バンダイ「1/144 HG ガンダムレギルス 」

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ガンダムAGEシリーズより第3部~4部に登場したヴェイガン製ガンダム、ガンダムレギルスのハイグレードキットです。

AGEシリーズの新キットは来年1月まで発売予定がありますが、どれもガンダムと連邦系MSばかりでヴェイガンの機体は本作が最後となるかも知れません。

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ヴェイガンMSにしてはカラーリングが細かく塗り分けられているため、それに応じてパーツ分割も増えています。このあたり「ヴェイガンが製造したガンダム」という設定面での出自が製品設計にも反映されている訳ですね。また特にホワイト部分に顕著なのですが面構成が有機的なためか他のガンダムや連邦軍MSに比べて照明の照り返しがよく映えるような印象で、グロス仕上げが似合いそうな機体です。

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胴体部分、胸部のビームバスターはクリアパーツではなくシール処理です。また初手から外して恐縮ですがインテーク部分のシール3と4を貼り忘れてたことにあとから気付いてブルーな気分に……。もっとも、この箇所に差し色必要なのかなあと思ったりもするのですが。

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ガンダムらしさを特徴づける頭部はかなりのパーツ分割がされています。口元、赤色の部分も別パーツ化されていたのは素直に感心しました。目元は通常状態と出力全開(?)時のツインアイ状態をパーツ+シールで選択式で今回は後者を使用。

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ガンダム系のヘッドデザインも様々ですが、レギルスのそれは「0083」に登場したGP-02を細面にした様な悪役顔です。データ流用元であるAGE-3と似ても似つかないのはご愛嬌というヤツで(w

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腕部の処理は左右同型の掌部分も含めてヴェイガン系のラインそのままですが、肩アーマーの形状は第三世代機であるギラーガの意匠がそのまま受け継がれています。

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∠( ゚д゚)/

肩関節も従来のヴェイガン機同様PC4を軸受と引き出しに用いる構造です。この辺がAGEガンダム風の処理だと面白かったのですが、その点はちょっと不満。

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脚部は外形ライン・パーツ分割共に綺麗のひとことです。この脚みてるとイマドキのガンプラ技術でVガンダムのザンスカールMSを設計したらいいものが出来そうだな……と思う。でも1/144スケールではこのサイズにならないので、やっぱりあの時期のMS小型化指向って商業的には失敗なんだな。

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前後方向によく動き、左右開脚には全く向かない股関節構造もヴェイガンMSの伝統です。四基配されたスカートアーマーはなかなか凝った構造で、ハイエンドな機体であることを再認識。「ラスボス機」とは言えないところが残念ちゃー残念ですか。あの素早いナナフシみたいなヴェイガンギアは、なんだか唐突過ぎて呆然としてる間に撃破されてしまったが……

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ヴェイガンのXラウンダー専用機にしては珍しく、テール武装がビームキャノン(レギルスキャノン)になっています。開閉式のウイングも含めてこの箇所は第一世代MSガフランやバクトに近い構造となっているのは興味深いところではあります。

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ゼイドラが装備していた物の発展系と思しきライフルをはじめとした武装類。ビームサーベルの発振部分がようやく付属しました。これでもうGM2を探してくる必要はありませんね!拳が左右同一形状なのでライフル握り手を一個用意しておけばどちらにも使い回せてオトクである。あーでもライフルのホワイト部分はせめてシール入れて置いた方がよかったんじゃないかなー。黒地で白塗るのは大変そうですよ。

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敵対する勢力の兵器同士がだんだんと相手に似通ってくる皮肉というのはしばしば現実世界でも見られる出来事、(アニメだとOVA「デトネイター・オーガン」の題材がそれです)変形MSから始まって人型を指向し最終的にはガンダムになるヴェイガンMSの発展系譜はなかなか面白い……のですが、いかんせん恐竜型とかダルマ型とかなんだかよくワカラン型とかキワモノも多かったために進化のラインが霞んでしまったのは良かったのか悪かったのか、インパクトは大きくても製品化まで至ったのはダナジンぐらいでしたが……

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鹵獲したAGE-3オービタルから解析されたデータとEXA-DBテクノロジーを融合して生まれたこのガンダムレギルスはヴェイガンの総帥イゼルカントからゼハート・ガレットに下賜され、セカンドムーンをめぐる最終決戦では連邦軍のXラウンダー部隊や抹殺部隊を相手に奮戦、脱出する民間船舶を守り抜いて「あれほど凄いやつはいない」と称されるガンダム伝説を作りあげるほどの活躍をみせ……

というのは小太刀右京著作によるノベライズ版での描写でした。

映像本編では初登場以来さんざん中途半端なじらし戦闘をつづけた挙句、最終決戦では出撃後わずか一分で撃墜される(主観的な計測値に基づく)とゆー、実にお茶目な機体でしたな。ゼハートさんマジ全裸ハートさん。ちょっとフラムさんとポジション変わりなさい。

でも「背後霊の多い方が強い」ガンダム世界の不文律を打破したのは、それはきっと良い事なんだろうな……

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シールドはE5パーツの取り付け位置変更でレギルスビット起動時を再現。無数の光球が指向性を持って飛び交うこの兵器描写こそはAGEで初めて(少なくともガンダムシリーズでは初めて)行われた新機軸な演出だろうと思うのですが、いかんせんちーともプラモ向きではないのですOTL

 ※模型を撮影してフォトショップ等で画像加工することには向いてるかも知れません。ガンプラの魅せ方も時代によって変化するものです。

そしてなぜこれまでヴェイガン機にビームサーベルが付属しなかったのかなんとなーくわかった。指広げっぱなしで且つ微妙にサーベル部分と下碗のラインが一致しないんでマヌケなポーズにしかならんのだこれが。

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ライフルは重心位置が悪いのか銃口がお辞儀しちゃう傾向にあるようなので木工ボンド等で補強した方がよろしいかと。グリップに加えて下碗で固定するAGEガンダムの意匠を付与すると面白いかな?しかしその、銃身の重心……ククク…

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連邦・ヴェイガン双方ともに誘導兵器が花盛りとなったシリーズ後半、レギルスキャノンもビームバスターもさっぱり使用された覚えがありません……

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キャノン砲基部は当初からプラモ化を意識した様な結合方式になっていて、デザイン画通りの構造で自由に可動します。ひとつのプラモデルとして見た場合に設計者とメカデザイナーがうまくキャッチボールしたような、そんな好印象を受ける箇所です。

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問題のレギルスコアです。

キット発売前から公開され皆の失笑をさそったこのギミック、結局本編じゃ出ずじまい。石垣純哉氏自ら「出番が無いなら無理に出さなくても良いです」と言わせしめたこの機構はいったい誰のどんなオーダーでデザインされたのか、つくづく不思議なシロモノ……

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本体にはキャトル・ミューティレーション(違)されるためのスライド溝があります。ガフランとかバクトとかシリーズ初期の機体お持ちの方ならお判りでしょうが、頭部からテール部分まで一体化した脊椎から翼が生えてるヴェイガンMS特有の基本構造ってそのころからあったりする。なんだかプラモ見ながら逆算的に思いついたようなアイデアで……

ところでBB戦士版ガンダムレギルスのコミックワールドでやってる「決死の三段逆スライドフェイント攻撃」ってギャグの元ネタはハトヤホテルの釣り堀だと思います。テラ昭和なことです。

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「宇宙人が作ったガンダム」という点ではガンダムらしい形状と怪獣らしい異形さが同居しているおもしろいカタチではあるので、そっちの要素を誇張した仕上げも面白いかもしれません。

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しかしストーリー的には第二部以降のヴェイガンは別に宇宙人を偽装する偶然も必然もないのでフツーにガンダムしても良いかもだ。各部ユニットが放射状に展開する様はまるでガンダムW登場機体のようです。

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ウイングつながり撮影中に偶然発見されたガンダムエピオン形態。ガンダムらしさって何だろう?と問いかけるような存在であることもまた確かだと思います。「赤く塗ったらジャイロゼッター」じゃないけれど、一見すると単にトリコロールカラーと頭部形状だけでガンダムらしさが担保されてる気がしなくもない。

でもね、頭部にも頼らずカラーリングにも引っ張られずともコイツは十分ガンダムだと思うんだよな。その証拠に例えグレースケール二階調で頭部が映ってない画像でも、ちゃんとガンダムに見える画像を撮影してみた。

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実にガンダムらしく見えます(・∀・)ネ!

このポーズ、この状態なら例え被写体がザクであってもガンダムらしく見えるだろうことはさておき。

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