タコム1/35 T-55AM Vol.1

◆ 今回からRinakoさんにレビューを書いていただくことになりました! ご存知の方もいらっしゃるかもしれません、色々なコンテストでも活躍されている女性モデラーさんでその確かな技術ときちっとしたリアルな表現でとても魅力的な作品を作られる方です。どうぞよろしくお願いいたします!

はじめまして。普段AFVを主に制作しているRinako Komatsuです。初めてレビューさせていただきます。よろしくお願いします。

ロシア中戦車T-55AMは、T-55の射撃統制装置の変更、増加装甲などの近代化改修を行った車両です。車体前面と砲塔は複合装甲で、箱絵からもこの増加装甲や追加されたサイドスカートのかっこよさがよくわかりますね!キットはデカールとカラーリングで、アンゴラ軍・キューバ軍・ロシア軍・ロシア海軍の4つのバリエーションから選べ、砲塔上の機銃の有無も選べます。

説明書は表面がスベスベしていてなんとなく高級感があり、まるで車のカタログのように丈夫にできていて、つい保存したくなる仕上がりです。最初のページには、デカールの貼り方とエッチングパーツの処理の仕方がイラスト付きで載っているので初心者にも優しい。訂正書も付属していて親切。

塗装の図面は、上からと左右前後。カラーで見やすく、かつ分かりやすいです。エッチングパーツとクリアパーツも入っていて、ぬかりなし。ワイヤーは金属製が付属しているので、買い替える必要もなし。そしてなんと、防盾カバーが軟質素材でできているので、砲身が上下に可動するようです。しかも軟質素材なのに塗装・接着もできる。ランナーは珍しい形状をしていて、太く平たい作り。これはこれで丈夫で持ちやすい印象です。パーツにつながるゲート部分も少し変わった形をしているので、丁寧な作業が求められる箇所もありますが、カットするところはわかりやすいです。パーツ番号もランナーの中に書いてあるので、全体的にすっきりしていて細かいパーツも見つけやすそうです。履帯はマジックトラックのようにすでに切り離されていて、多少のバリを整えるだけで良いようになっています。ダボ穴もわかりづらいようにできているので、少し手を加えるだけで簡単に処理できるでしょう。転輪のゴム部分は別パーツになっていて、塗装がラクにできるのと、ダメージ車両などを作る際の考慮がなされています。砲身は俗にいう「まきわり」なので、場合によってはメタル砲身に替えても良いかもしれません。サイドスカートの一部はすごく薄くできていて、蛍光灯にかざすと光が透けるほどです。木材のモールドも木目だけでなく節まで再現してあって良い感じです。機銃の放熱のためのギザギザもとても細かく、繊細さが際立ちます。砲塔や車体の表面の金属らしい凹凸や溶接跡もしっかり刻まれていて、T-55系列の武骨さが余すことなく表現されています。他にもパイピングなど、より細かい部分が再現されていて総じて繊細なパーツが多いですが、作るのがとても楽しみです。

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1/35 TAKOM T-55 AM