モデルアート「教えて! 飛行機プラモの作りかた (改造工作編)」

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ネコのマスコットキャラでおなじみのモデルアート別冊プラモ・マニュアルシリーズNo.8、飛行機プラモを例にとって改造工作のHowtoを学べる一冊です。

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最近はかなりのヘンなもといマイナーな機体でもリリースされている飛行機模型業界ですが、それでもやっぱり未だ製品化の機会を得られない機体もいくつもあります。実機は木型審査のみで終わった「烈風改」を、ファインモールド1/48キットをベースに再現。

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更にラージスケールではまだリリースがされていないF-2と五式戦をそれぞれ1/32のF-16と飛燕を改造する、まるで実機と同様の過程を経たかのような楽しみもある作例の合計三点が掲載されています。どれも一般製品と比べてまったく遜色のない素晴らしい仕上がりです。

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ですがしかし、本書内容の中核となるのはいつにもまして仕上げられた作品ではなく、その製作途中の様々な行程に見られる技法、素材や道具の実地的な使用方法でしょう。

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作例記事とは直接関係のないところでも、いろいろなテクニックが紹介されいています。入門的なところから上級者向けの方法までと様々ですが、基本となるのは基礎工作をおろそかにしないこと。切って貼って盛って削って、プラモデルの大抵の製作技法はその延長にあるものです。土台がしっかりしてないと家は建ちませんしボタンをかけ違えてはシャツは着られません。ああ、胸が痛い…

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ヒートペンや超音波カッターなど最新の工具も紹介されています。ツールを揃えれば即座に腕前が向上するのかと言えば疑問ではありますが、新しいツールを導入することによって新たな工作やテクスチャーなど、模型製作の幅が広がるのは確かです。

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これは自作のバキュームフォーマー、いまでは100円ショップの製品からでも作ることが可能なのですね。いや~、大昔は真空成型機といえば工業用の物とか模型用でも高価な製品しかなかった時代に「髭のプラモ怪人」こと小沢勝三氏が「こんなもん自作すりゃいい」とバルサ材と金網で作ってたのが80年代後半で、最近はあまり雑誌記事でも見かけなくなったテクニックですけれど、ある所ではこうして伝承されているのです。

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扱っている題材こそ飛行機モデルに限定されていますが、基本工作に関してはジャンルを問わずに学ぶところの多い内容かと思われます。ガンプラであれミリタリーであれ、プラモデルを作る行為に関してはそれほどの垣根も溝もありません。工作ノウハウに特化した模型本って貴重で重要です。

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造型粘土をメインに使用するフィギュア製作の方面に於いても、目を通しておく価値はあるかと思われます。精度を高めることはどのジャンルでも変わらず大事なことですね。

…いろんなことをおろそかにしたまま生き続けている我が身を省みるに、やはり書いてて胸が痛みますね(w;

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