ファインモールド「1/12 デッケル FP1 万能フライス盤」

f:id:HueyAndDewey:20110325102356j:image

ファインモールド「オトナの社会科見学シリーズ」第二弾はドイツ製工作機械の1/12スケールモデルです。

このシリーズで初めて立体マシニングセンタが発表された時には相当驚かされたものですが、その後どこかで聞いたFM社鈴木社長インタビューでの「五式中戦車を知っている日本人の数より、立体マシニングセンタを知っている日本人の数の方が多い」という談話に成程なーと納得。自分の身の周りでもプラモデルに縁が無くても金型工作機械には縁がある知り合いとか、思いのほかに存在したり。

f:id:HueyAndDewey:20110325102953j:image

それを受けての第二弾は実にアナログな切削加工機械です。プラランナー三枚にABSがひとつ。加えてデカールではなくシールが付属します。ある種のレトロ、クラシックな機械でアナクロニズムな嗜好も満たすかな?組み立て説明書に併記されている実物解説は例によって読み応えの有る内容で工作機械の歴史と発展が語られています。やっぱり「熟練工の不足しているアメリカ社会」が大規模製造・大量生産を生み出すカギなのだなー、ふーむ(勉強中)

f:id:HueyAndDewey:20110325104006j:image

ベベルギア等可動部分の伝達機構はABS樹脂で成形されています。これらの部分は敢えて「塗装しない」指示が明記されてまして、それだけ精度の高い部品設計になってます。この辺りはナノドレッドシリーズで培った技術でもあるのかな?尚本製品は国の「平成21年度ものづくり中小企業製品開発等支援事業」に採択されて補助金を受けた製品開発でありまして、いま一覧表みたら第一回採択だけでも1657件の事業支援が行われてたんですねぇ。この先社会はいろいろ大変だけど、こういう事業は続けてほしいものですはい。

f:id:HueyAndDewey:20110325105142j:image

明確にそうだと記されてるわけではないのですが、ほとんどのパーツは接着剤いらずのスナップフイットで組めます。この辺マニアではなく一般ユーザーに向けての設計思想ということなのかな?しかしながらはめ込みピンの中にはかなり太いものもあって、実際のところ一部では切り飛ばしたり受け穴広げたりといった加工が必要だったことを、明確に記しておきます(苦笑)

f:id:HueyAndDewey:20110325105544j:image

さすがに普段まったく縁のない世界、手を出したことのないジャンルなのでひとつひとつのパートが不思議なカタチをしていて、組んで行く過程そのものに未知の世界に踏み込む楽しさがあるような。中央の集合体がなんだか「ドリドリキャス子さん」に思えて懐かしいのは何かの病気だと思います…

f:id:HueyAndDewey:20110325113553j:image

組み立て工程でいうとSTEP8から9あたりがいちばんのヤマ場かな?完成すると見えなくなる内部の構造・動力伝達機構もちゃんと再現されていて、模型には立体教材としての側面もあると改めて思わされる。

f:id:HueyAndDewey:20110325110234j:image

チェーンとベルトを介してモーターから動力が抽出される機構もこの通り。

f:id:HueyAndDewey:20110325110409j:image

完成すれば機能美然とした姿を表します。傾斜こそしないものの工作テーブルは上下左右に移動が可能でフライスヘッドも前後に動く。その際にハンドルを回せばギアを介してスムーズに繰り出されていく実物同様の動き方は、これは実際に手にとってみないとわからない楽しさです。動画でもちょっと伝わりそうもない、ものづくりの面白さか。

f:id:HueyAndDewey:20110325111014j:image

ただ一点だけ難を言えばシールを自分で切り出していくのは相当の難物です。厚みもありコシのある用紙なんで全然余白を取れない上、真円を切り出し凹部に貼るって指示があって正直ムリです全部は貼ってません><

思うに接着剤とデカールを使用するってそんなに忌避される行為なんだろうか?例えプラモデル初心者であっても、綺麗に仕上げようと思ったらそれらを使った方がより満足のいく結果をもたらすんじゃないか、それが後々の広がりにつながるんじゃないだろうかと、まあ考えるだけならタダでラクなもんです(汗

実際に製造現場で実物に携わった方々なら思い入れは多々あるでしょう。そうでない向きでも独特の形状や構造に面白みを感じ取れるユニークなプラモデルだと思われます。あとまー、あんまり大きな声で言っていいのかわからないんですけどひとつひとつのパーツ形状がやっぱその、おもしろいんで、ハセガワのクレルジュエンジン的な、使い方が…あの新パッケージは……

1/12スケールということなのでお手持ちの1/12フィギュアを製造工として こき使う 労働にいそしむのがいちばん楽しい遊び方かも知れませんね。

自分にはあいにく手持ちが無いので、

f:id:HueyAndDewey:20110325113837j:image

G30ガンダムの出番だ。

f:id:HueyAndDewey:20110325113932j:image

ビームライフル職人の朝は早い…

f:id:HueyAndDewey:20110325114015j:image

「ジオン驚異の科学力」でやればよかったなと気がついてもア=バオア=クーのまつり。

Add a Comment