マスターボックス「1/35 フランス レジスタンス 1944年 ドイツ将校 1名捕虜」
マスターボックス製フランス対独レジスタンス組織「マキ」のインジェクションフィギュアです。いつものMBらしく皮肉の効いた構成で「ナチ」がひとりまじっているぞ。
パッケージ裏面の完成見本とランナー。5体入りといつもより密度の高い製品ですが、いつものようにパッケージ画とはちょいと違ってるところもありまして。例えば脱ぎ捨てられてるドイツ軍将校帽は入ってませんし、デカール関係入ってないんで自由フランス軍兵士の持つ地図も有りません。特にボックスから切り出せる印刷部分もないですね。比較的入手し易いオプションの類とは思いますが。
しかしイラストはともかく完成見本のフィギュアが持ってるのは明らかに「新聞紙」じゃないか。競馬予想でもしているのか彼は…
笑顔と渋面の差が激しい男衆のフェイス部分。誰しも状況が一発で理解できる、よい造型だと思います。
そんで男はどーでもえー、この製品で誰もが気になる女レジスタンスの出来はどうか。
なんと、渋谷系である!
「モヤイ像」ってのが南口のロータリーにありましてね…
気を取り直して以下は普通に素組んでいきます。ステンガン持った彼はドイツ将校のベルトに手を伸ばしてるポーズ。ステンガンのストックは別タイプの物も付属していますが、使用する際には銃本体のカット加工が必要です。
ブレンガンを持ったレジスタンス。いかにもフランスの片田舎風なベレー帽をかぶってますが、彼だけは帽子別パーツでスキンヘッドならぬ禿頭の造形になってます。インジェクションでハゲ頭微笑ヘッドって貴重で、なんかマニアック。
一級鉄十字章まで持ってるのにあわれ捕縛なドイツ将校。東部戦線で捕まったひとよりはマシな扱いか…
シチュエーション上ピストルホルスターのパーツが付属していますが、他に応用する場合には未使用のほうが自然かと思います。
なんかこの三人だけで「ねぇどんな気分?」AAみたいではある(笑)
で、地図を持ってない地図持ち兵士。プラスモデルやモータースポーツ・イン・ディティール社の製品等に1/35スケールで使用できる地図はいろいろありますが、うっかりアフガニスタン軍用地図などを持たせないようにそれなりに注意が必要です。いやぁ、気がつく人は気がつくんだ、こーゆーところに。
ちなみにフランス勢のフィギュアには全員腕章がモールドされていますが、トリコロールとロレーヌ十字の塗り分けはその、気合いで。
職業婦人とヘアスタイル。幸か不幸か巻き毛の頭髪は一体モールドされているので対独協力者が丸刈りにされてる用途には使えません。さすがにそこは自重したのかウクライナ人。
でも ぱんつ はいてない。
いや…だからどうしたって訳でもないですけど…
ところでナイロン実用化以前の戦時統制経済では絹のストッキングは極端に品薄だったそうですから、生足で仕上げた方が自然ですねえ。
パッケージ同様、一同勢ぞろいです。個性的なアイテムですが応用性も高いと思われます。その辺りもいつものマスターボックス風味ですね。
イラクの指差し少年なんか実に応用性が高くて、いつでもどこでも m9(^Д^)プギャーって感じなんですな。