メディアワークス「電撃データコレクション ガンダム00外伝」

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電撃データコレクション、ダブルオー関連としては4冊目にあたる本書は「ガンダム00F」を始めとする外伝企画に登場した機体を解説しています。

「電撃ホビーマガジン」「ホビージャパン」「ガンダムエース」と3誌に渡って掲載された外伝企画、これまではそれぞれの作品ごとにコミックスや別冊ムックが刊行されて来たのですが、今回はその垣根を越えて全体像を俯瞰できる構成となっており、いち読者の立場としては一冊でまとまってるのは非常に有り難い。後先考えずに矢鱈と作品ばかり増えてまるでまとまりが無いようなコンテンツだと例え次回作を立ち上げても水増し感が拭えずにってあー、別に何か特定の作品を腐してる訳じゃありませんことよ?灰皿はどこだ。

基本、MSVです。こればっかしは80年代から連綿と受け続いてる伝統です。しかしながらこのMSVというのもくせものでして…決してメインストリームにはなり得ませんしコアなファンを獲得できるかどうかはフタ開けてみないと判りません。却って反発しか生まなかった事例も多々ありますしで80年代ガンプラブーム当時の「あの」MSVに至るまでにはなかなかどうして難しい。しかしながらことダブルオー関連についてはTVシリーズ放送当時から比較的好評だったように感じます。

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理由はいろいろ挙げられるとは思うのですけど、「プロトタイプ○○」は実機よりも性能面でに劣る設定になっているとか、何故その機体がTVシリーズに未登場であったかの理屈が上手く機能してる点は大きかったかなと考えます。製品化前提で起こされたデザインの機体はまたちょっと違うのでしょうが、出ないには出ないなりの理由を設定し、その上で本編では存在を匂わせたりするといろいろ相乗効果なのでしょうね。

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本編同様複数のデザイナーによるメカニクスはそれ自体が魅力的です。これまでにない斬新な形状もあれば見慣れたアレンジもツボを抑えて存在する。「フルアーマー○○」なんてのも正直見飽きた気がしてたのですが、「フルアーマーOガンダム」はなんというか一周まわってナナメ380度ぐらいの位置でニヤニヤ出来る。ブラストは当初ドラマCDで名前だけ出たMSだったので、画稿が発表された時にはパズルのピースが埋まったような安心感でやっぱり巧く関連付けられてたのだなー。

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多くは模型雑誌で発表された機体のなかにはプラモデルやROBOT魂などで商品化に至ったされた物もありますが、作例記事のみで留まってる物も多いです。それぞれのデザインに掲載誌の初出が付せられていたら情報内容としても濃くてよいのになーと思う。劇場版まで繋がる形状・ラインも散見されるものですから、初出当時デザイナーからはどんなコメントが寄せられてたんだろうとか、過去記事検索も楽しいものです。この先の出版業界に垣根は少ない方がよいのだろうなと思うものですから、今後同様の展開をするコンテンツがあるのでしたら書誌情報・データーベース要素も充実してほしいなあ。

また末尾ながら、ボリューム的にガンダム系列の機体に割かれるページが多くてティエレンやアヘッド系列がワリを食ってるんで、人革スキーの人には要注意であります。

…そんで陸戦フラッグの画稿が未掲載なのはなんでなんだぜ?

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