フジミ「1/150 雪ミク電車 2013 札幌市交通局 3300形 w/札幌時計台」
札幌の市街の冬を彩るラッピング路面電車と観光名所として有名な時計台をセットにしたものです。2013年版ではありますがシーズンとしては昨季のもので、先月から運航が開始された「2014」ではないことにご注意ください。
札幌市交通局3300形路面電車の立体化ではありますが、「キットの車両は実際の2013年モデルの車両とは形式が異なります」とパッケージに注意書きされています。同時期にリリースされた2012年版とパーツ共有しているために実車とは細部が異なるようですね
全体に雪ミク2013をあしらった特別塗装ボディとシール。やはりパッケージにはグッドスマイルカンパニーの協力が挙げられていて、そちらの技術によるもののようです。
グレー成形されたプラパーツに下地塗装をほどこし、その上からシールを貼った構成に見えます。ある意味「ラッピング」の言葉通りな処置か。印刷自体は大変繊細で美しいもので、肉眼でうまく捉えきれないものだったり。いや眼鏡の度が合わなくなってるだろうとかそういう私的事情はいいから。
台車のパーツは前後左右、車軸の方向などに注意して組み立てます。走行を謳ったものではないので各部接着して進めたほうがなにかと手際よく行きます。
完成すれば車体裏側になる補機類にも細かなディティールが存在するのですが、あいにくとホワイトカラー成形のためほとんど照明で飛んでしまいます……。ボディと同様グレーで抜いたほうが見栄えがよろしいのでは?と思いつつ、しかし雪の路面電車なら白でもいいのかな、とも。
運転席部分は料金投入機の裏側や別パーツ化された消火器など隅々まで行き届いたディティールが存在するのですが、あいにくと(以下同文)
ワンマンバスのような構造でも、前後対称で両側に運転席が存在するのは単車で運行される路面電車ならではのスタイル。近年日本でも路面電車の有用性は再び見直されてきていますが、ヨーロッパスタイルの「トラム」よりはこちらの方が風情の点では優れて見えますねぇ……
ボディとクリアーパーツの接着については曇り防止以外に塗装面の保護にも気を使う必要があります。特に前照灯部分はシルバーのタッチアップが指示されていますのでハミ出しに注意しましょう。例によってこの記事では無塗装で組んでますけど。
左右の車体パネルは同じデザインが配されていますが前後はこの用に違ったものです。フロントガラスが濁っているのは作り手の所為です……
パンタグラフなどを配して一応完成。内部に運転士や乗客などを配置しても面白いかも知れません。さすがにNゲージサイズのミクさんは製品化されて無いかな。むかしTOMIXブランドでToHeartのNゲージフィギュアなんかあったものですけれど。
細部のシールはかなり小さなものを自分で切り出す必要がありますが、前後面の行き先表示板を除いては概ね平面に貼るものなので貼り付け自体はそれほど苦になるものではありません。取説指示通りの順番で行いましたが、本当はバックミラー類の取り付けはシールより後回しの作業にした方がやりやすかったでしょう。
2種を選べる行き先表示は「中央図書館前」にしてみました。「西四丁目-すすきの」はその、むかし北海道を旅行したときススキノの呼び込みにいろいろとその、あんまりよくない記憶がよぎりましてね(笑)
同梱されている「札幌時計台」は単品でもリリースされているもので、ここでは軽めに済ませます。
板状の壁パーツと屋根を組み合わせていくシンプルな組み立て過程、肝心の時計が無いのはシンプルすぎるきらいがありますが、取説にはパーツサイズに合致した時計や窓の図柄が印刷され切り取っての使用が可能です。実際に使用するには何がしかの工夫が必要と思われますが……
無塗装だと すごく ホラー (((( ;゚Д゚))) なのでやっぱり赤白に塗り分けられてこその名所ですね。
かつて北海道を訪れた際には残念ながら路面電車に乗る機会はなかったしもちろんラッピング電車などなかった時代の話なのですが、バスの車窓から時計台は目にした記憶があります。その印象はといえばそんなことより好きな北海道土産を挙げてこうぜ!!
( ・ω・)ノ「 六花亭のマルゼイバターサンド」
( ・ω・)ノ「白樺ジュース『森の雫』」
( ・ω・)ノ「いかにも観光客向けな『トドカレー缶詰』」
ああ食い物のことしか覚えていないなホントにな。なんとなく入った「江戸前寿司」のお店がリーズナブルな価格の割りにやたらと美味しくて複雑な気分になったことを唐突に思い出しました、いいところですよ札幌。