モデルアート「艦船模型スペシャル 42 ハワイ作戦のすべて」

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「ハワイは地上の楽園である」と多くの人はいいますが、70年前は違いました。1941年12月8日、時刻は午前3時23分(日本時間)。淵田美津男中佐指揮下の第一波攻撃隊が「ワレ奇襲ニ成功セリ」を打電したその瞬間から、ハワイ・オアフ島、真珠湾軍港は21世紀の現代にまで語り継がれる激戦の場となったのです。

モデルアート別冊艦船模型スペシャルも数えて42冊、日米開戦70周年を迎えた今冬号の特集は「ハワイ作戦のすべて 前編:南雲機動部隊」と題して、この乾坤一擲の大作戦に参加した日本海軍各種艦艇を製作しています。

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作例の中心となるのは近年リリースされた新作キット群、冒頭はタミヤ1/350利根をレイテ仕様から1941年当時への改造記事と決して空母だけではなく支援艦艇も含めての特集です。

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いずれ「筑摩」あたりが開戦時Ver.で発売されるのではあるまいかと誰でも予想するところですが、しかしそこは敢えて行うと書いて敢行する。同スケールのハセガワ赤城と一刻も早く並べたい方は必読記事です。

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そしてもちろん主力となった第一航空艦隊所属の6隻の正規空母はフジミ・アオシマの新しいキットを徹底ディティールアップで紹介。

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どの作例も近年になって発見された新事実を加味し、近年盛んにリリースされるディティールアップパーツを組み込んだ作例で、従来から艦船模型では定番題目のひとつである南雲機動部隊にも、まだまだ新しい要素を加える余地のあることを魅せてくれます。

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主力艦艇には1/700スケールの折り込み図面が掲載され、この本自体がひとつの資料的価値をもつとも言えます。

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戦艦比叡/霧島、重巡筑摩、軽巡阿武隈の各艦が1/700スケールでやはりフジミとアオシマ、さらにタミヤのキットを用いて紹介されています。記事にもよりますが、このあたりは近年の1/700艦艇模型の標準的な製作スタンスと言えましょうか。

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ファインモールドの1/72甲標的とアオシマの1/350イ-16潜による特殊潜航艇についてのページもあり、現在発売中のモデルアート本誌2012年1月号と併せてお読みいただければ、真珠湾攻撃の全貌が(実に立体的に)明らかとなるでしょう。

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戦史解説は丁寧な記事で明治35年、日露戦争講和のポーツマス条約から書き起こされています。日米両国がいつか・どこかで武力衝突するのは必然であったのか、近々山本五十六の映画も公開されますが…


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本作戦の意義や是非はともかくとして、これほどの規模の艦隊による奇襲攻撃がこの先の時代に起こることはおそらく絶えてないことでしょう。今一度また、顧みられてよい事象なのです。

また「真珠湾攻撃参加日本艦艇キット総点検」と題しまして、モデルアートらしく広く目の行き届いたキットリストが記事化されています。現在では補給艦までプラモ化されているんですねえ。WLシリーズではハセガワの赤城/加賀は流石に新キットが望まれるところでありましょうが、さて。

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特集記事以外ではハセガワ1/350日本郵船「氷川丸」のニューキットレビュー、連載記事「日本海軍の観艦式」は大正2年の恒例観艦式のはじまりと紀元二千六百年観艦式参加艦艇から軽巡洋艦部隊を製作、そして「ラベール・アーカイブス」では1/72PTボート、初版からの変遷を解説しています。すばらしい製作記事も掲載されていて思わず見入る…

と、いうような内容になっております。今回前編ということで次回はどんな切り口になるのでしょう?今回記事で取り上げなかったものと言えばズバリ、

駆逐艦と補給艦でしょう!

…たぶん普通に米海軍だと思います。アリゾナとか新キットありますしねえ。

いやー、あんまり至極真っ当な内容なんで、特にブログ内容的な奇作を講じることができないからせめてアップロードの時間で奇襲攻撃を演出しよかと思ったんだけど…

考えてみたらブログってそれほどリアルタイム性の高いコンテンツじゃないよね。

…型を模すのも趣味の現れということでひとつ。

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