ハセガワ「1/72 F-100Dスーパーセイバー」

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久しぶりに絶版キットを組んでみるシリーズ、ハセガワBT11スーパーセイバーです。

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現在でこそ稀に限定品でラインナップされる程度のものですが、以前は定番商品としてどこの模型店の棚にも揃えてあったように思います。小口が小さく並べ易い点では、ハセガワのこのクラスの製品は店頭に優しい商品でしたね(同じことはWLにも言えるように思います)

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付属デカールはかなり派手目のマーキング。最初パッケージを見た時はアメリカ建国200周年記念、いわゆるバイセンティニアル塗装かと思ったのですがさにあらず、第48戦術戦闘航空団の司令官機(1960年のウイリアム・テル演習参加機)だそうです。当時在欧米空軍の一員としてフランス・ショーモン基地に展開していた48TFW、機体全体に星条旗をちりばめてノーズアートには自由の女神を配した煌びやかな意匠は、如何にも冷戦時代のアメリカを背負って立つような意気込みでしょうか。

さすがに経年変化で色褪せちゃってはいますけど、その辺も含めて歴史を感じさせる模型…なのかなぁ??

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もの自体はさすがに昔のプラモデルでパネルラインは凸モールド。

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パイロットは「バリ島の人」と化してます。今回使用した個体は1992年の生産品らしいんだけど、現在では金型状態どうなってるんでしょ。

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取説にはセンチュリー・シリーズ全機種のイラストが添えてありました。80年代ごろまではよくボックスサイドにこれらの製品画が掲載されてて模型少年の心を煽ってくれたもんですハイ。小さなイラストからではF-102とF-106の違いがよくわからなくてねえ、ゲホゲホ(ジジイ)

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コックピット周辺は良く言えば大らかな作り、悪く言うと…悪く言えば…いや、別に悪く言わなくてもいいよな。みなさん、なるべくなら良いことだけを発して生きていこうとは思いませんか?

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ウェイトは入れて置いた方がいいでしょう。スペースは十分にあるので特に問題も無く。

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主翼は機体にぴったりはまります。このあたりは基本設計の確かさを堪能出来ます。

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しかし機首のインテークとエンジンノズルがイモ付けなのは正直まいった(汗)なんつーか、漢(ヲトコ)らしい設計だ……

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装備品はサイドワインダーAAM×4、ブルパップAGM×2に加えて各種増槽が合計5基も付属します。実際スーパーセイバーの実機写真で増槽6基ぶら下げてるのもあるのでこれで良いのかもしれないんですが、ぶっちゃけ増槽って作っててもあんまり楽しくないんだよな……一度飛行機モデラーの方にお聞きしてみたい事柄だなこれは。

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なんだかんだ言ってオリジナルの開発年代を考えたら特に苦も無くこの通り完成するのはすごいことなんだろうとは思います。現行ではトランペッターの製品がありますし、敢えてこの古いハセガワキットを組む意味があるとしたら実機のディティールうんぬんよりは「このサイズの、この模型」として、あるがままを楽しむことでしょうか。もうひとまわりぐらいするとアンティークトイみたいな意味合いが付加されるかも知れませんね。

だからまあ、古いキットのデカール変えて「新製品」を謳うのも善し悪しだと思うんだよな。もしも入門者が初めて手に取った飛行機モデルがこれだったらと思うとさすがにどうもね

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ノースアメリカンF-100スーパーセイバーは傑作ジェット戦闘機F-86セイバーのいわば発展型として設計されたジェット戦闘機です。立案段階の仮称「セイバー45」に言い表わされているように設計の中核となったのは原型のセイバーよりも10度下げられた45度の後退翼で、世界初の実用超音速戦闘機の開発を狙ったものでした。空力徳性に優れた機体設計はP&W J57-P-1エンジンの大推力と相まって試作段階で水平飛行マッハ1を記録し(エリアルール導入以前ですから大したものです)、主に戦闘爆撃機としてアメリカ空軍を始めとして世界各国で使用されました。

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地上姿勢では思いのほか機首上げな状態となります。戦闘爆撃機として多用されたとはいえ上昇力の高さはセイバーゆずりか、ロケットブースターを装着してゼロ距離離陸なんて芸当が出来たりもするんだな。エリパチでミッキーがやってたから知ってる。

…エリア88に登場した戦闘機の割にはイマイチ日本での人気が少ないは、エリパチでミッキーと言えばまずトムキャットだろうと刷り込まれてるからだろうなあ……。

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以前モーパイ弁天丸を作った後でデザイナー鷲尾直弘氏のインタビュー(電撃ホビーマガジンだったかな?)読んでたら「弁天丸のデザインソースは初期ジェット戦闘機」とあったんでふと並べてみたくなったんだけど、やっぱハチロクかMiG15あたりにすべきだったかも知れない(^^;

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