「オオゴシ*トモエとつくる はじめてのプラモデル講座」

プラモデルを作ることはお料理に似ている。どちらも作業としては足し算を繰り返しているのに、出来上がってくるのは当初の完成予想から引き算を続けた結果である

とゆーのはヘボのやることで、本当なら当初の完成予想(脳内)に等しいものが出来上がるべきなのです。大抵の場合、慣れが我流を招いた結果それだけでは越えられない壁に突き当たっているか、めんどくさがって手を抜いたんで当然そこまでのものしか仕上がらないかのどちらかの、そーゆー理由で人の腕前は向上しなくなるもので、時には基本に立ち返ることも大事です。プラモデルもお料理も、いやそれを言ったら世の中大抵のものは全部そうなんすけど。

とゆーわけでオオゴシトモエ女史による初心者向けハウツー本です。いかんせんこの世界にズブズブ浸かってン十年もしますと始めた頃のピュアな視点(w って持てなくなるもんですが、例えばデザインナイフの使い方ひとつとっても、これ知ってると知らないとじゃ作業の広がりって随分違ってくるものですから最初はちゃんと学んでおくべきか。

構成としてはガンプラ→カーモデル→戦車→飛行機の順番で素組み・マーカー仕上げからエアブラシまでの階梯を踏んでいく、ごく標準的な内容です。スケールモデルの作成に関しては著名なプロモデラーがアドバイスをして…と、基本的には、基本的なことが、書いてある。そういう一冊。「良い仕事は全て単純な作業の堅実な積み重ね」と「ガンスリンガー・ガール」のヘンリエッタも言ってます。

しかしこういうハウツー本を見ると模型作りの「楽しさ」ってどこにあるんだろうなとか、考えちゃいますね。数年前友人に初心者でも簡単に作れる戦車プラモを教えてくれと問われたことがあって、

・出来ればパーツ数は少なく

・カラーは簡単に塗れる単色が基本で

・どうせなら今の金型技術で作られてて

・それなりの大きさと迫力がある――いやほらカタルシスって大事だと思うんですよ、うん。

ことを(勝手に)考慮した結果、

「キミにぴったりなのはタミヤのJS-3スターリンだよ!」

「そんな名前の戦車は嫌だ。」

…楽しいって難しいですね。技術とは違いますからね。それからこの本、プラモデル作りにとっても大事な「安泰な作業スペースの確保」と「家族の理解を得る」方法は一切記されていないのでその点は各自奮闘努力すべし。

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