ヤマシタホビー「1/700 8インチE型 砲塔セット」

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1/700スケール日本海軍重巡洋艦用の砲塔アップデートパーツの紹介です。新進メーカーヤマシタホビーは元々大手模型メーカー(仮にA社としておきましょう)艦船担当の方が独立・起業なされたものであり、経験と蓄積を思う存分に奮い、真に作りたいものを作る。そういったところだと聞き及んでいます。

ウォーターラインシリーズをはじめとする1/700艦船模型は10年ほど前でしたか、エッチングパーツの大規模投入により明らかに以前とは一線を画した「底上げ」が成されたように感じます。是非はともかく素組のままでは明らかに遜色がある。その時代が過ぎ、いまや時代はFM社のナノドレッドをはじめとしたプラスチック製アップデートパーツの潮流に変わりつつあり、そんな潮目に乗るかのように現れた製品。

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太平洋戦争中あらゆる海域で奮戦した日本海軍重巡洋艦の主砲塔をインジェクションパーツで再現しています。WLシリーズではタミヤの最上型四隻、アオシマの高雄型四隻には無改造、ハセガワの古鷹型二隻とアオシマの利根型二隻には一部改造の上使用可能と指示があり、計6個の砲塔を5つの形式から選択して作ることが可能となります。

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基本は同型のランナーが3枚入っているもので、巧みなパーツ配置により大変に作り易いものとなっています。この辺り一隻のフネ全体でベターを配分するのではなく、当初から砲塔のみに絞ってベストを考える設計思想が感じられます。

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砲身は実際の外径を正確にスケールダウンした金属砲身いらずの精度。ゲートを完成後には見えなくなる砲身基部の一か所のみに絞っているのはうれしい配慮ですね。

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参考までに、こちらはとあるメーカー(仮にA社としておきましょう)の重巡洋艦主砲砲身パーツ。成型不良を避けるためにゲートは三か所設定されています。切り出し・加工ともそれなりに苦労します。

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前述のように五種類選べるA~Eタイプのバリエーションから、6メートル測距儀を備えたEタイプを組んでみました(実際の形式名もE型連装砲なのでいろいろややこしい・笑)スライド金型を利用した砲塔表面のディティールは素晴らしいの一言です。

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これまで、このサイズの艦船模型でここまで精緻な砲塔パーツを備えたものが果たしてあったでしょうか?技術的というよりも開発規模と価格設定のハードルにより、このグレードの「部品」を入れるのは難儀だろうと考えます。ではそこだけを抜き出して「製品」として完結させればよいのだと、そんな発想の転換か。

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後部もしっかり凹モールドが施されています。1/350スケールではいざ知らず、1/700スケールでこの処理を施した砲塔を見られるとは思いませんでした。

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で、実際の使い勝手はどうだろうってことでとあるメーカー(仮にA社としておきましょう)の摩耶を用意してみました。三番砲塔を撤去し高角機銃を増設したマリアナ沖海戦仕様で随所にアオシマらしさの感じられるあ書いちった

えーまーその、アオシマWLシリーズより「1/700 日本海軍 重巡洋艦 摩耶 マリアナ沖海戦」を、用意してみました。

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ヤマシタの砲塔セットでは摩耶に使用するのはAとCのタイプ指示がされているのですが、アオシマの仕様を参考にDタイプも用意します。

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あくまで参考、アオシマの砲塔パーツ。う~んやっぱり違いますね。底上げというか解像度が高まるというか、「知恵の実」食べるってこういうことかとw

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乗せてみるとこの通り。回転軸はピタリとはまって全く問題ありません。砲塔って艦船模型では目を惹く、視線を誘導するポイントの一つですからこの部分に手を加えるのはかなりの効果を得られるものと考えます。プラ製で製作加工が容易なことはやっぱりおすすめのポイントで、金属素材で満艦飾に飾り立てられた製作途中写真をみていろいろくじける方でもこれなら安心だいじょぶです。俺だよ俺、オレオレ。

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やはり巡洋艦はいい、こころにしみる歌のようだ…

複数隻を建造するなら別なのですが、単艦で考えた場合最大でも砲塔は五基が限度、かならずひとつは余剰が出る筈。ここは無駄と考えずになにか活用法を考えたいところですね。架空艦を作るもよいが…

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いざやってみるとこーゆーのにはセンスが必要だなぁとか、反省する。指紋が見苦しいよ指紋がorz

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