ハセガワ「1/72 M3 リー Mk.I 中戦車」

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ホビーショーで発表されたニューキットの話題で大盛り上がり大会の巷を斜めに見つつ、ハセガワミニボックスのベテランキットを紹介です。


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このハセガワのMT帯、旧日東のナナロクと共に古くから日本のミニスケール戦車模型を支えてきまもので、慣れ親しんだ方も多いことと思われます。昔からよく知られながらも現行製品であるだけに「絶版キット」を取り上げる記事・単行本の枠には漏れ、現行製品でありながらも昔からあるだけになかなかレビューでは取り上げられない、現在の立場としてはそのようなところになりますでしょうか。


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物が古いだけにランナーに若干のバリは見られますが、それでも個々のパーツの精度は高いレベルを保っています。いわゆる駄菓子屋プラモとは一線を画すスケールモデルとして、小さな模型ながらも堅実な設計が成されていますね。

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同シリーズのグラントMk.1とほぼパーツを共有しているのは、M3中戦車系列のプラモデルとしてはほぼ常識的な設計配慮となります。後世の模型趣味のためにわざわざ簡単なバリエーションを用意してくれた関係各所に感謝であります(違うだろ)

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M3リー用オリジナルの37ミリ砲塔パーツ。画像で言うと左側、切断された先にグラント用の砲塔パーツが在ることは想像に難くないですな。

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ベルト式のキャタピラとデカール。キャタピラは特に走行を考慮していないので履帯とガイドの位置関係は正しくなっています。デカールはアメリカ陸軍第一機甲師団など3パターンを用意。

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なんだかんだ言って古いキットではあります。現在ですとこのクラスのM3中戦車の模型としてはリー/グラントのコンパチとなっているエアフィックスのキットやミラージューホビーのものがありますが、エアフィックスの製品はやはり古いものでありますし、完全新規のミラージューホビーのキットはお高いですし他にも色々……ですし、このハセガワミニボックスシリーズの存在意義はまだまだ大きいものかと。

個人的なおススメはベンツG4で、箱絵はともかくカタログの完成見本写真ではなぜか一名ハブられてるフィギュアがあるのがまー面白いところですわな。おそらく日本のマスプロメーカーで唯一の製品化ではないかと思うのですけれどほらあの敬礼に特徴があるチョビヒゲのあの人の。

 ※記事をアップロードする土壇場でベンツG4も付属フィギュアもマルイの1/35があったのを思い出しました。絶版となって久しいですけれど、ウクライナ人さえ付属させなかった1/35閣下のインジェクションフィギュアがあったとはさすが日本は物造り大国ですネ!!

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組み立て自体は簡単、パーツの合いも非常に良好でスムーズに進みます。ちゃんと組めるって大事なことです。

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取説の手順をちょっと変えて、先に車体全体を箱組みしてしまった方がきっちり形を出せます。車体右側75ミリ主砲は砲口を開口してささやかながらディティールアップ。

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フィギュアはさすがに誕生ケーキのロウソクみたいになってます……なお当初から膝下の無い車長はグラントのハッチ径に合わせた造形なので、これをリーに乗せるためには更に脚部を切り落とさねばならないのであったJohnny Got His Gun!

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あっという間に完成です。キャタピラは焼き止め推奨されていますが一部ベロ部分が成型不良だったので瞬着止め、連結部分はサイドスカートで上手く隠すことができました。元々ボリュームのある車体なのでこのスケールでも結構な迫力があります。戦車プラモのグレードと価格帯がうなぎのぼりな昨今ですから、これらリーズナブルな製品がまた見直されても良いんではないかと思うところもあります。

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大型の木箱を背負っているのが特徴です。元になった資料、所属先がもうちょっと詳しく説明されているともっといろいろ楽しめそうなんだけどな。

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M3リー/グラント中戦車はいかにも急ごしらえの車両でありますが、M4シャーマンに繋がる発展性を持ちつつ、必要な時期に必要な性能を持って必要な数が配備されたのですから、ドイツ軍のドリーム計画車両(笑)などとは違って名戦車の冠が相応しいものでしょう。発展性を備えていたという意味ではご先祖となるM2中戦車の存在が大きく、あのヘンテコリンな戦車の再評価が望まれます。

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二門備えた砲はどちらも上下可動、砲塔はむろん回転可能で小さいながらも楽しい模型、ちょっとユーモラスな外観はディフォルメせずとも十分カワイイものですね。

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これならピンク一色で塗るのも悪くないかな?ということでフィギュアは代理、ほんとは澤ちゃんがほしいところですな。

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