「REVOLTECH:モゲラ」

f:id:HueyAndDewey:20101008201340j:image

特撮リボルテックシリーズNo.13は1957年製作の東宝特撮映画「地球防衛軍」に登場するミステリアンの侵略ロボット「モゲラ」です。


さてこのモゲラは日本特撮業界初の「ロボット怪獣」であり、東宝怪獣としてもゴジラ・アンギラス・ラドンに次ぐ古参キャラクターです。しかしながら、その存在はあくまで「東宝怪獣」であり「ゴジラ怪獣」にはなれなかったことも含めて長らくマイナーな扱いに甘んじていましたね。せめて「怪獣総進撃」に登場していればもう少しメジャーになれたのかも知れませんが…

f:id:HueyAndDewey:20101008202038j:image

トレイのなかで本体が上下パーツに分かれて収納されているのは「ゴジラVSスペースゴジラ」に登場した「対ゴジラ作戦用飛行型機動ロボットMOGERA」のオマージュ…では…たぶん、ない。うん、アレが出てきたときはいろいろビックリしたもんだ。

f:id:HueyAndDewey:20101008202505j:image

本体と尻尾を結合させてとりあえず完成状態。いや~~~~~~、良いデザインですわぁ・゜(n’∀’)n゚・

ウルトラシリーズも未だ無く、怪獣のスタイリングが確立されていない時代にあって、モグラをモチーフにしながら各部のディティールはあくまで機械然、そして全体のシルエットは明らかに「怪獣」です。表皮をキャタピラ、背びれを回転ノコギリ、尻尾を排気口に口元をドリルに変えた、ある意味ではメカ×ゴジラな存在なのかも知れないですよ(;゚∀゚)=3ハァハァ

f:id:HueyAndDewey:20101008204906j:image

鼻(?)先がドリルというのはこの後様々なドリル怪獣メカに受け継がれた意匠ですが、「透明な下アゴ」は空前絶後のオリジナルなデザインです。まあ、目立たないからな。90年代に入ってバンダイから非常によく出来たソフビ人形が発売されるまで、実は全然気づいてなかったのはヒミツだ。そしてふたむかし前の室内テレビみたいなアンテナは二種類付属で回転している状態を再現。

f:id:HueyAndDewey:20101008205443j:image

展示ベースに乗せてみます。思いのほか「すり足」で動き、特に両手を身構えたりしないのは本編中でのモゲラの特徴で、電子音とともに無機質なイメージなんですがまーなんだろうなペンギンぽくみえてカワイイんだなこれが。

f:id:HueyAndDewey:20101008205754j:image

付属品の元祖東宝パラボラ兵器「マーカライト・ファープ」はすっごく良い出来。長年ずっと怪獣図鑑などのスチールでしか見てなかったコイツをスクリーンで目にしたときは本当にビックリしました。まさか自走するとは知らなかったもので…。伊福部マーチをBGMに熱線をバリバリ放射しつつノソノソ前進していく様子はあまりに不自然でどう見ても悪役。メーサー車に代表される以降のパラボラメカが見慣れた形の車両になっていくのは当然の帰結かも知れない…

f:id:HueyAndDewey:20101008210441j:image

怪遊星人「ミステリアン」は劇中複数名登場しますが「ゴレンジャー」が影も形もない時代に既にしてレッドがリーダーなのだ。ちなみにこの人たちが地球を侵略する目的は主に婚活です。

f:id:HueyAndDewey:20101008211122j:image

ネームプレート、付属品一式並べて撮影。劇中に於けるモゲラとマーカライト・ファープのサイズって正反対ほどのバランスだったと思いますが、いささか記憶が混乱しているかも知れません、とあーいや、パラボラ直径200mですって?そりゃ単独商品化もイケそうだな。

むかしはゴジラシリーズ以外の東宝特撮映画ってあんまりTV放送もされずレンタル屋でもみつからず、はじめて「地球防衛軍」みたのは大学生のとき、池袋のオールナイト上映でした。なにもかもみな懐かしい…いざ見てみるまで全然知らんかったんですけど「地球防衛軍」って別に怪獣が出てこなくても成立するお話なので、モゲラもそんなに活躍せんのですな。劇中2体登場するうちの一号機は冒頭日本の片田舎、なんかひなびた温泉街みたいな町並みを蹂躙しつつ谷川へ転落(-人-)ナムナム

f:id:HueyAndDewey:20101008211717j:image

言い忘れてましたが尻尾は付け根がリボジョイント、結節部分で単軸可動します。この部分の処理は実にイイ感じです。

f:id:HueyAndDewey:20101008211855j:image

全身15箇所のリボジョイントを駆使して様々なアクションポーズを取らせてみたり、

f:id:HueyAndDewey:20101008212020j:image

アオリの構図で見上げてみるとなんともカッチョエエ。「モゲラは単なる作業機械ではない!」とパッケージでも謳われています!!

しかしモゲラは単なる作業機械なんで、

f:id:HueyAndDewey:20101008212543j:image

本編クライマックス、地球防衛軍の猛攻の前にミステリアン・ドームは陥落寸前、そのタイミングでモゲラ二号機は勇躍出撃します。全身に装備したドリルとキャタピラの機能を万全に発揮し人類が全く無防備な地中を高速で移動し、照射を続けるマーカライト・ファープのまさにその足元をすくわんと地表に突然姿を現し、

f:id:HueyAndDewey:20101008213042j:image

た瞬間マーカライト・ファープの下敷きになって二号機はお陀仏(-人-)ナムナム

だいたいそんな感じ。

「地球防衛軍」とは恐るべき科学力をもつ侵略宇宙人がもっと恐るべき軍事力をもつ地球人に、殲滅される映画だったんですね~、いや怖いですね恐ろしいですね~。


D

英語ナレーションとちょっと傷みのある画質がみょ~に趣きを感じさせる海外版予告。違和感無いなあ。

f:id:HueyAndDewey:20101008214223j:image

モノクロにすると記念撮影風になるかと思ったがそんなことは全然なかったんだぜ!

「地球防衛軍」登場メカニクスだと空中戦艦α号・β号がこれまたカッチョエエのですが、いかんせん可動部分がただのひとつも存在しないのでどう考えてもリボルテック化は不可能だろう…

あわせて読みたい