バンダイ「1/144 HG アヘッド量産型」

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「機動戦士ガンダム00」セカンドシーズンに登場した地球連邦政府特務機関アロウズの主力MSです。


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バンダイがこのクラスのガンプラに多色成型ランナーを使用していた時期の製品ですね。


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最近ではパーツ分割を増やすことでランナー自体は単色のまま塗り分けを再現しているのですが、元々色数の少ない敵メカ、量産型ならこの手法も有効に感じます。

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とはいえ、ダブルオー量産MSのキットで言えばジンクスがジンクスIIIになったときにカラーリング変更とともにシールを大量使用するハメになったので、現在の設計手法の方が小回りは利かせやすいのかな?

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ポリキャップはPC-123プラスに加えてPC-7枠のボールジョイントが使用されています。シールは少なめですが前述のように色数の少ない機体、あまり不都合は感じません。(尚今回のレビューではシールを使用していません、ご了承ください)

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たかだか数年前のキットなのですが、現行製品とはずいぶん雰囲気変わるように思います。それだけガンプラが進歩してるってことなのかな。ここしばらくは「ダンボール戦機」のシリーズが多色成型機使ってましたけど、この先どうなるんだろう?

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ボディはクリアーパーツを使用した多層構造、量産機の割りに凝った形状です。ガンダム00の設定的な話をすれば擬似GNドライブであるGNドライブ“タウ”を内蔵する機体の構造を再現するもの。A30のモールド部分に着色すればクリアーカバーを通じて太陽炉作動中の発光表現も出来そうなものですが、本編映像でその描写ってあったかしら。また両腕の可動軸に小さなボールジョイントが存在することに注意。

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腕部と胴体の間にもうひとつ、独立して可動するユニットが存在します。設定としてはビームサーベルラックを有する箇所ですが、デザイン的には同じダブルオーの登場機体であるティエレンの構造を発展させたものです。どちらも同じデザイナー寺岡賢司氏によるもので、ティエレンを製造した人類革新連盟の技術陣が主体となって開発したMSがこのアヘッドであるという、これも番組上の設定。

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頭部はジンクス由来の四つ目……なんですが、ポリキャップKを上下逆さに使用するアイデアが面白くてそこをメインに取ったら目元が隠れてしまった。どうも四つ目というとアップルシードのブリアレオスを思い出す世代なジブンである。

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肘関節は単純に90度までしか曲がらないものですが、上腕下腕にそれぞれ回転軸が設けられているので総合的な自由度は高いものです。二重関節で複雑化させるよりは単純な構造の組み合わせで堅牢さを保たせる実用本位のデザインか。本キットでは拳は左右両方とも握ったものが付属するだけですが、ジンクス系機体のパーツを流用すれば左手だけは平手が使えます。

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設定同様、ビームサーベルラックに手が届きます。鎖骨可動はガンダムとその他の量産機を問わずダブルオーMSに共通する特徴的な意匠。

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脚部の構成は外装のラインが異なるほかはティエレンと同様で、股間や膝の関節ブロックはまったく同一のものです。この辺の処置は意図的に行われたデザインで、公式設定の技術的な発展系譜をプラモデルを通じても実感できるような寸法になっているのですな。アキレス腱に相当する部位にはガードが設けられ、ここも可動します。

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サイドスカート(ウエポンラック)は一体成型。基部はPCで可動しますから股関節の動きを阻害しません。もともと幅広く動かせる箇所なのですけれど。

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機体背面には擬似GNドライブのコーンとともに三基のGNスラスターが接続されます。腰部は固定でありますがメインの背部スラスターは二個のボールジョイントを介したアームで自在に動かすことが可能。一期の頃はダブルオーに登場するガンダムのいわばアイコン的な存在だった「ヤドカリ」が、二期以降は敵側メカのそれに移り変わっているのは面白いところですね。

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設定画のデザインが忠実に再現されています。ところでこのキット、箱に描かれている完成見本の写真で若干損をしているように思う。バンダイのガンプラでしばしば見られることですが、両肩を怒り肩に上げ過ぎていて元デザインの雰囲気から遠ざかってるんですな。古いとこだとMGゲルググの1.0なんかサイドの写真では全然ゲルググに見えないのに、実際組んで両肩を水平に下げたらまーばっちしゲルググでありました。どうもバンダイ内部でY字体型を過剰に推してる気配が……?あるいは設定画より本編映像の雰囲気重視ということなのでしょうか。

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何度も書いてますが可動範囲は実際広い、シンプルな構造にも関わらず動きを阻害するような外装パーツが無いのでライダーキックも自由自在だ(笑)手足の末端部分にボリュームを持たず、重心が機体の中央に集中するデザインは歴代ガンダムシリーズのモビルスーツ群にあって稀有な形状だと言えましょう。劇場版には登場しなかったりAGEのヴェイガンMSがもっと突飛な形状(w;になったんでアヘッドの存在感が霞みがちになってしまったのはいささか残念ではありますが。

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兵装関係はGNサブマシンガンに追加パーツとビームサーベル2本、シールドとオートマトン×2並びにその運搬コンテナが付属します。ビームサーベルがグリップ・刀身とも一体成型なのは致し方なしというところか。

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オートマトンは一体成型ながら非常に良い出来栄え。放送当時これ目当てで購入したひとも少なからずいるんじゃないでしょうか(笑)なんだか角ばったタチコマみたいに思えるのはタチコマもやはり寺岡デザインだからで、そして現在ではタチコマのほうが角ばって来ているというのが実情だったりする。あれはタチコマじゃなくてロジコマだけど。

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ライフルよりもGNサブマシンガンとシールドを装備するのがもっとも多く見られた装備だったように思われます。大柄の機体に小さな銃器というちょっとアンバランスな雰囲気はSEALSはじめ現実の「特殊部隊」をイメージしたものじゃなかろうかと。やたらとデカいカタナやてっぽーを振り回すMSが多いダブルオー(特にセカンドシーズンはそれが顕著でした)の世界ではいささかの不利は否めず……

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膝立ちが容易なのはティエレンゆずり、サブマシンガンはストック後端に可動部分を設けているのがよい処置でして、太もも部分のラッチに固定することが可能です。このキット指定された箇所以外にもいくつか兵装ステーションらしきディティールが存在していて、いろいろ発展性ありそうなんだよな。

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活躍としてはセカンドシーズン第一話で(損傷していたとはいえ)ガンダムエクシアリペアを圧倒したのが実に印象的で、ソレスタルビーイングの第三世代ガンダムを優越する性能を見せ付けてくれました。しかしその後はしょーじきあんまりパッとしたイメージが無いのだよな。

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マシンガンのサイドグリップは左右両側に存在し、左利きのパイロットにも対応しています。正直このギミックは今回組むまで知らなかった(恥)どうもその、アヘッド系の機体と製品は一連のダブルオー関連でもあんまり人気が高くないようで。個人的には好きなMSなのですけれどね。

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やっぱり武装が地味かな?ロングバレルとコンデンサーを増設したGNビームライフルはスマートな形状をしていますが、いまひとつ獰猛さに欠ける気がする。

※ちなみにGNバズーカは「ガンダムアストレア タイプF」に付属するものが流用できます。このキットはダブルオー版武器セットみたいな存在でプレイバリュー高い製品ですね

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ためしにジンクスIIIのGNランスを持たせてみたらこれが似合う!かっちょいい!!でもこれ持たせるとコードギアスのナイトメアにしか見えんぞ(汗)なかなか難しいものですね。大きけりゃ良いかと言えばあんまり武器が大きいとグリップ太くなりますからねー。

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コトブキヤのダイナミックチェーンソーがすげぇマッチするのであった。そう、今回アヘッド組むにあたってダブルオーセカンドシーズン、初期の話数を中心にいくつか見返してみたんだけれど、アロウズって変な人しかいません。 特務部隊を標榜しつつ真っ赤な機体のカラーリングセンスもみょーに着心地悪そうな制服デザインも、だいたいミスターブシドーのしわざだ。アヘッド人気が低いのもまぁ、しょうがないかな。セカンドシーズン後半はイノベイドMSが前面に出てきて影が薄い機体だし、完結編たる劇場版にはそもそも出てこないしで、ね……

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ビルドファイターズのアメイジングブースターは成形色も近いので非常に親和性が高い。この組み合わせはネット上でも見た覚えがあります。クロスボーンガンダム魔王のダブルピースを追加すれば完璧でしょう。

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ダブルオーの設定に準じているとなんでもGNドライブで賄ってしまうので、殊更に宇宙世紀的なバーニアや実体弾式の武装、ヒート系の白兵装備などをやり辛い面があるのですが、そーゆー枠組を全部取っ払ってガンプラは自由な発想でいいんだやっほう!!というのが今回の記事のコンセプトであります。決して久し振りのダブルオー再販控えてアヘッドが残ってるとかそういうことでは決してないぞちがうぞ。

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まその、もしも本当にビルドファイターズ2期があるならダブルオーセカンドシーズン機体も解禁されますでしょうし、その時にはアヘッドにもワンチャンあるはず!それを信じてしばらくはこいつをいじってビルドドする(造語)ことに致しましょう……

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