ドラゴン「1/9 アベンジャーズ: ハルク (未塗装キット)」
「キレやすい10代」と言われてはや20年ほどが経ちました。いまや時代のトレンドは「キレる30代」、その代表格はアベンジャーズのハルクことブルース・バナー博士なのです。
さて、先に紹介したドラゴン製1/9スケール・アベンジャーズシリーズのアイアンマンがなかなか独創的なプラモデルだっただけに、こちらのハルクにもそれなりに期待がありました。ホビーショーの試作品で見たマッシヴな造型、生物的な表現をどうプラモデルに落とし込むのか…と。そんなワクテカ感を胸に秘めつつ箱を開けてみると…
ソフビでした。
えっ
いや、材質選択としてはこれでいいんでしょうけれど、同一シリーズでここまでフォーマットの異なるものが平然と並んでるのってなんかすごいぞ。
パーツ自体の出来は非常に良いです。カットすべきバリもなく彫りの深いモールドに素材も肉厚で頑丈な作り。もちろん歪みもないので鍋でコトコト煮る必要も無し。
展示ベースはこれまたデカくて大皿ちゅーか「お盆」だぜこれ(w 固定用のネジ一本が付属します。
最近あんまり見かけなくなった無塗装組み立て式のソフトビニールキットですが、組み立て手順とかの技法は継承されているのかな?昔は良く「下半身には石膏を充填せよ!」とか「塗装はイリサワのVカラーをサフレスで塗るべし」などと言われたものですがはて…
ちなみにVカラーの在庫リストはこんな感じですよ。ところでハルクの肌にはフレッシュを使う必要が全然無いですね。
このキットに関してはパーツ数も少ないことですし組み立て自体はとっても簡単。ハルク、スマッシュ!!とか言ってるうちにアッセンブルです。パーツ同士の接合にはドライヤーで間着部分を暖めるというテクニックが古より伝承されていますがここはむしろ
気合で
ネジ込んだほうが雰囲気も出ようってもんです。副作用で手が痛いです←バカ。
ガンマ線照射の副作用により怒りや興奮で心拍数が急上昇すると質量保存の法則やその他モロモロを無視して巨大化、暴走するハルク、最近の(今回の映画「アベンジャーズ」に向けた)設定ではキャプテン・アメリカの再現実験が失敗したことによるものとされています。本編でもまーとにかく
べらぼうに強い。
デカくてミドリ色になって飛んだり跳ねたり殴ったりするだけのひとですが、ただそれだけでも
べらぼうに強い。
さすがマーベルユニバース最強キャラの呼び声も高い超人でした。キャップなんて下から数えた方が早いんだぜ、強さで言えば。
おへそもちくびもわきのしたもすばらしい造型でわーせくしー(棒)
顔の表情は冗談抜きで素晴らしいものです。Fateのバーサーカーみたいでって最近のはヘラクレスじゃないのか。
スミ入れするだけでもずいぶん変わると思いますので、お値段で比較してアイアンマンほど塗装済み版にアドバンテージはないかも知れません。むしろキット版の長所を生かしてこのシリーズの他三体(アイアンマン・キャプテンアメリカ・マイティソー)からパーツをもぎ取ってマエストロ作ろう!ハゲ頭とアゴヒゲはなんとかしよう!!(無責任)
シンプルだけどなかなかに迫力のある、ハルクらしいっちゃらしいキットでした。ところで、ハルクと言えば長年の間大きな謎がひとつありまして、このキット見てたら疑問が再燃。
どうしてぱんつは破れないの?
いや、むしろ膝下以下がビリビリ破けてんのにこの部分だけ巨大サイズになるのか不思議なのだが。ガンマ線すごいよすごいよガンマ線。