」の紹介です。 乗るしかない、このビッグウェーブに! ばしゃばしゃ (∪^ω^) にしずみどのぉ~ と、ゆーぐらいに巷で盛り上がっている戦車+萌えアニメ、3DCGで描かれた精密な戦車描写と、この手の作品にしては珍しくエロ方向には走らない落ち着いた女性キャラクター描写など放送前の手探り感とは裏腹に各方面で大好評な作品です。こんなにも多くの人が毎週楽しみに戦車の映像を見ているなんてタミヤのMM最盛期でさえあり得なかったことですね。 プラッツのキットは未だ発売前ですが、サイバーホビー/ドラゴンの既存のキットを使用して大洗女子学園戦車道チームの各車両を、本編第3話・4話に登場した対聖グローリアーナ女学院戦バージョン(キービジュアルにもなっている派手な塗装パターンのもの)で再現しています。 歴女チームの三号突撃砲F型の複雑なマスキング、生徒会チーム38(t)戦車のきらびやかな金色塗装など難易度の高い塗装技法を紹介。いかにも普段から作ってる人のためのものでここだけとって「戦車模型に一度も触れたことが無い人でも大丈夫」とは軽々しく言えないのですが、派手な塗装の戦車が緻密なロケハンに基づく大洗市街地で激闘を繰り広げた第4話は傑作エピソードで、アレを再現したいひとは多いでしょうから、例えハードルが高くてもチャレンジのしがいがありそうです。 主人公チームの使用するIV号戦車D型はベースとなるキットがスマートキット以前の、ドラゴンが一番複雑な製品出してたころのアイテムです。今回の作例ではエッチング使わずになるべく簡単に組む方向で、時間や難度を大幅に下げての製作。どの作例ともプラッツの製品版そのものではないので微妙にもどかしいところはあるのですが、文字情報としては IV号D:旧キットからG、K、L、M、S、TE、U、V、Zの各ランナーおよびエッチングパーツを省き、同社IV号F2(スマートキットですねこれ)からAランナー2枚追加、IV号H型からDSキャタピラ同梱(サイズが違う?いいえたみやりすぺくとですよ!) III突F:幟は布製で再現 38(t):インテリアパーツは省略 モデルカステンブランドでの「ガルパンデカール」製品化とMG本誌でコンテスト開催 などと記事中に書かれています。全般的に組み立て易くなるようですが「フタ開けてみないとわからない」ところもありでリリース待ちかな… デカールの方は大洗以外の各学園校章がほしいところですね。 主人公(あんこうチーム)と歴女(カバさんチーム)はデカール版下が掲載されています。予想通りとはいえ歴女三突のだんだら模様は一切デカール入ってないんだな… ここまでハードルの高い記事が続きましたがこと「初心者向け」ではこれがいちばんオススメなファインモールド製バレー部チーム八九式戦車甲型は、ご自身もバレー部メンバー「佐々木あけび」役として出演されている声優の中村桜さん自らたったの二日でこの仕上げ!デカールもウェザリングも見事な仕上がりです。いやあ、自分が以前乙型作った時は三カ月も掛ったんですよ? 模型以外でも特集内容としては杉山プロデューサーへのインタビュー、大洗市への「聖地巡礼」レポートなど多彩で、各戦車の車内設定画は本邦初公開ではないかな?これを見とくと映像中での各キャラクターの位置関係と役割、行動などがより深く理解できるかと思われます。模型に興味無いガルパンファンでも必見ですよいやホント。「M4A1シャーマンは即応弾を消費すると湿式弾薬庫から予備弾取りだすのがタイヘン」なんてことをフツーにやってるアニメなんて他に無いよ! いまほど広い層から戦車模型が注目されている時期もこの先そうは無いでしょうから、この機会に多くの方々に戦車模型に触れてほしい、親しんでほしいと、そういう観点からはもう少し初心者に向けた視線がほしかったな……と思える特集内容ではあります。主人公「西住みほ」を演じる渕上舞さん原案のカラーリングによるIV号D型やオリジナルの自作デカールによる「ガルパン風」ストームタイガーなどもありまして「自由」な観点は確保されておりますけれども。 記事本文でもまたこちらからでもガールズ&パンツァー登場車両とキットリストがありますので、この番組で戦車に興味を持たれた方々におかれましては劇中車両の再現のみならず自分が良いと思ったもの、好きだと感じた戦車を是非ご自由にお作りになって頂けると幸いなのです。模型雑誌の作例は確かに緻密で美しい逸品ばかりですが、戦車模型が全般にかくあるべしではありません。たとえ未塗装ストレート組であったとしても、組み立てに掛った時間と達成感はあなただけのもの、それがマイ戦車という物なのです。 ちなみにこれは「まいん戦車」です。 痛戦車だけが自由だと言うわけではない、わけではないが… 先月モデグラの次号予告見て「おー次はガルパン特集かー」ってなったときにヨンパチメーベルワーゲン発売のタイミングでおまけにうっかり「モリナガ・ヨウ プラモ迷宮日記」読んだら作るしかないじゃない!! 戦闘室はマイステージである。これ作ってる時は楽しかった。実に楽しかった。転輪をピンクに塗り始めた時の「もう後戻りできない…」感など今まで味わったことのない楽しさだった。これでいいのだ。 「いいんだ バカでも にんげんだもの」みつを 戦車ってのは結構バカっぽいのりものなんだと宮崎駿(文化功労章受賞者:映画監督)もゆっている。みんなどんどんバカっぽく且つ楽しい戦車模型しようぜ!! そんな感じで。

モデルアート「オートモデリング Vol.27 」

特集は「F1王者乱立2006-2011」、前号の「M.シューマッハの時代」を受けての「その後」のF1シーンをフィーチャーする内容です。 乱立する王者たちのイメージ画像(笑) 2006年に2年連続でダブルタイトルを獲得したフェルナンド・アロンゾとルノーR26から2010・2011年にやはり連続してタイトルホルダーとなったセバスチャン・ベッテルとレッドブルRB6/RB7の二台のマシンまで、さまざまなドライバーとマシンがチャンピオンの座を占めました。「2006-2011チャンピオンマシン」はメーカーサンプルやダイキャスト完成品も混在した記事内容ですが、この6年間に於ける密度の濃いレース内容や矢継ぎ早のレギュレーション変更が改めて見て取れるというものです。 特に2008年のマシン(ドライバーズ・チャンピオン、ルイス・ハミルトンのマクラーレンMP4-23とコンストラクターズ優勝のフェラーリF2008)は空力付加物だらけでいまにも空飛びそう。タイヤが四つ付いてるのが不思議なレベル。こーゆーのを見て軽々しく「非ユークリッド幾何学ぽい」などと言うと数学の人に本気で怒られるから注意しましょうね(w この時期はまた多くの日本人ドライバー・日本チームがF1グランプリに参加した時代でした。「2000年代を走り抜けた日本人ドライバー&コンストラクター」ではチャンピオンマシンよりも一層力を入れて(?)各種キットが製作されています。 結果的には往年のマクラーレン・ホンダほどの記録は出なかったのですが、それでも一日本人ファンとしては嬉しい時代であったことも確か。 さすがにいまは入手し難い製品ばかりですが、記録の彼方に消え去っていった存在を模型として形に残すの大事なことですね。 どの記事もアオリの文言が実にモデルアートらしいなあと思います。言い得て妙というかなんというか… ところでこの時代の日本チームだと2007年のホンダRA107“アースカラー”が実に個性的で宜しいのですが、成績が奮わなかったためかいやむしろドライバーがルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンのコンビだったためか、ともかく残念ながら記事は無し。富士スピードウェイ、雨中の日本グランプリに映えた車両でしたな(遠い目) その他「2000年代後半の注目マシン」ではインジェクションではフジミのフェラーリF10、マルチマテリアルではモノポストのメルセデスW01、モデルファクトリーヒロのフェラーリ150°が取り上げられています。かつての王者シューマッハを以てしても一度降りた地位には再び戻れなかったフォーミュラ1、次の十年はどんな時代になるのでしょう… 特集を離れると「チーム・ロータス 72フォードのプロフィール 1970-72」が非常に資料性の高い記事で充実しています。車体各部のマーキングやレイアウト上の細かな差異、3年間の全戦リザルトなど実に濃い目の内容。 エブロ初のインジェクション、ゴールドリーフカラーの72Cを徹底ディティールアップした作例と併せてビンテージマシンのファンにもアピールするところでしょう(ファクトリーヒロのマルチマテリアル・72Eも作例ありです) さらに加えて23歳にして夭折した天才ドライバー、浮谷東次郎と3つのマシンを取り上げた小特集やレベル1/24ロンドンバス製作記事など、オートモデリング今号はいろいろと懐の深い一冊です。

バンダイ「D-Arts ジライヤ」

バンダイD-Artsペルソナ4シリーズより「ジライヤ」の紹介です。さてバンダイからジライヤのアクションフィギュアが出ると聞いた時には 「そりゃスゲぇ、次はフクロウ男爵だな!」 などと思った方々も多くいらっしゃることだろうと願って止みませんが、そっちのジライヤではないのだ。 ブリスター状態、えっらいシンプルな商品構成にいささか驚かされます。オプションパーツ一切無しはデザイン上の制約か、はたまたコストパフォーマンスの問題からか… “「アニメ・ゲーム作品共に人気の『ペルソナ4』シリーズより、人気投票第2位を誇る「ジライヤ」が商品化」(投票結果は『ペルソナマガジン』より)”(引用はメーカー公式サイトより)だそうですが、いやあ、久しぶりに、本当に何も知らないキャラクターをレビューするこのスリルときたら堪らん(笑)「ペルソナ4」ってあれでしょ?「女神転生」のシリーズでしょ?うんうん、あれなら知ってる。北爪宏幸がアニメージュ文庫の挿絵描いたりMSXマガジンにエロい女教師の実写広告載せたりしてたゲームだ。 すまん、本当にそれしか知らない(´・ω・`) だもんで熱烈なファンの方々には痒いところにひとつも手が届かないような種類のレビューになっているかと思いますが、そのあたりはご勘弁… 手裏剣と一体化した両手の指先にはカエルを思わせる吸盤が造型されています。「ジライヤ」の名前をまさに象徴するがごとく。 ※「児雷也」とは元々江戸時代の読本で想像された架空の忍者のキャラクターです。ガマの妖術を良く操り巨大なヒキガエルに乗って登場する有様はその後様々な媒体で引用・転化されそのイメージはマンガやアニメでも多用されています。古くはロボダッチの「ガマロボ」、最近では翻訳小説「ニンジャスレイヤー」に登場するサヴァイヴァー・ドージョーの「フロッグマン」が児雷也に由来する忍者キャラクターと言えましょう。ドーモ、フロッグマン=サン。ジライヤです。 つま先は靴(?)の塗り分けラインで可動、画像では照明具合で飛んじゃってますが本体の塗装はパールホワイトの美しいもの、加えて四肢の迷彩塗装があざやかで見栄えがします。あざやかな迷彩塗装ってのもヘンな話ですが、これがオサレでファッションなセンスだ。 マフラーは付け根部分にジョイントで可動、マフラーそのものは硬質な素材です。マフラーが長いとなんでもヒーローに見えるのは違法改造のバイクを見ても明らかですね! ブレストファイヤー(違うんだろうなあ)部分も若干左右に動かせて、ある程度は腕の可動を阻害しないような処置になっています。 「ランドとシーの次はエアフォースだ!」とカン高い声でしゃべりだしそうな頭部デザイン。耳(!?)が円形状に2つ飛び出ているのはやはり児雷也に由来するキャラクター、舞-HiMEのゲンナイを思わせて興味深い処理。ところでこの顔ってつまりこーゆーことなの?? → ☆(゚皿゚)☆ 無駄な装飾品を持たないシンプルなデザインは末端誇大なプロポーションと相まって、ただ動かすだけでも面白いポージングが色々とれます。ヒップホップなダンサーのようです(貧困な発想だ) 前述のようにオプションパーツは特にないのですが、ペルソナカードをイメージしたお洒落な台座が付属しますペルソナカードってナニ。見ての通りなにかとオサレなデザインなので女子高生バンド配してライブステージにするのもよいでしょうほらぺるそな!とか言って!!ってそろそろファンの人に本気で怒られそうな気がする… なんでもかんでもジョン・トラボルタにすれば笑いが取れるというものでもなく。 むしろマイケル・ジャクソン的なところを追い求めてみたい!が、指先以上に首が全く動かないことが表情付けを難しくしていますねぇ… 「エリアース!!」とオリヴァー・ストーン監督映画「プラトーン」風ってなにがベトナム戦争だか自分でもぜんぜんわからん。 ライダーキック風ポーズは手先の表情が大切だと再認識させてくれる一枚。 ナンダカヨクワカラナイ風。ああっ、よく動くのはよくわかるけれど、もう書くことが思い浮かばないよ! ハイキックは高く決まります。 だからといって強いかどうか、それもヨクワカラナイ… 学校の階段から転げ落ちたりひとりブランコで黄昏るにはよいキャラクターかと存じますので、そちらの方向性を発展させるのもよいでしょう。

バンダイ「1/144 HG ガンダムレギルス 」

ガンダムAGEシリーズより第3部~4部に登場したヴェイガン製ガンダム、ガンダムレギルスのハイグレードキットです。 AGEシリーズの新キットは来年1月まで発売予定がありますが、どれもガンダムと連邦系MSばかりでヴェイガンの機体は本作が最後となるかも知れません。 ヴェイガンMSにしてはカラーリングが細かく塗り分けられているため、それに応じてパーツ分割も増えています。このあたり「ヴェイガンが製造したガンダム」という設定面での出自が製品設計にも反映されている訳ですね。また特にホワイト部分に顕著なのですが面構成が有機的なためか他のガンダムや連邦軍MSに比べて照明の照り返しがよく映えるような印象で、グロス仕上げが似合いそうな機体です。 胴体部分、胸部のビームバスターはクリアパーツではなくシール処理です。また初手から外して恐縮ですがインテーク部分のシール3と4を貼り忘れてたことにあとから気付いてブルーな気分に……。もっとも、この箇所に差し色必要なのかなあと思ったりもするのですが。 ガンダムらしさを特徴づける頭部はかなりのパーツ分割がされています。口元、赤色の部分も別パーツ化されていたのは素直に感心しました。目元は通常状態と出力全開(?)時のツインアイ状態をパーツ+シールで選択式で今回は後者を使用。 ガンダム系のヘッドデザインも様々ですが、レギルスのそれは「0083」に登場したGP-02を細面にした様な悪役顔です。データ流用元であるAGE-3と似ても似つかないのはご愛嬌というヤツで(w 腕部の処理は左右同型の掌部分も含めてヴェイガン系のラインそのままですが、肩アーマーの形状は第三世代機であるギラーガの意匠がそのまま受け継がれています。 ∠( ゚д゚)/ 肩関節も従来のヴェイガン機同様PC4を軸受と引き出しに用いる構造です。この辺がAGEガンダム風の処理だと面白かったのですが、その点はちょっと不満。 脚部は外形ライン・パーツ分割共に綺麗のひとことです。この脚みてるとイマドキのガンプラ技術でVガンダムのザンスカールMSを設計したらいいものが出来そうだな……と思う。でも1/144スケールではこのサイズにならないので、やっぱりあの時期のMS小型化指向って商業的には失敗なんだな。 前後方向によく動き、左右開脚には全く向かない股関節構造もヴェイガンMSの伝統です。四基配されたスカートアーマーはなかなか凝った構造で、ハイエンドな機体であることを再認識。「ラスボス機」とは言えないところが残念ちゃー残念ですか。あの素早いナナフシみたいなヴェイガンギアは、なんだか唐突過ぎて呆然としてる間に撃破されてしまったが…… ヴェイガンのXラウンダー専用機にしては珍しく、テール武装がビームキャノン(レギルスキャノン)になっています。開閉式のウイングも含めてこの箇所は第一世代MSガフランやバクトに近い構造となっているのは興味深いところではあります。 ゼイドラが装備していた物の発展系と思しきライフルをはじめとした武装類。ビームサーベルの発振部分がようやく付属しました。これでもうGM2を探してくる必要はありませんね!拳が左右同一形状なのでライフル握り手を一個用意しておけばどちらにも使い回せてオトクである。あーでもライフルのホワイト部分はせめてシール入れて置いた方がよかったんじゃないかなー。黒地で白塗るのは大変そうですよ。 敵対する勢力の兵器同士がだんだんと相手に似通ってくる皮肉というのはしばしば現実世界でも見られる出来事、(アニメだとOVA「デトネイター・オーガン」の題材がそれです)変形MSから始まって人型を指向し最終的にはガンダムになるヴェイガンMSの発展系譜はなかなか面白い……のですが、いかんせん恐竜型とかダルマ型とかなんだかよくワカラン型とかキワモノも多かったために進化のラインが霞んでしまったのは良かったのか悪かったのか、インパクトは大きくても製品化まで至ったのはダナジンぐらいでしたが…… 鹵獲したAGE-3オービタルから解析されたデータとEXA-DBテクノロジーを融合して生まれたこのガンダムレギルスはヴェイガンの総帥イゼルカントからゼハート・ガレットに下賜され、セカンドムーンをめぐる最終決戦では連邦軍のXラウンダー部隊や抹殺部隊を相手に奮戦、脱出する民間船舶を守り抜いて「あれほど凄いやつはいない」と称されるガンダム伝説を作りあげるほどの活躍をみせ…… というのは小太刀右京著作によるノベライズ版での描写でした。 映像本編では初登場以来さんざん中途半端なじらし戦闘をつづけた挙句、最終決戦では出撃後わずか一分で撃墜される(主観的な計測値に基づく)とゆー、実にお茶目な機体でしたな。ゼハートさんマジ全裸ハートさん。ちょっとフラムさんとポジション変わりなさい。 でも「背後霊の多い方が強い」ガンダム世界の不文律を打破したのは、それはきっと良い事なんだろうな…… シールドはE5パーツの取り付け位置変更でレギルスビット起動時を再現。無数の光球が指向性を持って飛び交うこの兵器描写こそはAGEで初めて(少なくともガンダムシリーズでは初めて)行われた新機軸な演出だろうと思うのですが、いかんせんちーともプラモ向きではないのですOTL  ※模型を撮影してフォトショップ等で画像加工することには向いてるかも知れません。ガンプラの魅せ方も時代によって変化するものです。 そしてなぜこれまでヴェイガン機にビームサーベルが付属しなかったのかなんとなーくわかった。指広げっぱなしで且つ微妙にサーベル部分と下碗のラインが一致しないんでマヌケなポーズにしかならんのだこれが。 ライフルは重心位置が悪いのか銃口がお辞儀しちゃう傾向にあるようなので木工ボンド等で補強した方がよろしいかと。グリップに加えて下碗で固定するAGEガンダムの意匠を付与すると面白いかな?しかしその、銃身の重心……ククク… 連邦・ヴェイガン双方ともに誘導兵器が花盛りとなったシリーズ後半、レギルスキャノンもビームバスターもさっぱり使用された覚えがありません…… キャノン砲基部は当初からプラモ化を意識した様な結合方式になっていて、デザイン画通りの構造で自由に可動します。ひとつのプラモデルとして見た場合に設計者とメカデザイナーがうまくキャッチボールしたような、そんな好印象を受ける箇所です。 問題のレギルスコアです。 キット発売前から公開され皆の失笑をさそったこのギミック、結局本編じゃ出ずじまい。石垣純哉氏自ら「出番が無いなら無理に出さなくても良いです」と言わせしめたこの機構はいったい誰のどんなオーダーでデザインされたのか、つくづく不思議なシロモノ…… 本体にはキャトル・ミューティレーション(違)されるためのスライド溝があります。ガフランとかバクトとかシリーズ初期の機体お持ちの方ならお判りでしょうが、頭部からテール部分まで一体化した脊椎から翼が生えてるヴェイガンMS特有の基本構造ってそのころからあったりする。なんだかプラモ見ながら逆算的に思いついたようなアイデアで…… ところでBB戦士版ガンダムレギルスのコミックワールドでやってる「決死の三段逆スライドフェイント攻撃」ってギャグの元ネタはハトヤホテルの釣り堀だと思います。テラ昭和なことです。 「宇宙人が作ったガンダム」という点ではガンダムらしい形状と怪獣らしい異形さが同居しているおもしろいカタチではあるので、そっちの要素を誇張した仕上げも面白いかもしれません。 しかしストーリー的には第二部以降のヴェイガンは別に宇宙人を偽装する偶然も必然もないのでフツーにガンダムしても良いかもだ。各部ユニットが放射状に展開する様はまるでガンダムW登場機体のようです。 ウイングつながり撮影中に偶然発見されたガンダムエピオン形態。ガンダムらしさって何だろう?と問いかけるような存在であることもまた確かだと思います。「赤く塗ったらジャイロゼッター」じゃないけれど、一見すると単にトリコロールカラーと頭部形状だけでガンダムらしさが担保されてる気がしなくもない。 でもね、頭部にも頼らずカラーリングにも引っ張られずともコイツは十分ガンダムだと思うんだよな。その証拠に例えグレースケール二階調で頭部が映ってない画像でも、ちゃんとガンダムに見える画像を撮影してみた。 実にガンダムらしく見えます(・∀・)ネ! このポーズ、この状態なら例え被写体がザクであってもガンダムらしく見えるだろうことはさておき。

モデルアート「モデルアートプロファイル #13 零戦 Part.2 日本海軍 艦上戦闘機 三二型-五四型 」

モデルアートプロファイル零戦本第二弾は翼幅短縮・栄二一型エンジンへの換装を果たした三二型から金星エンジンへの換装を計画した最終型の五四型(別名六四型)までをカバーします。 前回と同様巻頭には美しいカラーイラストで機体内外の詳細を解説する「零戦大図鑑」PART2が目を惹きます。三菱/中島両メーカーによって異なるカラースキームやステンシルの詳細など、模型でもひときわ人気の高い大戦中期以降の零戦各型を製作する際には格好の考証資料となるでしょう。 コックピットメーターパネル部分のディティールにも、実機フォトよりはるかに多くの情報量が含まれています。いわばボタニカル・アート的なもの…かな?このあたりは1/32などのラージスケールで零戦を製作する際には必見。 現存する機体の資料写真はオリジナリティの高い物が選ばれています。プレーンズ・オブ・フェイムの零戦五二型はいよいよ来月所沢の航空記念公園で公開されますので、「予習」感覚で読むのもまたよし。 インペリアル・ウォー・ミュージアムでコックピット周辺だけがブツ斬りになってる機体は見るに忍びない有様ですが、内部の補機類はオリジナルの状態が保存された価値のあるものです。イギリスにはビンテージ航空機のコックピット部分だけをレストアしているコレクターがいるそうなのですが、フルスケールで機体を維持するよりは簡単で、操縦(席)感覚は十分味わえるという実に紳士的な趣味ですね。 【余談】実際タミヤの1/32レシプロ機などは「コックピット周辺」「エンジン周り」だけでも製品として成立しそうな気が。【脱線】 各型図面や塗装図、実機の写真なども多くのページが割かれた資料性の高い内容…しかしどうしても大戦後半の記録写真はどこか悲愴ですし状態の良いフォトは例によって連合軍に調査されているものだったりで複雑な気分にはなります。そんな中でもエンジンカウルを外した整備シーンはディオラマ向けの素材となりそう。 これはちょっと珍しい一枚。尾部先端から前方向に撮影されたものですが、垂直尾翼と胴体を結ぶ微妙な曲線がハッキリと見て取れます。美しいライン取りはデジタル設計からでは決して導き出せない比率でカーヴを描き、これを模型で再現するのも至難の技かも知れません。 製作記事は巻末にまとめられていますが、ハセガワ1/48二二甲型の徹底ディティールアップはかなり力の入ったもの。巻頭の「零戦大図鑑」に基づく、中島製零戦の特徴を盛り込んだオーセンティックなスケールモデル。ベースになったキットは現在のハセガワ・スタンダードを構築する根源となったような製品ですが、もう20年近く前のプラモなのか… 五二型はタミヤの1/48と最新製品1/72で紹介され、全体を通じて太平洋戦争日本機の代名詞ともなる「濃緑色に日の丸のゼロ戦」を味わいつくした内容です。

ハセガワ「1/200 日本航空 B777-200 (新マーク)」

ハセガワの定番的な1/200スケールジェット旅客機のプラモデルです。(新マーク)というのは発売当初の状況から発注書などで便宜的に呼ばれていたもので、製品パッケージには特に記載がありませんので念のため。 機体パーツは左右で二分割される構造です。 日航といえば白い機体のイメージが強いのですが、パーツ全体ではグレーの面積が多いですね。 E、Fランナーは各2枚入り。 ウインドはコックピット部分のみですが、飾り台がややスモークがかったクリアーパーツで付属。パーツ全体見るといかにも「定番」で手堅い設計かな? バラストに使うビスが一本とデカール。機体番号「JA8984」以外にもフリーで設定できる数字や客席窓、そして特徴的な(新マーク)。 本キットは日本航空が尾翼のマークを「鶴丸」から「太陽のアーク」に変更していた2000年代の機体を製品化しています(ファンの間では「5代目塗装】と呼ばれているようです)。2002年のグループ再編に伴う社名ロゴの変更による処置なのですが長年親しまれた鶴丸を惜しむ声は多く、またこの時期から急速に日航の経営は悪化、破たんを招き、会社更生法の適用・企業再生支援機構の傘下に入るなどの紆余曲折の末近年再び鶴丸に戻されたことは報道などでも知られています(よね?)。故にこのデザインを今でも(新マーク)と呼ぶのはモノスゴク抵抗があるのですがうううむ… パーツの成形は非常によいもので窓の抜け具合や主翼のスジボリも上出来です。良キットなのは疑いのないところなんですが、このスケール・このサイズの旅客機プラモデルとしては完成の域に達しているのか、なんていうかインパクトに欠けるんだな。 機首部分にはこのようにウェイトを取りつけます。 B777のエンジンはカスタマーの要求に応じて3社から選択できるそうですが、日航ではP&WとGEを国内/国際線で使い分けてるんですと。キットではさすがに解りません(^^; 機体本体。長いですね。 主翼。これも長いです。 ランディングギア。このスケールにして十分な表現でしょう。 ああ、なんかもう 書くことがNEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!<( ゚Д゚)> って感じ。いやホント、なんていうかな、ストイックなまでに出来が良い反面、遊びもゆとりもないと言うか… 主翼の取り付け角度が文字通り「吸いつくように決まる」のも予定調和みたいなもので、なるほどいっとき旅客機モデルが低調になったのも判るような気がします。すごろくで言うところの「あがり」になってたんだな。 無塗装でもデカール貼れば十分見ごたえのあるものになる。これ以上一体どうせよと言うのか。最新の787のキットでは彫刻表現に進歩があるとのことですが、基本構造は既に完成の域に達しているような感じ。 おそらくこのキット自体はいずれ絶版になるだろうし、日本航空の歴史を知る上でもある意味貴重な存在ではありますが。 「斜陽」かはたまた「落日」か、とにかく縁起悪いマークなんだよな… 経営再建に伴って日航は器材・人員共に大規模なリストラを敢行したのですが、機体番号JA8984の本機は現在でも使用されているそうでヨカッタヨカッタ。「エコジェット・ネイチャー」と呼ばれる特別塗装になって本日も日本の空を飛んでいます。 最近は787の就役やLCCの参入など旅客機業界いろいろ話題性もあるので、ここいらで旅客機模型業界にも元気を出してほしいものですハイ。