タミヤ「1/35 陸上自衛隊 10式戦車」(完成見本)

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今回は組み立て過程を解説した6月22日の記事の補足となります。

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前回最後に貼った画像をもう一度。ホビーショーのブースでお話を伺った際に、本キットの一番のポイントは組み立て易さだとお聞きしました。現用戦車の複雑な構造を少ないパーツで且つ精密なディティールを両立させて、確かに組み立て易いキットでした

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タミヤの長谷川名人は9時間で組むとも聞きましたが、さすがに9時間では組みあがらなかったなー。しかし考えてみれば長谷川名人はキット組む合間にポイントを撮影したりつまんない冗談をヒネリだしたりする余計な作業は必要としないので、9時間で行けるかもしれません。でも金曜日とはいえ平日昼間に9時間もUst放送に付き合う人はどれだけいるんだろう(笑)

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出来るだけパーツを控えて製品コストを下げる努力も見られます。最近の、特に中国系のメーカーによる製品が精密さの度合いを大幅に引き上げて組み立て作業が「修行」みたいになっているのとは対照的で、ドラゴン/サイバーホビーのM48A3と共に幅広い層にお勧めできる製品でしょう。胡乱な言い方をすればガルパン効果で戦車模型を始めた方々に「その先」を提示しやすいプラモデルでもあり。

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前回「いささか不安を覚える」と書いたキャタピラは車体上部で緩み具合は隠れますが、実は若干噛み合わせが甘いです。ここは製品版では修正される可能性もありますが、今のままでも車体上部に隠れる箇所を利用してテンション掛けることは出来るでしょう。

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手間のかかった砲塔後部のラックは、これが米軍車両なら荷物満載して粗を隠すのも簡単なのですけれど自衛隊の場合はどうなんでしょ?前例にないほど大きなラックは荷物載せるよりトップアタック防御の意味合いが強く、演習風景(駐屯地祭に非ず)の写真見てもそんなに物は載せてませんね、また最近の中東の戦訓では積み過ぎた車外装備品は火災を発生させる原因となるとかで、この先いろいろ変わってくるかもしれません。「エッチングがほしい」とは書きましたが最近じゃ「紙」って手段もあるのか。

でアレね、左側についてる小さなラックにメッシュ貼るのが大変だったんだけど、これって全車に常時装備ってわけじゃなさそうなのよね……

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普段なかなか見られない場所をよく確認できるのはプラモデルのよいところ。砲塔バスルに隠れる車体上部も開口部が沢山あるのが本車の特徴で、レイアウト自体は90式の延長にありながら整備性は高そう(に見える)。

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車長サイトは360度旋回しますのでディオラマ製作の際にはかなり「表情」を付けられると思われます。情景を考えるならお供にするのは軽装甲機動車96式装輪装甲車か、いずれにせよ新世代の自衛隊車両キットはいろいろ揃う、考えてみればよい時代です。演習時の情景としては90式戦車の砲弾(だけ)はそのまま使えるんだよな考えてみれば。

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砲身の負仰は広く取ることが出来ます。負角はともかく仰角をここまで取ることもあまり見られない姿でありましょうが、

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ゴジラと戦う際には必至で、まーいずれやるんでしょ?勝つか負けるかはともかくとして。

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環境センサーが倒れている状態って移送時ぐらいしか思いつかないのでありますが、ともかくここも動きます。

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車体各部のカメラや感知機はやや淡白な表現です。サイズを考えるとこうなるのもわかりますが、10式戦車にとっては非常に分かりやすい外観上のアイデンティティで人目を惹きやすい個所でもあるので、せめて車体前縁カメラはなんとかしたいよなーうーむ。

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アドラーズネストのアンテナセットやラウペンモデルの可動キャタピラなど早くも別メーカーからディティールアップパーツの発売も予定されていますので、素体としての素生の良さは推してよいポイントでしょうか。車両全体にわたるフック類は……これ手を入れだすとキリがないような(汗)むしろタイダウンのゴムベルトと植生を利用した偽装で七難隠すべきかは。

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こちらはキット組みあげて残った不要パーツです。いかにも不要パーツらしい形状(?)したものが多くて今後の展開も見据えた設計なのだろうなーと思わされますが、ここで気になるのは画像右上のB2パーツ。M2機関銃関係のパーツに隣接してたんで当初は予備銃身か何かかと思ってましたが結局不使用、こりゃいったいなんだろう? パッと見で思いついたのは総火演で見られるような、赤や緑の三角旗を掲げる旗竿とかですがはて……

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1989年に発売されたタミヤのタイガー1後期型がいわゆる「出戻り」モデラーの方々を多く引き寄せたように、本キットが新しい世代の戦車モデラーに広くアピールすることを願いたいものです。10式戦車は第三世代MBTの発展方向とはまったく異なる軽量で小型の戦車とよくいわれますが、キット組んだ限りではそんなに小さくはない。でもパンチ力は高そう。

「ちっちゃくない」と「パンチ力」のキーワードから導き出される答えはこれだ!

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こーゆーことやっても怒られなくなったんですからねえ、いい時代ですよホントに……

10式が北海道に配備されるのはいつの時代なんだって話はともかくとして。

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