「ドイツ sFH18 重榴弾砲 with リンバー」
ドラゴンモデルズ製、ドイツ軍主力野戦重榴弾砲のキットレビューです。
この野砲を車載できるようにした自走砲が有名なフンメルなのですが、模型業界では大抵逆のパターンで開発がなされるものであり、このキットも基本的にはフンメルから搭載砲を独り立ちさせての製品化です。
インジェクションパーツ群はもうこれドラゴン・スタンダードですと言うより他にありません。「スマートキット」に属する製品で精密な再現に合理的な分割とにと、あとは組んで見るだけですね。
パーツ分割は合理的なんですが、ランナーの配置が妙に細分化されてたりそもそもヘンな十字形に配置だったりしてるのは後々いろんなモンに転化していくためなんだろうな。砲弾は通常の榴弾に加えてコンクリート貫通弾がそれぞれ5発の計10発付属です
ドラゴンお得意の異種素材は金属砲身にDS素材の籐籠砲弾ケースや射撃時に使用するマット(ボックスアート参照)エッチングによる諸元表などがセットされています。
照準器はクリアーパーツ。この成型を利用してレンズ部分のみならず照準器全体の光沢仕上げが出来ないものかなと、
…言うだけならタダです。勝手なものです(笑)
sFH.18野砲の系列は広く使用されバリエーションも豊富なのですが、自走砲から先に開発される模型業界にあっては素のsFH.18以外はなかなか立体化には恵まれないような気がしますね。