Month: March 2013

スクウェアエニックス「Play Arts 改: シェパード少佐 Female 」

プレイアーツ改、マスエフェクト3シリーズより主人公キャラクター、デフォルトネームは「ジェーン・シェパード」少佐のアクションフィギュアです。 元々「ジョン・シェパード」という名のむさ苦しいオッサンであった人物がナンチャラカンチャラの伝説を持つ呪いの泉にドボン!それ以来水をかぶると女の子になるという特異体質になったりしませんすいません嘘吐きました今!! 本当は主人公キャラクターの性別を自由に選択できる「マスエフェクト3」のゲーム特性からの立体化なのです。アクションRPGでも男女同権って如何にもアメリカ市場のゲームっぽいけど、ストーリー展開に性差は関係しないんですかね?また性別を「自由に選択できる」といってもいわゆるその、あー、あんまり書かん方がいいか、この種の話題は。ともかく自由万歳でジェンダーフリーなのです。 ゲームでは性別以外にも顔かたちや髪形など、グラフィカルなパーツを細かく調整できるのも売りだそうですが、フィギュアの方はデフォルトモデルをモデル化しているようですね。もすこし可愛げあってもエエんジャマイカと思うのは、日本市場の閉鎖性と非関税障壁ですかそうですか。 血液型で性格分類する日本社会はよく非科学的と揶揄されますが、髪の色で(特に女性の)性格を分類するアメリカ社会もいかがなものかと思うんだよなところでな。 “N7アーマー”なるバトルスーツを着用しているのでいささかゴツめ、されど曲線と直線のコントラストが際立つボディラインをしています。 顔以外のパーツもサイズ調整出来たらさぞや神ゲーだろうと思いますが、た~ぶんアメリカのゲーム市場はそこまで未来を生きていないでしょうねえ。にプレイヤーの好みでサイズを調整できるゲームはとっくの昔に日本で開発されてはいますが、日本市場の閉鎖性と特異性を表わすかのように女性キャラ限定でありますので、自由かつ公正なアメリカ市場ではもちろんジェンダーフリーでお願いします。微妙にイヤな未来像が見えます。 アーマー各所は歴戦を象徴するかのようなバトルダメージ、ウェザリング表現が成されています。この辺はスターウォーズ以来伝統のアメリカ文化でありますので、ディズニー版スターウォーズでも継承していただきたい。ヒロイン造型は…ディズニーワンパターン型おとこまさりでジェンダーフリーよでもカワイイアピールもするわよ的ヒロインに、なってしまうんだろうなあ… 可動範囲はアーマーが邪魔をしてしまってここ数回で見てきたプレイアーツ改女性フィギュアのなかでも抜群に動きません…特に腕の左右方向は全くと言って良いほど広がりません。そして人類の救世主なのにスポスポ簡単に首が抜けるのはそれでいいのかシェパード少佐。 幸い上腕部分に可動軸が設定されているのでポージングの手助けにはなります。人体には無い構造ですけれど、人体のリアル・イズムを目指す訳でも無し。 股関節、前後方向にはよく動くのですが… やっぱりアーマーが邪魔になって左右にはあまり広がらない。しかし、元々は男だと考えれば、たとえ股が広がってもあんまりうれしくないかもだ。 背面の反りは相変わらずよく動きます。「ノケゾリーナ」って名前のCGキャラをフジテレビが製作したのは、ボーカロイドの昭和史に隠された暗部である。 “N7 Valiant Sniper Rifle”“N7 Hurricane SMG”の二種類の火器と“オムニブレード”が付属します。 左右の手も交換パーツが付属しますが銃の持ち手は右手だけかな?左側は添え手のようですが… 特にマシンガンのストック形状がかなり独特な物なので、あまり自然に銃を構えられないのです。オサレデザインしちゃうと立体化の時に困るのは、ガンダムなんかでも稀に見られる話ですがね。 マスエフェクトのシリーズでも最終作の「3」で初登場した近接戦闘兵器オムニブレード。キービジュアル同様左腕に装着可能ですが、ゲーム本編では左右どちらもイケる筈。 ここから自由にポーズを取らせたいところですが、残念ながら今回使用したサンプルの関節が微妙にヘタっていてあまりよい感じにならんのです。やはりこのシリーズスタンド付属をデフォにしてほしいものですねって毎回言ってる気がするぞ。 跳び箱の力を借りたら人気のない体育倉庫でヤキを入れてる暴力教師みたいだ((((;゚Д゚)))) 立たないんなら寝かせてしまえばいいじゃない!などとやってみると今度は表情が固すぎてなー。 どうにも如何ともし難いのである。困りました。 洋物ゲームも閉鎖的で特異的な日本市場でTPPするにはやはりこれぐらいの可愛げがあった方が良いですねえって短期集中スクエニプレイアーツ改プッシュの締めがこんなんでも勝てばよかろうなのだァーッ!! ま、元祖のPlayArtsはスクエニとコトブキヤの協力で立ちあがったブランドでしたし。

モデルアート「艦船模型スペシャル 47: 南太平洋海戦」

艦船模型スペシャル第47号、1942年10月に起きた「南太平洋海戦」(米名:サンタクルーズ沖海戦)特集です。ミッドウェーから4カ月後、ガダルカナル島と周辺海域を巡る攻防の中で勃発した日米空母機動部隊同士の対決。 第一航空戦隊に編入された空母翔鶴、第二航空戦隊で奮戦した隼鷹をはじめ参加艦艇を1/700スケール新旧キット混在で紹介します。近年のフジミ製翔鶴の出来映えに引けを取らないタミヤの隼鷹には、以前より傑作キットの呼び声が高かった内容が伺えます。 これに対する米艦隊はエンタープライズとホ―ネット。エンタープライズは昨年発売タミヤのヨークタウンを使用、これも実質的には70年代開発のキットと、ピットロードの2006年製ホ―ネットとの新旧共演のような記事構成となっています。ホ―ネットといえばドゥリットルの東京空襲でB-25載せてる印象が強いので、これはちょっと新鮮なイメージ。 太平洋戦争の戦史全体を通じてはややマイナーな位置を占める(当事者的、同時代的には決してそんなことはないのでしょうが)南太平洋海戦、著名艦艇のキットでもこの時期を想定して製品化された例はほとんどありません。そこで考証と工作が大事になるというわけで、金剛を製作するために霧島のパーツを大幅に利用したり、この時期の瑞鳳にはむしろ祥鳳のキットを使用するべきであったりと、ちょっとした発想の転換が求められます。 参加艦艇キットリストはよい参考になり、1/700キットでは水雷戦隊を始めとして日本海軍艦艇は補給船団に至るまでインジェクションキットで入手可能。さすがにアメリカ艦になると海外メーカーの入手難なものも含めたレジンキットが並ぶのは、それは仕方がないことか。 一般教養のレベル、教科書的な内容ですと太平洋戦争の日本海軍はミッドウェー以降負け続きのような印象を受けるかもしれません。しかしながら本海戦ではアメリカ空母に一隻撃沈、一隻大破の損害を与え、米海軍をして「史上最悪の海軍記念日」と言わしめる勝利を得ています。日本側としては戦没艦こそなかったものの多くの空母艦載機と熟練搭乗員を失いその回復を遂に得ず、主戦場たるガダルカナル島は後に失陥したためこの海戦の意義や資料はあまり重きを置かれていないのが現状ではありますが、それ故に考察記事や資料解析には貴重な情報が多く含まれています。 今号では毎回恒例となっていた巻頭の大型モデル記事がないのはいささか残念なところではありますが、新連載の「日本海軍 艦艇図鑑」が始まりました。航空母艦赤城の細部を、最新の考証と精緻なイラストでの解説する内容です。赤城は先日ハセガワがWLシリーズでのリニューアルを発表したばかりですから、これを予習として読んでもいいのかな? ニューキットセレクションではバンダイ製地球観測船「ちきゅう」が取り上げられています。最近ではメタンハイドレートの試掘に成功して話題となった本船、取材写真を多く掲載して解説される実物の船体構造もさることながら、スナップフィット多色成形のキットをモデルアートの記事水準で製作する様が見どころでしょう。キット付属のシールをマスキング素材に用いるのは、ガンプラ等でも応用が効きそうな工夫か。なにか夢のある船舶模型ですねこれは。 「ちきゅう」がいま現在の夢ならば、こちらは昔見た夢かも知れません。好評連載ラベールアーカイブス、今回のアイテムは1959年初回発売の原子力貨客船「サバンナ」を取り上げています。1950年代、まだ原子力が人類に幸せな未来を与えてくれると信じられていた時代の夢の詰まった模型です。旧ソ連の砕氷艦「レーニン」、日本の実験船「むつ」と並んだ原子力船舶の民間利用。嘗てはそれが模索され、何故それが放棄されたのか、今では語られることすら滅多にない存在ですが、こうして模型では当時の感覚や雰囲気に接する―しかも安全に―ことが出来るのですね。 原子炉直上にラウンジがあってそこでパーティーやってる構図って、当時はともかく今の目で見るとトチ狂ってるとしか言いようがない(w; アイザック・アシモフのSF小説(「宇宙気流」だったかなー)に腕時計サイズの携帯原子炉が出てくるとか、そんな時代のつかの間の夢ですね。

バンダイ「1/1500 ヤマト2520 」

4月からは地上波でも放送される「宇宙戦艦ヤマト2199」は初代TVシリーズ以外にも宇宙戦艦ヤマト全般から様々な要素やガジェットをピックアップしていて面白いのですが、おそらくひとつもピックアップされることがないであろう、OVA「YAMATO 2520」から第18代宇宙戦艦YAMATOです。 「YAMATO 2520」はシド・ミードによる新世代YAMATOのデザインこそ話題となりましたが、それ以外の点では特に話題となることも少なく、残念ながら製作会社のトラブルからリリース途上で打ち切りとなったシリーズ。プラモデルもこの一点のみの発売で普通そういうアイテムは再販され難いものなのですが、幸いにも(?)宇宙戦艦ヤマトの大枠には入ることが出来たのでそれなりに見かける製品です。アソートに一個だけってパターンが多いのですぐに捌けちゃうこともよくある話で。 初回生産は1995年、ガンダムでいえばGガンダムやガンダムWの頃、当時として新作の宇宙戦艦プラモデルは非常に珍しい存在ではなかったかと思いますが。あー、ナディアのノーチラス号があったか。 最初のマスターグレードガンダムがリリースされる直前ぐらいの時期かな?さすがにあの辺と比べるのは気の毒になる、手軽な設計内容とパーツ構成。 元祖(??)宇宙戦艦ヤマトにくらべると艦底色部分の面積は少なめです。このあたりシド・ミードがどんな考えや哲学でデザインを起こしたのか色々と興味深いところである。 ポリキャップは無くシールが2枚含まれる構成です。1シートにまとめなかったのはどんな意味が? 組み立て説明書は1枚刷りのシートを四つ折りで封入しています。バンダイのプラモデルではあまり見かけない処置だけど、おかげで側面からのイラスト・内部構造図を大判で見られ、またシド・ミードによるイメージボードもいくつか収録されるなどのうれしい配慮がされています。とはいえ登場人物の姿が一人も描かれていないのは、なんとなく思い出したけど先行するイメージビデオのリリースタイミングに合わせての発売で、本編はまだ始まってなかったんじゃないかと……さすがに記憶が曖昧だなその辺は。石原慎太郎が出てくるとかゆーウワサが…ああ、本当なんだそれ……(遠い目) 力強い直線で構成されたパネルラインはミードデザインの特徴で、日本のアニメとしてはターンAガンダムに先駆ける存在なのです。いろいろ早過ぎた気もしますけれど、そもそもなんでシド・ミードにデザイン発注したんでしょ?当時の製作サイド、特に上層部にいた人たちのことを考えると不思議。まーカウンターパートとしてはビッグネームを連れてくる必要性もあったのかしら。誰へのカウンターかってそんなこと聞くのは野暮ですねい。 最近復刊された「MEAD GUNDAM」を見るとミードのデザイン感、特に軍事面におけるリアリズムの感覚は日本アニメのケレン味嗜好とはかなりの隔たりがあり、そこをすり合わせていく過程は大変面白い経過を辿っているのですが、このデザインに関しても同じようなやりとりはあったのかな?膨大なスケッチが起こされたって話も聞きまけれど、資料としてまとまって読めるものは存在しないでしょうね。 組み立てはスナップフイットで簡単なものです。左右船体貼り合わせのモナカ構造に上甲板を載せていく標準的な構成だけど、船首部分が若干変わった形状をしていますのでそのあたりにパーツが配置されてますね。 同じミードデザインの宇宙船でも「エイリアン2」に登場した宇宙海兵隊のスラコ号の無機質な形状に比べればケレン味に富んだ船体構造をしているのは確かで、どんな過程を経てこの形に落ち着いたのかはやっぱり気になります。 対艦ミサイルのVLS(垂直発射管)を前甲板に配しているのはむしろ自然なことで、エントツミサイルなんてものはないのだ(笑)一体彼の人は「旧日本海軍の戦艦大和を宇宙に飛ばしてみました」にどんな感想を抱いたんでしょうね~?前述「MEAD GUNDAM」みるとすごく熱心に日本アニメのデザイン感覚を取り込み学ぶ姿勢も感じられて、ただ「合理的」って単語だけでは片づけられないデザイナーなのです。 艦首にかけては相当盛り上がったシアー形状となっていますが、この部分デザイン画ではもっと水平でプラモデル化にあたってのディフォルメのようです。本編作画やボックスアートに見られるように艦首方向からの画では例によってヤマトパースが強調されているので、それを再現するバンダイサイドからのアレンジでしょう。 VLS配置と併せてなんだかソ連海軍のキーロフ級みたいな外観で、そこは俺得w 3連装の主砲塔が上部に6基、下部にも6基の合計36門って数だけ見りゃそりゃすごいんでしょうけど、でもこの配置って正直どうなんだろう?艦底部分に武装を施したいのはよくわかります。艦の下半分がまるで非武装で「特に誰もそこは攻撃しない」なんてのは理不尽にも程があるからな(笑)しかし回転式の砲塔が左右に分散配置されて全砲門を一目標に指向出来ない構造なのは弩級以前の戦艦にも似てあまり合理的では無いような。「砲塔が分離して自立攻撃する」とも聞いたような覚えがありますが、 それはどうもこの副砲の機能らしい。副砲が分離して自立攻撃することにどんな合理的な意味があるのかは想像を絶するけど(w 武装配置、艦型デザインともこの第18代YAMATOが何の目的で建造され、どんな相手と、如何なる戦闘を行う想定であったのか、設定面でのいわば5W1H的な事を知らないと本当のところはわからないんですけどね。しかしながらひょんなことから不良少年がひろった設計データでちょちょいとこさえたコスモアドベンチャー式スーパー宇宙戦艦(wikipediaの記述に即する)が宇宙最強の存在になるあたり、ロマンに溢れた世界設定であることは疑いようもないww 艦橋部分はやはり「顔」であり、本艦デザインの真骨頂であると思われます。旧日本海軍艦艇独特のパゴダマスト構造を積み重ね、かつ後方に流してスピーディなイメージを持たせる。なんかここだけで飛べそうな気もするが、そんな設定は無いハズである。頭頂部分に平面構造を配していわば「帽子」のように見せるのは本作に大幅に関わり、その後いくつものSF艦艇デザインを手掛けた小林誠の手法としてもよく見受けられるものです。 波動砲の砲口部分は開閉選択式。砲門を開いた発射状態では赤い成形色のパーツが使われてますが、この部分もグレーだったりするのだな本編は。そんでこの波動砲、元祖宇宙戦艦ヤマトの一発撃ったらそれまでよー的な一撃必殺後は知らない兵器と違っていろいろ便利に活用できるっぽい。波動砲をあんまり便利にし過ぎると相対的に主砲の存在意義が低下することは、さてどこまで認識されていたのかは謎だな。 展示ベースは艦載機をモチーフにした形状らしいのですが、肝心の艦載機の形状がよくわかりません(汗)イメージボードにはそれらしいものが描かれているのだけれど、そもそも名前すらよくわかんないのである……(ウィキペディアによると「SR-1型」って形式番号らしい) 趣味の問題からネームプレート以外のシールは貼らずに完成形。ほんとはバルバスバウ(球状じゃないけど)部分の赤も欲しくないよなーと思ふ。なんて言うかな、グレーかホワイトか、とにかく単色な方がデザイン形状それ自体を楽しめそうな気がします。 側面を見ると「宇宙戦艦ヤマト」のプロポーションを追っているのはよくわかります。「戦艦大和」らしくはちっともないんだけれど、映画「男たちの大和」の一部CGでも宇宙戦艦の方のヤマトじみたプロポーションがあったのを思い出した。それだけ人の心の奥底に残っている形なのだヤマトは。 主砲・副砲は左右に可動します。単独で大多数の敵艦隊に殴り込んで行くのは「宇宙戦艦ヤマト」の伝統芸みたいなものではあるんで、そう考えればこの配置は合理的なのかもしれないなあ。「YAMATO 2520」世界の地球連邦とセイレーン連邦の勢力関係、その中にあってこの艦が占める位置がどんなものか、それにもよる話だけれどね。 しかしながらパルスレーザーの射界を塞ぐようにウイングが伸びてるこの配置を見れば、本艦のデザインに合理性を問うのはそもそも間違ってるような気がしなくもないですアッハイ。 今となっては中途半端に終わったこの作品の全貌を知るのは難しいかも知れません。ウィキの記述や動画サイトにアップされてる映像でその片鱗に触れることは出来ますけれど、それでも判らないことは多く断言できることも少ない。ウィキペディアであらためてキャスト陣の記述を見て思うに、例の実写ヤマトでキムタクが主演したのもそんなに縁遠い話では無かったんだなーと。このころからジャニーズ推しだったんだな西崎プロデューサーは。 当時小林誠がスクラッチした1/350スケールの大型モデルが大迫力で、どんな映像やイラストよりも遥かに魅力的ではじめてこのデザインを格好良いものと認識したのを思い出しました。たしかB-CLUB誌に掲載されたのを見たんだったかな?その後モデルアートの「ハイパーウェポン2005」に再掲載されたのは嬉しかったけど「此の模型も今は行方不明である」との記述に悲しくもなりましたな。 「ハイパーウェポン2005 再生なき永遠の闇へ」より画像スキャン。実はまだ在庫している(w 宇宙戦艦ヤマトの派生と捉えるよりもシド・ミードデザインのSF宇宙艦艇として、たとえばターンAガンダムなどと並べてた方が自然に見えるようにも思います。そういうカタチです。 ところでもし「YAMATO 2520」OVA全話が完全に製作されていたらどんな話になったのか、ちょっと興味を覚えるところではあります。ビッグバンの危機が起こるらしいんでわーたいへん(棒)その過程ではきっと永井一郎演じるトーゴー・シマ艦長(なんつーネーミングだ)が死んじまって主人公のナブが指揮を引き継ぐ流れになるだろうってのは、なんとも想像に難くない展開である。西崎プロデューサー主導だったしw

スクウェアエニックス「Play Arts 改: タリゾラ ヴァス ノルマンディー」

プレイアーツ改、X-BOX360ならびにWindowsPC用アクションRPG「マスエフェクト3」に登場する異星人、タリゾラのアクションフィギュアです。 普段からゲームキャラ系は疎いというのに輪を掛けて洋ゲーのしかもサブキャラというあたりでしょっぱなから宇宙は広大だわ…って感じでありますけれど。ちょこちょこ調べて「タリゾラ」がキャラ名で「ノルマンディー」が主人公サイド御一行の搭乗する宇宙船の名前だってことはすぐに判明したんですけど…… 「ヴァス」ってなんですか(・ω・)ノ 疑問は多々あり、しかしフォルムは面白いのでそちらを眼目に見ていこうと思います。ファンのひとゴメンね。 「クォリアン」と呼ばれる異星種族の女性キャラクター。全身を保護スーツで覆っているため直接的な外見は判別できませんが、地球人類とは異なる独特の身体構造はシルエットからも見て取れます。 クォリアンは母星を失い宇宙船団のなかで暮らしているうちに免疫機能が低下したという背景を持つため、頭部も常時フードとマスクでカバーされています。残念ながらフィギュアでもその素顔を見ることは出来ません。マスクを外すと中身は美人だってーのは確かな情報に基づく噂か単なる勝手な願望か、さてどっちなんだろう?? 手の指は三本、脚部は鳥足のような異質な骨格を有しています。よく宇宙人のことを「ベム」すなわちバグアイドモンスターなどと称しますが、指が三本のキャラを見ると例外なく「妖怪人間ベム」を思い出すのは日本人の血に流れるDNAである。 スーツのウロコじみたテクスチャからもなにか「爬虫類」じみた印象を受けるのは仕方がないところか。カルトSFムービー「SFレーザーブラスト」のトカゲ型宇宙人みたいなのが中に入ってたらどうしよう((((;゚Д゚)))) でも大丈夫、ちゃんと出るとこは出てるんで立派な哺乳類型エイリアンだと思われます。カーク船長ならどんな初対面の宇宙人でも十分ストライクゾーンで、SF世界で大抵の異星人と恋愛も混血も可能なのは太古の時代にエンタープライズって宇宙船がウィリアム・シャトナーの遺伝子をバラまいた結果であってな。 腰布やブーツの突出部分は軟質素材で構成されています。唐草風の文様はエキゾチックなイメージかな?エキゾチックって最近言わない言葉ですけどね… 首関節の可動範囲は元々あまり広くは取られていないのですが、頭巾の垂れにも軟質素材が使われています。あー、ふと思ったんだけどイスラム要素って入ってるのかしら。それはあまり触れない方がよいかしら。 下半身、股関節の可動範囲が広いのはプレイアーツ改女性キャラではもはや伝統的な。そして独特の鳥脚構造は重心を保ってバランスを取り易いのでちょっと感心しました。 前後にもよく広がります。末端の形状がユニークなのでなんだか視線誘導されるような働きもあり。 一般の人体よりも膝下が長いのでキングアラジンのマネ!も容易だ。このままごろごろ転がしてください。 オプションは大小二種類の火器と持ち手×2。銃器関係はしっかり設定されているのでしょうけれどすいません、ちょっと名前がわからない。グリップ部分はハゲチョロの汚し塗装が施されていますね。 マシンガンあるいはカービン的な銃。「M27」って書いてあるのが形式名なんですか? ハンドガンに「SM」って書いてあるのはあんまり深く考えないようにしようぜ。異星文化なんだぜ。 左足にはナイフが装備されてますが、残念ながらこの箇所の取り外しは出来ません。 銃の持ち手は左右付属なのでこの通りガン=カタもオッケイです。ハンドガンのマーキングはこっち側からみると「MS」なのね… いまひとつ正体不明なままのレビューですがゲーム的にはヒロイン(の一人)らしいので中身は土曜の夜にダンシングクイーンするほどものすごい美少女かもしれないぜ。ものすごいトカゲの美少女って線も捨てがたいんだけどな! ある種の爬虫類や魚類には「卵胎生」といって体内で卵を孵して子孫を育てる生物がある。この広大な銀河では女性キャラのムネにフクラミやタニマが存在するとしてもそれがオパーイだとは限らないのである。

ハッピーミディアムプレス「サイファイ アンド ファンタジー モデラー 第28号」

今号表紙はメビウスモデルの1/6サイロン・センチュリオン。日本ではプラッツが取り扱っている大型キットです。 バトルスター・ギャラクティカに登場するサイロン兵のインジェクションキット。オリジナルの70年代版「宇宙空母ギャラクチカ」のサイロン兵のデザインがザクのモノアイの元ネタになった話は年寄りの間では有名ですが、21世紀版はさすがにずいぶん異なる意匠か。なかなか日本の模型雑誌では取り上げられないアイテムですので、ファンの方々にはよい参考となるでしょう。 おなじくメビウスモデルの大型アイテムでは「アイアンマン2」版ウォーマシンがレビューされています。アヴェンジャーズには未登場だったので国内ではあまり出回っていない(いちおう入手は可能なようです)キットではありますが、なかなかによい雰囲気。本年4月ってもう来月か!公開予定の「アイアンマン3」トレーラーでは見かけたように思いますので、ここらでもう一丁メジャー化してほしいキャラクターではあり。しかし「3」版のWMはアイアンパトリオットの外観になってるっぽいので「2」版の方が作るの簡単そうである… スタートレック関係ではSovereign Replicas社1/650エンタープライズEの大型レジンキットにアズテクパターンと電飾の豪華絢爛な作例が目を引きます。もはや神々しいイメージでやっぱり欧米圏ではスタートレックとスターウォーズは宗教SFならぬSF宗教なんだなきっと。 ポーラライツの1/350エンタープライズ連載記事では製作図面を3DCGで引いているのにおどろかされました。ライター手描きのイラストが記事の傍らに掲載されたりあまつさえお気に入りのアイドルが描きこまれてたりするスタイルは、さすがに昭和の彼方に消え去ってしまったことよ。 「ミクロの決死圏」の潜水艇プロメテウス号と「デスレース」のマスタングGT、前者はそろそろ古典領域に属するような作品、後者は数年前のまーカルト的作品か。新旧SF映画に登場するビークルとしてはどっちがマイナーなんでしょうね「デスレース2000年」のスタローン(脇役)ですかねやっぱりね。 今号ではダートムアで開催されたイベント「スペースデイ2012」でのSFモデルエキジビションのレポートが掲載されています。ギャラクティカや実写トランスフォーマーなど近年人気の作品群に混じってマシーネンのAFSやMGザクの存在感がなかなかのもの。 スペース1999やSW旧三部作などメジャー作品が多い中、80年代を代表する(しない)超大作(でもない)B級SF映画(そこは否定しない)「スターファイター」の主役メカであるガンスターが!いまみても十分かっけえ。「トロン」とならんでコンピューターグラフィックス黎明期の名作です。「SFX」って言葉になにか羨望の響きがあった時代だな… こちらは“Man from Atlantis”の潜水艇、フルスクラッチビルド。いや~、この作品についてはちっとも知りませんでした。70年代のTVシリーズで「アトランティスから来た男」の邦題で日本でも放送されていたのですな。この潜水艇自体は「宇宙英雄物語」の黒龍号みたいなカタチしてるけど、関係はあるのかなあ… あんまり関係無い話ですけど試しに検索してみたら、そのアトランティスから来た男マークがイルカよりも早く泳ぐシーンという、なんだか凄まじい動画を見つけていろいろと腹筋が鍛えられるww 世の中にはまだまだ未知の模型シーンが広がっているんだなあと思わされた一冊です。

レベル「1/83 ARC-170 クローンファイター」

レベル製イージーキットポケットシリーズ、「スターウォーズエピソード3 シスの復讐」および「クローンウォーズ」シリーズに登場する共和国軍宇宙戦闘機の塗装済みインジェクションキットです。 このシリーズ全て外枠はビニールパッケージで覆われていて画像もイラストのみ、なかなかキット自体の氏素性が判らないので開封する際にはそれなりにドキドキさせられる(笑) 開けてみるとこんなんです。なんか「モヤさま」でよく見る千円自動販売機の景品みたいな白無垢のボックス。多分にコスト減のための処置なのでしょうがそうですねえ、このシリーズを複数使えば大人数でロシアンルーレット的なお遊びが出来ますねえ。 だれもやらんか(´・ω・`) 内箱を開いてようやくパーツとお目通り、製品名にこそ1/83と謳われていますがそれはいわゆる「箱スケール」というやつでしょうな。対象年齢6歳以上で至ってシンプルな内容です。塗料や接着剤などを児童から遠ざけようって動きは日本だと色プラ・シール指向になりましたが、欧米圏では製造ラインで塗装過程まで済ませちゃう流れになったのだな。 パッケージ全体が小さな「ポケットサイズ」であるために個々のランナーも小さくまとめられています。ラインで塗装作業を施すにあたっては、物のサイズは大小どちらが良いんでしょうかね? 塗装作業はマスキングとエアブラシで行われるものと推察され、塗装済み部分の境界線には若干のぼかしが見られます。 エンジン部分はマットブラックの塗装色がモールドを浮き立たせていて、このキットの見どころのひとつと言えましょう。 クローン兵パイロット3体もきっちり塗り分けられています。ところで「クローンウォーズ」日本語吹き替え版では大活躍の金田明夫氏、ギャラの方は演じ分けたクローン兵士の人数分もらえたんだろうか… 設定上ARC-170スターファイターにはアストロメク・ドロイドも搭載可能なのですが、本キットでは未付属です。きっとクローン戦争末期の時代で共和国軍の資源が窮乏してたんだよ。あの世界ってクローン兵士に人権はあるけど尊重されないんだよあんまりな。 個体差もあるかも知れませんが、機体後部の合わせがあまり宜しくありません。ダボを切り飛ばし接着したほうがまあ、何かと楽です。 特徴的な主翼部分。補助翼(Sフォイル)がこの位置で固定非可動なのはサイズ・価格帯を考えれば仕方のないところでしょう。 というわけでイージーに組み立てられます。あー、スタンドがあるとよかったなうん。三座で大型の機体構造を持ち単独長距離ドライブも可能な偵察攻撃機、左右の主翼に大型のレーザーキャノンとプロトン魚雷×6の重武装を備えたARC-170のスタイルは… なんか駄作機の匂いがしませんかこれ? 蛇の目よりはドイツやアメリカ的な、いろんな兵装を全部乗せれば全部活用できると思いきや、必ずどこかが無駄になって却って全部役に立たないような、そんなイメージが湧く(w 後部にも2門のレーザーキャノンを備えて守りもバッチリ!しかしそれは運動性能で回避することを最初から諦めているのじゃよ。 コックピットの内装こそありませんがクリアキャノピー越しにパイロットが見えるのはそれなりによい雰囲気で、比較対象となるのは多分プラモデルより食玩の類だろうと思われます。こと日本国内に於いてはF-TOYS製品が安価に入手可能なんでレベル製品の旗色は、あまり良くはないのでありましょうが。 機首や武装が下がり気味のデザイン処置なのは上から目線で「見下してる」ような印象を受けるといったらオーバーかな?「クローンウォーズ」は主人公たちの属する共和国の政治体制が完全にグダグダで、どんだけ善戦しても全体としてはどんどん負けが込んでくる(特に戦場以外の社会思想的な場で)のが面白い…んですが、3rdシーズン以降は地上波で放送してくれませんね。 ファイナルシーズンではいよいよアソーカ・タノの運命も明らかにされるらしいのですが、ナディアが終わってもETVではクローンの代わりにペンギンが戯れている有様です(´・ω・`) 上面形を見ると後にXウイングへと発展する機体であるとおわかりいただけるかと思います。後方武装が受け継がれていればデススタートレイルでビッグス・ダークライターが死ぬこともなかった…かな? レベルのイージーポケットシリーズは新旧双方のスターウォーズアイテムを一定のフォーマットでラインナップする意欲的なシリーズですが、やはり旧三部作登場メカの方が人気があるようですね。ディズニー傘下に収まった次のSW作品は、さてどんな感じになるのでしょうかしら。

スクウェアエニックス「Play Arts 改: ルポ 」

プレイアーツ改、「バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ」よりアンブレラ・セキュリティ・サービス(USS)チーム「ウルフ・パック」リーダー、「狼の母」ことルポのアクションフィギュアです。 バイオハザードのゲームもシリーズいろいろある中で、「オペレーション・ラクーンシティ」はアンブレラ側の視点に立った異色作。例によってゾンビ満載のあらいぐま市で生きた死体も無辜の市民もまとめてヒャッハー!できちゃうゲーム。だそうで… マンガやアニメ、ゲームなどではしばしば大企業が「悪」として描かれることが多いものですが、そういう大企業が自前で警備会社を持っている場合は警備会社の業務はまず間違いなく警備以外の仕事です。このルポもそんなキャラってことで多分だいたいあってる(笑) 女性のボディラインを強調した曲線を描く戦闘服と、ところどころに配置されたバッグ類が視線誘導のポイントとなるデザイン。ところで本ゲームとは直接関係無いんですが、課金制のブラウザゲーム等で女性キャラクターがやたらとセクシャルでフェティッシュなコスチュームデザインなのは要するに「釣り餌」らしいんで、注意しとかないと「毛針美味しいです(^q^)」ってだけで請求金額20万ってことになりかねないハザード。 髪の毛を後ろでまとめて「お団子」にしているのはゲームキャラとしては珍しい地味なスタイル。その分可動範囲は確保されるのである種のリアリズムではあるのかしら。クリアブルーのフードの下にはガスマスク本体と素顔の目元が造型されていますが、マスク自体を取り外す事は出来ません。 ※本稿ではこの後「災害現場にガスマスク着用で現れるヤツは全部悪役」説を開陳する予定でしたが、フィクション論を大幅に超越して現実の政治・政治家批判の様相を呈して来た為、アップロード版に於いてはアンブレラ社法務部の事前検閲によって当該記述は削除されました。 ふる・・・あま・・・ 全体的にモノトーンな戦闘服にあって左肩に着けられたアンブレラ社の社章パッチが目を引きます。不正規工作を旨とする特殊部隊がこんなにわかりやすいインシグニアを貼っててよいものかと思いたくもなりますが、冷静に考えたら死体は社章を識別しないしー、識別できる市民はころころしちゃうしー。 地味なラインでも出るところはちゃんと出ている。マスクとスーツのデザインにはボンデージファッション的な嗜好もあるんだろうなあ。ぼくノーマルだからよくしりませんけど(^q^) グラマラスな女性のウエストに予備マグポーチを装着させるのはなんていうかな、正義だ。詳しくはアニメじゃなくて原作の「ヨルムンガンド」、アールが死ぬ回だから7巻か。あれの巻末オマケを見るべし。 武装はG36KアサルトライフルとハンドガンはこれP226でしたっけ?に加えてマチェット(鉈)が付属。ナタっちゅーよか斧ですわなまるで。 マチェットとハンドガンはホルスターに収納できます。ウェストのポーチは何の銃に対しての予備マグなんだとか野暮なことは聞くなよ? 過度な装飾品などが無いので可動範囲は広いものです。特にロングブーツの足首が外観を損なうことなくよく動くのは◎。またプレイアーツ改ではしばしば指摘される表情の乏しさが、マスク着用のために緩和されてるようにも思えますねい。 肩関節が引き出し式になっているのでアサルトライフルを比較的自然なかたちで構える事が可能です。 マチェットの持ち手は左腕のみのオプション。右腕は銃用の持ち手しか存在しないのですが、 ここは素直に両手武器持ちさせておきましょう。無理をすれば銃の持ち手でマチェット握るのも不可能ではないと思いますがどうなんだろうなうーむ。 ウエスト、胸郭部分は大きく後方に仰け反らせることができる、幅広い可動範囲を確保しています。健康的なヨガ的体操ポーズのみならず思う存分セクシーなスタイル! を、取らせることができないのは何故だろうな。38歳子持ちのシングルマザーって設定を知っていろいろ躊躇ったからかな。 自分のモラルがハザードされてないことにいささかの感動を覚えながら、つつましやかに正座などさせてみます。ルポの別名は「狼の母」だと上にも書きましたが、実際のところは「狼で母」なのかもしれないなー。 今回もスタンドは付属してないのですが、意外なところで1/12跳び箱が役に立ちました。高さの調整も自由が効いて、なにかと応用できそうではある。

モデルアート「オートモデリング Vol.28 」

モデルアート別冊オートモデリング第28号です。ここしばらくは現代F1の流れを追っていた同誌、前号ではとうとう最先端まで追いついてしまってそもままゴール…にはならず、ラップタイムを巻き戻しての「1960年代F1を探る!」特集。 1960年代はミッドシップエンジン、モノコック構造ボディといった「近代F1の礎」が確立された時代です。いわゆる葉巻型のクラシカルなスタイルではありますが、そのシンプルな外観は現代F1とはまた違った魅力に満ちています。質実剛健、エアモデルで例えればWW2レシプロ機のような位置づけになりましょうか。この時期にチャンピオンシップを争ったチームではロータスやマトラと言った現在では歴史の彼方に置き去りにされた名門にノスタルジーを感じる中で、やはりフェラーリは一歩抜きんでた「名門」なのでしょう。 メタル製の鋼管フレームを組み立て上げるモデルファクトリーヒロのフェラーリ156にはじまって、今回特集での作例記事は複合素材を存分に使いこなしたものとなっています。もっとも手軽に入手可能なタミヤの1/20インジェクション・ロータス25であっても、サスペンションやエンジン周辺のディティールアップ、各部の配線など様々な箇所にヘビーなディティールアップが施されたもの。全体としてはいつになく高価なマルチマテリアルキットを使用した記事の割合が多く、グレードの高い作例はまたハードルの高さを感じさせる物であるのかも知れません。 もちろん実際に手を動かしてこれら上級者向けキットを作成される方には好い例となるガイドブックではありますし、例えそうでないという向きにも、美しく仕上げられたビンテージF1の模型はただページをめくり、目にするだけでも十分楽しめるだけのポテンシャルを持つものです。毎年のレギュレーション変化に合わせて限界の線でシノギを削る戦いは現代のそれと少しも変わらない、歴史に名を残すマシンあり、残さないマシンもまたあり。名をの貸さないマシンの方が魅力的に思えるのは、これは単なる自分の偏見ですが(笑)しかし良いなあ、BRM16気筒H型エンジン… この時代のマシンとして日本国内(に限らず?)圧倒的な人気をもつホンダのF1マシンは「ホンダF1第1期 1964-1968 5年間の軌跡」と題した小特集が組まれています。タミヤのキットやエブロの完成品など定番的なアイテムが紹介される中、デアゴスティーニのRA300ガレージキットはちょっと毛色の変わった面白いアイテムです。Web受注限定生産(締切済み)、一般の模型店や雑誌とは違ったターゲットを狙っているのではないか…とも思われる、60年代F1のファン層についてちょっと考えさせられる商品。 今回のオートモデリングでもっともインパクトがあったのはニューキットレビューの最後のページに載ってたラストエグザイルのヴァンシップなんですけどね。ハセガワのキットにロータスのカラーリングでレース仕様の作例です。オリジナルのデザインはレコードブレーカーがネタ元でありますし映像本編でもレースが題材に取られた回もありましたしで違和感まったく無し。モデルアートがキャラクターモデルに接近している、これもひとつの例示なのかな…?

ファインモールド「1/35 帝国陸軍歩兵 行軍セット (6体入り)」

ファインモールド製日本陸軍兵士のインジェクションキットです。 開発アナウンスから実際の発売まではしばらく時間が掛っていろいろ危ぶんだりもしたものですが、昨年末に無事リリース。それからここで紹介するまでさらに時間が経ったのはほらセンシャドウとかいろいろあったからね… 箱裏が完成品サンプルを使用した組み立て説明書になっています。なんだか昔のタミヤMMフィギュアシリーズを思い出す…のは単に自分が古いからかな… 6人の兵士は1ランナー内に収められています。6人ってことは編制的に言うと「班」の人数ですかしら。 装備品関連はZランナーが2枚入り。 階級章デカールはファインモールド従来製品の戦車兵セットのものと同一で、本製品では使用しない昭五式軍衣用の襟章などが含まれます。 6人全員返し襟の九八式軍衣、また本セットの兵士は全て下士官・兵卒で将校を含まない想定のため、全員巻き脚絆(ゲートル)着用です。パーツ全体を見てみると金型の押し出しピンがこれまでのファインモールド製品とは処理方法が異なっていてそれはちょっと興味深いところ。 大昔はファインモールドのフィギュアと言えば銃器関係は別途購入であったり、そもそも銃器を必要としないシチュエーションの製品化が多かったりしたものですが、今回は三八式歩兵銃、九九式短小銃(初のインジェクション化です)ともボルトレバー部分は別パーツの素晴らしい出来映えです。背嚢を始めとするこまかな装備品も実感のあふれるもの。 未使用パーツとして十四年式拳銃/ホルスターが含まれるのはこの先の展開を見越してのことでしょう。人間の方だけシチュエーションを変えれば、装備品ランナーはいろいろ応用が効きそう。そして同じく未使用のZ10は、これなんのパーツなんだろう…? インジェクションの日本兵フィギュアと言えば戦闘中のシチュエーションや鬼気迫る形相といったものが多い中で、ごく自然なリラックスした表情を見せているのは貴重です。昔からのその傾向強い所ですけど、ファインモールド。 タミヤの九七式に入ってた戦車兵はおっかない顔してたなあ…などと思いつつ、唐突にグレンコの1/32日本兵のボックスアートがフラッシュバックして笑いが止まらなくなる。いや全然関係無いんでググるなよ!絶対ググるなよ!!ああ、中身もアレで腹筋が鍛えられますねこれはwww 行軍セット、ということで全員普通に歩いているポージングとなります。皇軍が行軍(ぼそ) 鉄帽と略帽を変えてみるなどパーツの組み合わせはいくつか選べるのですが、一応ボックス裏のガイドに従って組み立ててます。とはいえ[b]の彼が弾薬盒一個しか下げてないのは例によって戦場の霧の彼方に(例に依るな) 一糸乱れぬパレードとは違ってひとりひとりが個別の姿勢、とはいえやってることは皆同じなのでなかなか書くことがない… アルファベットの順番に紹介してますがa~cの三体は三八式歩兵銃、d~fの三体には九九式短小銃をそれぞれ持たせています。第一線部隊で装備小銃が異なる状況ってたぶんなかろうと思いますが、あくまで参考のため。 良く出来た背嚢が2個しか入っていないのはこのキットの唯一残念なところかも知れませんね… ところでこれまで日本兵フィギュアの記事を書くときには中西立太著「日本の軍装」をよく参考にしていたのですが、今回は笹間良彦「図鑑 日本の軍装」上下巻(雄山閣、1970刊)を市立図書館の収蔵庫から借り出して、すげー重いのをえっちらおっちら自宅まで運んでさあ参考にしまショー!とページを開いてみたら、 「古墳時代の挂甲」から始まる日本の軍事装備品の歴史を書き綴った大著でした。大著過ぎて下巻の最後の方しか参考になりませんでした。1970(昭和45)年に上下ぞれぞれ6000円っていうからゴイスーな本ですが、やはり中西立太先生の業績は偉大だと再認識した次第。 特に挿絵の質の点で。 ああ、また重いの抱えて返しに行かなきゃならん… 今回フィギュアの固定には初めてホビーベースの「ガチャピタジェル」を使ってみました。透明素材で目立たないのが良いところですが、背景紙に油分が残っちゃうのでまあ、あんまり正しい使い方ではないかな。単独で立たせる分には良いんですが6人並べるとバランス崩したヤツを直してる間に別のが傾いてそれを直したらさっきのが、また別のが… 最初からプラ板を使うべきであった。(近過ぎる) ゆき~のしんぐん こおりをふんで~♪(季節も服装も違うよ!!) ホントは日本に限らずなんだけど、やはり日本の兵隊と言えば歩いてるイメージが強いです。田坂具隆の「五人の斥候兵」と木下惠介の「陸軍」はどちらも戦時中に国策で作られた戦意高揚映画だけれど、どちらも兵隊が行進していくラストシーンが妙に悲壮感を漂わせて、少しも戦意が高揚しないのが印象的でした… 例えゆっくりでも歩いていくのは大事なことだと、そんなことを思う3月の11日。

スクエアエニックス「Play Arts 改 メリル・シルバーバーグ 」

プレイアーツ改、メタルギアソリッドシリーズのアクションフィギュアです。 メタルギアの登場人物と言えば奇人変人怪人揃いで知られていますが、このメリル・シルバーバーグはプレイアーツメタルギアシリーズ初の女性キャラにして、極めて常識的なヒトです。そのせいでか武装も常識の範疇で、若干食い足りない気がしなくもない(苦笑) MSG4の時期には米軍特務部隊ラットパトロール・チーム01(RATPT 01)を率いることとなるメリルですが、本製品は「メタルギアソリッド」で新米隊員として初登場した時期をモチーフとしています。FOXHOUNDに制圧されたシャドー・モセス島で捕虜となっていた表向きはスネークの上官キャンベル大佐の「姪」とされていた人物、実は弟の妻との間に生まれた実の娘であったという…… 「性欲を持て余す」はスネークの名セリフのひとつですが、本当に持て余していたのは大佐の方だったのだ(そういうことじゃない) 彼女の気質を表わすような、派手に広がった赤毛が特徴。しかし髪型そのものは常識の範疇内で、普通だ。 全体としてはシンプルな造型ですが、ボリュームあるところはしっかりボリュームがあります。 可動フィギュアのひざ裏とわきを紳士諸兄の要望に足る程に再現する手段は未だ人類の到達せざる階梯であり…… 女性らしいラインを魅せる上半身と、軍事装備の武骨さが集中する下半身の対比が見どころでしょうか。 オプションとしては愛銃デザートイーグルとコンバットナイフ、それぞれの持ち手が付属。左手は握り手のみで両手に武装を構えることはできません。 どちらの装備もホルスター/シース内に収納可能です。デザートイーグルと女性キャラもありがちな組み合わせかも知れませんが、メリルにとってDEはウェディングドレスを纏っても腰に下げてるほど付き合いが長い銃なのだな。 往年のジャン=クロード・ヴァン・ダムばりに左右開脚。 もも上げはこのレベル。可動範囲は結構広いのですが、足首がほとんど動かないのと靴底面積が狭い(さすがに女の子である)ので、接地性があまり良くないというのが実情です。ポージングさせるにもなにかスタンドが必須でしょうけど、このサイズのフィギュアに合致したスタンドって何が良いのだろう? 上方向にはさっぱり動かない首関節ですが、思いのほか下向きには動きます。おお、ウナジスキー、おお。 首が上がらない分は上半身の可動範囲でカバーするという寸法だ。 うっかり下を向かせたままゴロンと転がしとくとキャラが違ってなんだかごく薄い本的シチュエーションだな。 ここまで動かすとバイオハザードじみて来て、もはやゲームが違う(笑) 後姿が凛々しくてなんだか良いですなあ… メタルギアの登場人物たちは過去の因縁・血縁のしがらみに支配されている事が多いのですが、そのなかでも前向き、未来を指向する存在として魅力あるキャラクターなのです。ですから彼女の幸福な未来のためにも本シリーズに於いてのジョニーアキバ(本名:ジョニー佐々木)のラインナップが望まれるところであります。 なにせトイレのプラモが出るご時世なのですから。