コトブキヤ「キューポッシュ:鹿目まどか」
コトブキヤによるディフォルメキャラクター・アクションフィギュアシリーズ「Cu-poche」第二弾、「魔法少女まどか☆マギカ」よりヒロイン鹿目まどかの魔法少女コスチューム版です。
同様なスタイルの製品は既にいくつかのメーカーからリリースされてはいますが、後発な分さまざまなアイデアが投入されているフォーマット。
ディフォルメフィギュアにしては2.3頭身と若干ボディを大きめに割り振った分、手足各部の関節部分は通常体型のアクションフィギュアと同様可動関節が組み込まれています。
幅広く可動する四肢に加えて大きくディフォルメされた頭部は豊かな表情を造形することができ、いわばディフォルメと通常体型双方の良いところを共に狙ったような製品ですね。
キューポッシュの大きな特徴としては足裏に内蔵されているネオジム磁石が挙げられます。専用ベースとの組み合わせではこのように片足立ちも自在です。他にも一般的なフレームラックなど広く金属素材上での応用が効きそうなギミックですが、PC等の電子機器に近づけることは避けるべきでしょう。
専用ベースには可動式アームスタンドを接続することも可能です。フィギュアとの接続は背部の差し込み穴に直結させる他、このようにアームで挟み込むことも可能。
可動アームはこのシリーズ共通オプションなのですが、やはり胸部がひらたもといスレンダーな方が保持しやすいのでしょうか? このことを検証するためにもキューポッシュ・アイドルマスターシリーズの充実が望まれます。屋上まで来い。
まどか独自のオプションとしてはデフォルトの笑顔と平手パーツのほか「ドヤ顔」フェイスパーツとグーの握り手が左右に、
「怯え顔」と「弓&矢」を持つ手が付属します。書き忘れてましたがウエストと左右にリボンでまとめられた髪にも単軸の可動部が設けられ、様々なポージングを演出可能です。
キュウべえことインキュベーターも付属。
まどか本体の広い可動範囲やアームスタンドの高い保持力を利用して踏みつけることができます。我々にとってはご褒美です。
「わけがわからないよ」
実際のところいろいろ遊べて楽しいフィギュアなのですが、強いて問題を挙げるとすれば(これは実は製品の問題ではないのですが)、弓矢を構えるポーズがまったくさまにならないことがありますでしょうか。そもそも「弓矢」って取れるポーズが限られている上にこの体型・頭身だとまともにその構えがとれません。弓自体は幸い軟質樹脂で成形されているため破損の心配はないのですが、まーあんましかっちょよいポーズにはならんのです。
おそらく「弓」ってあまりメイン主人公向きの武器ではないんだろうと思われます。「魔法少女まどか☆マギカ」作品中で変身したまどかの持つ武器が弓と矢であることは、物語としては大きな意味を持っているのですが製品化、特にこのようなスタイルのフィギュアが持つ武器としては、若干プレイバリューの多様性に欠けます。
このことはキューポッシュのアイテムが増加して交換可能なオプションパーツがいろいろと広がれば、自然に解消される小さな問題だろうとは思いますが。
「まどかさんの武器なら金属バット入れろよJK」とか考える人はソウルジェムが濁りすぎです。
スタンドには延長軸も在って飛翔感も備えています。これは例えば「アルティメットまどか」などで威力を発揮するギミックのように思えて、この先の広がりを感じさせます。
面白いところではオプションパーツを保存しておくためにジッパー付きのビニール袋が付属します本体含めて放り込んでおくとまるで収穫物のようだな…
「僕と契約してアイマスや俺妹のキャラをどんどん魔法少女にしようよ。時代は SUGEKAE だよ」
以上キューポッシュのまどかさんでした。いまのところこのシリーズは比較的手堅いラインナップのキャラをそろえていますが「遊戯王』シリーズのブラックマジシャンガールが控えてるのが興味深いです。コトブキヤが持ってるラインと、さてどう化学反応してくれますかしら。なにか先行他社とも競合しない、明確に違いのあるラインを打ち出してくれれば市場的にもユーザー的にも有り難いと思うのですが。
…ゼーガとかどっすか?こんどパチスロにもなるし(信者乙)