バンダイ「ガミラス二連三段空母」

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「メカコレ」こと宇宙戦艦ヤマト・メカコレクションシリーズNo.28、二連三段空母です。発注書の記載がそうなってるんで仕方なく「ガミラス」って冠しているけど本当はガルマン・ガミラス帝国ですけん、間違えんといてやー。

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パーツは合計3ランナー、全25パーツ。左右の船体は同型のように見えて実はいろいろ違うので、それぞれ個別の金型を起こしています。メカコレでも後期のアイテムはオマケつきのものが結構ありますが、本キットはボリュームのある艦型なので、特にそっち方面の特典は無し。むかしはこれに菱形チューブの接着剤入りでお値段100円だったのですからお得なものです。竹下内閣成立以前の話なので消費税なんてなかったしな(笑)

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メカコレは劇場版「さらば宇宙戦艦ヤマト」並びにTVシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」の関連商品として1979年に発売され「宇宙戦艦ヤマトIII」の放送された1981年まで都合3年間に渡って展開しました。リリース期間が長かった関係からシリーズ後期のアイテムほど品質が向上していたのは確かなのですが、続編が作られるたびに「ヤマト」の作品人気そのものが低下していたことは否めず、結果としてマイナーな艦・機体ほど出来が良くなっているのはいささか皮肉な感があります。この二連三段空母なんかまさにそれで、少ないパーツで個性的な形状を良く捉えはているのですが、ヤマトファンで特にこのフネが好きだってひともそんなにはいないでしょうねえ…

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組立図は箱の裏に直接印刷されています。コストを抑える工夫…というか当時の低価格プラモではこれで普通の仕様でしょう。「箱の絵を見て色をぬると良いでしょう」の説明もおおらかな空気を伝えていて、カラー印刷で塗装説明図まで載せてたガンダムが別格だったのですな。ある世代にとっては強く印象に残るプラモデルで、メカコレこそが人生初プラモって人も多いでしょう。かくいう自分がそれで、はじめて作ったのは「主力戦艦」でしたよ、ええ……。模型人生の折にふれていろいろ作ってきたけれど、考えてみれば肝心のヤマトを一度も作ったことが無いな自分(w;

個人的にはこのシリーズのベストはゆきかぜこと「古代艦」だと思ってます。2199の「国連宇宙軍セット」に入ってる最新のイロプラよりメカコレの方がプロポーションは良い!と声高に主張する。

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ガルマン・ガミラス二連三段空母の特徴としては旧ガミラス帝国より伝統の三段飛行甲板を持つ航空母艦を左右に連結して搭載機の倍増・発着ペースの効率化を図った存在と言えます。プラモデルとしては左右の船体が独立したパーツ分割から、本製品をベースにノーマルのガルマン・ガミラス三段空母(ただし本編未登場)を二隻スクラッチ出来るらしい。

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二つの船体を文字通り橋渡ししているブリッジ部分。「ヤマト3」本編ではダゴン提督指揮下の艦隊でゲーレンなる人物が艦長を務めていたそうなんですけど(Wikipedia調べ)、さすがにこれっぽっちも覚えちゃいないのである。

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忘れちゃいけない台座が付属。ささやかなことですがネーム入りのスタンドから醸し出されるほんのわずかな高級感が、当時の子供にとっては大事だったんではないか……と愚考します。ほんの子供だましかも知れませんけど、子供ダマせりゃそれでいいのです(問題発言)

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買ってきて即その日に完成するってのも大事だったんだろうなあ。むかしはプラモって文房具屋で売ってるものでしたが、イマドキは文房具屋自体を全然見ない気がするし、コンビニに低価格プラモデルを置く動きもなかなか軌道に乗りませんね。

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ガトランティス帝国(別名白色彗星帝国)型の回転式速射砲塔を装備するのはガルマン時代のガミラス艦の特徴で、本艦にも四基装備されています。主に近接防衛用の装備であり言うまでも無く二連三段空母の主兵装はその航空機にある訳ですが、ヤマトシリーズの航空兵力ってヤマトの艦載機以外はクソほども活躍しないもんですからして、結局は煙突ミサイルの直撃で爆沈。なんで空母がそんなもんの射程内でフワフワしてんだとかツッコミいれないように。

だって、ヤマトだもん。

TVシリーズ第一作のドメル航空艦隊だって切り札のドリルミサイルは不発だったし4隻の空母すべてがうっかり激突事故を起こして全部誘爆とゆーその、2199ではなんとかしてくれるとは…思いますが……

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強そうな空母は赤く塗れ!というのもハイデルンの戦闘空母以来の伝統か。発着甲板上の巨大な矢印は本艦いちばんのチャームポイントなので是非とも塗るべきでしょう。艦首円形のディティールは「瞬間物質転送装置」で艦載機を任意の空間にひょいひょいテレポートできます。そない便利なもんがあればわざわざ長大な発進甲板いらねーんじゃとか直接ミサイル飛ばせよとか無粋な指摘はやめていただきたい!だって、ヤマトだも(ry

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さっきと同じような画像ですが、この構図がいちばん絵になる…というよりこれ以外が絵にならん(笑)

メカコレはここ数年コンスタントに再販されていて市場でも若干ダブついてる感はあり、今月末と来月の再販にも微妙な空気が漂うかもしれません。が、ヤマト2199第四章冒頭で見られたドメル艦隊VSガトランティスの戦闘は短いながらもなかなかに見ごたえがあるものでして、ナスカ級空母や新規設定が起こされたククルカン級駆逐艦ゴーランドに速射砲を載せてラスコー級巡洋艦を作るなど、いくつかのアイテムは脚光を浴びそうではあります。ガミラス艦セットIには付属しないクリピテラ級駆逐艦に見立てるには、メカコレの「ガミラス艦」は力不足かも知れませんが、いずれにせよ昔を懐かしむもよし新しい何かを発見するもよしで21世紀の今でもメカコレって楽しいプラモデルなのです。

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