ファインモールド「1/35 帝国陸軍歩兵 行軍セット (6体入り)」

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ファインモールド製日本陸軍兵士のインジェクションキットです。

開発アナウンスから実際の発売まではしばらく時間が掛っていろいろ危ぶんだりもしたものですが、昨年末に無事リリース。それからここで紹介するまでさらに時間が経ったのはほらセンシャドウとかいろいろあったからね…

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箱裏が完成品サンプルを使用した組み立て説明書になっています。なんだか昔のタミヤMMフィギュアシリーズを思い出す…のは単に自分が古いからかな…

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6人の兵士は1ランナー内に収められています。6人ってことは編制的に言うと「班」の人数ですかしら。

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装備品関連はZランナーが2枚入り。

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階級章デカールはファインモールド従来製品の戦車兵セットのものと同一で、本製品では使用しない昭五式軍衣用の襟章などが含まれます。

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6人全員返し襟の九八式軍衣、また本セットの兵士は全て下士官・兵卒で将校を含まない想定のため、全員巻き脚絆(ゲートル)着用です。パーツ全体を見てみると金型の押し出しピンがこれまでのファインモールド製品とは処理方法が異なっていてそれはちょっと興味深いところ。

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大昔はファインモールドのフィギュアと言えば銃器関係は別途購入であったり、そもそも銃器を必要としないシチュエーションの製品化が多かったりしたものですが、今回は三八式歩兵銃、九九式短小銃(初のインジェクション化です)ともボルトレバー部分は別パーツの素晴らしい出来映えです。背嚢を始めとするこまかな装備品も実感のあふれるもの。

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未使用パーツとして十四年式拳銃/ホルスターが含まれるのはこの先の展開を見越してのことでしょう。人間の方だけシチュエーションを変えれば、装備品ランナーはいろいろ応用が効きそう。そして同じく未使用のZ10は、これなんのパーツなんだろう…?

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インジェクションの日本兵フィギュアと言えば戦闘中のシチュエーションや鬼気迫る形相といったものが多い中で、ごく自然なリラックスした表情を見せているのは貴重です。昔からのその傾向強い所ですけど、ファインモールド。

タミヤの九七式に入ってた戦車兵はおっかない顔してたなあ…などと思いつつ、唐突にグレンコの1/32日本兵のボックスアートがフラッシュバックして笑いが止まらなくなる。いや全然関係無いんでググるなよ!絶対ググるなよ!!ああ、中身もアレで腹筋が鍛えられますねこれはwww

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行軍セット、ということで全員普通に歩いているポージングとなります。皇軍が行軍(ぼそ)

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鉄帽と略帽を変えてみるなどパーツの組み合わせはいくつか選べるのですが、一応ボックス裏のガイドに従って組み立ててます。とはいえ[b]の彼が弾薬盒一個しか下げてないのは例によって戦場の霧の彼方に(例に依るな)

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一糸乱れぬパレードとは違ってひとりひとりが個別の姿勢、とはいえやってることは皆同じなのでなかなか書くことがない…

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アルファベットの順番に紹介してますがa~cの三体は三八式歩兵銃、d~fの三体には九九式短小銃をそれぞれ持たせています。第一線部隊で装備小銃が異なる状況ってたぶんなかろうと思いますが、あくまで参考のため。

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良く出来た背嚢が2個しか入っていないのはこのキットの唯一残念なところかも知れませんね…

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ところでこれまで日本兵フィギュアの記事を書くときには中西立太著「日本の軍装」をよく参考にしていたのですが、今回は笹間良彦「図鑑 日本の軍装」上下巻(雄山閣、1970刊)を市立図書館の収蔵庫から借り出して、すげー重いのをえっちらおっちら自宅まで運んでさあ参考にしまショー!とページを開いてみたら、

「古墳時代の挂甲」から始まる日本の軍事装備品の歴史を書き綴った大著でした。大著過ぎて下巻の最後の方しか参考になりませんでした。1970(昭和45)年に上下ぞれぞれ6000円っていうからゴイスーな本ですが、やはり中西立太先生の業績は偉大だと再認識した次第。

特に挿絵の質の点で。

ああ、また重いの抱えて返しに行かなきゃならん…

今回フィギュアの固定には初めてホビーベースの「ガチャピタジェル」を使ってみました。透明素材で目立たないのが良いところですが、背景紙に油分が残っちゃうのでまあ、あんまり正しい使い方ではないかな。単独で立たせる分には良いんですが6人並べるとバランス崩したヤツを直してる間に別のが傾いてそれを直したらさっきのが、また別のが…

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最初からプラ板を使うべきであった。(近過ぎる)

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ゆき~のしんぐん こおりをふんで~♪(季節も服装も違うよ!!)

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ホントは日本に限らずなんだけど、やはり日本の兵隊と言えば歩いてるイメージが強いです。田坂具隆の「五人の斥候兵」と木下惠介の「陸軍」はどちらも戦時中に国策で作られた戦意高揚映画だけれど、どちらも兵隊が行進していくラストシーンが妙に悲壮感を漂わせて、少しも戦意が高揚しないのが印象的でした…

例えゆっくりでも歩いていくのは大事なことだと、そんなことを思う3月の11日。

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