モデルアート「モデルアートプロファイル #13 零戦 Part.2 日本海軍 艦上戦闘機 三二型-五四型 」

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モデルアートプロファイル零戦本第二弾は翼幅短縮・栄二一型エンジンへの換装を果たした三二型から金星エンジンへの換装を計画した最終型の五四型(別名六四型)までをカバーします。

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前回と同様巻頭には美しいカラーイラストで機体内外の詳細を解説する「零戦大図鑑」PART2が目を惹きます。三菱/中島両メーカーによって異なるカラースキームやステンシルの詳細など、模型でもひときわ人気の高い大戦中期以降の零戦各型を製作する際には格好の考証資料となるでしょう。

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コックピットメーターパネル部分のディティールにも、実機フォトよりはるかに多くの情報量が含まれています。いわばボタニカル・アート的なもの…かな?このあたりは1/32などのラージスケールで零戦を製作する際には必見。

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現存する機体の資料写真はオリジナリティの高い物が選ばれています。プレーンズ・オブ・フェイムの零戦五二型はいよいよ来月所沢の航空記念公園で公開されますので、「予習」感覚で読むのもまたよし。

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インペリアル・ウォー・ミュージアムでコックピット周辺だけがブツ斬りになってる機体は見るに忍びない有様ですが、内部の補機類はオリジナルの状態が保存された価値のあるものです。イギリスにはビンテージ航空機のコックピット部分だけをレストアしているコレクターがいるそうなのですが、フルスケールで機体を維持するよりは簡単で、操縦(席)感覚は十分味わえるという実に紳士的な趣味ですね。

【余談】実際タミヤの1/32レシプロ機などは「コックピット周辺」「エンジン周り」だけでも製品として成立しそうな気が。【脱線】

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各型図面や塗装図、実機の写真なども多くのページが割かれた資料性の高い内容…しかしどうしても大戦後半の記録写真はどこか悲愴ですし状態の良いフォトは例によって連合軍に調査されているものだったりで複雑な気分にはなります。そんな中でもエンジンカウルを外した整備シーンはディオラマ向けの素材となりそう。

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これはちょっと珍しい一枚。尾部先端から前方向に撮影されたものですが、垂直尾翼と胴体を結ぶ微妙な曲線がハッキリと見て取れます。美しいライン取りはデジタル設計からでは決して導き出せない比率でカーヴを描き、これを模型で再現するのも至難の技かも知れません。

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製作記事は巻末にまとめられていますが、ハセガワ1/48二二甲型の徹底ディティールアップはかなり力の入ったもの。巻頭の「零戦大図鑑」に基づく、中島製零戦の特徴を盛り込んだオーセンティックなスケールモデル。ベースになったキットは現在のハセガワ・スタンダードを構築する根源となったような製品ですが、もう20年近く前のプラモなのか…

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五二型はタミヤの1/48と最新製品1/72で紹介され、全体を通じて太平洋戦争日本機の代名詞ともなる「濃緑色に日の丸のゼロ戦」を味わいつくした内容です。

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