ハッピーミディアムプレス「モデリング ザ 21st センチュリー 第3号」

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20世紀から出てきたところだけど、何だか似たような気分。そんな貴方におすすめなのが、「21世紀」が濃厚に香るこのシリーズです。


ジェリー・アンダーソン作品に登場した様々なSFメカニックを本国イギリスのモデラー諸氏が制作する極めて英国的なモデルマガジンなのですが、特撮背景のホリゾントが曇天ばかりなところなどは実に英国的ですね(笑)

作例の中心はフルスクラッチで(アオシマのゼロエックス号がプラキットと新世紀合金の2種あったりもします)今回の見どころはアクリル板を工業的に加工して作る巨大なサンダーバードの電波中和車(#3「ロケット太陽号の危機」に登場するサブメカ)でしょう。途中写真を見ているとなんだかいろいろ圧倒されそう…

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こんだけデカいものを作るにはそれだけデカい制作環境が必要で、うらやましい限りです。まるで日曜大工のように見えるんだな。

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サイズに見合ったウェザリングやディティールの具合はプロップ再現以上の素晴らしい完成度です。

個人的にツボにハマるのは四種類のエアモデルをベースに作られるキャプテン・スカーレットのヘリジェット。

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ファントムの機首をお尻に使うところなんざたまりませんな。ミキシングビルドでプロップ作るこのスタイルはもとより英国発祥のものなのですけど、「SF3D」と横山メカを自然に思い浮かべちゃうのは日本人のサガです。いや、そんな日本人がどんだけ居るかは知りませんが。

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その他ストレイカー司令官専用車のレジンキット作例やバルサ削り出しで作る“Ghost of the Sea Sub”――すいませんスティングレイのサブメカなんだそうですがこれ全然知らないのです――など、作例にも記事本文にもアンダーソン作品と21世紀に対する愛着が溢れています。

しかし、総じて素朴な印象があるのは否めません。つい先日キャラクターエイジ誌の素晴らしい作品群を見たばかりなもので仕方ないのですが…でも、作ってる人達は本当に楽しそう。それはすごく大事。

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こどものころ「サンダーバード」を見ていてだんだんと不思議になってきたことを思い出しました。サンダーバードには21世紀の夢のようなテクノロジーがたくさん出てくるけれど、どうしていつも事故起こしたり爆発したりするんだろう?

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この番組科学万能を謳ってるようでいて、実は未来はバラ色ではないような何か、「ブレードランナー」を先取りする何かに…

でもね、なんだかそーゆーコムズカシいことを考えずに21世紀を楽しむべきだと思うんです。もう来ちゃったんだから「21世紀」は。

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なおハッピーミディアムプレイス社、こんどの新刊はスチームパンク本でありまして、20世紀から出てきたところだけれど、なんだか19世紀にもどった気分。になれそうですw

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