ペコパブリッシング「ペコブック #2: III号突撃砲」

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ペコブックシリーズ第二弾、ドイツIII号突撃砲の写真集です。本邦初公開となる貴重な画像が満載。

って洋書だから「本邦」とは言わんかw さてIII号突撃砲と言えば「ドイツ軍の軍馬」と呼ばれたIV号戦車よりもっと多く作られてほぼすべての戦域で活躍したWW2ドイツ軍を代表するAFV、昔も今も大人気の車両で多くのメーカーからプラモデルやオプションパーツ、資料集など枚挙に暇がないほどのアイテムがリリースされています。ですから今更「III号突撃砲の写真集」と聞いた時にはあまり新鮮なイメージはわかなかったものですけれど。

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しかし実物を手にしいざページをめくって驚かされました。本書に掲載されている大判でクリアーな写真の数々はどれも初めて見るものばかり。初公開画像満載と書きましたがひょっとすると前ページ初公開ものかも知れません。いや、自分のアンテナ感度はそれほど高くないので既出分が含まれていても判別できかねる面はあるのですが……

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構成としては前作T-34と同様、ドイツ軍からの個人的な(?)ショットを集めてほぼ時系列的にまとめたものです。ことIII号突撃砲の場合は初期のA型から後期のG型までの形態変化の違いが大きく、ページの中頃でがらりと印象を変えるのが面白いところ。また前作は基本ソ連戦車のクラッシュシーンばかりであったのに対しこちらはむしろ日常的な光景、おちついた表情の兵士と絡むショットが多いのも特徴でしょう。ちょっと乱暴な例え方をすると前作はミズノシゲユキ氏的で、今回は山田卓司氏的なディオラマみたいな、そんなイメージ。

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マーキングもふくめて戦車模型のネタ本として使うのが一番だろうと思われます。ハンガリーの出版物ですが序文キャプションとも英語併記で、高校生程度の英語力があれば十分読解できるかな?高校生当時の自分がもしこの本を読んだら……たぶん英語そっちのけで写真しか見ないでしょうけど(笑)

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AMよりはMMM向きな、大型ディオラマのアイデア源泉となりそうな写真が数多く収録されています。河に落ち込んだ突撃砲と水着姿のドイツ兵の対比はちょっとユーモラス。踏み抜かれた木橋を作るのはものすごく大変そうではありますが、大変なものを作ってユーモラスにまとめ上げるセンスをお持ちの方ならば、是非にも挑戦いただきたい。焚き付けるだけならタダだ!

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無論車輛単品派にもぴったりな、いかにもカッチョエエ写真もいくつも掲載されています。第16SS装甲師団やノルウェーの第14空軍地上師団など良く知られた部隊の有名なカラーリングでも、画像自体は初見なものばかり。

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人々の自然な立ち居振る舞いからは、まるでその場の息づかいや現場の音までが聞こえてきそうな感慨を抱きます。てなこと書くと「行ったこともないのにテキトーな空想を書くなよプンスカ」なんて叱られそうなものですが、

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ステージは戦場です!ってことでホントに音が聞こえてきそうな写真が載ってるのでありますよ。

これはアルケット社工場におけるセレモニー、1943年夏の42式突撃榴弾砲の生産ライン(?)の情景です。このセレモニーとの絡みか次ページには車体上にドイツ女性を満載した突撃榴弾砲の写真、さらにはカメラ目線でポーズを決めた降下猟兵と突撃砲など様々な人の表情も交えて三突好きにはたまらない萌え画像がほんとに多数。

とりわけ個人的に気に入った一枚は1944~45年の冬季と思しき、所属等は不明ながらもフィンランド地域らしい針葉樹林帯で撮影された突撃榴弾砲の最終生産型マズルブレーキ無し、リモコンと同軸機銃を積んだ個体がフェンダー左右にフィンランド式に丸太を載せ、冬季迷彩と積雪、さらには生木のカモフラージュが入り混じった姿が最高にカッチョエエので是非タ○ヤあたりで製品化してもらいたいところで……

しかしその画像は載せずに置きましょう。全部見せちゃうのはちょいと勿体ない、お代を払ってのお楽しみですw

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