スクエアエニックス「Play Arts 改 メリル・シルバーバーグ 」
プレイアーツ改、メタルギアソリッドシリーズのアクションフィギュアです。
メタルギアの登場人物と言えば奇人変人怪人揃いで知られていますが、このメリル・シルバーバーグはプレイアーツメタルギアシリーズ初の女性キャラにして、極めて常識的なヒトです。そのせいでか武装も常識の範疇で、若干食い足りない気がしなくもない(苦笑)
MSG4の時期には米軍特務部隊ラットパトロール・チーム01(RATPT 01)を率いることとなるメリルですが、本製品は「メタルギアソリッド」で新米隊員として初登場した時期をモチーフとしています。FOXHOUNDに制圧されたシャドー・モセス島で捕虜となっていた表向きはスネークの上官キャンベル大佐の「姪」とされていた人物、実は弟の妻との間に生まれた実の娘であったという……
「性欲を持て余す」はスネークの名セリフのひとつですが、本当に持て余していたのは大佐の方だったのだ(そういうことじゃない)
彼女の気質を表わすような、派手に広がった赤毛が特徴。しかし髪型そのものは常識の範疇内で、普通だ。
全体としてはシンプルな造型ですが、ボリュームあるところはしっかりボリュームがあります。
可動フィギュアのひざ裏とわきを紳士諸兄の要望に足る程に再現する手段は未だ人類の到達せざる階梯であり……
女性らしいラインを魅せる上半身と、軍事装備の武骨さが集中する下半身の対比が見どころでしょうか。
オプションとしては愛銃デザートイーグルとコンバットナイフ、それぞれの持ち手が付属。左手は握り手のみで両手に武装を構えることはできません。
どちらの装備もホルスター/シース内に収納可能です。デザートイーグルと女性キャラもありがちな組み合わせかも知れませんが、メリルにとってDEはウェディングドレスを纏っても腰に下げてるほど付き合いが長い銃なのだな。
往年のジャン=クロード・ヴァン・ダムばりに左右開脚。
もも上げはこのレベル。可動範囲は結構広いのですが、足首がほとんど動かないのと靴底面積が狭い(さすがに女の子である)ので、接地性があまり良くないというのが実情です。ポージングさせるにもなにかスタンドが必須でしょうけど、このサイズのフィギュアに合致したスタンドって何が良いのだろう?
上方向にはさっぱり動かない首関節ですが、思いのほか下向きには動きます。おお、ウナジスキー、おお。
首が上がらない分は上半身の可動範囲でカバーするという寸法だ。
うっかり下を向かせたままゴロンと転がしとくとキャラが違ってなんだかごく薄い本的シチュエーションだな。
ここまで動かすとバイオハザードじみて来て、もはやゲームが違う(笑)
後姿が凛々しくてなんだか良いですなあ…
メタルギアの登場人物たちは過去の因縁・血縁のしがらみに支配されている事が多いのですが、そのなかでも前向き、未来を指向する存在として魅力あるキャラクターなのです。ですから彼女の幸福な未来のためにも本シリーズに於いてのジョニーアキバ(本名:ジョニー佐々木)のラインナップが望まれるところであります。
なにせトイレのプラモが出るご時世なのですから。