レベル「1/48 アポロ 月着陸船 イーグル」

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2009年にアポロ11号月着陸40周年を記念して再販された、レベル製のプラモデルです。

初回版の発売年月日は寡聞にして存じ上げないのですが、やはり当時もの、ヒストリカルなアイテムとして接するのがまずは正しい態度かと思われます。

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キットは1/48スケール、接着剤及び基本的な塗料セットが付属します(2009年当時国内で流通していた製品のなかには塗料関係付属しないものもありました)

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パーツ関連はさすがにいまの目で見ると大味…アポロ計画当時の熱気、「舶来」の価値、プラモデル一般の水準すべてが現在とは異なる時代の産物です。リアルタイムで接していた世代の方なら、自分とは違う種類の感慨を抱くのだろうなー。

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月面着陸地点「静かの海」を模したベースと宇宙飛行士2体が付属。四角いプレート状のパーツはこれがとっても大事な星条旗用のパーツです。そいえばベースに「足跡」はモールドされてませんな。

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塗料と筆・接着剤。レベルの「モデルセット」シリーズに封入されているものと同様で、セメントに関してはひし形接着材よりナンボかましですな。カラーは金銀白そして「炭」色の四色セット。一応水性が謳われておりますが、アクリル塗料溶剤使った方がよく塗れたように思います。

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人間の進歩発達は出かけた先に旗を立てることの繰り返しなので「はじめてのおつかい」の際には旗が必須です。透明の塩ビ?板は観測窓用素材。

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また断熱シート用にはアルミホイルが付属します。発売当時から既にマルチマテリアル志向だったのかな?それはちょっと驚きです。

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そしてどんどん組んで行きますよー。まずは上昇段のキャビン関係から。すごくわかりづらいですけど透明シートを切り出して三角窓に張り付けています。面積的にはずいぶん余裕がありますけれど、すり合わせが若干大変かもしれません。裏側見た方がわかりやすいかなーと思いましたが、

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裏側には宇宙飛行士が張り付いているのだ。

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その後文字通り「はめ殺し」にされちゃうので、この人二度と出て来れません。塗装と仕上げはお早めに。いやこの辺りの設計は実にアメリカテイストだなと一種の感動を覚える。

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姿勢制御用ロケットやらパラボラアンテナやらを取りつけるとがぜんそれらしくなってきます。関係ないですけどスコープドッグって良いデザインですねえ。

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宇宙船の設計って1にも2にも実用性が重要視されるものですけれど、アポロ計画の月着陸船を設計するにあたって「顔」の意匠は意図的に取り込まれているのか、それとも単なるシミュラクラ現象の類なのか、それは昔からのフシギ。見ようによっては渋谷のモヤイ像そっくりなんだよなこれ。

そして下降段の組み立てではアルミホイルが使用されるのですが、

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説明書にこんなイラストが図示されていたので

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即座に実行してみました。なんだか人為的なのに自然で美しい造型になったな…

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磔もとい貼りつけには瞬間接着剤を使用しましたがあんまりとり廻しが宜しくないのも確かです。木工ボンドを試してみれば良かったかも…あとこのアルミホイル自体は非常にヤワな素材且つ一枚では微妙に足りない分量なんで、あらかじめアルミ箔なり金色折り紙なりを用意しておいた方が何かと安心です。

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説明書によれば四本ある着陸脚もすべて断熱材で覆われているのですが、それには不足しそうだったので箱絵のに従い中間部分だけ被膜してある状態で済ませました。ちなみにボックスサイドの完成写真もふくめて三者微妙に違ってて、いろいろとおおらかな気分になれます(笑)

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上下を繋げて完成。やっぱ「顔メカ」風に見えるよなー。

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ベースには一見するとクレーターのように見えて実は着陸脚用のスポットが四つあるのできちんとそれに合わせましょう。

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宇宙飛行士2体、うち一人は前述のように着陸船内に閉じ込められています。まるで幽霊のようです。ところでこの人たちってヨンパチにしちゃあデカ過ぎる気がしないでもない…

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星条旗は裏表ともデカールを板状のパーツに貼る方式なので少しもはためきません。が、空気の無い月面ではこれが正解なのです。公式記録として残されている旗がばたつく映像や写真はどうせ全部アリゾナの砂漠あたりで…

シテシマシタ。あぽろ計画陰謀論ハ全部出鱈目デス。人類ハ確カニ月ヘ辿リ着イテイルノデ宇宙人ナンテイマセントNASAモ言ッテマス。あめりか人ガ嘘ツイタコトナンテ一度モナイ。

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いやー、でもなんかこうね、月着陸船の模型作って照明当ててレフ板置いてあーでもねーこーでもねーとやってるとだんだん「アポロ計画なんてなかった」気分が盛り上がってきて、裏側をベニヤ板ぽく仕上げたら面白いだろーなー、とか(w;


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