バンダイ「D-Arts ジライヤ」
バンダイD-Artsペルソナ4シリーズより「ジライヤ」の紹介です。さてバンダイからジライヤのアクションフィギュアが出ると聞いた時には
「そりゃスゲぇ、次はフクロウ男爵だな!」
などと思った方々も多くいらっしゃることだろうと願って止みませんが、そっちのジライヤではないのだ。
ブリスター状態、えっらいシンプルな商品構成にいささか驚かされます。オプションパーツ一切無しはデザイン上の制約か、はたまたコストパフォーマンスの問題からか…
“「アニメ・ゲーム作品共に人気の『ペルソナ4』シリーズより、人気投票第2位を誇る「ジライヤ」が商品化」(投票結果は『ペルソナマガジン』より)”(引用はメーカー公式サイトより)だそうですが、いやあ、久しぶりに、本当に何も知らないキャラクターをレビューするこのスリルときたら堪らん(笑)「ペルソナ4」ってあれでしょ?「女神転生」のシリーズでしょ?うんうん、あれなら知ってる。北爪宏幸がアニメージュ文庫の挿絵描いたりMSXマガジンにエロい女教師の実写広告載せたりしてたゲームだ。
すまん、本当にそれしか知らない(´・ω・`)
だもんで熱烈なファンの方々には痒いところにひとつも手が届かないような種類のレビューになっているかと思いますが、そのあたりはご勘弁…
手裏剣と一体化した両手の指先にはカエルを思わせる吸盤が造型されています。「ジライヤ」の名前をまさに象徴するがごとく。
※「児雷也」とは元々江戸時代の読本で想像された架空の忍者のキャラクターです。ガマの妖術を良く操り巨大なヒキガエルに乗って登場する有様はその後様々な媒体で引用・転化されそのイメージはマンガやアニメでも多用されています。古くはロボダッチの「ガマロボ」、最近では翻訳小説「ニンジャスレイヤー」に登場するサヴァイヴァー・ドージョーの「フロッグマン」が児雷也に由来する忍者キャラクターと言えましょう。ドーモ、フロッグマン=サン。ジライヤです。
つま先は靴(?)の塗り分けラインで可動、画像では照明具合で飛んじゃってますが本体の塗装はパールホワイトの美しいもの、加えて四肢の迷彩塗装があざやかで見栄えがします。あざやかな迷彩塗装ってのもヘンな話ですが、これがオサレでファッションなセンスだ。
マフラーは付け根部分にジョイントで可動、マフラーそのものは硬質な素材です。マフラーが長いとなんでもヒーローに見えるのは違法改造のバイクを見ても明らかですね!
ブレストファイヤー(違うんだろうなあ)部分も若干左右に動かせて、ある程度は腕の可動を阻害しないような処置になっています。
「ランドとシーの次はエアフォースだ!」とカン高い声でしゃべりだしそうな頭部デザイン。耳(!?)が円形状に2つ飛び出ているのはやはり児雷也に由来するキャラクター、舞-HiMEのゲンナイを思わせて興味深い処理。ところでこの顔ってつまりこーゆーことなの?? → ☆(゚皿゚)☆
無駄な装飾品を持たないシンプルなデザインは末端誇大なプロポーションと相まって、ただ動かすだけでも面白いポージングが色々とれます。ヒップホップなダンサーのようです(貧困な発想だ)
前述のようにオプションパーツは特にないのですが、ペルソナカードをイメージしたお洒落な台座が付属しますペルソナカードってナニ。見ての通りなにかとオサレなデザインなので女子高生バンド配してライブステージにするのもよいでしょうほらぺるそな!とか言って!!ってそろそろファンの人に本気で怒られそうな気がする…
なんでもかんでもジョン・トラボルタにすれば笑いが取れるというものでもなく。
むしろマイケル・ジャクソン的なところを追い求めてみたい!が、指先以上に首が全く動かないことが表情付けを難しくしていますねぇ…
「エリアース!!」とオリヴァー・ストーン監督映画「プラトーン」風ってなにがベトナム戦争だか自分でもぜんぜんわからん。
ライダーキック風ポーズは手先の表情が大切だと再認識させてくれる一枚。
ナンダカヨクワカラナイ風。ああっ、よく動くのはよくわかるけれど、もう書くことが思い浮かばないよ!
ハイキックは高く決まります。
だからといって強いかどうか、それもヨクワカラナイ…
学校の階段から転げ落ちたりひとりブランコで黄昏るにはよいキャラクターかと存じますので、そちらの方向性を発展させるのもよいでしょう。