イカロス出版「AFVプラモカタログ 2014」

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アンチョビさんがオマケでついてくる、本体の方の書籍です。当初は一緒に記事を纏めようかと思いましたがいざ読み始めてこれはちゃんと扱ったほうが良いなと襟を正す気分。


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オマケのフィギュアが目玉であるので、やはり巻頭からアンチョビさんとP40重戦車が大きくクローズアップされています。梱包材を利用した足場の組み方もきっちり解説で、これってフィギュアの搭載を考えてないようなキットにも応用できるワザなのかな。

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それだけにとどまらず「Viva!イタリア戦車!」と題した巻頭特集は記事本文執筆に(何故かクレジットから落ちているのですが)イタリア軍研究の第一人者吉川和篤を迎えて濃い内容となっています。

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中でも圧巻と言えるのはイタレリ製1/35スケールP40重戦車の製作解説で、相当に問題を含んだ難物キットをひとつひとつのステップごとに丁寧に解説してくれます。このキットをここまで細かくレビューしたのってはじめてみた気がする。ガルパンブームで買ってみて気絶した方、ブーム関係なくとも気絶した方、箱空けた瞬間賽の河原に山積みした方、それら皆様ふくめてとにかくこの本はP40のキットを作るためには必須の製作ガイドが載っているのです。

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日本の市場ではもっともポピュラーな存在のタミヤのM13も作例記事が載っていて、およそ戦車模型の雑誌や書籍でイタリア戦車がここまでフューチャリングされたのって前代未聞じゃないかしら。モデルアートやアーマーモデリングでもイタリア戦車特集はやってなかったように思います。

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ガルパンOVAのための予習的な意味合いが強いものですけれど、他誌に先んじてこの内容をリリースできたのは意義深いものかと。イカロス出版一連のプラモデルカタログシリーズの中でも出色の出来栄えなのです。カルパッチョさんはミニスカ。そうか、そうか……

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巻頭以外の作例記事は「現代最強戦車列伝」「重戦車“ティーガー”の系譜」「イスラエル国防軍の戦車」と3つのテーマにわかれて主要メーカーのブランニューアイテムを紹介していく形をとっています。基本はキットの素性を活かして、しかしどの記事もちょっとしたワンポイントのアドバイスでワンランク上の完成品を作り上げる、真似のし易そうなテクニックが紹介されています。

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近年急速に数を増しつつある「グレードは高いけれどお値段も高い」系の代表格みたいなMENGモデルのキットなど、興味はあるけど手を出しかねているような方も多いかと思われます。そういう向きには格好のアドバイスとなる内容でしょう。

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アカデミーのティーガーIIやホビーボスの99式戦車など、日本の模型雑誌であまり取り上げられない(けれど店頭などでは良く見かける)アイテムの素性を知ることも出来ます。マスキングテープを細かく使用したデジタル迷彩のハウツーはこれ以外にもいろいろ応用利きそうでよし。

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ガルパン関連ではプラッツの公式キットをストレートに組み上げる(IV号はグレードアップキットを併用)比較的素直な内容です。ガイドブック的な立ち居地ゆえあんまり無茶なことはやっていませんが、例えばエイブラムスの記事を読んでIV号に現代的な荷物を載せたりヘッツアーにも99式みたいなデジタル迷彩施したりしても全然オッケイだ。という戦車模型に自由な発想をどんどん吹き込んだことが、ガルパン関連一番の収穫だろうと思うわけなのですよ。

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まービックリしたのはリアル女子高生がリアルに女子高生のレジンキット組んでるページなんですけどね。指先とかお肌の張り具合とか実に参考になるのです(どこ見てんだよ)

そんなこんなでいろいろと盛りだくさんな内容の「AFVプラモカタログ 2014」なのでした。全体としては比較的初心者・入門者の方に向けてただ読むだけではなく実際に手を動かしてみたくなる、そういう気分にさせてくれる要素がいっぱい。

え、カタログ要素はどうしたって?

この本は戦車模型の可愛らしさをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのないカタログ要素を巻末にお楽しみいただく書籍なのです。

ガルパンガルパンいいつつ「じょしらく」でオチがつきましたと、それではおあとがよろしいようで……

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