エアフィックス「1/76 九七式中戦車 チハ」

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エアフィックスのミニスケールAFVキットです。エアフィックスのミニスケールも出自はいろいろあって新旧アイテムが混在しているのですが、本製品は最近リニューアルパッケージ化されたエアフィックスオリジナルの、元は結構古いキットですね。


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ものが古いので設計も当然古いのですが、古いわりには成型状態は綺麗なもので、新生なったエアフィックスの金型管理は行き届いているようです。


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形を変えて昔から流通しているキットですので、これまで目にしてきた方も多いでしょう。大昔はブリスターパッケージで販売されていたのですが、さすがにそれは見たことないなあ。

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車体下部裏面には「1974」の刻印がありました。タミヤのMMより早かったのね。九七式中戦車のプラモデル自体はタミヤ以前にも複数の日本メーカーから発売されていましたし、こと1/76スケールに於いてはフジミ製品が長年にわたって広く流通していましたから、日本市場でのこのエアフィックスの1/76チハが占めていた地歩はあんまり大きくなかったかもだ。

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キャタピラはベルト式です。このクラスの九七式中戦車として最近では1/72スケールでドラゴンの製品が一応存在するのですが、フジミのナナロクともども絶版・店頭在庫のみという状態ではありますので、現在比較的安価且つ安定して入手できる製品としては本製品が挙げられましょうか。

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デカールは戦車第十七連隊第五中隊となっています。稲妻のマーキングはチハの中でも有名なものかとは思いますが、ファインモールドのキットでは「独立戦車第十四中隊」所属車両となっていて本キットの考証にはいささか疑問が残ります。が、まあ新装パッケージ化されたボックスアートはなかなかに格好良いものでありますし、あまり深いことを考えず楽しむのが吉でしょう。

…しかしエアフィックス1/76のパンターは新パッケージでもまだアフリカっぽいところにいるのか。ワザとやってるんだろうかこれは……

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いささかディティールは大味、特にリベットなんかオーバースケールもいいところなのですけれど、小さな車体にドライブラシ仕上げが栄えそうです。スケールの正確性より全長数cmのサイズで何を見せるか魅せられるか、そういうプラモデルなのでしょう。

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若干ディフォルメ気味に本車の特徴をよく押さえたものではあります。資料も少ない当時にしてミスも多かったりする時代ではありますが、本キットに関しては破綻や誤認は見られないようですね。

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取説では車体側面に足回りを組み付ける手順でスタートしますが、そこはさっくり無視して車体を箱組みします。致命的な歪みも無くスムーズに組めてよし、硬化するまで輪ゴム等で押さえは必須でありますが緊縛チハたん(;´Д`)ハアハア ぐらい言ってればそれなり楽しい工程です。

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転輪関係は全てのパーツに個別で通しNo.が振られているのでいささかビビリますが、形状としては2種類のパターンなのでスイングアームに直接取り付ける転輪とボギーを介すそれの違いが分かっていれば番号自体を特に気にすることはないでしょう。起動輪の貼り合わせに関しては、ベルトキャタピラをガイドにすれば難なく左右のギア位置が合います。

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砲塔の平面形状、アンテナ部分の造形は良いのですが全体的に扁平で若干高さが不足しているようです。これではまるで二つ割りにしたイングリッシュマフィンのようで、もう少しアンパンらしさがほしいぞ(お前は何を言ってるんだ)

砲塔天板の折れ線に気づかず水平の一枚板だと誤認して、そこから側面形状を出したが故のミスだって指摘するのは40年ほど遅すぎましたねまったくね……

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しかし車体に砲塔を乗せてみると、低く構えたシルエットのイメージはいかにも「九七式中戦車」っぽい感じを受けます。ちょっと不思議ではある。

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砲塔の取り付け自体は若干タイトなので、車体側の軸穴をやや広げておいたほうが扱いやすいものと思われます。そのままではアンテナ折りそうでいささか不安に。

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工具類などはモールドされていませんし各部の厚みも相当にオーバースケール。でもこのサイズの製品を手軽に組んで、迷彩塗装を筆塗りで仕上げるモデリングは週末のちょっとした息抜きにはぴったりかも知れません。気合を入れて望む一大傑作ばかりが模型ではないですから、そういうタイプの趣味の在り方も提示されてしかるべきかと。

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そんな小難しいこと考えずにチハたん∩(・ω・)∩ばんじゃーいチハ可愛いよチハ(*´д`*)だけで十分食っていけるプラモではあるのだ。

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