アオシマ「時代画報シリーズ 小学校」
皆様明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願い申し上げます。さて新年第一回目の記事はお正月に合わせてちょっとおめでたいパッケージのプラモデルを選んでみました。わー華やかですね。
中身は至って地味ですが。
ノスタルジックな雰囲気の建築物を立体化した「時代画報」シリーズ、アイテム自体の来歴は寡聞にして詳しい所を知らないのですけれど、これってアオシマオリジナルアイテムなのか、元はよそ様のものなのか、その辺どうなんでしょうね?パッケージデザインやパーツの構成はずいぶんと独特です。
A、Cと来てBランナーが無いのはおそらくかなりの部品を同シリーズの「映画劇場」と共通させた上で、B/Cパーツでアイテムごとの違いを出しているのでしょうね。
Dパーツでは天水桶?などが不要指示されています。とはいえ流用先が思いつきません…
こちらアイテムの「顔」となる正面玄関口付近のOパーツと黒屋根瓦のFパーツ。
壁面のパターンはシールで再現。国旗類は印刷紙を切り出します。
角棒丸棒二種類の木材と金属シャフト、そしてベース用にカラーパウダーが付属します。河合商会などの情景模型を思い出させる製品構成ですね。
ところで、いつの時代なんだろう?
てっきり「美しい国日本、美しい国ロシア」と板書して夏目雅子がボロボロ泣き崩れて山は死にますかー、海は死にますかーとか、そーゆーのを想像していたのですが、もうちょっと下がった年代のようですね。昭和初期…とか?
最近の模型雑誌ディオラマ作例ではあんまり見かけなくなったカラーパウダー(別名シーナリーパウダー)原材料は桐粉なので「俺の安息の場は戦いの中にしかないのだ」などとブツブツ呟きながら木工ボンドで貼りつけて行きます。製作環境がキリコだらけにならないよう、新聞紙など敷いて作業しましょう。なんでもネットに頼るのはよくないぞ。
組み立て説明書ではホゾ穴を残しつつベース全体にパウダー貼るように指示されていますけれど、内側部分は貼らずとも良いでしょう。この段階では細かい事考えずに大まかな部分だけで十分でしょう。しかしマスキングは枠部の上面だけでなく前面にまで忘れずに施した方が絶対に絶対に絶対に良いです。
窓はシールで再現なのは前述の通り。小学校の中が真っ暗なのは近代教育の闇を象徴する…
側壁には何のモールドもガイドも無いので目見当でシールを貼る。いや単純な構成なのでちゃんとサイズを計測してバランスとればよいのですけれど。
ベースに建物を配置してからパウダー貼りつけ面積を調整します。木工ボンドを水溶きしてスポイトで落としたりしていますが、効果のほどは乾燥してみないとわからないスリル。
瓦屋根と昇降口の軒先を取り付ければどうみても小学校…には見えませんねまだ。でも大丈夫、付属するストラクチャー類を配置すれば気分は もう戦争 小学校以外の何物にも感じられない!!
主に看板のおかげで。
小さなスペースに国旗が三本も建ってるんで、「小学校」の看板が無いと「村役場」でも「連隊本部」でも、如何様にも通じそうではある…
男女各一体ずつのフィギュアが付属します。女性は洋装、ワンピースのロングスカートで「二十四の瞳」あたりか。男性の方はよくわからない。ものすごく上から目線の三河屋御用聞きみたい(w
鉄棒は学校らしさを表す良い小道具だと思います。近代教育の骨子は体育教練による少国民の健全なナントカでありフコクキョーヘーであります。
大八車の車輪は金属シャフトで可動します。本キット唯一の可動部分ですが、動いたところで引く者も乗せる物も無しェ…
裏側はホントになんにもありません。建築というよりまるで舞台の背景美術を立体化したかのようです。せめて木造建築を示す板張りのモールドでもあればよいのですが。
角棒を3枚合わせて作る看板も、本来ならばシールのサイズにあわせてひと回り小さく切り出し軒下の玄関脇に取り付ける指示なのですが、舞台の大道具テイストで目立つような配置にする。「御先祖様万々歳!」ってアニメは面白かったなーと唐突に思い出します、舞台劇テイスト。そして二宮金次郎の像は昭和50年代中頃に栃木県内でも目撃されましたが、現在はレッドデータアニマルに記載されているかどうかは不明であります。取材に向かったスタッフは「フシンシャ!」の警告を受けた直後音信不通となり(嘘)
「幕末古写真ジェネレーター」さんを利用するとあっという間にそれっぽくなります。うむうむ。
いちおースケール1/60なのでコソーリ「ジオン驚異の科学力」してみるテスツ。ザクマシンガンは大量破壊兵器ですね。