タミヤ「1/35 イタリア中戦車 M13/40 カーロ・アルマート (ウェザリングマスター付き)」

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みなさんおなじみ、第二次大戦イタリア陸軍主力戦車のキットです。

元々は1974年に発売されたミリタリーミニチュアNo.34の由緒正しい製品です。2008年に新規パーツを追加したNo.296としてリニューアルされ、今回紹介するものは更にウェザリングマスターセットが付属する限定版。

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そういう成り立ちですので、パーツ内容も大別して二分されます。こちらは70年代に設計されたタミヤ・マスターピースなパーツ群(ヒモは別だったか)

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こちらが21世紀テクノロジーで作られた追加インジェクションパーツ。主に脚周りとフィギュアが中心です。

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新版デカールにもオーストラリア軍仕様・カンガルーマーキングは必須!フィギュア用に階級章が入ってるところが今風ですな。エッチングは機銃用の対空照門、ファシスト党のシンボル「ファスケス」を図案化した機甲部隊の標識など。

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ウェザリングマスターは「サンド/アカサビ/サビ」の三色セットで通常製品にはない組み合わせが嬉しい所。大変便利なマテリアルで活用されている方も多いでしょう。これひとつあるだけでもずいぶん表現が広がります。

が、

一度購入するとかなり保つ道具であることも確かなんで、「ウェザリングマスター付き」製品を同時にいくつも出すのは、正直どうなのかなぁ…ねぇ?

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キャタピラは部分連結式、ジェリ缶(伊軍だから「ジェリ」ではないんでしょーが)にはイタリア仕様の刻印がきちんと入ってます。そして蝶ネジがパーツ化されててちょっとビックリ。むかしはモデルカステンの独壇場だったものですが。

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イタリア軍独特な形状のジャッキやキャタピラ連結工具などOVM関係も新規造型。

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プロポーション・モールド共に素晴らしい出来映えのフィギュアが2体付属します。

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フィギュアが2体なのに頭部が3つ入っているのは、立像の方で老若2種類のヘッドがコンパチになるという、ちょっと面白い企画になってるからです。階級章デカールは中佐と中尉のそれが付属するので「若くて超優秀なエリート中佐」とか「年寄りでうだつの上がらないダメ中尉」とか作れます(w

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車体パーツは昔のままなので、フェンダー裏面にはハーフフェンダー仕様にするための分割ラインが存在します。確か旧版の組み立て説明書には改造例などの使用法が掲載されてたハズなのですが、現行版では特にその記述はありません。アフリカ戦線特有の割と重要な解説が欠落しちゃってる現行の状態はちょいと残念。

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組み立てに当たっては車体に一体化されているモールドを削り落して極小パーツに付け替たり、同型でもパーツがリニューアルされて不要となってるものがいくつある等、普段タミヤ製品ではあまりない過程が存在するので若干注意が必要です。

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組み立て途中もさることながら、ドライブラシやウェザリングマスター使用時にパーツをブッ飛ばさないよう、その辺もご注意。

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戦闘室や砲塔の合わせはあまりよろしくないのでパテのお世話になります。車両全体にわたるリベットも、ホントはもっと力強い方がいいのですけど…

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素材の味を活かすのがイタリア料理だッ!という精神でそのままに。一部パーツが乗せただけだったりする仮組み状態ですがいちおーカタチに成りますとこんなものです。サイドステップがついてないのはキャタが仮止めだからで決して忘れたわけではあります…

物の本によるとキットのように砲塔上面に俯角制御用の張り出しを設けたM13/40後期型生産車両は全車ハーフフェンダー仕様だったとかで、フルフェンダーのままならエンジンを換装した後継車両、M14/41戦車の極初期型だと考えた方が、精神的には落ち着きますかね?

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キャタピラはただ組むだけでも実に自然な垂れ下がりです。このイタリア戦車2種のリニューアルが発表された時にはこれから色々古いアイテムに新しい靴を履かせた製品が出るのかナーとちょっと期待したけれど、いまんところ音沙汰ないのはご存じの通り。M3スチュワート系列や九七式など、まっさらな新製品は無理でも部分改修ならイケる…と思うのは、実は贔屓の引き倒しかも知れません。

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車体後部のフックに見られるように結局70年代まんまの箇所も残っちゃいますから、いささかの中途半端さは否めないのでやっぱ難しいんだろうなーと、それは実際組んでみてよくわかりました。

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リニューアルされたパーツの中でも前照灯は本体・レンズで別パーツ化されていて、手を入れる余地を残してあるのはイイ感じなんですけど。

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フィギュア2体は素晴らしいの一言です。

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不要パーツで入っている70年代のフィギュアと比べるとイタリアのファッション、モードの変遷が一目瞭然(笑)

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ポイントを押さえてメーカー謹製のディティールアップパーツがインジェクションでセットされてると考えれば面白い製品内容ではあります。カーロアルマート系列車両お好きな方にはオススメでしょう。お好きでない方にもオススメしますよ組み立て易くてカワイイ戦車ですよ~

そして本当にカーロアルマート系列車両好きな方には本キットのリニューアルパーツをイタレリのM13/40に組み込むことをお勧めします。70年代のほぼ同時期に開発されたモデルとしては、圧倒的にイタレリ製の方が良い出来です。

だって日本で食べるイタリア料理よりも、本場イタリアで食べるイタリア料理の方が美味しいでしょ?ま、そーゆーもんです。いまはロシアに出前されてるらしいんですけど…

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オマケ。以前レビューした時に車両が無かったミニアートのイタリア戦車兵s。タミヤのフィギュアより体格が良いので、小さなM13/40戦車をより小柄に見せる効果があります。

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急に人大杉(w

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