イカロス出版「1/35 アンツィオ高校 アンチョビ 塗装済完成品」
イカロス出版刊「AFVプラモカタログ 2014」の特別付録アイテムです。
A4版型のパッケージを開くとこのサイズ。アンチョビちっさいよアンチョビ。標準的なガチャフィギュアよりは小さめ、コップのフチ子さんぐらいの大きさですね。
パッケージ裏面にはこのフィギュアをイタレリ/タミヤの1/35スケールP40重戦車砲塔内に乗せるための「足場パーツ」の型紙があります。ウカツに捨てないよう要注意なのです。
自分が開けてみたものは残念ながら自立できませんでしたがこの辺は固体差かな? まーともかくこれは確かにアンチョビさんです。「ガールズ&パンツァー」第七話ではわずか10秒足らずの出番しかなかったけれど、むしろそんな出番しかなかったからか、各方面で愛されるキャラクターになりました。出番の少ないキャラって人気も少ないと思われがちですが「出てきた瞬間に死んだミラージュ騎士」とか「十二宮の目前でぶっ飛ばされた白銀聖闘士」など出番が少なすぎると反比例して人気が沸騰することもあります。Vガンダムで言うところのビルケナウ枠というやつである。
アップにするとツインテール部分のバリが気になりますが、カッター一本で簡単に処理が効きます。リペイントは(自分の場合は)水性ホビーカラーのスカイをビン生でイケました。そういえばこのひと「安斎千代美(あんざいちよみ)」って本名が公式に設定されてる、ガルパンのソウルネームキャラでも珍しい立ち位置だったりする。いや歴女チームも本名設定されてますけどね。
スレンダーなプロポーションながら引き締まったウエストとちょっと突き出し気味のお尻まわりがチャームポイント。本編ではため息ひとつ発するだけでしたが後にリリースされたファンディスクCD「ディープパンツァーCDです!」のドラマパートではCV33部隊を率いてなんと6つもセリフがあった。すごいぞアンチョビさん!イワシの缶詰みたいな名前なのに。
今春に発売が予定されているガルパンOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」ではごらんのふたり、アンツィオ高校のカルパッチョさん(女子高生)やペパロニさん(女子高生)と共に大活躍してくれることでしょう。アンチョビさん背丈はちっちゃめですがガルパン世界じゃ「背が低いキャラの方が言動が乱暴」の法則があるのでコミックフラッパーのマンガ版同様にSっ気の強いキャラ属性が期待されます。メガミマガジンの表紙絵みたいなのキボンヌ。というのは半分ぐらいは冗談で、マンガ版ではカチューシャ&ノンナコンビと微妙に被るキャラクターだったアンチョビ&カルパッチョの二人組にペパロニをふりかけたら一体どんな味わいに変化するのかが楽しみですな。
さてTV本編でのわずかなシーン、またコミック第2巻においてもアンチョビさんの愛車はイタリア製カーロ・アルマートP26/40重戦車、前述の通りこのフィギュアもタミレリのキットと組ませることを想定しています。
・・・でもそんなのもってにゃい(´・ω・`)
どうしましょう、困りましたね。だいたい今P40のキットって結構な入手難じゃないのかなあ……そのとき!
殺伐としたブログの場に颯爽とM13/40中戦車が!!いやーこれ作っておいて良かった。ガルパンのガの字も無いころになんの関係も無くレビューした物に、私物で買ったガルパンデカールの余りを深く考えもせずただ漫然と貼っただけのシロモノだったのですがここに来てまさかの大舞台である。どんな人間でも人生に15分間だけはスポットライトを浴びる瞬間が来るってアンディ・ウォーホルもゆってる。
ハッチを接着してなければね……
まーねー、作ったときもデカール貼ったときも、まさかこんなフィギュアが出るなんて思いもしなかったからねえ。
仕方が無いのでカーロコマンドに乗せてみた。グランドパワー別冊「第2次大戦イタリア軍用車両」の記述によれば「カルロ・コマンドはセモベンテ部隊用の指揮車両である。構造は極めて簡単で、戦車から砲塔を取り外し、空いたスペースに」アンチョビを乗せたものである。
違う、そうじゃない。
ともあれ、P40以外にも最近はずいぶんイタリア軍アイテムが充実している戦車模型業界なので、いろなのに乗っけて楽しみましょー!伊軍アイテムの充実はだいたいブロンコのしわざなんだけど、個人的にはこのあたりが組み立てやすくてよいかなと思います。本編放送直後はなぜかおでんの屋台とコラされた画像が多かったチョビさんを再現したい向きは頑張って河合の風物詩シリーズを探しましょう。
コップに乗せるとカワイイと聞いたのでたまたま目の前にあったコップに乗せてみる。特にネタ的なことを考えたわけではない(棒)
本当はTV放送当時のリアルタイムにこんな感じのキャラクターフィギュアがいろいろ展開出来てればよかったんですけどね。戦車に乗せられるって大事なことで、フィギュアひとつで作品のイメージがずいぶん変わるものだと各地のコンテストや展示を見ながら思わされます。AMが宮崎駿特集やったときも、いちばん宮崎駿っぽかったのはブタの兵隊乗せた作品だったしね。
ワンフェス間近でガルパン関連のレジンキットも多く出展されるでしょうけど、塗装済み完成品によるハードルの低さは強くオススメしたいところです。みんなもイタリア戦車作ろうぜ!ステキに弱そうなんだぜ!