マスターボックス「1/35ベトナム戦兵士3体 車上射撃シーン+解放戦線2体」

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オリジナルの商品名を「Chalie on the left !!!」と云う、ウクライナ・マスターボックス社製のベトナム戦争を題材にしたフィギュアセットです。

MBのVietnam war kit seriesとしてはこれが第一弾ということになりますか。補足しておきますと「チャーリー」というのは我らが愛すべきビーグル犬の飼い主のことではなく、当時米側が南ベトナム民族解放戦線を「ベトナムのコミュニスト」の意味から「ベトコン」あるいは「VC」と呼称していたところから付いたニックネームです。多少なりとも侮蔑的な意味合いを含む言葉なので現代ではその使用に注意が払われるべき単語かも知れませんが、当時そのように言ってたことも歴史的事実であります。

オリバー・ストーン監督の映画「プラトーン」からはしばらくベトナム戦争映画がブームで、テレビの洋画劇場でいろいろ放送されていた時期には上記のような知識は常識の範疇だったものですね。ああ、「ハンバーガーヒル」もっかい見たいな。

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パッケージ表側には3人のアメリカ兵しか描かれていませんが、裏側にはちゃんと5人います。一見すると完成見本のようだが実は全部イラストである。何故?

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パーツランナーもいつものMBクオリティ、例によってアクセサリー多めなのが嬉しいところです。

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表情が素晴らしいのもいつものことですが、とりわけ今回は人種・民族の特徴を(多少の戯画化も含んだ?)実に豊かなイメージの彫刻で仕上げられています。解放戦線側のふたりがくりいむしちゅーの上田と中山きんにくんに見えた人はたぶん脳がテレビ電波に浸食されています。

…米兵も右上のヤツはなんだか激昂したブルース・ウイリスみたいだなぁ。

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注意すべき事柄としてはボックスアートではボディアーマーを装備している米兵(海兵隊員ですな)3人が3人とも、キットパーツではただの戦闘服だってことでしょうか。MBじゃよくあることなんでここの製品購入されるときはよ~く確認しましょうね。ちなみに左側は胸ポケットのボタンが外部に露出している初期型ジャングルファティーグで、右側のはH型サスペンダー装着してます。

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アクセサリー関係では帽子やヘルメットの類が豊富、ベースボールキャップやタイプの異なる2種類のブッシュハット(ブーニーハット)なんて物がぶら下がっている様は上野アメ横中田商店のようです(w

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運転手の右腕は負傷した肩を押さえているか左方向を指し示しているかの2種類を選択可能。動きの激しい方を選んでみました。

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M-16ライフルを構える米兵(黒人兵)左手は車両のフロントウインドを抑え、右手はMBのフィギュアに特徴的な、握った手の中に銃のグリップが造型された作りです。なのでM-16のピストルグリップは切り飛ばさねばなりません(予備にもう一丁アリ)。指がトリガーから離れているのはこのセットのようにまさに応戦中の状態ではいささか問題が…

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M2重機関銃を構えた兵士は身体の重心を車外に出し、素早い動作で俊敏に重機を操作する躍動感あふれるポージング。おかげでなかなか立ってくれません…

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こちらもちゃんと構えさせるには重機のグリップを切り落とす必要がありますがうーん、むしろどこか他から開いた掌を探してきて、そっちを取り変えた方がいいんじゃないだろうか。

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なにか指示を出している片膝立ちのVCはシモノフSKS(あるいは中国製56式半自動歩槍か?)を持っています。ベトナム特有の編み笠が目を惹きますが、せっかくの表情を隠してしまうので使い勝手としては微妙か。

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そしてこちらがホーチミン・サンダルを履いていたばかりに突撃銃を持たされて撃たれてしまった気の毒なVCそのに。被弾した瞬間のフィギュアもなかなかに衝撃的で、ボックスアートに描かれなかったのもうなずけますね。マガジン交換の最中というのがこれまたゲーコマで彼の持ってるAK47(銃剣付いて無いんで56式自動歩槍ではなさそう)は最初からピストルグリップ無しの造型。

このまま寝っ転がらせて「死体」でも通りそうな気もしますが、模型趣味で死体を扱うことを忌避する方も多いでしょうからその点はご注意ください。

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本来はM151MUTTに乗せてはじめて絵になるフィギュアです。国内ではしばらく前に再生産されたタミヤのフォードマットが流通していますが、タミヤが製品化したのは1970年に配備され始めたM151A2なので必ずしもベトナム戦争の情景(特に初期)にはそぐわないのですねー。海外では韓国某社のキットが出回ってるそうなんですけど、あっちの方はよくしらにゃいのでノーコメントの方向で(# ゚Д゚)

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あまりにシチュエーションが限定されるのは良し悪しありましょうけれど、本キットは2セットのビネットが1パッケージ化されたようなお得感もちょいと有りです。

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首輪ならぬ手錠で繋がれたスヌーピーと飼い主のチャーリー・ブラウン(大間違い)

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