アンパーサンドパブリッシング「ミリタリーミニチュア・イン・レビュー No.52」
MMIR52号、表紙とメインの記事はAFVクラブのキットを用いたセンチュリオンMk5/1、オーストラリア陸軍ベトナム派遣仕様です。
ベトナム特有の土壌と高温多湿気候で使い込まれたオージーセンチュリオンを、ホコリやサビのハードなウェザリングで再現していく工程を、途中写真多数で解説していきます。
ディティールアップにはLionMarc社製のレジン砲塔/キャンバスカバーやアキュレイトアーマーのパーツ類を主に使用し、砲塔ラックオイル缶のシェルマークや無造作に置かれたM79グレネードランチャーがNAM戦の雰囲気満点ですね。
実車写真も掲載されていて製作のためのよい資料になります。英連邦軍の機甲科は黒ベレー着用なんだな。あんまり関係ないですけど、最近テレビの洋画劇場でベトナムものってあんまり放送しないですねー。
その他ピックアップしたい記事からいくつかご紹介。
こちらは軍艦色が非常に美しい!ロールスロイス装甲車。作例はレジキャストのフルレジンキットですがローデンのインジェクションを制作する際にもきっと参考になるかと思われてさて「RNAS」の正式名称や訳語はなんだろうと検索すると遺伝子のRNAがヒットしまっくてタイヘン(笑)ああ、「Royal Naval Air Service」で海軍航空隊なんですなそうだそうだ学校で習った。何故に「海軍」「航空隊」で「装甲車」なのはまあ英国だから仕方がないな。
上面と側面でがらりと印象の異なる冬期迷彩チャーチルMk.VIIからは制空権取ってる連中はこれだからね!東部戦線の必死さとは違うね!!な感を得たり…
実戦ではサパーリだったM6自走砲の37ミリ砲は模型映えすんなーとか思ったりします。無茶なラットパトロールが見てみてぇなあ。
広告欄で海外版・タミヤパッケージのファインモールド旧軍戦車を発見したりBlackDog社(や、存じ上げないメーカーですが)のデザートシボレー荷物セットにわくわくしたり。はたまた新作フィギュアのページにAFVクラブのコンバットタロンが載ってて西欧人の機械に対する感情移入について深く深く考えたり。でもってM3ハーフをなにやらストロングスタイル的にきゃびーんと伸ばした作品がAMPSコンベデションに在ったりで、MMIRは毎度いろいろ面白い内容なのです。
妙に連合軍アイテムに傾斜しているように思えるのは多分書評者の趣味です。ちゃんとドイツ軍アイテムも記事載ってて良い内容です。
…しかしひとこと苦言を呈するなら、メインの記事のメインの写真が見開きで中綴じにバッサリ掛かってんのは……これってデジタル編集画面だとグラフィカルでイイ感じなんでしょうけどね~、うーむ。