ブロンコモデル「1/35 中国人民解放軍 陸海空軍 女性兵士行進シーン」
2009年に催行された中国建国60周年記念式典のパレードを再現したシリーズから、女性兵士4体のセットです。
敬礼と行進、2つのポーズを選択可能です。パレードの映像はYoutubeなどで現在でも参照できますが、陸海空三軍を代表した3名3色の兵士が先頭を率いて、その後を陸軍兵士の一群が行進するスタイルだったようです。箱絵にもある通り敬礼するのは前の3人で、後ろのグループは整然と進む…と。映像貼ろうか迷いましたけど、見てるだんだん疲れて来ちゃって(笑)
近代化が進み模型関係でも様々なアイテムがリリースされている現代の中国軍ですが、いわゆるサービスユニフォームの立体化は珍しく、記章類などの資料的価値もあります。ところで最近あんまり「人民解放軍」って言わなくなりましたねーナンデデショウネ
箱を開けると中からいきなり出オチのようなものが飛びだし…ってはい、パッケージ見れば誰でも気がつくと思いますが、まったく同じフィギュアが4体入ってる内容です。
しかしランナー自体に接続ピンが設けられてて安定して積み重ねられるとは思いませんでしたが。いやこういうのは初めてみるなー。
フィギュア1体分のパーツはこのようになります。曲げ伸ばしを選べる右腕パーツに加えて若干捻りの入った胴体パーツ、頭部も選択式。
女性ということでみなさん注目されるであろうフェイス部分は、このサイズならまーこんなもんでショ的な何かでありんす。大体彫りの浅い女性を1/35スケールで眉目秀麗に再現するのは難しいのであります。
むしろこの2種類入ってるトルソーな胴体パーツにこそ「実物をそのまま縮尺しても迫力に欠ける、よってディフォルメが必要!(キリッ」的な製作者のオーラを感じる…
側面からも比べてみます、側面からも比べてみます。大事なことなので2度言いました。ほ~らこんなにもちちがいますよ?
だがしかし、敢えて言おう、このキットの神髄は脚である。タイトスカートからすらっと伸びたフトモモとそこから秀でた膝頭そしてしなやかな曲線を描くブーツが実にフェティッシュでありませんか紳士。「女っぽい脚の魅力を否定する奴は偽善者だ」と安部公房もゆっている。
装備品パーツはおそらく「92式」と呼ばれる現行モデルのオートマチックだと思いますが(中国語ではハンドガンを「手槍」って書きますね)あんまり詳しくない……5.8ミリ弾なんてモデルもあるのか。パーツ自体はスライドオープンしたものや予備マガジン×2などなかなか気合が入っています。本製品ではホルスターしか使わないのが勿体ないくらいですぬー
デカールは三軍の階級章が中心で、一応四人分同じ階級で揃えられる枚数はありますね。略綬のリボンバーが含まれてるのも嬉しいところです。まーその、どの階級だかなんの勲章だかは…たぶん……ネットは広大ですからどこかに………
このフィギュア、あんまり後ろから撮っても意味が無い(てなことを書くと膝裏紳士の皆様から罵倒されそうであるが)んで左右から見てみます。やはりすらりと伸びたおみ脚は魅力的、タイトスカートの合わせ目は命がけで処理するべき。そして素晴らしいわきわき。
基本同じフィギュアなんで特筆することが無い(汗)行進ポーズ。強いて言えばホルスターの有無ですか。これも箱絵に描いてあるのですが、拳銃並びに予備マガジンを携行していたのは先頭の3名のみで、隊列兵士は未装備でした。たぶん階級も違うと思うんだけど、さすがに映像からは判別できず。
パレードの迫力を再現したらそれはそれは人目を惹きつける作品となるのでしょうが、キットひとつの4体だけだと「戦地慰問に来たラインダンス」程度にしか見えんぞうううむ。数を揃えて楽しむものか、3体だけ3色に塗り分けるか、軍事パレードは国家予算に併せて分相応な規模を考えましょうというのがこのキットの注意点ですね。
それと変な性癖に目覚めないよう、その点からもご注意申し上げる。