吉川和篤「Avanti Camerati!」Vol.3

f:id:HueyAndDewey:20100220160404j:image:left

白はイタリア国旗三色の中ではアルプスの雪を表す色であり、マルゲリータピザではモッツァレラチーズが用いられるものですが、「戦史・兵器・軍装を知るためのWWIIイタリア軍通信」、白の表紙の第三巻ではRSI軍空挺部隊が採り上げられています。形態としては同人誌の形をとっているものの、斯界の第一人者である著者による詳細な解説は充分商業出版物に匹敵する内容です。イカロス出版の「イタリア軍入門」を読んで(入門したは良いがこれからどこへ向かえばいいんだろう…)と悩んでいた向きには当然のようにお勧め。

1943年9月のイタリア降伏後北部に設立された枢軸国家、イタリア社会共和国(RSIもしくはサロ共和国)軍空挺部隊の設立・編成並びに戦史etc.と盛りだくさんな内容で写真も多数。べレッタ短機関銃のマガジンを収納する通称「サムライ」ベストを身につけた空挺隊員や、第二次大戦を戦った軍隊の中でも一、二を争うオサレ集団(私見)であったイタリア軍制服のポートレートなどはフィギュア映えしそうだなと思わされますし、1943年の冬にウクライナへ派遣された空挺隊員がドイツ式冬季装備でサハリアーナ偵察車に鈴なりに乗っている一枚はこのままディオラマに出来そうです。「こより」を使ったマスキングによるP40重戦車製作記事などモデラー観点からも楽しめる一冊。

でも、本当に面白かったのは、当時のプロパガンダ絵葉書で、パラシュート降下した兵士がブレダ軽機関銃の銃身を直でがっつり握ってる絵。があってあーやっぱりそこ掴むんだなーと。ヤケドするらしいんだけどな。他に持つとこがないんだ。

最近では「ヘタリア」ブームで女性層でもイタリア軍に興味をもつ向きがあるそうなのですけれど、そーゆー方々には実際の軍装資料としても良いんでしょうね。しかし軍博物館のマネキンのお目々がちょっとキモイぞw

あわせて読みたい