大日本絵画「モデル・グラフィックス 2014年10月号 」

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モデルグラフィックス10月号、巻頭特集は「日本の防衛力2014 [夏]」、最新キットを中心にした自衛隊特集です。ちょうど昨日「総火演」こと総合火力演習が催行されたばかりのタイミングですから、現地で見学された方や動画配信でご覧になった方々が手を伸ばしやすいタイミングではありますね。


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特集内容は陸海空三自衛隊の最新装備を作例記事で載せると共に、それら装備の性能や運用の実態、ひいてはそのような装備が要求される現在の日本と周辺事情までに踏み込んだ「解説」を、みなさんおなじみ岡部いさく先生の文章で読ませるものです。活字パートが多いのはモデグラらしい構成ですが、岡部いさく先生の文章は平易で且つ的確。若干のユーモアやウイットも交えて読み易く読み応えのあるものです。作例の方ではキネティックの1/48F-35Bなんて自衛隊とは関係無さそうなものがさらっと混じっておりますけれど、解説の方では現在航空自衛隊が配備を進めているF-35Aと運用計画を提示した上で、では空自がB型を運用するとしたらどのように使うか……を、想像してのモデリング。

さらっと混じっているといえばタミヤの10式を作ってるのはこちらもおなじみ中村桜さんでした。最初にページを見たときには少しも気づかず普通に読んでしまって、もうすっかり馴染んでいますねー。

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1/72パトリオットPAC-3が大きく取り上げられているアオシマと「技MIX」シリーズで自衛隊アイテムを精力的にリリースしているトミーテックの両社は開発担当の方がコメントを寄せてシリーズ全般が取り上げられています。どちらのメーカーもアイテムやスケール(あるいは塗装済み半完成品の製品フォーマット)の決定にはマニアよりもライトユーザーに向けた選択が成されているようで、これはライトやヘビィといった軽重の問題ではなく、スケールモデルの展開で単純に大きなパイを志向すればこういう方向性になるということなのでしょう。「スケールモデルの一般」は「広く社会の一般」ではやはり無いのであって、近年どんどんアイテムの高価格化とマニアック化が極まっている業界全体にとって、このラインは重要なのではあるまいか……などといろいろ考えさせられるページでした。半世紀前に地球の反対側の外国で3ヶ月だけ作られた戦車より、災害派遣のニュースで見かけたトラックの方が親しみ湧くひと多いだろうなあとか、まー色々と。

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そういう小理屈など関係なく、素直にネタ的に楽しめる作例としてはオスプレイ陸自仕様がオモシロ。実際に配備されるのはしばらく先のIF機体ですが、プラモの方では既にハセガワが発売を予定しています。ハセガワのキットは陸自の戦闘ヘリや海自の救難ヘリと同様の迷彩パターンが想定されていますが、一足先のオリジナルでカラースキームもオリジナル。濃淡グレーの塗り分けですけどなんだか「エアウルフ」みたいで昂ぶりますなコレ。最近じゃ東京都内を飛んでもあんまり話題にならないオスプレイですが、誰ぞエアウルフみたいなセンスオブワンダーなアクションドラマを作れば再び脚光浴びること間違い無しですぜ?超音速でモスクワまで飛んでってMiG-25(と称する記録映像)をバタバタ叩き落すとかどうだろう(ダメだろう)

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特集ページの多くは幅広い読者層に向けた構成を感じるのですが、マニアックなところもちゃんと押さえられてパトリオットPAC-3の実車(実機?)写真集は姉妹誌アーマーモデリングでもおなじみ「シリーズ陸自ウォッチング」の取材スタッフによる実に濃い目のクローズアップショットがフルカラーで掲載されています。ランチャーから伸びるコードのうねり具合やアウトリガー底面の塗装剥げなどたまらんぞ(;゚∀゚)=3ハァハァ ってな具合でやっぱりマニアに向けた製品展開は先細りしそうです……

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ガンプラはRGシャア専用ズゴックとHGUCシュツルム・ガルスがニューキットレビュー。どちらも非常に優れたキットながら、いささか地味目の機体でしょうか?

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しかしニューカマーのページでは「Gのレコンギスタ」「ガンダムビルドファイターズトライ」の秋シーズンの二つの新番組からテストショットが紹介されています。今年はホビーショーの開催が一ヶ月前倒しの9月(ちなみに会場は幕張メッセじゃなくてお台場ビッグサイトですよ)なので、プロモーションのほうも例年とは若干ちがったものになるのかな?ガンプラEXPOとの連動とかはさて。

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連載企画の方では「LET’S TRYビギナーズ」のページでビルドファイターズのヴァリュアブルポッドをディティールアップしたギャンバルカン、先月から始まった「モデルグラフィックスforガールズ」には声優の泰勇気さんが去年のGBWC参加用に製作した「ダイマゼラン」が紹介されていて、あー女子向けって必ずしも女子が作ることを意味してないのかと、えっ?

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スケール物ではハセガワのSU-35SフランカーとタミヤのWL航空母艦サラトガがニューキットレビュー。どちらもこのスケールのアイテムでは大物な、大迫力のモデルです。

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そして艦これページがニューキットレビューと連動してのピットロード製みんな大好き間宮さん。給糧艦がまさかのインジェクションキット化にはもはやいわずもがなの艦これ大ブーム、ゲームで話題となった人気の艦です。名前こそ以前から聞きながらも実態には不勉強だったこの艦が、戦艦大和艤装中の有名な写真に航空母艦鳳翔と共に写りこんでいたとはつゆ知らずで、実は大昔から親しんでいたんだなあ間宮さんと鳳翔さん。

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また今月号ではワンダーフェスティバルのイベントレポートとガルパンの「第2回MG的模型戦車道コンテスト」に幅広くカラーページが割かれています。イベントに参加された方や企画に投稿された皆様だけでなく、こちらも広く様々な読者層に見ていただきたいページですね。ガルパンのコンテストはたしか今月が結果発表と聞いていたけど「エントリー作品紹介」になっているのは……

そこはあまりふかくかんがえないようにしようそうしよう。

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