ドラゴン「1/9 アベンジャーズ: アイアンマン Mk.VII (未塗装キット) 」
マーベルユニバースのヒーローチーム「アベンジャーズ」の中核メンバーにして本年公開の映画でも重要な役割を占めるアイアンマンことトニー・スターク。キット化されたのは映画本編後半、クライマックスで使用される最新型のマーク7です。
今回紹介するのは未塗装・未組立てのキット版。ホビーショーで初アナウンスされた時には完成品も…なんて話を聞いたような気がしますが、結局は塗装済み組み立てキットに落ち着いたようで、このパーツ分割を見ればなんとなく納得。
成形色は2色、ややツヤのあるプラ素材を使用しつつ一部に軟質(DS)素材や軟質パーツも含まれています。
大型のディスプレイベースと金属支柱が付属しますが、いただいたサンプルには何故か支柱が2本入ってました。らっきー…なのか??
考えてみると純然たるSFキャラクターモデルとしてはドラゴンにして初の試みとなるのかな?これまでいくつものスケールモデル製品で培った技術が投入され、要所要所に劇中のスーツ同様のシャープなディティールが施され、スライド金型を使用した一体成形パーツも配されています。
胸部アークリアクターのコアは2種選択式。アークリアクターが円形に戻ったのがマーク7最大の特徴(だと思う)のですが、さて中身はどうなってたかな?プログラムのスチルやネットの画像見ても起動中で発光してるシーンばかりでよくワカラン…
で、アイアンスーツの中には本来ならば皆さんご存じ「戦う社長」ことスタークエンタープライズのトニー・スターク社長が入ってるのですが、このキットでは胴体部分にこげな感じのフレームが内蔵されてます。例によって組立説明書は微妙に不親切ですが、パーツの形状を信じて組めばきちんと収まる模様。
ところでこのフレーム形状ってまるで「ジョニーは戦場へ行った」みたいですねってそれは危険な話題か。
その上にアーマーパーツを重ねていくことで細かなディティールを表現しつつ、自然な曲線を描いたポージングを作り上げていきます。パーツ数が多い方が却って組み立て・仕上げは簡単で、もしも前後二分割とかだったら合わせ目処理で死んでる。
ほとんどのパーツはアンダーゲート成形、分割線も巧みに隠されるパーツ配分になっていて、これなら塗装版をお待ちの方にもご安心いただけるでしょう。
強いて言えばバンダイのMGフィギュアライズに相当するような存在ですが、固定キットで自然なラインを魅せているのが特徴でしょう。アメコミキャラの立体化としてはアクションフィギュアだけでなく「スタチュー」の文化・伝統に則った製品ではあり、これがHJ誌の記事だったらきっとヤマタク氏が担当して旧オーロラ社製品について文字数割くようなイメージですね。
手首部分は軟質+クリアーパーツでリパルサー・レイ発射状態を再現。「手の目」って名前の妖怪がいたなあとふと。
アイアンマンのスーツは毎回(一本の映画作品内でも複数回)モデルチェンジされますが、頭部のデザインはほぼ一貫して共通する意匠です。おかげでキャラクターの同一性は十分に担保されます。
脚です。フライドチキン食べたい(そろそろ書くことが無い)
飛行中の姿勢を立体化しているので、ちからを込めつつも伸びのあるポージングとなります。
全身組み付けて見るとなかなかに色気のある人体、こうして見るとオリンピア的…というかちょっと空山基のイラストにも通じるメカ+エロスなラインに見えなくもない全身ですが、たとえば女性目線ではどのように映るんでしょうね?
順番よりは気持ちの問題でアークリアクターを最後に装着。この部分と目元だけはちょっと色を置いてます。組んだ後でようやく思い至ったんだけど、丸カバーの内側に逆三角のコアの方が、それっぽいんじゃなかろうか。
腰をひねって右腕を突き出し、左半身は身構えながら右側でリパルサー・レイを発射せんとするアイアンマンらしいポーズ…とはいえ赤一色だとまるでクリムゾン・ダイナモみたいだww(コミックに登場するソ連版アイアンマン)
無塗装版ということで近年様々なカラーが揃いつつある各社メタリック塗料の発色を存分に確かめる素材としては勿論のこと、今回の「アベンジャーズ」でもアイアンマンシリーズと同様クライマックスではメタルなボディの全身にバトルダメージを受けるので、それをやるにはこっちの方が向いているかなと思います。
例のキャッチコピーはともかく、ひとつの作品としてはなかなかに面白い娯楽映画でした「アベンジャーズ」。一連のマーベル製作映画の集大成として、この大成功の最大のカギはアイアンマンのデザインやロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークのキャラクターにあるだろうと思う訳です今回も実に大活躍でした。彼の傍若無人ぶりには「お前はワンマンマンと改名せ~い」などと苦情を申し立てたくなる方もいるかも知れませんが…
なに、社長なんてどこの世界だって大抵ワンマンですk
※映画作品の話であり、特定の個人を指向するものではありません