エフトイズ「1/144 アメリカ海兵隊 垂直離着陸輸送機 MV-22 オスプレイ (2機セット)」

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アメリカ海兵隊ティルトローター輸送機オスプレイの塗装済み組み立て式の半完成品キットです。

日本への配備前後は良くも悪くも何かと話題だったオスプレイ、国内で初飛行した際にはその一挙手一踏足が克明に実況されてて苦笑を禁じ得なかったのですが、最近はあまりメディアで見かけなくなった感があります。なんかまあ、昔から変わらないですねこういうところは。

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確か本製品はもともとエフトイズの「ヘリボーンコレクション」用シークレットアイテムとして作られたものだったかと思われます。ブリスターが個別包装になってるのはその名残でしょう。コンビニやスーパー等でも販売されるワンコイン製品が出自としては2機セットでこのお値段にいささか鼻白むひとがいるかもしれませんが、おそらくは生産個数と、なによりハズレを引かずに済むという安心感も存在するところではあります。尚2つの機体はどちらも全く同じ塗装を施された、同一の内容となります。

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シークレットver.の方は現物を見た覚えが無いのですが、ネットで画像を確認した限りでは基本的に同じもののようですね。ブリスター状態で既にここまでは組み立てられています。

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デカールは今回の2機セットで新たに起こされた大判の物。岩国基地に陸揚げされた時期のVMM-561所属機と普天間に展開してVMM-265に移管された後の状態を、それぞれハイビジ/ロビジカラーで仕上げる4パターンのマーキングが主な内容です(機番は複数付属します)

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組み立てはこのサイズの塗装済み製品の例に漏れずスナップフィット式。塗膜で若干タイトになってる箇所があるのも例に漏れずでありますが、比較的頑丈な作りなので無理な力を入れてもそうそう破損もないでしょう。このあたりはコンビニやスーパーに向けた商品として基本設計されてるおかげか。

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ちなみにバラしてみると簡単ながらコックピット内部も再現されています。フィギュア乗せてみるのも一興でしょう。

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機体塗装は単色では無く、下面は淡いグレーで塗り分けられています。“osprey”とは猛禽類の一種ミサゴの英名、素早く水面に降下して魚を捉えて舞い上がるさまが実にVTOL機に相応しいネーミングなのですが、この状態だと丘に上がったサカナみたいである。

ところでミサゴと聞いて素早い全裸のお姉さんが思い浮かぶのは「ヨコハマ買い出し紀行」が忘れられないひとたちでしょう。

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あっという間に完成します。話題の機体(なにしろペットボトルを落としても全国ニュースになるほどです)が簡単に手に入いるってことでは、モデラー層以外にも幅広く訴求する面はあるんだろうなあ。

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個人的にはこの機体を黒く塗ってジャン=マイケル・ビンセントとアーネスト・ボーグナインを乗せてマッハでモスクワに飛ばしミグ25(と称する葉巻型ジェット機)をバタバタ叩き落とすような連続TVドラマを作るべきだと思います。続編をカナダで作るのは無しで良いです。

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エンジンとプロップローターは実機同様に可動します。プロップローターは回転するので息をふーふー吹きかけるなりこれからの季節扇風機に向けて見るなりすれば、フライト気分を味わうことも可能でしょう。実際プロペラ直径はかなり大きなものなので、それなりに迫力は有ります。

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後部のカーゴハッチは開閉可能です。本機の運用に関しては様々な資料、書籍やWebサイトがいくつも存在しますが、モデルグラフィックス6月号の「強襲揚陸艦特集」ではアメリカ海兵隊全般について軍事評論家の岡部いさく先生が判り易く解説されていて非常におすすめですてま。

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これだけではいささか寂しいのでデカールも貼ってみました。機体全体にわたって細かいコーションマーキングが用意されているのですが、あくまで自分が楽しい範囲でおさめることを眼目にして尾翼と国籍マーク、機体番号のみで済ませてます。

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「竜」一文字のマークも鮮やかなVMM-265“Dragons”の機体番号00、隊長機は垂直尾翼を赤く塗っているのが特徴です。本製品では垂直尾翼全体を一枚デカールにしたものと塗装派にむけた個別レターコードとを選択式になってます。ええ迷わず前者を使用しましたよ? またデカール貼りについては機体の塗装がかなりマットな仕上げになってることに注意。あまり滑らないんで迂闊な位置に貼りついちゃうとタイヘンなのです。

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もう一機も同じくVMM-265の機体番号01をロービジ仕上げで。果てしなく地味なのでスミ入れしてパネルラインを浮き立たせてもよいでしょう。まーあんまり派手な塗装とかする時代じゃ無しされても困るしで、いずれマリーンワンが機体更新されれば話は別かも知れません。オバマ大統領は早くオスプレイを専用機にすべきなんだな、世界の模型屋のためにも。

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この機体と配備運用に関しては賛否両論いろいろあるかと思います。オスプレイが良いか悪いか、その点についてここでふれるのはちょっと避けておきますけれど「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕る猫が良い猫だ」の故事に従えば、こと模型業界に於いてはその主義主張に関わらず、模型が売れる飛行機が良い飛行機なのです。それはベレンコ中尉が函館に飛んできた昔から変わらない事実で……

F-19ステルスのエピソードに見られるように「模型が売れさえすれば特に実機が存在する必要は無い」業界でもあるのですけどw

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