マスターボックス「1/35 第一空挺騎兵師団4体+民間女性1体 ベトナム戦」

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日本語名称で全部説明してくれていますがマスターボックスのベトナム戦争フィギュアシリーズ“Patroling”の紹介です。

第一騎兵師団といえばベトナム戦争に参加したアメリカ陸軍部隊の中でも代表的なヘリボーン師団。しばしば映画などフィクション作品の題材にも取り上げられていて最近では(と言ってももう10年前か)メル・ギブソン主演の「ワンス・アンド・フォーエバー」が、ベトナム戦争初期の第一騎兵師団第七騎兵連隊の奮闘を描いていましたね。

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フィギュアは戦争後期、1970年代の軍服と装備を立体化しています。商品名こそ「第一騎兵師団」と銘打たれていますが、特に袖章モールドやデカールなどは含まれていないので、NAM戦の陸軍歩兵として広く用いることが可能です。

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ランナーは2枚入り、主にフィギュアと装備品に大別された内容で、装備品ランナーはMB社の他のベトナム戦争シリーズでも使用されている物です。

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四人の兵士の表情はあまりオーバーなものではありませんが、ベトナム人女性がボックスアートより美形なのは特筆すべき事柄でしょう。あとバストサイズも大事な。

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装備品は長期の行軍装備に併せて豊富な内容です。ポンチョの巻きとり断面が別パーツになってるのがgoodですよ。

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キャップ類は例によってオプション豊富で、サバイバルゲーマーやアウトドア派の方に共感を得られそうな(?)アイリスパックのフレームも再現されています。

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フィギュア本体の服飾でも、まくりあげられたファティーグの袖や熱帯地域らしいTシャツ姿、サスペンダーや金属製バックルを備えたガンベルトなど各部のモールドは繊細です。

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装備品の取り付け位置に合わせた加工も抜かりなく、BDUトラウザースの大きくふくらんだポケット部分は別パーツ化されるなど各所に行きとどいた配慮が。

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フィギュア素体のディティール類もランナーのまま紹介すればよかったのですが、うっかり組み立て始めてから撮影不足に気がついたんでなんだか幽霊みたいな状態に。これはこれでなにやらメッセージ性の高い……ダメ?

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で、組み上がったものを順次紹介していきます。こちらは一行のリーダー格、拳銃を装備しているから将校なのかな?荷物少なめなのも特徴的か。箱絵ではXM177らしきカービン銃を携帯している彼ですが、そんなパーツがどこにも無いのはマスターボックスではよくあることだ気にするな。L型フラッシュライトとかね、無いのよ…

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小銃手その1、荷物多め。ベトナム戦争当時の兵士一人の行軍装備は重量20kgとかでしたか、解放戦線兵士の軽装具合と比べると対照的で、このフィギュアに関しては重心を片脚に寄せた自然な休息ポーズがよい感じです。人間大荷物背負うとだいたいこんな姿勢になるもんです。

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小銃手その2、Tシャツ姿。本製品からはちょっと外れますが並木書房の「ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド」は三島瑞穂氏監訳によるなかなかの良書で、わずかな期間の間に随分様変わりした米軍の軍服・装備品がわかりやすく解説されていておすすめです。氏によれば戦況が悪化していくほど前線での服務規定も乱れ、兵士個人の服装も個性化・ファッション指向が進んで行くのだそうでいろいろと興味深いところ。素体状態ではちゃんと直立出来たこのフィギュアが、荷物背負うと自立できないのもなんか皮肉でね…

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M203グレネードランチャーを持った擲弾手。多くの擲弾を携行する分背中の荷物は少なめな指定となってます。従来のM79グレネードランチャーに代わってM16小銃にアドオン可能なM203の登場により、それまで拳銃を携行していた擲弾手の戦闘力は飛躍的に高まりました。ピカティニー・レイルシステムに代表される現代システムウェポンの先駆けともいえるこの装備が前線に投入されたのが1970年のことなので、本製品が想定する年代も1970年以降のものになる、という訳ですね。

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装備品類には余剰も出るのである程度は自由に組めますが、一応キット指定に従って組んでいます。アイリスパックもフレーム独立したものと荷物と一体化している物(ウエスト部分のフレームのみ、別パーツ)二種類ありますが、そこも取り付け指定通り。

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ですがその肝心の取り付け位置指定のイラストが、部品点数多すぎるのかイラストレーターとメーカー側との意思疎通が上手くいかなかったのか、非常に解り辛くていただけないです。指示線がどこを指しているのか不明瞭だったりモノによっては存在しないハズの「A48」を取り付け指定されていたりで…概ねフィーリングとランナー配置の位置関係で特定はできますが、必ずしも正確性を求めなくてもいいのかな、とも。ある程度自由にやったほうがむしろ自然で、手榴弾一個ぐらいならうっかり無くしても誰にもわからないとゆー、メリットもある。

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そんな米兵の荷物事情と反比例するように、ベトナム人女性の軽やかさは魅力的です。農作業着の姿で若干野暮ったいものですが、それもまたよし。ベトナム戦争当時のの写真集を見るとサイゴンなどの都市部ではごく普通にアオザイ着てセクシーな肢体の女性が闊歩していて、そんなんでゲリラ戦が長続きしてりゃ米兵でなくても ムッシュムラムラするわn ※セクシャル・ハラスメントじみた発言をお詫びします。

頭に被っている独特の麦わら帽子は「ノンラー」と呼ばれるもので、実物はインナー部分に頭部へ固定するための輪っかが存在して傘本体の間に涼しい空間を作る、熱帯ならではの工夫が光るスグレモノ。年々灼熱地獄の様相を呈する日本の夏にも合致すること請け合いですので、いずれ北関東方面ではブレイク必須でしょう。

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箱絵風に並べてみました。右からハンニバル、フェイスマン、ひとりおいてモンキーとコング。大統領でもブン殴ってみせるぜ(違)

尋問というより会話・談笑のような、パトロールでものリラックスした風景でしょう。このままで十分絵になるものですが、たとえば路肩に寄って車列を眺めるような情景に用いれば、背中の大荷物が映えるかな…などと思われます。最近では下火ですがちょっと前はベトナム戦争ものがブームで、TVの洋画劇場でよく放送されていたものです。その辺りにもアイデアの種はいろいろ転がっていそう。

ベトナム戦争+米兵+ベトナム女性といえばマイケル・J・フォックス主演の「カジュアリティーズ・オブ・ウォー」という名作が… ※微妙にセクハラですよ ※※でも名作なんですよ

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