アオシマ「1/72 陸上自衛隊 60式 自走106mm無反動砲 (2両セット) 」

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戦後初の国産装甲戦闘車両、60式自走無反動砲のインジェクションキットです。


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ここ最近積極的に1/72スケールで自衛隊アイテムをリリースしているアオシマの製品、陸自車両の中ではかねてからインジェクションキット化を望む声が高かった車両ですね(大昔にはいくつか出てたそうですが)。基本パーツはこのAランナーに集約されています。

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砲関係とクリアーパーツは別枠。3枚のランナーが2両分で合計6枚の成型品から構成されています。

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デカールは1枚のみ。「10普-1」や「-2」のナンバリングは第10普通科連隊のそれぞれ第1、第2中隊でしょうか? 塗装図に解説が記載されて無いのはちょっと不親切かな……。その他自由に使える数字や「教」「本」のレターが含まれます。ところで第10普通科連隊は北海道に在し中空知地区の防衛・警備・災害派遣にあたる部隊です。差し詰めリアル中空知防衛軍ってところですねって知ってる人少なそうな話題を書くもんじゃないよな……

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アオシマがミリタリーアイテムに傾注し始めたのはドラゴンモデルズの販売代理店になったことが影響しているのでしょうか? 日本国内ではともかく国際的には様々な国でいくつものメーカーが新規製品開発を行っている1/72ミリタリーモデル業界にあって、自衛隊モノが打って出る余地は広く有りそう。そしてそこに十分出て行ける製品内容であります。

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キャタピラは部分連結式、画像左下の起動輪はギア歯部分を一部省略して組み立てやすさを優先した設計です。ただ単にラージサイズの設計をスケールダウンしただけのような製品だと結構困る箇所では有ります。また同時にリリースされた資材運搬車では一体型ゴムキャタピラを実車同様に再現するなどそれぞれの車両に見合った設計が成されていますねこのシリーズ。

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砲口部分はスライド金型で開口されてます。二門を有する砲身自体は一体成型されてブレる心配も有りません。小さなアイテムながら必要に応じて一体化と分割を使い分け、製品の隅々まで行き届いた構成が見受けられます。

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組立作業は奇をてらうことの無い堅実なもの、部品が小さいので無くさないよう注意を心がけることは大事で有りましょう。起動輪はダボがあるのでこの位置でしっかり固定されます。

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位置決めされた起動輪を基点にキャタピラを巻いていくのですが…ちょっとずれているのは……ベルトキャタピラ信者だからでじゃねーわよ!うう…

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左右の足回りを底板に取り付けてシャーシーを組み立てるのですが後部のフック(?)がひとつ折れちゃってましたOTL こんなときのための2両セットで! ともう片方のランナーをチェックしたらそっちもまったく同じ箇所がorz

本製品ご購入された方はまずこの部分をチェックすべきです。万が一破損していても運がよければビニール袋内に欠損部分を発見できるかも知れません。

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…なかった(´・ω・`)

微妙に凹みながら作業続行……

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ちょっと取説と手順を違えてインテリアパーツだけ乗せて見ました。旧日東のミニスケアイテムを思い出して、なんだかほっこりしますねえ。ことミリタリーモデルの分野では「1/35で出すべき」の声も大きいでしょうがアイテムの高騰化が続く現状にあって、いまミニスケールをやっておく意味は非常に大きなものと思われます。2両セットで製品単価を(ある程度)高めなければならない流通事情もまた、あるのですが……

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車体上部の組み立てパートでは排気管の金網部分がちょっと面白い分割でした。ライトなどにはクリアーパーツが多用され、操縦手ハッチ前面の風防は本来オプション扱いの装備でしょうね。

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砲塔、いや砲郭とか言うのかなこの場合は?部分もキューポラはじめクリアーパーツ率高めです。なお砲身部分をパーツ51のフック状の箇所に引っ掛ける作業は変に力が入ったりするものですから最初に済ませたほうが何かとよろしいみたいですな。

で、これらの部分を組み付ければ完成するわけなのですがここでひとつ問題が。

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エンジンとラジエーター部分が干渉しちゃってエンジンデッキが綺麗に収まってくれません。問題となる箇所はハッキリしているのでパーツNo.で言えば45と53の底部を削れば解決できる程度のトラブル。砲をリフトアップさせたときに開口部分からちらりと見える内部メカが本車の魅力のひとつでありましょうから頑張るべき(キリッ

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まあ走行形態で組んでしまえばエンジンもラジエーターもいらんわけなのですけれどやーほら、この低く身構えたシルエットがですね、実にこう……

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折れてたフック部分も箱の中から一個だけは発見されましたわはー\(^o^)/ 

パッケージには書かれてませんが本キットが立体化しているのは液冷エンジンを搭載したC型で、土浦の八九式をレストアしたときのエンジンってこれじゃなかったかしら [要出展]

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1960年に採用された本車の設計・開発事情に関しては現在は光人社NF文庫で刊行されている林 磐男「戦後日本の戦車開発史」に詳しいです。タイトルに反して戦車以外の装甲車などの話が面白いんだよなこの本。装甲車両国産化の第一歩として非常に有意義な地位を占める本車ではありますが、2008年まで現役だったのはどんなもんでしょうね。90年代、たしか湾岸戦争直後の日米合同演習で使ってましたがこれ見たアメリカ兵(たしか海兵隊だったな)は何を思ったんでしょうかね……

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2両セットなのだからもう1両は砲撃姿勢で…と誰もが思うところでありますが、それはなんだか普通過ぎるのでカットモデル風な何かにしてみる。単に1/35をダウンサイズさせただけじゃない、なにかミニスケールならではの「らしさ」を見つけたいところであります。

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サイズで言えばI号戦車ぐらいの大きさか。カワイイながらも個性的なアイテムです。最近は指とか目とかいろいろアレで、ホントはヨンパチぐらいがちょーどええのですけどね(^^;

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