グレイスモデル「1/150 函館市電 8000形 電車」

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北海道、函館の新興模型メーカー「グレイスモデル」のオリジナル製品第一弾としてリリースされた、函館市企業局交通部(旧交通局)の運行する路面電車のプラモデルです。

本来このキットはもっと早くにレビューする予定だったのですが、諸般の事情により記事化が遅れたことをお詫びします。


諸般の事情ってなんだよってまあいいじゃないですかそんなことは。ささ、どんどん進めましょう。

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本キットがリリースされた際には開発・発売元のグレイスモデルも含めて話題になったことをよく覚えています。地方発のまた個人による起業など、大手メーカーとは違った個性を持つ製品にはちょっと「地産地消」的な風味もあるのかな?むろん全国で入手可能なアイテムですけれど。近年こういった形態のインジェクションメーカーも増えてきておりますし、願わくば小さな始発駅から大きな路線図へと広がってほしいものですね。

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B1・B2ランナーはCランナーと一体化して都合2枚が封入されます。

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Dランナーも同じく2枚入り。前後左右に対称な形状は金型の製作数を抑えることができますし、一両で完結する車両内容は本製品単独でも十分満足のいくもので「路面電車」ってプラモデルに向いた存在なのかも知れませんね。拡張しようと思えば他のメーカー既存のNゲージ製品がいくらでも利用出来得ることですし。

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クリアーパーツの透明度も大手メーカーと比較しても全く遜色ない美麗なものが入っています。

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デカールは車両側面のグリーンラインをすべて図案化、基本塗装さえ済ませればあとはこれを貼るだけで完成します。

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さらに「サービスデカール」として各種方向幕や停留所の表示ポール部に使用する大判のデカールが付属します。黒地にオレンジの表示は近年製造されたLED式の行先案内表示なのですな。停留所の表記は「中央病院前」はじめ5ヶ所のものですが、なぜそのスポットが選ばれたのか残念ながら函館とはご縁がないのでよくわからない。地元の方ならなにか意を得るところがある場所なのかな?

そうね、函館は行った事ないのでよく知らないんですが、特に初音ミク電車とかは走ってないんですね。あー「花電車」はあるのか(笑)

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パーツの成型は実にシャープなもので好印象です。鉄道模型に関しては門外漢もいいとこですが、ひとつの「プラモデル」として非常によく出来たつくりをしていると、自信を持って言えるものです。

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台車部分の彫刻も精密に施されています。本製品はあくまでディスプレイキットで動力化はメーカー側でも推奨されてはいないのですが、イベント等では動力化可能なカスタムモデルが販売された例もあるとのこと。

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その台車部分から組み立て開始です。ディスプレイ製品ながら車軸は前後とも回転する設計、取説にも注意書きを付して固着してしまわないように喚起されています。が、ここは接着して固定してしまったほうが良いのかも知れません。小さな部品の組み合わせをうっかり転げ落としてしまうとどこかのブラックホールにぶらっと吸い込まれて年末に作業スペース大掃除するまで出てこないような種類の事故が起きる可能性がゼロではないって「諸般の事情」ってそれかYO!!ううっ、ズミバゼン…

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気を取り直して車両本体の製作へ。以前F社の製品を組んでいたので路面電車のあれこれが大体わかってたのはよかった。大きな声では言えませんがあれよりはこちらのほうがいろいろとその・・・ねえ?(なんだよ)

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補機を取り付けた床下に台車を接着するのですが、この部分ちょっと位置決めが難しく感じたので一計を案じてみました。

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ば ば ん !

と、A3パーツにモールドされてる軌条部分をガイドにしてみた。我ながらナイスアイデアだと思うけどモニターの向こう側では鉄モデラーの皆さんが腹抱えて笑ってるような気がする……

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座席関係はまあ普通です(鉄模は門外漢などと抜かしてなにが「普通」か)

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ボディ部分はまず前後と左右をL字に組んで屋根部分と組み合わせる、「この手順で組み立てを行うと、車体の塗り分けが容易に進められます」と記されています。組み立てながら塗る手順で、戦車と電車は違うのです。ちなみに車体前後面のパーツは2種類封入されていて8004~8008号と8009,8010号との違いを選択可能です。今回はB1パーツを使用して前者の方で組んでみました。

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屋根上にも補機類を取り付け、

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3パーツで構成されるパンタグラフは本キット一番のみどころかもしれません。かなりイイ感じの造形です。

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パンタグラフに見とれているうちにイキナリ完成形であります。透明部品の取り付けは指示通りに車体を組み立てた後で内側から止めたのですが、この部分取説で言えば工程6、車体のパネルをL字に組んだときに(おそらくは塗装と共に)済ませてしまったほうが何かと楽でしょう、ええ。

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停留所にフィギュアを並べればそれだけでも簡単な情景が出来上がりますが、停留所ポールの表記にしたがって実際に現地の様子を再現するのも面白いでしょうね!現地の様子を何も知らないと 好き勝手 束縛されない自由なことが書けてよいなあ。

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運転士がひとりいるだけでもがらりと印象が変わりそうなのは電車も戦車も同じことでしょう。ちなみにボディは未接着で被せただけなので、例えば季節に合わせて乗客が変わるディスプレイなんかも面白いかなとは思います。

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ボックスアートや成型品、全てをまとめてひとつのパッケージとして秀逸な製品だと感じました。ペン画に水彩で彩色した(ように思える)イラストはCG流行りの昨今のプラモデルではあまり見られない人のぬくもりが感じられて和みます……。また実際に運行されている函館市電はラッピング広告に覆われているのだそうで、そういった方面の限定デカールとかあっても良いんだろうなあとか思うわけです。

いっそ雪ミクデカールをですね(それはヤメろ)

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