タミヤ「1/350日本海軍重巡洋艦 利根」(その2)
前回からの、続きです。前回の記事を上げたときには気がつかなかったんですけどこの重巡利根って米海軍の護衛空母ガンビアベイを沈めた艦なんですね。
それでこのタイミングにリリースなのか。利根型はよそのメーカーもやってないし既存の最上と並べて航空巡洋艦同士とか…そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。 あ さ は か でした。
そんな訳で浅く喧しく製作せよシリーズ第二回。さっそくはじめまショー。
日本海軍巡洋艦の心臓とも言える魚雷発射甲板。三連装発射管はポリキャップ内蔵でキビキビ動きますああこーゆーのが楽しい♪すぐに上甲板で見えなくなっちゃうじゃん! mixi)と泣きながら自分にパンチをくれつつでも大丈夫ちらっと見えるから!よこからすきまからばっちりと!
目を凝らせば九三式酸素魚雷の雄姿がこれこの通りのチラリズム万歳。なんというかこー何も知らないノンケなひとを驚かすにはぴったりなギミックなので完成の暁には爪楊枝などでちょちょいと動かしてビックリさせ…たあとでロングランスがどーこーとか言いだしたら絶対引かれるんだろうな…
このあと甲板上に微細なパーツを接着する作業が続きます。同じ形状で微妙にサイズのことなるパーツが頻出するので間違えないように注意。こんな時にはいかに作業を単純化するかが大切で、心中あまりものを考えなくて済むような境地へ簡単に至れるためにモデラーは日々zzz
や、まじめな話まず大きめの部品(工程11でいえば砲塔基部の円形パーツ)やったあとで前方から順番に、使用するパーツの少ないランナー(ここではLパーツ群)から片付けて行って…とか、そんな感じで進めました。正しい作法かどうかは知らない!(キリッ
H22,25,26の三種は同一形状だけどなんの装置なんだろう?どうして大きさ三種類もあるのかしら?その辺わかって作ると単純作業も楽しくなるんでしょうけどうううむ。
階段(ラッタルって言うのでしたか?)を取り付けると途端にひとの姿形が目に浮かぶような気がするから不思議です。ホントに小さな人が見えたら怪談です。
やっぱある程度のサイズがあったほうが艦船模型は面白いんだな。なるほど1/350のフィギュアがいろいろ発売されるわけで、数年前のタミヤコンで見た戦艦ミズーリ艦上の降伏文書調印式ジオラマは、あれは全部スクラッチしてたんだっけか…
製作工程前半部分でも否応なしに盛り上がる山場の艦橋部分、やはりこのパートがフネの顔ですねぇ…羅針艦橋や防空指揮所にこれでもかといわんばかりの双眼鏡を接着してくのはそこそこの労苦ですけど、これこそ日本艦って気もしますのでがんばるー。大体レーダーアンテナが林立してたらもっと泣いてる。
まるでビルを建築しているようなものだなー。そうしてやっぱり軍艦の艦橋って狭いもんだなーと、改めて思わされる。なんだか無闇矢鱈に広かったりヒマなパイロットがダベったりしてる印象があるのは全部ヤマトとガンダムが悪い。
そんで扶桑はどうしてああなったとか、艦橋ひとつ組み立てながらでも人間いろんなことを考えるものです。
集合煙突はなんだかこれだけだとおんなのこのブーツのようにも見えて脚なんて飾りですよお偉方にはそれがタマランのですよ(;´Д`)
的な。あーあとパテ跡が見えるのはパーツの合いがどーこーとかでは全然なくて、珍しく消せる合わせ目が存在するんで嬉しさの余り丁寧に時間かけてゆっくりしていってあたしカンペキ!と思ったら中に挟み込むハズのD11とD37がその
よくあることですが、よくないですねー。
水偵積載用のクレーンはエッチングパーツの曲げ加工・貼り合わせも増えてきてだんだんと複雑になって来ています。この順番を追って段階的にステップアップしていく過程は初心者にもありがたい。でもこの先はもっと大変なんじゃあ!?といささか曇天にして目標を認むるに定かならず…
このようにして組んで行った上部構造物を艦体に取り付けて行けばあっという間に軍艦らしくなっていくじゃありませんか!
…まるで我がことのように感無量だよ(我がことだろ)
クレーンを艦体後方に接着すれば工程22番まで終了です。いやー、もちっと進めたかったんだけどさ、次がちょっと、すごく大変そうで…
日本艦独特の高楼型艦橋を米軍はパゴダ・マストと呼んだのだけれどやっぱこう見るとお城!一国一城の主となった気分で日本酒が合いますね!熱燗の美味しい季節も近いですねーと思いつつ次回へ。続くや、続かざるや。