ハセガワ「1/72 MiG-21&MiG-17 コンボ パート2」

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好評開催中のロシア機セールから、ハセガワ最近お得意の2機セット製品を組んでみました。

ところで、すごくささいなことですけれど、ミコヤンさんにくらべてグレビッチさんって日本じゃdisられ過ぎですね。大文字小文字で…

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こちらはミグ17の主要パーツ。2+1枚に加えてキャノピーと初期型エアインテークのレジンパーツで構成されます。元々のキットがD型/E型コンパチだったために本製品では不要パーツがいくつか生じます。

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ミグ21はより大型の機体ですが、パーツ自体は2枚のランナー+キャノピーで収まってます。

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ミグ17・21ともに冷戦時代に開発された飛行機ですけど、キットの方も冷戦時代の開発なので、ディティールも相当年期と凄みが重なったなにかウラル山脈をホーフツとさせるものが入ってます。凸モールドを全部彫り直すのはUSSRがCISになるより大変そうなので、ここはひとつ「ロシア的やさしさ」と割り切ってその身を任せるのもダーじゃなかろうか。

いや、稀にハセガワの古いキットを大変美しく仕上げた作例を見る機会を得ますと実に実に感服するのもまた確かなのですが。

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これがキモのデカールは2機分まとめて1枚シート。ワルシャワ条約機構(なんて懐かしい響きだ)加盟国はじめ、衛星軌道に乗ってないのに既に「衛星」だった国々のマーキングなど合計7種です。いやあ、時代ですねえ。

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昔のヒコーキプラモで「コックピットはバスタブ式」という表現をよく目にしますが本当にバスタブ式だーーーーーー!!と声を上げて驚いたのは初めてかも知れないミグ17コックピット部分。

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それに比べてミグ21は開放的です。両機ともコックピット部分をモナカ型式貼り合わせの機体センターに占位させるのがそこそこ苦労。KGBもAKBもセンター取るのはタイヘンなんです。

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17の方には機首部分にオモリを入れるべしと指示があったのでねんどろてきなものにビスをかましてみました。しかしこの手のオモリって何がベストなんだろう?ウエイトよりむしろコスト面とかで…

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そして特に指示の無かった21の方を特にストレートで組んでみたら見事に尻もち付く罠。なんという反党行為だOrz

まあでも、ソ連の飛行機だし、キニシナイ!(いや気にしろよ)

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そんなこんなで完成です。MiG-17にはネームプレートも入って時代を感じさせる…のは結構なんですが「ミコヤンミグ17」という表記にやっぱりグレビッチさんdisられ過ぎだよ…と。

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「飛行機は上面から翼型を見ろ!」とむかし銀河出版の四人対談本で言ってたのを思い出して上から撮ってみる。MiG-17は先代MiG-15の後退翼を45度の急角度に変更した設計で1950年に初飛行しました。NATOコードネームは“Fresco”(濡れた漆喰の上に水彩で描く「フレスコ画」の意)

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本キットにはMiG-17用として東ドイツ空軍・ポーランド空軍・シリア空軍各所属機のデカールが付属します。ポーランド空軍機のみはライセンス生産されたLim-5の想定ですが特にパーツ等に変化はありません。

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主翼以外の胴体・武装類はMiG-15とほぼ共通、後期型ではエアインテークにレーダーを搭載してイメージが変わるMiG-17の、敢えて初期型というのも珍しいのか…な…?不要パーツとなっているインテークと並べてみた。

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こちらはMiG-21です。1955年に初飛行したこの機体のNATOコードネームは“Fishbed”(魚の寝床の意)で絶対それって嫌がらせだと思うぞ。変な名前に反してカラシニコフ突撃銃やT-55戦車と並ぶ旧ソ連製のベストセラー兵器となった本機ですけど、作った人は21世紀まで使用されると思ってたんだろうか。イスラエルが近代化改修パッケージを提案してたときは時代が変わったナーと、つくづく思わされたもんですが。

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主翼をそれまでの後退翼からデルタ(三角)翼にあらため、延長された機体と深い後退翼の付いた水平尾翼でミグ戦闘機のイメージを一新した機体。胴体中央はエリアルールに基づいてすぼめられた、西側でいうとアメリカ製の一連のセンチュリー・シリーズのような構造は共に超音速飛行を達成するためのものですね。

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翼下に懸架しているのはK-13空対空ミサイル。サイドワインダーのコピーといえばミもフタも無いがその通りなので仕方ない。本キットではMiG-21用としてフィンランド空軍(×2)・ハンガリー空軍・中国人民解放空軍のデカールがセットされています。中国軍機のみライセンス機であるF-7ですが特に変更は無く。冷戦時代にフィンランドが置かれていた微妙な立場については「ファイアフォックス・ダウン」って小説が面白かったれす。フィクションですけどねー。

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レーダーハウジングがマッハコーンを兼ねる合理的な設計ですが、後々にはレーダーの強化に伴い機首が太ましく再設計され、加えて機体背面に燃料タンクや増設電子機器を収納するバルジが設けられ、MiG-21の機体はどんどん変貌していきます。素に近い状態の本機を組める、ある意味貴重な存在か。

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こうしてふたつ並べてみるといかにも軽量小型のインターセプターで(本セットには含まれていませんが)北ベトナム空軍の運用は理に適ってんだよなーと思わされる。当時の航空自衛隊のドクトリンに適合してたりするのかな??

さすがにちと古めかしいキットなのできちんと組み立てるのは難事かも知れませんけど、ロシア東欧系のキットを何機も作り倒して来たタワリシチなら問題なくボリショイスパシーボだと思われます。

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