1/1000 N-ノーチラス by コトブキヤ – パート1‐アンボックス

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The Secret Of Blue Water 02

ガイナックスは多分にオタクっぽい。

いや、とてもとてもオタクっぽい

彼らの制作したシリーズの一つ、映画の一本でも観たことがあれば、すぐに気付く事があるはず。 ダイコン・コンベンションのアニメーションや、最新の劇場版ヱヴァンゲリヲン、その物語、キャラクター、細部にわたるメカ、その他諸々、庵野監督とそのチームが作り出す作品は、彼らが根ざすメディアを強く意識したものであるという事に

彼らの作品には、あからさまな盗用と思えるような部分、秀作のエッセンスを抜き出そうとした部分、過去の作品へのオマージュ等が散見され、これについては、ゲームやテレビに夢中になっている世代の少年少女からの指摘が枚挙に遑がないほどである。

ガイナックスの社員全体が、彼らがまだ幼い小学生の頃に灯したであろう神々しいまでの情熱の炎を、大人になっても持ち続けていることは間違いない。そして、彼らのそのエネルギーは、あの夢のような年月、全ての夢が叶うかのように思われた、アニメーションの制作に向けられた。

彼らが生み出そうと努力したものは、「文化的な借り物」という枠から逃れることはできなかった。 しかし、それは悪いことではない。 特にガイナックスの生み出した最も突拍子もない知的なマッシュアップは、最高のフルーツを生み出したのかもしれない。

それは、まさに比類するもののない「ふしぎの海のナディア〜The Secret of Blue Water」という作品である。

https://www.youtube.com/watch?v=TjXrk6Etnm8

これは、全ての予測を裏切るシリーズである。

「ふしぎの〜」はジュール・ヴェルヌの「海底2万マイル」に基づき、「H・G・ウェルズ」、少しの「ゴジラ」、所々「ヤッターマン」、「三馬鹿大将」、「ガンダム」そのほか、思いつく限りの笑いをもたらす全ての作品を取り込んだ物語と言える。

物語は、孤児である主人公「ナディア」と彼女が飼っているライオンの子ども「キング」、発明好きな友人「ジェーン」がナディアの出生の秘密を解き明かす旅を中心として語られる。

このテレビシリーズが生まれるに至った経緯は、本編が語るミステリー以上のミステリーに満ちている。

「ふしぎの〜」は、70年台中盤の「子どもの冒険」シリーズを引き継ぎ、後に頭角を現す宮崎駿を擁した東宝が、「海底2万マイル」と「80日間世界一周」を元にした物語の作成を受託した。 これが、2人の孤児が、両方の小説に登場する様々なキャラクターと出会いながら世界を旅行する物語の始まりだ。

物語の着想自体は、宮崎駿が「未来少年コナン」作成時に思いついたものだが、東宝はそのあらすじに対する著作権を保持していた。 宮崎駿がそのアイディアのいくつかを彼のヒット作である「天空の城ラピュタ」に使用したときに、多少の問題が発生したが、東宝は彼らが小突き回していた「中世の技術を描く」というアイディアに人気がでるのではないかと考えていた。

ここで、ガイナックスの出番である。 人によっては毒を盛られた聖杯のように見えるプロジェクトであっても、このできあがったばかりの会社にとっては無くす物など何もなく、「オネアミスの翼」制作後の庵野監督にとっては、宮崎駿自身も同じような道をたどっていたが、どのようなチャレンジでも受けるという状態であった。

ガイナックスにとっては、たとえ韓国の下請け会社を使用したとしても、非常にコストがかかる仕事であった。 「ふしぎの〜」の制作により、ガイナックスは七千万円もの借金を背負うこととなったが、作品に関する全ての権利はNHKが持っていた。 これが元で友人であったはずのガイナックス社員間で遺産を巡っての紛争が勃発する。

制作に問題はあったものの、作品そのものはファンの間では1990年のベスト作品としての地位を早くに固めており、その後の10年の中では「アニメーションの神髄」ともよばれ、日本のアニメーションを世界のアニメーションに押し上げる作品ともなった。

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登場するキャラクターたちは、正当な評価を得たと言える。特にナディアに関しては、アフリカ系のキャラクターとして初めて日本のアニメーションで主役として受け入れられたキャラクターであった。 しかし、ファンが注目したのは、作品で描かれたテクノロジー、特にノーチラス号であった。

これは、その2番艦、「ネオ・ノーチラス号」であり、コトブキヤが最新のガイナックス作品のキットとして選んだものである。

シリーズ後半で、ノーチラス号が破壊されたとき(それ自体がオープニングで描かれている)物語は宇宙へと舞台を移し、クライマックスへと向かっていた。 ネオ・ノーチラス号のデザインはそれ以前のアニメーションに登場する重要な艦船へのオマージュと言える。 注意深く観察すると、「宇宙戦艦ヤマト」や「キャプテンハーロック」に登場する「アルカディア号」 、最も明白なのはゴジラ映画の「怪獣総進撃」に登場する「ムーンライト SY-3」の影響が見て取れる。

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ツクダが販売していたソフトビニールのモデルを除いて、販売されているただ一つの、高価なガレージ・キットとして、このモデルを楽しみにしていた。

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このキットには、「ブルーウォーター」をテーマとした、透明のベースが同梱されており、これが非常に良く出来ている。

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部品は、正しい色のプラスティックで成形されているため、Mr. Hobbyのマット・コートを使用し、つやを消すとともに、エアブラシを使用しハイライトを入れようと考えている。

面白い制作になりそうな予感がする。 大きさ的には、非常に小さなプラモデルだが、私にとっては大きなノスタルジーをもたらすモデルだ。

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